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いまある住宅を、自分にぴったりな形につくり変えて住む。子どもが大きくなってきたから、もう少し広い家に住み替える。
ここ数年で、新築以外の選択肢がぐっと増えてきました。
それでも自分の家を決めるのは、簡単には決断できないこと。
そういうことにとことん付き合ってくれる会社が、株式会社しあわせな家だと思います。
しあわせな家は、リノベーションが得意な中古住宅専門の不動産会社。
今回は、ここで不動産売買営業を担当する人と、アルバイトスタッフを募集します。
横浜駅を降りて、大きなバスロータリーを横切り、高速道路の高架をくぐる。駅前の喧騒が落ち着くと、目の前には少し急な階段。
一段一段登って振り返ると、横浜の街が一望できた。高台にあるから、静かで風が気持ちいい。
しばらく歩くと、しあわせな家のオフィスが見えてくる。
外壁はガラス張りになっていて、周囲の緑によく映えている。
しあわせな家は、昨年の春ここに引っ越してきた。
新しいオフィスにはモデルルームが併設されていて、実際にお客さまに提案したプランをアレンジして展示している。
こうして実例をまじえることで、リフォームを知らない方にも分かりやすくご紹介できるし、空間の背景にある思いも伝わってくるように感じる。
他にも、DIYを練習できるスペースを用意したり、中古住宅をより深く知るための塾を開催することも。
お客さまのそばにありたいという会社の考えが、よく反映されていると思う。
そんな仕事のあり方をもっとも感じるのが、不動産売買チーム。
まず話を聞いたのが、横浜オフィスリーダーの津川さんです。
今回募集する売買営業の、直接の上司になる方。じっとこちらの目を見て話す姿が印象的。
しあわせな家に誘われたのは、前職の売り上げ重視の不動産会社で、今後どのように働いていけば良いのか悩んでいた時期だった。
仕事を通じて、もっとお客さんの幸せに貢献したいという山田代表の強い思いに惹かれたという。
前の会社とは、どういった違いがありますか。
「実を言うと、実務自体はあんまり変わっていないんです。けれど、そこに至る過程を重視する、というところが違いますね」
過程を重視する。
「たとえば、不動産を売りたいという方がいらっしゃったときのことです。話を聞くと、今は売らなくても大丈夫そうだなと思った。何よりうちの会社を頼って、どうにか助けてほしいと思って来てくれたのが伝わってきて」
「だから、ご要望のままに売って、じゃあおしまいとはしたくなかったんです」
お客さまの希望通りに売ることもできたけれど、山田代表にも相談して、家を売るのではなくそのまま持ちつづけるためのお手伝いをした。
これがきっかけとなって、4年後にはリフォームの依頼をいただいた。
「もしあのときに売却をしていたら、縁が切れてそれっきりになっていたかもしれない。でもこうして、お客さまにもあなたたちなら良い提案をしてくれるだろうからとおっしゃっていただけて」
「売買という結果のためではなくて、お客さまにいま一番必要なことをする。そうしてはじめて、お客さまに満足していただける仕事ができるのかな、とあらためて感じました」
不動産業界は、手数料収入の高い売買契約を重視する風潮がいまだに根強いという。そんな中で、相手のことを考えて、売買以外の選択肢もおすすめできるのが、この会社の考え方なんだと思う。
隣で聞いていた渡辺さんも、しあわせな家の考え方に共感して入社した一人だ。
しあわせな家を象徴するエピソードを話してくれた。
「私の担当したお客さまに、お子さん3人をもつご夫婦がいました。今の60平米のマンションは狭くて、できれば80平米の家に住みたいというご依頼でした」
ただ、予算の都合上どうしても80平米は難しい。
これからの子育てやエリアのことも考えて、現在より10平米大きな70平米の家に住み替えることになった。
「ただ、10平米というと6畳一間なんです。果たしてこれでどれだけの狭さが解消されるのかという不安はありました」
そこで、どうしてより広い家に住みたいのかじっくり話を聞いて確かめていくと、子どもたちにプライベートな空間を用意してあげたいというご夫婦の思いに行き着く。
「広さよりも、一人で過ごせる区切られた空間が必要だと考えました。それならと、単に10平米分でもう一部屋増やすのではなくて、立体的に工夫することでプライベートな空間を確保することを提案したんです」
社内のリフォームチームとも協力してつくり上げたのが、ロフトを組み込んだ空間。それぞれの趣味や勉強のスペースができて、子どもたちも駆け回って喜んでくれたという。
お客さまに言われたことだけじゃなく、言葉の裏にあることも引き出していく。さらにリフォームのアイデアも駆使して、理想の空間をつくっていく人たちだと思いました。
渡辺さんは、前職も同じ不動産業界。しあわせな家に入社してからは、心の健康を感じながら働いているという。
「ここに来てからは、この物件ではないんじゃないか、今は買う時期ではないんじゃないかということをお客さまに誠実に言える。お客さまに嘘をつかずにいられるんです」
「ただ、ビジネスとしてやっている以上は結果も出さなくてはいけない。それに中古住宅は新築と比べて手間や時間もかかる。難しいけれど、そこが面白いところですよね」
売買チームと協力して、お客さまのしあわせな家をつくり上げるのがリフォームチーム。
そのデザイナーの一人が、石田さん。以前は、ものづくりの会社でデザイナーとして働いてた。
会社の印象は、どうでしたか。
「最初は、ずいぶん怪しい社名で心配になりました(笑)」
怪しいですか?
「私はそう感じたんですけど、楽しくやっているからおいでよ、と誘われて」
「いざ蓋を開けてみるとすごく真剣な会社で。不動産の知識はまったくなかったけど、ここを知らずに大手の不動産屋さんへ行ってしまうのはもったいない、みんなにも教えてあげなきゃと思うようになりましたね」
しあわせな家では、デザインの先鋭さよりもお客さまのイメージを形にすることを大切にしているそう。
だからお客さまが納得できるまで何度も打ち合わせを重ねるし、内覧でのふとした会話をもとにプランを練り直すことも。
お客さまの理想のドアを求めて、一緒にお店を探しまわったこともあるという。
一口にデザイナーといっても、家選びから設計まで幅広くかかわっているんだな。
「お客さまが迷っている物件があれば、それも一緒に見に行きます。そうしてプランを決めていって、壁紙は何にするか、生地はどれを使うかまで細かく話し合います。ただ、予算や家の状態で、ご要望どおりにいかないこともありますね」
そういうときはどうしているんですか。
「雰囲気は壊さないように素材を変更したり、製品を入れ替えたり、四苦八苦します。やっぱり、お客さまのイメージに近い空間をつくりたいので。そういったバランスを考えるのは大変ですけどね」
こうしてお客さまと試行錯誤を重ねて完成した家は、お互いに納得のいくものに。
「完成後のホームパーティーに呼んでいただいたこともありました。しかも私たちだけでなく職人さんや大工さんも」
「新しい家の近くが気持ちいい場所だったようで、ハイキングにも誘われたり。ここまでお客さまと親しくなれるのは、普通の不動産屋さんではあまりないかもしれないですね」
皆さんの話を聞いていると、一つひとつ時間をかけて、丁寧に取り組んでいることがわかる。
大変に思うことはないのだろうか。
はじめに話を聞いた津川さんが話してくれた。
「お客さまは、ここだったら自分が心から納得できるものに巡り会えると信じて来てくれています。だから、その答えを見つけるためにかかる時間や労力というのは、正直ほかの業者さんよりも多いと思う。外からは、遠回りしているようにも見えるかもしれませんね」
遠回り。
「ここは、できることが多いので。築年数が古くても、ここを補強すれば大丈夫ですよとご案内すれば、そのぶん選択肢が広がって迷いの回数も増えます」
たしかに家は決して簡単な買い物ではないから、選択肢があればあるだけ悩んでしまうと思う。
「お客さまが迷うことに困惑してしまう方だと、この仕事は大変かもしれません。反対に、お客さまと一緒になって遠回りを楽しめる方であれば、この仕事は面白いと思いますよ」
すると隣で聞いていた渡辺さん。
「ここのスタッフは、目の前の数字のためではなくて、1年後のお客さまとの付き合いや、10年後の業界全体のことを考えて仕事をしています。だから目先の利益や、いっときの感情に流されてしまっては難しいかもしれませんね」
もっと売りたいというのではなくて、きちんと先を見据えてお客さまの背中を押せる人に合った会社だと思う。
お二人は、どんな人に来てほしいんだろう。
まずは渡辺さん。
「同じ方向を見ながらも、言いたいことはきちんと言える人ですね。お客さまも会社もより良い方向に導きたいから、お互いにリスペクトしつつ健全な議論をしあえる仲になりたいです」
根っこには、社内でしっかりと会話を重ねていくことが、やがてお客さまのためになるという思いがある。
会社の空気も、みんなで良い方向に導くようなアイデアを出していけるようなものだと思う。
津川さんはどうですか。
「お客さまに対してきちっと仕事をしていきたいと、人一倍思える人ですね。お客さまのためにこうしたいと自分なりの軸を持って言える人だったら、もっと面白い仕事ができると思います」
最後に、印象的だった渡辺さんの言葉を紹介します。
「これで良い、ではなくて、これが良い。しあわせな家では、そういうふうに家を選んでいただきたいんです」
しあわせな家の考え方は、これからますます必要とされてくるように思います。もしかしたら未来には、こういった取り組みが当たり前のように行われているかもしれない。
自分もお客さまも納得していられる。
そんな遠回りが楽しみになったら、ぜひ応募してみてください。
(2017/05/11 遠藤真利奈)
※募集要項が変更になり、経験を問うものではなくなりました。(2017/05/26)