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あるべき不動産屋の姿

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

物件と一緒に、その空間に合う過ごし方を提案したり、暮らしがもっと楽しくなるように、まちの様子も伝えたり。

物件紹介だけに終わらず、不動産を利用する人がほんとうに求めていることに応える。

「それって、本来あるべき不動産屋の姿だと思うんです」

そう話すのは、不動産のプロデュース会社CityLights Tokyoの荒井さん。

CLT01 荒井さんは、もともと大手不動産会社出身の方。

自分にとって理想的な不動産屋を目指そうと、家具屋IDEEの関連不動産会社、空間デザイン会社での不動産事業部立ち上げなど、様々な経験を経て2013年に独立。

CityLights Tokyoでオフィス物件の紹介サイト“TOKYO WORKSPACE”の運営をはじめました。

このサイトでは、見る人に物件のイメージを伝えることで、そこから想像できる働き方を提案しています。

物件の検索項目に並ぶのは「のんびり働く」「個性ある働き方にこだわる」といった言葉。見る人は、自分がイメージする働き方に合わせて物件を選ぶことができる。

同じように、別荘を紹介するサイト“休日不動産”では、遊び方や休日の過ごし方を通じて物件情報を提案している。

CLT02 どのプロジェクトも、不動産を利用する人を常に中心に考えた結果、生まれたもの。

社名のCityLightsは「人の存在を感じられる街の灯り」のこと。荒井さんは、物件と同じくらいにそこで過ごす人のことを大切に考えている。

そんなCityLights Tokyoが、新しいメディアを立ち上げようとしています。

計画しているのは「働き方」「暮らし方」「まちの情報」をそれぞれ伝える、3つのウェブマガジン。

今回募集するのは、その3つのウェブマガジンの企画・編集・運営を担当してくれる編集長候補です。不動産営業の方も募集するので、興味ある方はぜひ続けて読んでみてください。

 
訪ねたのは、青山通りに面するビルの4階。表参道駅から徒歩2分の場所にCityLights Tokyoのオフィスがある。

部屋の中を覗くと、CityLights Tokyo代表の荒井さんが迎えてくれた。前回の募集で加わったスタッフの方の姿も見える。

CLT03 まずは今回の募集について、荒井さんに話をうかがいます。

「前回は営業の募集がメインでしたけど、今回は新しくつくるメディア事業部に加わってくれる方を主に募集したいと思っているんです。実は数年前からやりたいと思っていたことで」

そう言いながら見せてくれたのは、ほぼ固まりつつあるというウェブサイトのデザイン案。

表参道を中心としたまちの情報とそこにある物件情報が、ひとつのサイトに一緒になって載せられている。不動産サイトというよりも、まちの情報メディアのような印象。

「物件を選ぶときって、物件情報だけじゃなくて、そのエリアの魅力や特性も含めて決めるじゃないですか。それって感覚としては半々じゃないかなと。なのに不動産屋さんは、大事なまちの情報をお客さんに任せちゃっている」

「まちのことを一番よく知っている不動産屋が、そのまちの情報をアウトプットしながら物件を紹介する。それって、不動産屋が本来やるべきことだと思うんです」

CLT04 イベント、レストラン、ファッション…。表参道はトレンドの最先端のまち。ところが、そういった情報をまとめる有効なタウンガイドが、意外にも存在しないという。

荒井さんが考えているのは、現在のトレンドはもちろん、過去・現在・未来に渡って、表参道というまちを物件と一緒に紹介するウェブマガジン。

「とにかく“まちを掘る”という感じなんです。表参道って昔は滑走路だったとか。表参道にある看板って月いくらするのとか。あの花屋のおばちゃんがすごく面白いとか」

切り口は柔軟に考えていく。

単にオシャレなお店を紹介するだけではなく、ありのままのリアルな表参道やみんなに愛されている表参道など、多角的にまちの魅力を伝える。

まちの一つひとつに興味をもって取材するには、やっぱり表参道が好きな人が一番だそう。

CLT05 メディア事業部では表参道を紹介するウェブマガジンに加え、もう2つの媒体を運営する予定だという。

それは「働き方」と「暮らし方」それぞれについて提案するウェブマガジン。

「TOKYO WORKSPACEや休日不動産で紹介している不動産情報がハードの情報取扱いとしたら、もっとソフトな部分。紹介している物件を通じて、そもそもどういった働き方をしてほしいか、どういう休日のライフスタイルが実現できるかを提案する、ライフスタイルメディアのイメージです」

たとえば仕事をスムーズにするアイテムや、働く時間を楽しむアイディア、面白い働き方をしている人のインタビューを紹介したりする。

働く時間を充実させるためのいろんなサービスと紐づけながら、働き方を刺激するコンテンツを紹介していくという。

荒井さんは、TOKYO WORKSPACE同様、新しいウェブマガジンを粛々と丁寧に成長させていきたいと話す。

広告などの掲載は考えず、不純物をなるべくなくすことで、質の高いコンテンツを提供していく。結果としてTOKYO WORKSPACE で紹介している物件のよりよい活用につながり、よりたくさんの人の働く時間が楽しくなることを望んでいるという。

「働く時間の多くを過ごす拠点がオフィスなんです。いままでTOKYO WORKSPACEで働き方のイメージと空間の説明をしてきたけれど、ぼくらが紹介している物件以外で働いている人なんて山ほどいる」

「そういった人たちも含めて、不動産屋として何ができるか。それは、ぼくらが日々考えている『働き方』についての考えや知識をアウトプットしたり、サービスを提供したりすることで、働き方が今よりちょっとでも充実する、そのきっかけづくりに貢献できるかなって。もちろんその先で、TOKYO WORKSPACEの利用につながってくれるとうれしいですけどね(笑)」

不動産屋として何ができるのか、何をするべきか。前回の取材でも、荒井さんから何度も聞いた言葉だった。

「すべてのベースがそこにあるんですよね。結局落とし込む場所は不動産だと思っています。こんなまちに住みたい、こんな働き方がしたい、こんな生活したいと思ってもらって、それに適した物件はこちらから探してくださいねと。だから不動産との接点をよりカジュアルにするために、より身近なライフスタイルを入口にして、不動産に導いていけたらと」

CLT06 メディア事業部に加えて、デザイン事業部も本年中に立ち上げることが決まっている。

TOKYO WORKSPACEのお客さまは、移転という大きな転換期を迎えた企業の方々。移転と同時に、コーポレートアイデンティティやブランディングの見直しを図る企業は少なくないという。

「そのタイミングでCityLights Tokyoがお手伝いできることはたくさんあるんです」と荒井さん。

不動産屋は、物件探しのときに聞いたクライアントの考え方や価値観を有効に具現化できる立場でもあるという。

また自社内においても、メディア事業部で新しいコンテンツや媒体を立ち上げるとき、デザインを外注せずにスピード感を持って進めることができる。

「ひとりコミットしてくれる人がいて、ぼくはできるだけ目を通すくらいが理想かな。任せられれば、どんどん自由にやってもらいたいです」

「たとえば、編集の仕事を一通り覚えて自分でやりたいって思いはじめた人にとっては、プロジェクトをすべて任せられるいいチャンスだと思うんです。ひとつのまちを深堀していくっていうところでも、表参道は魅力的だと思う」

CLT07 働き方も、暮らし方も、まちのことも。表層を見せるのではなく、深く掘り下げて、じっくりと浸透していくサービスを目指しているという。

「自分たちがいいと思うことをじっくりと丁寧にやり続けて、『このサイトいいよね』って評価を受けるためには、やっぱり数ヶ月とかじゃなくて年単位の時間が必要かなと思っています。丁寧に真摯に仕事をしていかないと」

「うちの仕事は、自分たちの親にも恋人にも子どもにも胸を張れる仕事でありたいと思っています。一人ひとりがしっかりとした意思を持って、丁寧に仕事して、しっかり稼ぎながら、ただ楽しむときは楽しんでやっていきたい。そんな感じで、しっかりコミュニケーションがとれる10人規模で会社を回していくのが目標なんです」

会社が頑張らなければいけない時期はみんなで踏ん張って支えて、いい状況のときはみんなで共有する環境、とのこと。

今年の4月には大阪・京都へ社員旅行に。11月には、九州へ行く予定だ。

「数字がちょっといいね、11月末決算だからもう一回行けるね、みたいな。そういうノリなので(笑)。メディア事業部に入ってくれる人も同じような温度感で、立ち上げメンバーとして一緒に会社をつくっていってほしいです」

CLT08 自分たちがいいと思うことを仕事にしながら、楽しんで働く。

そんな雰囲気は、ここで働くスタッフの方々からも伝わってくる。

最後に、不動産営業を担当する町山さんに話をうかがいます。

CLT09 町山さんは前回の募集で採用された方。大学を卒業後、専門学校で空間デザインを学び、CityLights Tokyoに新卒で昨年の10月に入社した。

「やろうと思えば、自由にやらせてくれる環境がありますね。法人化して間もなくて、メディア事業部もそうだけど、新しいことを常にやろうとしている」

「わたしも、もうちょっと基礎的なことを覚えて余裕ができたら、新しいことをはじめてみたい。そういう幅のある働き方ができる会社かなって」

新たに加わる編集長は、どんな人がいいと思いますか?

「面白そうとか、やりたいと思ったことを自分で実行する力のある人に来てくれるといいな。会社としても、荒井さんが不動産に集中できるようになるといいから、メディア事業部から会社を引っ張れるくらい力があるといいです」

「TOKYO WORKSPACEのサブ的な位置でウェブマガジンがはじまっても、そっちがむしろメインになるような。そんな可能性と、自由に動ける環境のある会社だと思いますよ」

CLT10 不動産屋がつくるウェブマガジン。

“不動産屋として”の視点を持ちながら、でもそれに縛られずに、自由な発想で編集してくれる方を募集します。

(2015/9/12 森田曜光)