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※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

設計は伊東豊雄さん、芸術監督に佐藤信さん、館長に斉藤憐さん。そんな巨匠たちによって完成した劇場「座・高円寺」は、舞台芸術の創造と発信、そして地域に根ざした文化活動の拠点だ。今回はこちらにあるカフェ「アンリ・ファーブル」のスタッフの募集。

でもこれだけビックな人たちによってつくられた劇場のカフェということは、もしかしたらコンセプトやマニュアルはほとんど決まっていているのではないか。もう工夫する余地などないし、言われたことをやるのが仕事なんじゃないだろうか?

そんな予想は気持ちよく裏切られた。気持ちのいい人間関係があって、工夫とアイデアが求められる職場だった。

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高円寺から歩いて5分。突然、大きなテントのような建築が目に飛び込んでくる。これが座・高円寺。中に入ると洞窟のような場所で、外から見る以上に居心地がいい。250席前後の大小二つの劇場に、阿波おどりホールが一つ。なるほど、高円寺は阿波おどりで有名だったっけ。こんな3つの空間がある建物の2階にカフェ アンリ・ファーブルはある。ピアノが置かれていて、壁を見ると小さな丸窓がたくさん。赤茶の艶っぽい壁に覆われていて、全体的に大人っぽい雰囲気。カフェというより、ラウンジやレストランという印象。一方で壁にはたくさんの絵本が並んでいて、この空間をやわらかくしている。

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このカフェは座・高円寺全体を管理・運営している「NPO法人劇場創造ネットワーク」が直接経営している。劇場の企画・制作を担当している篠部さんはカフェの担当者でもある。篠部さん曰く、このカフェは劇場の窓口にもなっているという。芝居を見るわけでもなくふらっとカフェに訪れる、そんな人にも利用してほしい。

さらにここで働くスタッフは、将来自分のカフェをもちたい、その修業をもっと積みたい、そんな希望を抱く人になってもらいたいという。実際に店長の鳥居さんと厨房にいる渡辺さんにお話を聞いたら、飲食店経営の経験に関してはまだそれほど多くはないようだった。

鳥居さんは以前はアパレルで働きながら、週一回、休みの日に自分でスウィーツをつくってカフェに届けていた。そうした中、料理の道で生きていきたい、との自分の気持ちに素直になり退職をした。ダイニングバーで働いていたところ、アンリ・ファーブルに出会った。料理を担当している渡辺さんもスウェーデンに版画を学びに留学していたキャリアをもつ。好きな料理の腕をふるうべく、週一で日替わりのカフェを担当。その後、オーガニックレストランで働いていたときにオープニングスタッフとして迎えられた。

こんな2人を中心にアルバイトなどのスタッフで、お店の営業が任されている。
区の施設だけどお固いことはないし、本当に色々なことがスタッフに信頼されて任されている印象。

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例えばメニューづくり。仕事の合間にこんなのどう?というように、誰からともなくアイディアが提案されることが多いらしい。あがってきたアイディアを皆で練り上げ、メニューとして完成させていく。夜のメニューなんかは季節ごとに変えていて、新メニューの試食には劇場スタッフも加わる。美味しい時はみんな美味しいと言うし、口に合わなければその通りに言う。いかにみんなでこのカフェをよくしていくか、という雰囲気。

そんな料理のひとつに「紫さつま芋のニョッキ」というものがある。これは鳥居さんが提案してメニューになったもの。三浦半島から届く野菜の中に紫さつま芋を見つけて「これでニョッキがつくりたい!」と思いついた。この綺麗な紫を目で見て舌で味わってもらいたい、そのためにもクリーム系ではないな。しかもお酒のおつまみがいい… という感じで試行錯誤してできあがった。前提には自分が食べてみたいものをつくる、という考え方がある。

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僕も頂いたのだけれど、見た目も美しいし何より美味しい。取材中だったのに、狙い通りワインが飲みたくなってしまった(笑)。この料理に限らず、どれもオリジナリティがあって素材の特徴を生かした美味しいものばかりだった。誰もが知っている有名人がふらりと訪れたときのこと。「どこかの有名なシェフを雇っているのですか?」と聞かれてみんなで大喜びしてしまったこともあったという。

それでもウェディングパーティーなどのときは大変だ。100人分の準備をすることもある。20キロの肉の塊と格闘したり、給食室で使っているような鍋で調理する。魚をさばくのが上手な篠部さんが助っ人になることも!そんな環境の中でパーティーを自由にコーディネートしていくのもまた楽しいらしい。若い人が多かったらボリュームを増やしたり、季節に合わせて素材を選んだり。自分で考えて一から手作りできるのがとても魅力のようだ。

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ただ、日々の仕事はこれほどドラマチックなことばかりじゃない。

飲食店だから時間があれば仕込みをしなければならないし、ランチタイムやティータイム、それに劇場の開演前や終演後などは、お客様がどっと訪れる。そんなときはスポーツチームに大変身。阿吽の呼吸で仕事が流れていくのは気持ちいいもの。例えば、ちょっと忘れていたことを他の人がやっていてくれていたり、何も言っていないのに準備されていたり。あと料理ができると厨房の人はベルを鳴らしてホールスタッフを呼ぶのだけれど、最近では「皿を置く音」に反応してすぐに飛んできてくれたりするらしい。本当にチームワークがいい。

こういったことは自然とスタッフが考えて行動している結果らしい。マニュアルが厳しいという訳ではない。鳥居さんはこんなことを言っていた。「マニュアルというか、決まりごとをつくりたくない。自分は店長だけれど。学生のアルバイトでも、マニュアル通りであればOKみたいになってしまってもつまらないと思う。自分で考えることが面白い。」

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自分で考えて仕事をすることは確かに面白いことだ。働く環境としては最高なんじゃないかな。

子どもたちの絵本会から前衛的な演劇まで。毎日、色々な人がこの劇場を訪れる。ここで働くということは、そんな賑わいのある座・高円寺という「村」の一員になるようなものかもしれない。この村には気持ちの良い隣人たちが住んでいて、みんな何かを届けたいと思っている。そういう気持ちのいいコミュニティが感じられたし、後からでも自然に加わることができると思う。もし興味があればぜひ応募してみてはどうだろう?気持ちよく働けると思う。(2009/10/30up ケンタ)

カフェ アンリ・ファーブル
業務内容 キッチン、ホール
募集職種 ①フルタイムスタッフ、②アルバイトスタッフ
給与 ①フルタイムスタッフ 時給900円以上(22時以降25%up)
②アルバイトスタッフ 時給850円以上(22時以降25%up)
勤務地 杉並区高円寺北 高円寺駅から徒歩5分
勤務時間 ①フルタイムスタッフ 週5日勤務
10:30~23:30のうち変則シフト制

②アルバイトスタッフ 週3日以上勤務
10:30~23:30のうち変則シフト制
応募資格 フルタイムスタッフは09年12月1日から働ける22歳以上(学生不可)の方。
アルバイトスタッフは学生可。
選考基準 食べること、料理をつくることが大好きな方。
その他 交通費往復1,000円以内支給。

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。