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社会にワクワクを

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「岡山県美作市では、田んぼの間をセグウェイが走っているんです。次は、農道も走れる小型の電気自動車が導入される。あと何年もすれば自動運転化されて、夜中にあぜ道を回らせるだけで、農作物を食べ荒す野生動物を追い払うことができる。これは地域課題へのソリューションですよね」

「IT革命が起こったけど、それが100%現場に活かされているかというと、まだまだ。我々の業界だってそう。だからITの最先端をはじめとした幅広い視野を持って、持続可能な社会に貢献できることを考えていきたいです。こんな話を聞くだけでワクワクしませんか?」

begoodcafe01 1999年、NPO法人ビーグッドカフェが原宿に開いた「語り合うカフェ」。

戦争・有機野菜・貧困など、それまでは高齢の方だけが真面目に議論を交わしていた内容をテーマに、若い人たちが語り合う場になった。

2007年までに約100回を開催し、肩書きや属性を越えて、同じ思いを持った人たちが話し合うスタイルを開拓していった。

その後、活動は多岐に展開。

いまではCSR事業のコンサルティングや官庁への提案、国際会議の開催などを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

その姿はNPO法人というよりも、先頭を切って猛烈に働くベンチャー企業のよう。そんななかで自分たちの働き方も持続可能なものにしていきたいと考えている。

そんなビーグッドカフェが、CSR事業を企画・運営するプロデューサーを募集します。

 
東京・三軒茶屋。

駅から歩いて5分ほど。商店街のアーケードを抜けた先に、ビーグッドカフェのオフィスがある。

はじめに話をうかがったのは、代表のシキタ純さん。

今年で18年目を迎えたビーグッドカフェを立ち上げた方です。

begoodcafe02 「語り合うカフェ」にはじまったビーグッドカフェ。現在はイベントの企画・運営に限らず、広く活動を展開している。

たとえば、環境教育として、海外の高校生と日本の高校生が環境について一緒に考える国際交流キャンプ「東芝地球未来会議」を開催。

埼玉県越谷市にあるイオンレイクタウンでは、行政とも手を組み、エコや防災を遊んで学べる参加型のイベント「Act Green WEEK」や「防災フェス」を実施している。

最近では、地域課題の解決に向けた案件も増えているという。

「定住促進とか新規事業育成とか。ただ、その地域をよくしようというときに、模造紙を広げてワークショップをやって合意形成をしましょうというのは、あまりお薦めしていないです。それよりも、ドローンを飛ばして、空から地域をマッピングして、災害時の避難路を考えようとか。今はそういう時代なんですよ」

実際に、それに向けたプロジェクトは動き出している。

昨年の9月はじめに、インドネシアのジャカルタで開催した「VISIONS ASIA」。

地図づくりをしているマッパーと呼ばれる人たちをアジア各地から招き、ワークショップなどを行なった。

アジアの地方には地図がない地域がある。最先端のITを駆使してたくさんの人が協力することでできあがった地図は、災害時の救援ルートの作成などに役立つという。

begoodcafe03 「こういったことは、先端的な取り組みだろうなと思っています。そのほかにも、海外の知識人と日本の田舎をつなげるプロジェクトをはじめようとしているところなんです」

たとえば、アメリカの博物館やフランスの美術館のディレクターは、日本にとても興味を抱いているそう。ただ、地方のものづくりの現場を見たり、おいしいものを食べようと思っても、実際にどうすればいいかわからない。

「海外の方々からはそういったニーズがある。一方で、地方をどうやって活性化できるかを考えていた。そのふたつがつながったわけですね。海外の知識人たちが楽しんで満足して帰れるような仕組みを我々がつくることで、地域には海外からのお金がストレートに入る」

地域創生、国際会議、CSRコンサルティング、環境教育…

多岐にわたるプロジェクトは、すべて「持続可能な社会の実現」というビーグッドカフェのグランドテーマに属している。

「我々は、いわゆる一般的な環境NPOとは違うのではないかと思います。山林を保護しようとか、子どもたちに啓蒙活動をしようっていうよりも、我々は社会にどうリーチできるかというところまでやっている。社会企業というか、ソーシャルエンタープライズとしての先進的なポジションにつきたいと思っているんです」

begoodcafe04 社会の先頭に立って、持続可能な社会を実現していく。

ときにはITの最先端とコラボすることもあるし、海外からのニーズを地域活性とつなげることもある。

既存の枠組みを超えた発想と行動が必要になる。

だからCSRの事業企画などの経験はあったほうがいいかもしれないけれど、未経験だからこそ柔軟に考えられる場面があるかもしれない。

「ちょっと型破りな考え方のできる人のほうが、きっと楽しいですよ。我々のどのプロジェクトも、参加する人や運営する側もワクワクしてくれることが絶対に必要なんです」

首相公邸で官民交えて地方創生について議論するフォーラムを開いたり、地域エネルギーについて世界会議を開いたり。

begoodcafe05 ビーグッドカフェはこんなことまで手掛けているのかと、ワクワクする話ばかり。業界や国を越えた多様な人たちといろんな場で仕事ができるのも、魅力的だと思う。

「そんなワクワクをクリエイトして、マネージメントしてくれる人に来ていただきたいですね」

シキタさんの言う「マネージメント」には、「自分たちもしっかり稼ぐ」という意味が込められていた。

持続可能な社会を実現するためには、持続可能な事業が必要。

こんな考え方はビーグッドカフェに深く根付いている。

「うちがクライアントさんからお預かりする予算って、ほかに比べて大きいと思いますよ。でも、相手がよろこんでくださって、うちの社員がボーナスをもらえるんだったら、それほどうれしいことはないですよね。それは当然のこと」

「私が18年やってきたのは、べつに歯を食いしばって苦労したいと思ってやってきたわけじゃないので。相手も仲間もよろこぶ顔が見ながら、先進的な成果を出していくのが楽しくてやっているわけです」

begoodcafe06 プロジェクトコーディネーターの出町さんからは、仕事が楽しいという想いがところどころで伝わってくる。

自分もワクワクして、その熱量をプロジェクトの先にいる人たちに届けている感じ。

「農業ってそんなに知らなかったんですけど、講師の方から話を聞いてみたらすごく面白い。『この土はこうやってつくったんだ』とか『この野菜はこういう由来で日本に渡ってきたんだ』とか。まだイベントの下見なんですけど、その時点でもう面白いんです(笑)」

begoodcafe07 出町さんは前回の募集を通じて、昨年の6月にビーグッドカフェに入社。

以前の職場ではLEDメーカーの営業職として働いていたという。

入社してからはプロジェクトの企画・運営に携わっている。そのひとつが、インドネシアのジャカルタで開かれた「VISIONS ASIA」。

プログラムの企画、資料作成、ゲストの選定、タクシー・ホテルの手配、当日のアテンドなど。ビーグッドカフェが主催のこのイベントでは、出町さんを含めたプロジェクトチームがすべてを手掛けた。

出町さんは「クボタ地球小屋」という小学生のサマーキャンプの企画・運営にも携わったという。

begoodcafe08 「クボタ地球小屋」は今年で10年目になるプロジェクト。

農業機械のメーカーである株式会社クボタのCSR事業として、ビーグッドカフェが企画・運営してきた。

「自然体験を通じて、子どもたちがより豊かに育っていけるように支援したい」

そんな想いではじまったプロジェクトは、9年目となった昨年に転機を迎えたという。

「最近いろんなところで言われているように、CSRからCSVに。もう一歩踏み込みましょうということで、クボタさんの事業にどう貢献できるかを考えて、それまでは自然体験キャンプだったのを、今年からは農業体験に変えたんです」

子どもたちにもクライアントにも楽しんでもらえるようなアイデアやプログラムを提案。決まったテーマは「農業をもっと好きになる」。農業好きな小学生向けのイベントとなった。

「これまではいろんな子が参加していたので、なかには講師の方の話に興味がなくて、どこかに行っちゃう子もいたんです。でも今回は、みんな興味を持っているから食いつくし、いきいきした感じになって。クボタの方々も『子どもたちすごいね!』って驚かれて、よろこんでいただけました」

begoodcafe09 自らが手掛けたプロジェクトの一つひとつが、よりよい社会へとつながっていく。

大きなやりがいを感じられる一方で、気持ちだけで満足してはいけないという。というのも、成果がはっきりと見えないプロジェクトが多い。

「『成功した』で終わっちゃだめなんです。なんで成功したのか、何が足りていなかったのかを、ちゃんと自分たちのノウハウとして蓄積していかないといけないし、それを来年の自分や次の担当者に伝えていかないと」

スタッフは総勢15人ほど。人数の少ない団体だからこそ、ノウハウも人脈も大切に積み上げていかなければならない。

その二つがビーグッドカフェの大きな財産ともいえる。

「我々は特許を持っているわけでも、特別な資産があるわけでもない。いまあるノウハウやネットワークを、もっと会社全体のものとしていかなければならない。それは私のようなポジションの人間が考えていかないといけないと思っているんです」

そう話すのは、事務局長の加藤さん。

コンサル会社での環境CSR提案担当を経て、4年前にビーグッドカフェに転職した。

begoodcafe10 加藤さんはプロデューサーとしてCSR事業の企画・運営を任されている。

今回募集するのは、加藤さんのようにプロジェクトごとにチームをまとめあげ動かしていく、プロデューサークラス。

どんな人を求めているのか、加藤さんに聞いてみた。

「それなりに経験を積んだ上で、新しいところでどう活かそうか考えている人。経験とやる気の両方を兼ね備えた方に来ていただければ、一番いいなと思っています」

「古いことに囚われず、新しいことにチャレンジしていきたいと思っていますので、新たな風を吹き込んでくださるといいですね」

begoodcafe11 スタッフには20代30代の方が多く、明るい雰囲気の職場のようです。

「持続可能な社会の実現」を目指して。社会に貢献する“ワクワク”をプロデュースしてくれる人を募集します。

(2016/2/23 森田曜光)