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永く広く、深く

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あるひとつのことに特化している会社は、その分野だけ見れば他を寄せつけないものをもっている。

けれど、境界があやふやになっている時代には、業種や業界の垣根を越えて応えてくれる人が求められているようにも思います。

一つひとつのご縁を大切にしながら、不動産に関するあらゆる相談事に応え続けてきた会社があります。

株式会社日本ビルディング経営企画は、コンサルティングから、土地の買付、企画、設計、施工、リーシング、その後の管理・運営まで、不動産と建物に関することすべてを手がけています。

社内でも組織に縛られず、柔軟に働いているからこそ、お客さまを総合的にサポートでき、結果として信頼関係が築かれていく。

そうやって、お客さまと深く関わってきました。

今回は、賃貸物件の管理・企画・運営を担う人と、売買物件の販売仲介、経理・総務を担当する人を募集します。

 

地下鉄若松河田駅の出口を出て、大通りを歩いていく。

右手に曲がり細い道を進むと、閑静な住宅街に日本ビルディング経営企画のオフィスビルが現れた。

saikeisai-office ガラス張りの1階は、日差しが気持ちよさそうな空間。中に入ると、エレガントな雰囲気が漂う。

日本ビルディング経営企画は、代表の千葉正胤(まさたね)さんが創業しました。

設立のきっかけは、代々続いた製薬メーカーをたたんで、収益不動産を購入し、オーナー業をはじめたこと。けれども、信頼して預けられるような不動産会社になかなか出会えなかった。

だったら自分でやろう。そうして、若干25才のときに会社を立ち上げる。


現在、お客さまは古くからご縁のある資産家や富裕層の方がほとんど。

代々苦労して築き守ってきた財産や土地、不動産を、どうすればよりよい形で受け継いでいってもらえるか、資産を増やしたいという意欲にどう応えるか。

そう考えながら、日々仕事に取り組んでいる。

実際にどんな仕事をしているのだろう。店舗責任者の高野千生さんに話を聞いた。

「たとえば所有している不動産の隣地が売りにでたので購入したい、というご相談があるとします。そういうときはまず、個人で購入するのか資産管理会社を設立しての購入なのか税理面からみていきます。そして、新築あるいはリノベーションといった企画をして、投資効率など様々なケースを検討しながらプロジェクトの絵を描いていきます」

「絵を描いて終わりではなく、具体的な形にして、その後ずっと続くように管理していく。関わる時間が長く、業務領域の幅が広いのが、うちの特徴だと思います」

一級建築士事務所や特定建設業の資格ももっていて、オーダーメイドで賃貸併用住宅やクリニックビル、商業ビルの新築、建物1棟まるごとリノベーションやホテル開発もするなど、お客さまごとに提案をしていくことが可能なのだそう。

大小さまざまな用途の不動産を仕事にしている。

最近手がけたという新築賃貸マンションの事例を教えてくれました。

「こちらは地下1階から3階まであります。地下をつくると建築コストはかかるのですが、それでも都心は高い賃料で賃貸できるので、地下も有効活用しました。メゾネットや吹き抜けのある空間にしていて、地下といっても明るく開放的な印象になっています」

「また、ワンルームが多いエリアなのであえて広めのお部屋にしています。すべての住戸の間取りとインテリアデザインもそれぞれ変えていて、多様性をもたせました」

コンクリート造とすることで将来的に間取りの変更がしやすいし、オーナーの維持管理コストが削減できるよう、エレベーターはあえて設置していない。

こちらは自社開発として企画をはじめたけれど、投資物件の相談をされていた顧客のオーナーさんからぜひとも購入したいという希望があり、売却したのだとか。

募集をしたら、広い住戸が人気を集め、完成前からたくさんの応募があったという。

現在、管理物件数は合わせて500戸ほど。それをおよそ10人のスタッフで手がけている。外部顧問の弁護士の方や、施工会社など協力業者の体制ができているからこそ少ない人数で対応できるのだそう。

「お客さまに必要な提案をしていけるかどうかが、仕事の要。『この物件にはリスクがあるから、売ってしまって他のものに組替えたほうがいいですよ』とお伝えすることもあります。それは、不動産の売買、建築、賃貸の部門が社内に揃っているので、総合的に判断できるんですね」

 

物件ごとの柔軟な提案をさらに後押ししているのが、部署の垣根を超えた働き方にあるのかもしれない。

阿部和徳(かずのり)さんにも話を伺いました。以前は建築アトリエ事務所に勤めていた方で、現在は建築・設計部門を担当している。

建築・設計担当と言っても、敷地調査もするし、見積りの作成もしている。内見に立ち会うこともあるのだとか。

「自分が手がけた物件に対して、どういう人が入居を希望されるのか、どういうことを求めているのか、知りたくなるんです」

お客さんが感じたことについて直接フィードバックをもらうから、次の仕事にも活かしていける。

「設計という役割を超えて、いろいろなことに関わっています。幅広くできるから、楽しいです」

さらに、ほかの部署とも深く関わりながら仕事を進めていく。

「オーナーさんと設計図面をもとに打ち合わせをして、工事を開始したら、募集図面も同時進行でつくっていきます」

「そのとき、どういう意図をもって設計したのか、募集図面にも反映させたいんです。だから情報の見せ方を企画運営部とすり合わせていきます」

募集図面を作成しているのが、企画運営部の越竜也さん。

大学では建築を学び、その後はグラフィックデザイン会社に勤めていた。現在は主にリーシング業務を行っている。

「設計した本人に直接聞けるので、物件の特徴を反映したわかりやすい図面をつくることができます。たとえば、内装の素材に何が使われているかなど、募集図面に表すべきポイントがよくわかるんです」

「お客さまに物件をご案内するとき、自分がつくった募集図面を見て来てくれたと聞くと、うれしいですね」

 

お客さんが物件を気に入ってくれたら、次は契約です。

新規契約を担当しているのが、立花麻衣さん。

企画運営部として、賃貸の更新や解約など契約関係のことから、オーナーさんへの家賃送金などを行っている。

立花さんも、設計部門とのつながりが活きてくるといいます。

「契約の部分から引き継ぐと、実際に現地を見ていないこともあります。そういうとき、重要事項説明に必要な情報を一つひとつ阿部さんと確認していきます」

たとえば、冷蔵庫が新しいこと。照明器具はないけれど、スポットライトを取り付けられるライティングレールがあること。床は普通のフローリングじゃなくて、フロアタイルという素材であること。

手がけた本人に聞くことで、お客さんには自信をもって事実を伝えられる。

難しいとすれば、お客さんごとに伝え方が違うということ。

たとえば、実際に入居者さんが住みはじめると、「水道から水が出ない」「回り続けている換気扇を止めたい」など、生活全般に関するさまざまな問い合わせが寄せられる。

入居者さんにはいろんな人がいる。型にはまった受け応えでは解決できません。

事実が知りたいのか、それともお金のことが気になっているのか。お客さまの声色や状況、背景に考えを巡らせながら、対応を考えていくのだそう。

一歩先まで意識して応えていくから、お客さんも納得してくれるといいます。


現在は契約を担当している立花さん。もともとは不動産とは違う分野で営業担当をしていたという。

未経験からのスタートで、難しく感じる場面も多いように感じるけど、どんなところがモチベーションになっているだろう。気になって聞いてみると、こんな話をしてくれました。

「自分の失敗談なんですけど。うちで管理している物件で、女性限定のお部屋があって。退去された方がいたので、お部屋のクリーニングを外注業者さんにお願いしたときに、女性限定だということをお伝えし忘れて、男性の方が来てしまったんです」

するとわざわざオーナーの方が来社して、怒るわけでもなく、「私は立花さんに成長していただきたいんです」と言葉をかけてくれたのだそう。

「お客さまは、うちの会社のことを信頼してくださる方ばかりです。会社をつくる一人として私のことも見守ってくださるのが伝わってきて、がんばろうという気持ちになりますね」

 

日本ビルディング経営企画では、まずは自分で考え、やってみることを大切にしている。

未経験から入社して半年で、マンスリー賃貸の運営を担当している方もいる。一人ひとりの裁量権は大きい。

それに部門同士の横のつながりがあるから、自分がわからないことがあれば質問できる。そうやって引き出しを増やしていけるはず。

立花さんはどんな人が向いていると思いますか?

「細かなところに気配りできる人でないと難しいと思います」

たとえば、物件の前や店舗前でごみを見つけたら拾うことを徹底している。空室案内の看板の掃除もこまめに行う。

隣で聞いていた高野さんも話してくれました。

「普通だったらそこまでやらないかもしれません。お客さまのために手間ひまをかけようと思えば、いくらでもかけられるというのが不動産じゃないですかね」

「相場より少しでも高く貸して差しあげたい。そう思ったら、通り一遍の仲介じゃなくて手を加えないと。そこには、こだわっています」

高野さんはどんな人と働きたいですか。

「物件の賃貸管理という視点でいうと、私たちがあつかう物件のほとんどが自社でこだわりをもって手がけたものなので、『この物件がいい』と注目して選んでもらえます。そして、オーナー側に立つ不動産会社なので、審査をもとにお貸しできるかどうか判断する立場にあります。責任は伴うけれど、それって少し誇らしい気持ちだと思うんです」

よりオーナーの視点に近づくために、スタッフの方には自分自身がオーナーになることを勧めているという。

「同じ立場にならないと、相手の本当の気持ちはわからないですから」

「賃貸業の核となる仕組みや、不動産の投資ってどういうことか。ここではぜひ、一歩踏み込んだところで学んでほしいですね」



自分が求めれば、掘りさげていける環境があると思いました。

幅広い視点でじっくりと向き合いたい。そう思う方には、応募を考えてみてほしいです。

(2017/03/14 取材、2018/11/21 再掲載 後藤響子)
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