馬場研
※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。
神田にある設計事務所Open Aでは、オープンデスクを募集しています。
オープンデスクと言えば、与えられた図面をひたすら模型化するというイメージ。確かにそんな仕事が多くはあるけれど、ここではそれだけではないようだ。
事務所を訪れてみると、雰囲気がゆるやかであることに気づく。
ここで働いている人は自分の軸があって、皆さんマイペース。
Open Aのボスである馬場正尊さんが、ボス色が薄いのも理由かもしれない。
そんなボスだからなのか、社員も「建築やってるけど、世の中建築だけじゃない!」と思っている変わり者が多いらしい。
建築事務所にある修道院みたいな雰囲気はなく、まるで大学の研究室のよう。
社員の定着率が高く、自分から辞める人は今度オーストラリアの建築事務所で働くことになった女性が初めて。現在は9名のスタッフがいて20代が多く、事務所も2004年にスタートしたばかりでまだ若い。
馬場さんは元々建築を専攻していたけど、最初に入社した会社が広告代理店で自由度が高かった。それが理由なのか、一般的なアトリエの徒弟感がどうもしっくりこないと言う。自立したひとりひとりが持ち場を持ち、パフォーマンスを出しきる。そして必要とならばお互い補うような組織でありたい。ボスである自分も全体を取り仕切ると言うより、その中のひとりであるほうが心地良いらしい。
あとは東京R不動産というメディアを持っていることも大きい。設計事務所がメディアを持っていること自体が珍しいが、オープンデスクであっても、良い提案であれば積極的に発信できるチャンスがある。
具体的な仕事内容を聞いてみた。
もちろん模型づくりや図面を描く作業はあるが、普通のオープンデスクとはちょっと違う2つのことを一緒にやってくれる人が求められている。
まずは、房総で妄想プロジェクト。
これだけ聞くととてもベタな感じがするけれど、どんなに素晴らしいプロジェクトも誰かの妄想からはじまるもの。房総地域にこれがあれば良いのになぁというものを妄想し、アイディアを出す。
例えば、シャワーブースのある海辺の休憩所、息抜きに通いたくなるような本屋、釜がある美味しいピザ屋。
自分が欲しいものは必然的にエリアが求めていると思うので、その企画書をつくる。図面を描き、模型をつくり、架空の物件として房総R不動産で提案することもできる。
Open Aでは常にそうやって世の中に新しいことを自主プレしていきたいと思っているし、オープンデスクであっても自分のクリエイティビティを具現化する余地がある。
実際に、馬場さんは自ら房総に家を建てて住み、東京と郊外との2拠点居住を提案した。
去年、房総R不動産で分譲した土地を購入し、これから家を建てる人に向けて「こういう家ってどうですか?」という架空の模型を沢山用意してみた。
何もないところより、何かしらあったほうが人間は想像力を働かせやすいと思ったから。結果として、全く同じ家は建たなかったけれど、なんとなく町並みとしては似た風景が出来あがった。それは妄想がこれから住む人の想像力を刺激したからだと思っている。
つまりオープンデスクに求められているのは、クライアントワークではない新しい実験的なことをある程度悪のりしながらやってくれる人。
もちろん、自分の仕事につながる可能性だってある。
例えばこんなことが。
馬場さんは、昨年から東北芸術工科大学で建築を教えていて、本当の馬場研究室が存在する。
研究室の学生達が実験的に始めた山形R不動産リミテッドがあり、その経由のプロジェクトが進んでいる。この春には地元の工務店と一緒に進めたエコハウスのモデル住宅が建ち、それには大学3年生が実際の業務に携わっている。
東京と山形で距離があるということもあり、信用して任せたり、場合によっては放置してみたりしたら案外楽しそうにやっているらしい。その適度な距離感をOpen Aのオープンデスクでも持ちたいと思っている。
馬場さんは、クライアントワークになったその瞬間を体感することが大切と考えている。それは1回でも経験があるのとそうでないのとでは、物事のリアリティや解像度が違ってくるから。
もうひとつの仕事は、リノベーションのノウハウ本の編集アシスタント。
Open Aではリノベーション案件が多いので、そのポイントや落とし穴もだいぶ分かってきた。そろそろ「物件選びからディテールまで」というテーマで本を出したいと思っている。リノベーションは、物件を選ぶところから全てがはじまり、そこから最後までひとつのストーリーとして考えなければいけない。それが面白さであり大変なところでもある。
ここでもR不動産で貯まったノウハウ、ディテール、家具作りまで等、痒いところに手が届くポイントを紹介したい。物件の購入に関わっている設計事務所はほとんどないので革新的な本になることは間違いない。
ある程度は建築的素養が必要かもしれないが、とにかく編集が強い人もウェルカム!文章力があったら、いっそ書いてもらいたいし、当然出来上がった本には協力者の中にクレジットも入れたいと考えている。
元々建築専攻だったけれど、今は出版社勤務やフリーの編集者という人も良いかもしれない。平日は出版社で働き、週末や夜は「馬場研」というのもあり。こちらも本を作るというプロセス、プロジェクトがゼロから立ち上がる瞬間を体感できる。
設計事務所では、まずオープンデスクで採用されて、その後、バイト→正社員という流れが多いらしい。
興味本位で、「どんな人がOpen Aの採用に至っているのですか?」と質問してみた。答えは、まず圧倒的に良いヤツであること。一人の人間として一緒に仕事をしてみたいかどうか。
そして次にくるのが、設計事務所の宿命でタイミングというものがあるらしい。つまり応募してきた時に、その人に合うプロジェクトがあるかどうか。
だから必ずしも能力の高い人が残るわけではない。ただ、タイミングを掴む為には日常的にそこにアスセスしておくことが大切で、そうするとその確率が一気に跳ね上がる。タイミングはタイミングのようであり自分から作るものだと馬場さんは言う。
ふむ、とても勉強になりますね!
Open Aでは毎週月曜日の夜、皆でフットサルをやっている。社員は女性も含めてサッカー経験者が多く、誰が入ってもチーム力がダウンしないことが自慢。フットサルのフォーメーションに例えて仕事の話をすることも。
今度フットサルにおいても重要なメンバーが一人抜けるので、もしかしたらフットサル採用枠もあるかもしれません!?
さて、ここまでは楽しそうなことばかり書いたけど、やってみると相当大変なことがあると思う。「キレイな仕事だけではないし、キレイな風景ばかりではない。実際は泥にまみれながらやってもらうことになります!」と馬場さんもハッキリ言ってました。
徹夜で模型づくりをさせられるかもしれないし、張り切ってたくさんの企画を提案しても皆にイマイチと言われるかもしれない。ただ大切なのは、仕事なんてそんなものだと思ってイチイチ傷つかないこと。一度受け止めても、へっちゃらと思って流せること。
もちろん、最初からそんな強い人はいないと思う。Open Aに今いる社員の方も最初はへっちゃらじゃないが、だんだん逞しくなり、そのうち想像と違っても、仕事ってこういうものなんだと受け入れるようになるらしい。
それを楽しさにちゃんと変えられる力のある人が向いている職場です。
普段から忙しくしているのでその状況も楽しめる人。
あと、最初にも書きましたが自由度と引き換えに、自分がしっかりしてないと何も動かないとは思う。
オープンデスクに来る時間は、前の週の金曜日に申告し、それに沿って働くことになります。どれくらいコミットメントできるかはどれくらい「馬場研」に来れるかにほぼ比例するし、自分の行動に責任を持てる人が求められています。
(2010/2/2up 渡辺)
| Open A | |
| 業務内容 | 模型制作・図面制作 房総で妄想プロジェクト リノベーション本の編集アシスタント それに付随する業務全て |
| 募集職種 | オープンデスク |
| 給与 | オープンデスなので無償 |
| 勤務地 | 東京都中央区日本橋本町4−7−5 |
| 勤務時間 | 応相談 |
| 応募資格 | Vectorworks、Illustrator、Photoshopが使える方 |
| 募集期間 | 2/18まで |
| その他 | Open Aでは、シェアオフィスのメンバーも募集しています。 Open Aの仕事場は2階が中心なのですが、3階にはシェアオフィスがあり、現在、編集者が一緒に働いたりしています。(けっこう有名な人ですよ) もちろん、ただシェアするだけではなく、機会があれば一緒にプロジェクトをやれるようなノリの人、ウェルカムです。 デスクの大きさによって、4万円/月と5万円/月(光熱費込み)です。 詳しくは、お問い合わせください。 |







