ひとつ屋根の下 Twitter hatena bookmark

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

何のために仕事をするのだろう?

お金のため?出世?所属する組織の存続?家族?それとも自分のため?どれが正しくて間違っているということはないのだろうけど、ふと思う疑問に目をつぶる代わりに失っているものもあるかもしれない。

多くの仕事の悩みを解決する究極の方法が一つある。それは独立して自分の仕事としてはじめてしまうこと。ミシマ社の三島さんも、一冊に力を込めて本をつくるにはどうしたらいいか考えて、ミシマ社をはじめることになる。そんなミシマ社では今、営業事務を募集している。

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自由が丘にある元下宿だった一軒家。ここがミシマ社のオフィスだ。三島さんは仕事場の重要性について熱く語っていたのだけれど、確かに居心地がよい。古い一軒家だけどとても綺麗に使われているし、冬は冷えるけれど家族で仕事をしているようで温かい。懐かしいを通り越して、まるでドラマにでてくるような昭和の世界。ちゃぶ台だってある。

畳の上にデスクが並んでいて、スタッフはみんなここで働いている。そろそろ手狭かな、と思えるけど、あと一人くらいなら大丈夫だろう。みなさん柔らかい感じで、一人ひとり個性豊か。全員で7人のスタッフは、みなさん名前と顔がすぐに一致した。

まさに少数精鋭のチーム。

三島さんは次のように言っている。

「少ない方が、体温のこもったものになりますね。根幹として、「原点回帰の出版社」という言葉に込めた思いというのは、一冊の本に思いを込めてつくって、それを最後まで熱量を失わないで届けるということなんですね。書店さんまでその体温を一緒につなげていきたい。そのために、直販というやり方をとっています。やっぱり、本も単純な大量生産の工業製品とは違うと思うので、その体温が読者まで伝わるようにしたいと思っています。それをやっていくためにも、営業事務というのは今後ポイントなんですね。」

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小さな組織で働くというのは、大組織で歯車として働くよりも仕事をしている実感はあると思う。でもその代わり安定した経営のもとで働くことはできないかもしれない。編集の大越さんも言っていたけれど、老舗の会社には仕組みができている。例えば絵本だったら、親の世代で売れて、子どもの世代でも売れるような、そんな安定した収益源が老舗出版社にはあったりする。

飛行機で言えば「シートベルト解除のサインがまだ出てない状態」、まだ安定飛行していない。でもこれって大変なことではあるけれど、仕事としてはワクワクするだろうな、と思うのは僕だけだろうか?

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さて、具体的な仕事を確認する前に、出版業界にある「取次」について説明しよう。

取次とは出版社と書店の間をつなぐ流通業者のことで、ほとんどの出版社は取次を通して書店に本を流通させる。でもミシマ社は取次を通さずに直接本屋に本を売る。つまり「直販」している。これだと一店一店と取引するわけだから取引先は膨大になり、伝票を整理するなど沢山の仕事が生まれる。特に月末月初は忙しい。営業チームはこういった業務も全てやっているのだけれど、ミシマ社は本屋とのつながりが生命線なわけだから、一つでも多くの本屋をまわりたいと思うところ。こういった後方業務を一手に引き受けるのが、営業事務のメイン業務になってくる。

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もしかしたらクリエイティブであるよりも正確さが求められるだろう。淡々とした作業かもしれない。

それでも求めているのは「超攻撃的な」営業事務だ。

例えば仕事を通して「多分この書店での売上落ちてきてるので、つながりが弱くなってるんじゃないですか?」という提案をしたりとか、その人の気持ち、スタンス、向きあい方次第で、単なる事務職にとどまらないものになるだろう。もうこれはある意味で営業を超えて、経営者目線だ。小さな出版社の経営、とても面白そうだ。

三島さんはサッカーに例えてお話をするのが好き。そんな三島さんに倣ってサッカーに例えると、得点を決めるフォワードが営業だとすれば、営業事務は二列目でキラーパスを出す司令塔と言えるかもしれない。「パスが良かったから、もう触るだけでした」なんて、フォワードにゴールの感想を言ってもらえるような働きができると思う。


とはいえ、営業だけやっていればいいわけでもない。

編集の大越さんも営業とか仕掛け屋チームに所属しているし、営業の渡辺さんも編集チームに所属している。メインの仕事をやりつつ、全員の仕事を把握しているというのが基本。これまたサッカーに例えるならば、オランダサッカーみたいなものかもしれない。ポジションは流動的で、誰もが守備になり攻撃にもなりうるということ。失点したからといって守備陣のせいにはできないし、得点は攻撃陣だけの手柄でもない。全員でゴールを決めて勝利するのが目的だ。

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しかもミシマ社には「控え」がいない。もう何か起きたら自分でやるしかない。

入社2年目の林さん。彼女はもともと大きな出版社からミシマ社に来た人。以前は雑誌の編集を担当していて、売れても売れなくてもお給料同じだったので、このお給料はどこからでているのか?と違和感を感じていた。

ミシマ社では全部やってみたい気持ちが焦りすぎて、全部中途半端になっていると悩んでいるようだけれど、今はひとつひとつ着実にやろうとしている。大変なことはあるけれどありがたい、だから全て大変じゃないと思えるそうだ。

そんな林さんの失敗談を、みんなでお腹を抱えながら笑っている。


最後に編集の大越さんがこんなことを言っていた。

「仕事で感動できることがすごい大切です。感動できるか否か。本も感動を残し続けるものなので、ミシマ社もより感動を残し続けるような仕事をしていきたいです。良い仕事をしようと思ったら、必然的に良い世の中になる。」

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取材の後にちゃぶ台を囲んでみなさんとご一緒に昼食をご馳走になった。お弁当がとても美味しかったのだけれど、それとは別に印象的なことがあった。それはここが仕事場には思えなかったこと。ひとつ屋根の下で兄弟たちが働いているような感じ。でもランチが終わって仕事に戻ると、不思議なもので仕事場には緊張感が戻ってくる。

ひとつ屋根の下、一冊の本に力を込めて、一人ひとりが本をつくっている。僕はこんな素敵なチームに入りたいし、こんな素敵なチームをつくっていきたいと思った。もしあなたもそう思えるならば、ぜひ応募してみてください。あっ、少なくともミシマ社の本を読んでから応募されることをオススメします。(2009/12/28up ケンタ)

今回の取材をミシマ社さんでも紹介しています。東京仕事百貨としても初の試み!ぜひこちらも合わせて読み比べてくださいね。第8回 東京仕事百貨×ミシマ社採用プロジェクト

株式会社ミシマ社
募集職種 営業事務
業務内容 伝票管理、各書店様への納品書、請求書作成及び発送。
本の出荷など、社内で営業業務を支えていただく仕事全般。
雇用形態 アルバイト(長期的には違う形も考えております)
給与 応相談
勤務地
目黒区自由が丘 自由が丘駅から徒歩7分
勤務時間 平日週5日(10時~18時)
応募資格 とくになし。
選考基準
①出版事務もしくは出版経理の経験がある方優遇。
ただし、その限りではありません。
②長期で働いていただける方。
*できるだけ、早い時期から働いていただける方がありがたいです。
募集期間
2010年1月11日まで。
ただし、それ以前に決まることもありえます。
その点ご了承いただけば幸いです。
その他

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。