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想いのままに

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眠ったり、ごはんを食べたり、大好きな人とテレビを見て過ごしたり。

なんでもない暮らしの風景は、部屋の中で生まれています。

あたらしい部屋に引っ越すということは、あたらしい暮らしをつくるということ。

想いのままに_画像1 そんなワクワクした想いにとことん寄り添ってお部屋づくりをしているのが、「リノまま」

映画館運営や配給などを手がけてきた東京テアトル株式会社が、住まいからも人の暮らしを豊かにしたいと、4年前から力を入れてきリノベーション事業のひとつです。

リノままのリノベーションは、とにかくお客さんとの会話からはじまる。

この部屋でどんな人生を歩みたいだろう。その夢を叶えるため、物件選びからプランニング、設計、施工、お引き渡しまでを、一つのチームでつくりあげていきます。

今回は、営業、設計、施工管理のそれぞれの仕事を募集します。未経験でも、よいそうですよ。



リノままのオフィスがあるのは、新宿御苑からほど近いビルの中。

エレベーターで2階へ上がると、通されたのは、住まいに関する雑誌がならぶ本棚と子どもの遊ぶスペースが設けられた打ち合わせスペース。

お話を伺ったのは、リノまま営業部課長の神谷さん。リノままの立ち上げから携わってきた方です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA もともとまちづくりに興味があり、大学で土木を学んだあとはディベロッパーに就職。土地やマンションなどを販売しているなかで、より住まいに近い仕事がしたくなったそう。

2006年に、リノままの前身であるリノベーションマンション事業部にやってきます。

そこでは中古マンションを仕入れ、リノベーション工事を施して販売する形をとっていたという。

「当時はお客さんがいない段階で事業者がデザインし、見に来たお客さんに販売するというスタイルでした。お客さんもよろこんでいたけれど、だんだん『ここに収納がなくてもいいから、書斎がほしかった』といった声を聞くようになっていって」

「ぼく自身も、お客さん像が見えないまま部屋をつくりあげていくことに、すごく違和感があったんです」

もやもやしていたとき、会社側でもよりお客さんに添ったリノベーションを追求していくことになり、神谷さんが手を挙げて「リノまま」がはじまった。

はじめは神谷さんと施工管理の実質2人でのスタートだった。

「そこでやりたかったのは、お部屋づくりのもともとの部分です」

もともと?

「どうしてお部屋がほしいのか、ここでどう暮らしたいのか、このお部屋でどんな人生を歩んでいきたいのか」

「リノままは0スタートだったので、ぼくらはまず、お客さんの暮らしを一緒にイメージしていくところから、お部屋づくりをはじめました」

想いのままに_画像2 一番かわったのは、その進め方。

「会話量がすごく増えましたね。2時間の打ち合わせなら、8割くらいはずっと会話しています(笑)世間話から、いつもどういう生活をしてるのかお聞きしたり。趣味の話から、お洋服が好きなら、お荷物がすごく多いことも想像できます」

「もしかしたら住宅とは関係ないかもしれない会話も、すごく増えましたね」

こんなふうに、お客さんの求める暮らしを掘り下げていくと、どんな場所に住みたいかという話にもつながってくる。

「そこでリノままでは、リノベーションマンション事業で培った不動産知識を生かし、中古リノベーションに向いている物件探しからお手伝いしています」

設計、施工も自社で行ってきたため、お部屋探しからお引き渡しまで、すべてを請け負う「ワンストップ」というかたちでお客さんに寄り添います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA まずは営業担当が、お問い合わせを受け、ヒアリング、物件探し、ファイナンス、同時にお部屋のテイストの方向性をお客さんと一緒に考えていく。

必要なタイミングで設計や施工管理が打ち合わせに加わり、丁寧に引き継ぐ。専門の話が終わったら、また営業が戻ってきて、お客さんと一緒に完成までを歩いていくようなイメージ。

「営業と設計、施工を完全に分業にしてしまうと、お客さんの気持ちが寸断されてしまう感じがして。業務が重なる部分もありながら、みんなでつくりあげるような体制をとっています」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 今は営業、設計、施工管理で7人のメンバー。

お客さんが増えてきたこともあって、それぞれの専門領域でお客さんと部屋づくりする人が求められています。

「リノままでは、量より質。時間をかけてお客さんとお話しして、理想の暮らしを汲み取ることが一番大切です。きれいな図面が引けるよりも、100時間お客さんと会話できる人のほうがいいですね」



リノままでは、未経験から入ったスタッフもいます。

続けてお話を聞いたのは、営業担当の石井さん。東京テアトルの不動産管理部門に配属され、そこではじめて不動産に触れたそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「不動産管理部門では数字を見るだけだったので、正直、あんまり興味が湧かなかったんです。そんな中、先輩の神谷さんがリノままをはじめて」

お客さんとたくさん打ち合わせを重ね、試行錯誤する姿を見ていたそう。

「ようやくリノままとして1軒目が完成したとき、『こんな素敵なものができたんだ』って感動して。もともときれいなもの、素敵なものを見るのが好きなので、やってみたいなと思ったんです」

入ってみてどうですか?

「すごくたのしいです。お客さんととても濃厚な付き合いになるので、お客さんのためにこうしてあげたいな、って感情が色々生まれてくるんです。最後に出来上がったものを一緒に見て感動して、そこで乾杯したりね。ほんとうに人と人との仕事だなって思います」

リノままに来て一番はじめに担当した、あるお客さんを紹介してくれました。

「その方は年上の気さくな女性で、とても仕事の忙しい方でした。終電がなくなってもタクシーで家に帰れるように、職場から近いエリアでお部屋がほしいというご希望がありました」

少しずつ会話をして、どんな暮らしがしたいのかイメージを共有していく。

「その方には行きつけのバーがあって、そこに通うのが楽しみのひとつだとおっしゃっていて。そのバーのような雰囲気にしたいとお店に連れて行ってもらいました。一緒に飲みながら『あのインテリアをつくりたいのよ』って聞いたりして」

レンガでできた壁、暗めの照明、さりげなく置かれたアイアンのワインラック。かっこいい雰囲気が好みのようだった。

会社から近いエリアを探すだけならたくさんの候補が見つかるけれど、きっとその方が望んでいるのは、自分だけの時間を過ごせるようなお部屋。

「そんな雰囲気が持てるお部屋にしようと、物件探しのときは、景色、とくに夜景がきれいなお部屋をご提案しました」

リノまま - 1 (7) 物件をご案内しながら、同時にプランづくりも進めていく。

「気をつけているのは、お客さんが使われた言葉のイメージを共有することです」

言葉のイメージを共有する?

「たとえば、『アイアンを使いたい』と言われたとき、お客さんのイメージするアイアンは鈍色のしっとりした雰囲気のものなのか、ピカピカした煌びやかな雰囲気のものなのか。そこがずれてしまうと出来上がりも違ってしまうので、写真を用意したり、一緒にショールームへ行ったりして、目で確かめるようにしています」

ひとつの物件にかかる期間は、だいたい半年から、長いと1年ほど。物件探しとプラン作成に費やす2ヶ月間は、毎週末のようにお客さんと会って話すそう。

全体の方向性が見えてきたら、設計担当も打ち合わせに参加しつつ、いったんバトンタッチ。

設計も営業と同じように、お客さんと会話を重ねながら、今度はより具体的に空間に落とし込む。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 図面ができあがったら、実際にお部屋をつくっていく施工管理が入ります。

施工管理の仕事は、入手した古い物件の内装を取り壊し、電気や水道などの設備、大工や内装屋といった職人をとりまとめ、部屋をつくっていくこと。


ここで、施工管理の細川さんも話に加わってくれました。

細川さんは、神谷さんと一緒に立ち上げからリノままをつくってきた方。リノままでの施工管理を、こんなふうに話します。

「たとえば、『本棚がほしい』と言われたとき。前回のお客さんは雑誌のための大きな棚がほしかったけれど、今回は文庫やCDを置いて飾り棚のようにしたいというように、お客さんごとにそれぞれ希望が違います。日々新しいものを考えてつくるので、いい経験ができてますね」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA そう話す細川さんは、以前は設計事務所で設計をしていたそう。

どうして施工をしようと思ったんですか?

「図面を引くだけでは、物足りなくなってしまったんです」

「設計のときは『こんなイメージの棚をつくりたい』ってお願いする側だったけど、施工だったら、職人さんとコミュニケーションをとりながら『じゃあ実際どうやってつくろう?』って考える。すごくつくってる感があるんです」

一番うれしいのは、お部屋が仕上がったとき。

「自分で見てもかっこいい部屋になったなって満足するし、それでお客さんがよろこんでくれたら、さらにうれしい。『イメージ通りです』って言われたときは、よし!って思いますね」

リノまま - 1 (5) すると、石井さん。

「バーのようなお部屋をつくった女性は、その後『早くお家に帰りたくて、仕事を早く切り上げてゆっくり過ごすようになった』とおっしゃっていて。ライフスタイルも充実したものになったと聞くと、ほんとうにうれしいですよね」

1周年記念のパーティによばれたときは、あたらしいお客さんを紹介してもらい、受注につながったそう。

なんだかいい話だけれども、もう少し大変なことも聞いてみたい。

答えてくれたのは、神谷さん。

「うちはもともと不動産をやっていたこともあって、基本的に今いるメンバーは不動産の話もできるし、建築、プランニングもできます。住まいに関わるすべてを知り尽くしていることが、お客さんにも喜ばれています」

「そのぶん、お金のことや設計、デザイン、施工、それぞれ知っておかなければならないことは多い。それを覚えることは大変ですね」

リノまま - 1 (11) それだけの知識量をもって、とことんお客さんに寄り添い、理想の暮らしを実現する。

人と人の関わりを大事にするリノベーションができることは、リノままの大きな強みなんじゃないかな。

「いろんなことを一緒に楽しめる人と働きたいです。お客さんやメンバーとつくることもそうですし、リノベーションのやり方も、これまでにないことを試してみてもいいと思っています。失敗することをこわがらないで、楽しんで進んでいきたいですね」

リノまま、楽しそうだな、と思いました。もし同じように感じたら、ぜひ応募してみてください。

(2017/4/17 倉島友香)