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「熱」を形にする

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「感謝と決意の気持ちを大切な人に伝える。ウエディングの本質を考えたとき、いまの決まったウエディングのかたち以外にも、もっと提案できることってあるよね、自由でいいはずだよね。ここでそんなウエディングを実現してみたかったんです。」

オリジナルウエディングのプランニングをする『Happy Very Much』とレストラン『BEARS TABLE』は、ウエディング事業を手がける株式会社デコルテから、「結婚式の形をもっと自由にするブランド」として、2013年11月に生まれました。

4N8A9767 今回は、Happy Very Muchでオリジナルウエディングをプランニングしながら、BEARS TABLEでホールスタッフとしても働くプランナー。ウエディングでオリジナルフードをつくったり、BEARS TABLEの通常営業を担当するキッチンスタッフを募集します。
やりたい仕事であることも必要だけれど、なによりもここで働いている人たちの目指す世界観や価値観に共感できるかどうかが大切だと思う。

もちろん共感するだけでなく、タフさや経験が必要になってくるけれど。

デコルテは、全国で結婚式場やスタジオ、ドレスショップなどを運営している会社。

結婚式を価格であきらめてしまう人をなくしたい。そんな思いから39800円で結婚式があげられるリーズナブルなプランを10年前から展開してきたそうだ。

けれど時代が変わる中で、価格ではなく、結婚式自体に魅力を感じられなくなっている人たちが増えてきていることがわかってきた。そこでいままでのかたちにとらわれない、自由なウエディングを一緒につくりあげ、結婚式そのものに価値を見出してもらえる取り組みをはじめた。

4N8A9562 そして立ち上がったのが、Happy Very Muchと、その拠点となるレストランBEARS TABLE。
浅草駅を降りて、雷門の前の観光客や人力車の合間を抜けながら3分ほど歩くと、落ち着いた通りの一角にBEARS TABLEを見つける。

ガラス張りの大きなドアをあけて中に入る。浅草のイメージとはがらりと変わり、木が基調のあたたかみのある、開放的で心地よい空間。

AM6A0009 数々のウエディングを手がけてきた彼らがつくった空間は、訪れるとほっとするような、なにか楽しいことが起こりそうな空間。けれども、それだけではなく、音響だったり映像設備など、パーティーやオリジナルウエディングにもしっかり対応できる設計になっている。

まず、自分の役割はみんなのテンションを上げることと話す、Happy Very MuchとBEARS TABLEを立ち上げた熊田さんに話を伺いました。
関西弁でのりのいい熊田さん。勢いと笑いの耐えないチームの雰囲気をつくっている感じ。

D7A_4505 (写真左:プランナーの中澤さん 右:熊田さん)

Happy Very MuchとBEARS TABLEの役割を教えていただけますか?
「Happy Very Muchは、自分たちらしい結婚式だったり、新しい結婚式の選択肢を増やす目的で立ち上げました。一生に一回で、しかも大好きな人たちがみんな集まってくれる場。結婚式って感謝を伝えたり、これから頑張りますって言えることが一番大切だと思っているんです。そこを大切にしながら、あとは自由に楽しんでもらう。そんなウエディングパーティーを提案しています。」
これまで手掛けたウエディングのテーマもさまざまだ。

たとえば月が大好きな2人にあわせて『月夜の森のピクニック』、ときには『手作り・ご縁・アンティーク』などなど2人の大切にするキーワードをふくらませてウエディングをつくったことも。

Bears_0134 そしてBEARS TABLEは、オリジナルウエディングの拠点として、またパーティーなどに対応できるように生まれた場所。ウエディングの考えと同じく、なにか固定された料理を出すというよりかは、ジャンルなどにこだわらず、自分たちが美味しい、食べてもらいたいと思った料理を並べている。

「目指してるのは、こう、人が見えるかんじ。Happy Very Muchのウエディングも、BEARS TABLEの料理やデザインも、きれいすぎて整然としているというよりは、受け取る人がそのままリラックスできるような。あったかくてやさしいイメージでそれぞれつくっています。」
すると隣にいた中澤さんがこう話してくれた。中澤さんは以前ウエディング雑誌の営業職をされていた方。

前職でさまざまな式場に営業にいく中、似た流れで進んでいく形式的な日本のウエディングに疑問をもつようになっていったそう。熊田さんのもとに営業にいったことをきっかけに、デコルテで働きはじめた。

中澤さんは、広報やPRなどをしながらレストランBEARS TABLEを支え、Happy Very Muchでプランナーをしている。
「パーティーも、“料理”や“サービス”といった、一つ一つの要素自体の質や効率性をそれぞれ追求していくというよりかは、どういう人が料理をつくっているのか、どんな気持ちで関わっているのか。人がみえるというところを意識しています。」

パーティーの予約が入ったときには、事前に主催者やお客さまにパーティーの趣旨やお料理の希望を聞いて、メニューのアレンジを提案することもよくあるそうだ。

手鞠寿司 単に場所や料理を提供するだけではなく、お互いの顔が見える関わりがあるからこそ、生まれる時間や空間があるのだと思う。

現在、パーティーなどのない日はランチとカフェをメインに営業をしているBEARS TABLE。

ランチメニューは日替わりを含む4種類のメイン料理から1品を選び、どのメインにもサラダやピクルスなどのビュッフェがついてくるスタイル。お客さんは地元の女性が多いそうだ。

7O0A6254 お店を見渡すと、大きなテーブルがあったり、ディスプレーを飾る空間がつくられていたり。効率を考えると細かく区切ってよりたくさん席をとることもできたと思う。

「おおきいテーブルが置きたかったんです。別になくてもいいものなんですけど、ひとりでご飯を食べにいくのってさびしいじゃないですか。だから1人で食べてても、みんなと食べてる雰囲気にしたかったんですね。」

D7A_4474 自然体で、温もりのある感じ、伝わってきます。

この料理をメニューづくりからしているのが、BEARS TABLEのオープニングスタッフでもありシェフの橋本さん。

今回キッチンスタッフとして入る方は橋本さんと二人三脚で料理をつくっていくことになる。

日々の料理づくりの他にも、オリジナルウエディングの遊び心満点のフードメニューや、テイクアウト用のスウィーツづくりなど、『大変なんですけど、やりたいことを全部やらせてもらっています!(笑)』と話してくれた橋本さん。

D7A_4532 通常営業のランチでは1日60食ほどつくり、週末はカップルの方と打ち合わせしながらイメージを膨らませた、オリジナルのパーティーメニューをつくっている。

今回の募集でキッチンスタッフが増えれば、ランチ営業に加えて、ディナー営業もおこなっていきたいと考えているそうだ。

一般的な飲食店と比べると、通常営業だけではないからこそ、日々考えることがたくさんありそうですね。

「通常営業のメニューに、パーティーメニュー、季節にあわせたイベントも自分たちでやっているので、考えることが本当にたくさんあります。任せてもらって楽しい反面、責任が大きいから、ときにはしんどいこともあります。」

「でもウエディングやイベントの前、なにかある度に、みんなが『成功させるよ!』って必死になる感じが毎回すごく面白くて。大変なことがあっても、頑張りたくなっちゃうんですよ。(笑)」

たとえば、オリジナルウエディングではどんな料理をつくるのでしょうか?

「以前てがけたお料理は、お二人が、“月”がすごく好きだったので『月夜の森のパーティー』というテーマで会場や料理をつくりました。」

Bears_0210 旦那さんのカレーが食べたいという提案と、奥さんの生魚が食べたいという要望もとりいれながら、「ピクニック」のイメージにあわせ、イベントなどでつくってきたレパートリーから引き出してメニューを考えていったそう。

「月の夜にピクニックしているイメージで、ラクレットというチーズ料理をとりいれたり、ターキーの丸焼きを焼いたり、デザートには雲をイメージしたものをつくりました。」

一つひとつアイディアから考えてつくりあげていく。会場づくりなどの準備も含め、ときには寝る間も削って準備をすることもある。

ウエディングパーティーの当日には、新郎新婦が入ってくる瞬間に、『できた!』という安堵と嬉しさから、号泣してしまったそう。

「お料理もメニューも、いろいろ試行錯誤したり、悩みました。けれど、その瞬間をみたら全部吹き飛んじゃって。なににも勝るものがあるんだって思いました。」

以前はカフェ、ビストロのキッチンスタッフとして働いてきたという橋本さん。

飲食店はたくさんあるけれど、BEARS TABLEらしいところはどんなところなのでしょうか?

D7A_4610 「ここはなにかひとつの料理や技術を極めるというよりも、いろいろな世界がみえる場所だと思います。通常のレストラン営業はもちろん、大人数をもてなす遊び心のあるパーティーや一組のお客さまのためのウエディングフード、ケータリング、イベントには企画から関わることもあります。本当にいろいろな経験ができるんです。キッチンで入ったとしても、自分が興味あることだったら料理以外にもここでやってもらいたいと思うし、それをやれるところが、BEARS TABLEならではだと思います。」

橋本さんはデザートメニューが得意なことから、テイクアウトのお菓子づくりをはじめている。

わたしも帰りにいただいて帰ったのだけど、本当に美味しかった。

仕事の範囲はキッチンスタッフ、プランナーともに幅広いんだと思う。

どんな人と一緒に働きたいですか?

BEARS TABLEを立ち上げた熊田さんはこう答えてくれた。

「素直で、元気な人。それと、なんでも楽しめる人がいいです。ウエディングパーティーの前は眠れなくてしんどいときもあるんですけど、そのしんどいも、しんどいなりに楽しめるというか。」

AM6A0706a 「Happy Very Muchも、BEARS TABLEも、自分たちが今やっていることをいい意味で覆して、もっと魅力的な時間や場所をつくりだしていきたいんです。だからやったことないことにもどんどん挑戦していけるし、目指すところに向かって楽しんで動ける人だと、いいのかな。」
プランナーに関しては、ウエディングが落ち着いている時期は、BEARS TABLEのホールスタッフとしてホールに立つことも増えるそう。

シェフの橋本さんはこう答えてくれた。

「新しいことって、やっぱり楽しいじゃないですか。もちろんやったことがないからこそ大変なことはあるけど、世界が広がるわくわくがある。日々の通常営業でもパーティーでも、ちょっとした新しさを取り入れ続けていきたいですね。」

一つひとつ好きなことに本気で関われたり、やったことのない経験ができること。常になにか新しい展開が待っていること。それがエネルギーになる人をお待ちしています。

(2014/07/23 吉尾萌実)