住宅街にほしいもの Twitter hatena bookmark

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

たまプラーザ駅にある美しが丘。歩いていてもあまり人を見かけない閑静な住宅街。

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なんだか人が住んでいるのか心配になってくる。

まあいるんだろうけど、でも顔が見えない感じ。それでも夕方になって明かりが点くといくぶんほっとする。それはここに人がいるというメッセージだから。アートはそんな明かりよりも強いメッセージを持っていると思う。

AOBA+ARTは40年代にできた住宅街「美しが丘」で行われるアートイベント。今、サポーティングスタッフを募集している。

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僕はこの近くで人生の多くを過ごしてきた。

小学生のときから大学生まで、学校やどこかに行くときにはほとんど必ず田園都市線に乗っていたし、大きくなるにつれて地域の人口が増加していくことを肌で感じていた。数十年前に土地を買って家を建てた親はもうすぐ定年を迎えつつあり、その子供である僕はすでに独立して離れている。それはこの地域の典型的な風景かもしれない。

古い住宅街では、木が土地にどっしりと根を張るように風格が漂ってくるけど、一方でパーティが終わった後のような寂しさも漂ってくる。

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アーティストでディレクターでもある本間純さんは、自身がアーティストとして参加した越後妻有アートトリエンナーレや、10年に1度の野外美術展が行われるドイツのミュンスターに訪れたときに、ものすごく感動したそうだ。ただアートがギャラリーに置かれているだけじゃない、街の人がアートについて議論していたり、オススメのアートを教えてくれたり。そういうトータルな風景に感動した。いい作品があるだけじゃなく、そういうことをこの住宅街で起こしたい。もちろん住民や地域のことを第一に考えているのだけれど、自分がこのAOBA+ARTに参加したのはそういった動機だそうだ。

去年の作品に印象的な作品がある。それはアーティストの池田光宏さんの作品で、玄関先に小さな黒板を掲げて晩御飯のメニューを書くというもの。

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12軒のお宅が参加したのだけれど、はじめはどこも単にメニューを書くだけだった。でも次第にその黒板にメニューを書くことが大きな動機になっていく。夕食をつくる一つの過程だったものが、黒板に書いてみんなに見てもらうことが楽しくなる。料理の本で勉強したり、幼稚園の子の「○○さん家の晩御飯はカレーライスだ!」という声が外から聞こえてくる。

実行委員の嘉村真由美さんによれば、たしかに黒板をつくったのは池田さんだけれども、メニューを書くのは地域の方々であり、どうなるかはアーティストも予想できないものだったそうだ。

谷山恭子さんの作品のひとつに、玄関先の木にフェイクのぶどうをつけて、「おひとついかが」という標識を掛ける作品があった。そしたら本当に小さな女の子が「ぶどうください」と訪ねてきてしまったという。たまたま自宅の中庭のほうに本物のぶどうの木があったので、それを分けてあげたそうだ。

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アートを見て感じた言葉に「面白い」とか「素晴らしい」というものはあるけれど、こういった言葉はあくまで客観的なもの。その場に入りきれていないかもしれない。でもここで感じるのは、参加しているという実感のようなもの。ボランティアコーディネーターの小林麻美さんも、AOBA+ARTの魅力を「日常にアートがあること」と言っていた。

参加している住民の方や、アーティストにスタッフ。それぞれに感じたものは何だろう。

それは迂闊に言葉にできないのだろうけど、なんだか根っこは同じように思えてならない。アートというのは、アーティストが自分自身との対話でつくられるイメージがあるので、社会からもっともかけ離れているように思えるのだけれど、ここでは街に近い。

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こういう場をつくることが、アーティストやスタッフの仕事。その中でもサポーティングスタッフには、ワークショップの運営、展示作品の制作補助、会期中実施される〔お散歩ツアー〕の同行、会期中のインフォメーションセンターの運営などが求められる。

何か感じるものがあるのであれば、まずは応募してみるのはどうだろう?面白い人たちが沢山いるし、何よりこのワクワク感は参加してみないと分からないと思う。(2009/9/22up ケンタ)

AOBA+ART2009実行委員会
業務内容 A. ワークショップの運営
B. 展示作品の制作補助
C. 会期中実施される〔お散歩ツアー〕の同行
D. 会期中のインフォメーションセンターの運営
募集職種 サポーティングスタッフ
給与 交通費および食事補助として1日上限1,000円支給
勤務地 主に横浜市青葉区、最寄駅:東急田園都市線 たまプラーザ駅周辺
勤務時間 応相談
応募資格 とくになし
選考基準 とくになし
その他 ボランティア保険加入(本人負担なし)、公式カタログ、スタッフ限定グッズを制作・配布予定。

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。