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自立・前進・発展

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「お客さんのために、自分は何をしたらいいのか、何ができるのか。会社のスローガンや理念をつくらないと動けないのではなくて、それぞれが自分で思考しながら動ける会社でありたいんです」

株式会社シーキューブ・プランニングは、IT業界で法人向けのマーケティング活動を支援する会社です。

c3planning01 今回募集するのは、プロジェクトマネージャーとして働く人。

クライアントとコミュニケーションをとりながら、プロジェクトの企画から予算管理、運営、あらゆる業務を担当します。

仕事にやりがいを求める人は多いように思う。でもそれは、誰かにつくってもらうものではなく、きっと目の前の出来事に想像力を持って向き合うことでしか得られない。みなさんの話を聞いていると、そんなふうに感じました。



東京・恵比寿。駅から歩いて5分ほどのオフィスを訪ねる。

「クライアントとチームを組んで、マーケティング活動を支援していくのが僕らの仕事です」

そう話すのは、代表の吉田さん。主なクライアントは、ソフトウェア会社を中心としたIT企業。一般にはあまり馴染みのない、企業の社内システムなどで使われるものをつくっている会社が多いという。

c3planning02 なかなか目には見えにくい、マーケティングの仕事。具体的にはどういうものなのでしょうか?

「クライアントのことをあまり事細かに掲載できない」との前置きはありつつも、吉田さんが教えてくれる。

「クライアントの製品をマーケットに広めていくための戦略的な企画立案、ウェブデザインやシステム構築。展示会に出展するときのお手伝いや、それに伴ったノベルティをつくることもあります」

たとえばイベントと一口で言っても、企画にはじまり、イベント製作会社とクライアントの間に入っての調整や、当日の運営、終了後はイベントを通して新たに出会うことができたユーザーの個人情報管理など。

やることは多岐に渡ります。

c3planning03 「イベント会社は世の中にたくさんあると思うんです。でもお客さんと同じ視点でプランニングしたり、予算を最適化したり、集客の方法といった戦略的なところまで一緒に考えられる会社って、僕が前職で働いていたときにはあんまりなかったんですよ」

そう話す吉田さんは、もともとマイクロソフトでイベントによるマーケティング活動やグループのマネージメントを担当していた。

10年ほど働いたのちに起業するものの、独立願望が強かったわけではない。まわりから「イベントをやりたい」などと声をかけてもらう機会が多く、それが起業につながったそう。

吉田さんは「なりゆきかな」と笑って話してくれた。

「自分で何かやるよりも、求められるところで一生懸命にやっていくっていうスタイルが自分には合っているので」

求められるところで、一生懸命にやっていく。

「人生振り返ってみると、どん底もあったんですけど。それをどうにかしようと、もがいたことはあんまりなくて。どん底だった経験もそのときの自分には必要なものだった。そういう考え方が先にくるので、いつも今できることを考えています」

「起業した年は、まだ評価をいただけていないから仕事が来ないのも自己責任。泥臭い仕事だろうが、上流の仕事だろうが関係なくて。自分ができることをとにかく、できれば人以上にやる。そうやって積み重ねているだけですよね」

さらりと経緯を語るけど、仕事にも自分にも、関わる人に対しても真摯に向き合っている方なんだなという印象を持った。

淡々と、自分がいいと思っていることを実践している感じだ。



そんな吉田さんと一緒に働いているのが、若島さんです。吉田さんとは前職のときから知り合いで、長いお付き合いになるそう。

c3planning04 今はどんな仕事をしているんですか?

「オウンドメディアと言われるものなんですが、クライアントがマーケティング用に立ち上げたウェブサイトの管理をやっています」

そのサイトでは、市場や技術動向の分析、導入事例や他社製品との比較など、製品のユーザーにとって有用な情報が閲覧できる。

情報にアクセスするためには個人情報を入力する必要があるので、そこから新規ユーザーになる見込みのある人を見つける、施策の一つとして使われている。

「そのメディアにどんなコンテンツを載せるか、クライアントに提案や相談をしたり。僕らが取材にお伺いして、新しい製品の話を聞いて原稿をつくり、ウェブに載せることもあります」

「あとは、製品を使っている方々が集まるユーザー会っていうのがあるんです。『ユーザー会を立ち上げたい』という漠然としたところから、どうやって人を集めるか、どういう制限を持たせて会の運営をするのか。自分で考えて、提案するのはおもしろいですよ」

c3planning05 クライアントの目指すものや製品のことを考えながら、企画から提案、運用まで全てに責任をもって実行していく。クライアントに近い距離感で、トータルで関わるからこそ最適な方法を提案することが可能になるんだろうな。

企画の骨子を固める上流工程から関わることができる一方で、その企画の必要性を説くところから、予算を得るために企画書も作成する。

アイデアをどうすれば実現できるのか、そういった観点からもアプローチができないと、クライアントを納得させることはできない。

「でも、こういう話をしているとマーケティングの仕事ってすごくクリエイティブなことばかりしているように見えるかもしれないですが、実際はそれだけでもないんですよ」と若島さん。

「たとえば、イベントの受付に立つこともあります。これまで営業だけ、企画だけというようにひとつの業務しか担当してこなかった人は、『こんなことまで自分がやらなきゃいけないの?』って感じるかもしれません」

c3planning06 ここで、隣で話を聞いていた吉田さん。

「クライアントのためになにができるかなんだよね。俺もイベントで誘導とかやるし、会場のお手洗いが散らかっていたら、自分で掃除すればいいわけですよ。そうすれば、そこに来たお客さんは気持ちよくセミナーを受講できるし、気持ちよく帰ってもらえるから」

相手の役に立つために、自分はなにをしたらいいのか。考えながら目の前のことに取り組んでいけば、自然とやるべきことは見えてくるような気がします。

さらにここでは、仕事だけでなく働き方も自分でつくることができる。

残業時間も含めて、仕事にどれだけ自分の時間を費やすかはそれぞれの裁量に任されています。

たとえば、今週の金曜日は予定があるので早く帰るけれど、月曜日までにつくっておきたい資料がある。ならば土日のどちらかに家で少し作業をして調整することも可能。

「働いた時間ではなく、結果に対して対価を出せるようにしたいので。自分がどうなりたいか、どうしていきたいかで動けるようにしてほしいですね」



もう一人、主にイベントの仕事を担当している熱海さんを紹介します。

c3planning07 新卒でイベント制作会社に就職。その後金融業界でも働き、この会社にやってきた。熱海さんも、吉田さんとはイベント制作会社にいたころから知り合いだったそう。

「今はコンペの段階から参加して、1000人規模くらいのイベントをメインでやっています。セミナーや展示会が多いですね」

「最近では、クライアントの社内ミーティングにも参加して、みんなの意見をまとめてうまく進むように、舵取りを担うことも増えてきました」

クライアントの製品の担当者や広告担当者、イベント制作会社、ウェブ制作会社。一つのイベントを開催するとき、そこには多くの関係者と、やることが存在する。全体を俯瞰して、調整を行う人が必要だ。

c3planning08 「クライアントのことだけでなく、協力会社さんも含めてどうしたらみんながうまく、気持ちよく仕事をしてもらえるかを考えます」

「たとえばつくっているウェブサイトに対して、クライアントから急な変更依頼が入る場合には、その内容に対してこちらから逆提案することも、内容によっては一緒に働く人たちのやる気を優先してお断りすることも仕事のうち。イベント会社の手が足りなければこちらで動くこともある。ここまでが仕事、という垣根はあまりないですね」

常に多方面に気を配りながら働かなければならないから、大変な仕事だと思う。けれども熱海さんは、社内での人間関係にストレスがないからあまり苦に感じないと話します。

「社内のしがらみや上下関係もなく、仕事はしやすいです」

個々がそれぞれに仕事を持っているので、わいわい話しながら仕事を進めていくようなスタイルではないとのこと。

でも、みなさん思ったことははっきり言うし、風通しが良さそうな雰囲気を感じます。

仕事に取り組むときに、熱海さんが大切にしているのはどんなことですか。

「お客さんが『こういうふうにしたい』っていう漠然としたものを、形にしていくのが私の役目だと思っています。そのときに、相手が求めているものをそのまま出すのではダメで。求めている以上のものを出せてはじめて、納得してくれると思うので」

「常に相手に対して、想像を膨らますことが大切です。たとえばミーティングのときも、コンセプトを決めたら実際のイメージが見たくなるだろうから、事前に準備しておこうとか。些細なことですけど」

こうした気配りはすべての局面で求められるものだろう。もちろん、自分の中に引き出しや知識がないと、相手のことを想像しても実際に動くことは難しい。

特に変化の早いIT業界。日々、勉強は欠かせないという。そういった情報収集も含めて、自分には何が必要なのか、考え動くことが求められます。

c3planning09 「ここで働くまで、ITは遠いところにありました。でも今はそれについていかないといけないし、AIとかIoTに関わる会社がお客さんなので、最新のIT事情に日々触れられるのはおもしろいですよ」

相手に言われる前に、想像して自分から率先して動く。

そういう働き方をしているからこそ、クライアントにも「また来年も熱海さんにお願いしたい」と指名されるくらい信頼されるんだと思います。



最後に、吉田さんはこう話してくれた。

「会社やマニュアルとか、お客さんが仕事をつくってくれないと飯が食えないのは、僕はいやなので。自分で仕事をつくって、それにチャレンジできる。あわよくば、それに必要なお金も自分で集めることができるっていうのが理想です」

「まだ自分になにができるかわからないけど、そういう立ち位置で仕事がしたいっていう人が来てくれるといいかな」

この場所で、あなたならどんなことからはじめますか。興味を持ったら、ぜひ応募してください。

(2017/4/3 並木仁美)