六本木で農業だなんて Twitter hatena bookmark

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

趣向を凝らした飲食店は多い。びっくりするようなコンセプトだったり、見たこともないような料理だったり。でもまた行きたくなるお店には、必ず素敵な「人」がいる。六本木農園もそんなお店。大都会の畑で野菜をつくりながら働くスタッフを募集している。

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六本木農園は生産者と一緒に日本を元気にしたい!という思いでつくられた”農業実験”レストラン。六本木の交差点からすぐ近く、ごちゃごちゃした街を抜けた先の静かな一角にある。隣の敷地には透明なキューブが積み重なっていた。農場展示場をつくっていてスタッフみんなで野菜をつくることになるようだ。六本木で農業できるなんてすごいね。

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お店の中に入るとやわらかい曲線の土壁になっていて、色々な生産者さんたちのプロフィールと商品紹介などが展示されている。よく生産者や農法を教えてくれるレストランはあるけれどここはそれだけじゃない。農家の方がマイクを持って話すことだってある。この場所に「農家のライブハウス」をつくりたい!という思いからはじまったプロジェクトらしい。なんて面白いコンセプト!!

それに今、日本の農業は大変なことになっている。食料自給率が40%を切っただとか、農家の高齢化に加えて若い就農者が減っているとか。何か手を打たないとまずいんじゃないか。都会にも農業に接する場が必要かもしれない。これは社会的要請なのかもしれない!!

ただここで働いている人たちは、必ずしもそういったコンセプトに魅力を感じたり社会問題を解決するためだけに働いているようには思えない。何より自分たちがこの場所を楽しんでいるように感じてしまう。

園長を務める堀田幸作さんもその一人。

堀田さんはもともと建築の人。農業に関心をもったのは大学院の修士論文を書くとき。なぜ新しく建築する必要があるのか考えていたときに、日本の農業や地方の過疎化の問題についてどうにかできないか、という思いが生まれた。例えば、廃校を再利用して地域文化と農業を再生できたら、というように。だから普通の設計事務所には就職しなかったという。そこで出会ったのが巨大なマンションをリノベーションするプロジェクト。一階のスペースをカフェにすることになって色々な経緯があって店長を務めることになった。

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「建築はとても楽しかったんですけど、飲食の魅力にはまったちゃったら…(笑) これは麻薬だなーと思っちゃって。お客さまのリアクションがその場でダイレクトに伝わってくるんですよ。それから色々なお誘いがやってきて、色々なお店で働きました。ギューギューやられたけれど、ゴシゴシ働いて(笑)。やっぱり接客楽しい!と思って。そのあと日本全国を旅するようになったんです。食に関わっていると最終的に生産者と繋がっていくんですよね。会いに行きたいと思って、日本一の鰹節をつくっている方だとか、大分県佐伯市で320年やっている糀屋さんだとか。そうやって色々な方に会う旅をすることになったんです。そんなときに鹿児島県の離島、沖永良部島で畑で働く人がいない、というのを聞いて。ロングバケーションを取っていたので畑でお手伝いをすることにしました。そのときです、連絡があったのは。六本木農園の園長をやらない?という話をいただいたんです。お会いして面白かったらやろう、そうじゃなかったらまた沖永良部島の畑に戻ってこようと思いました(笑)」

事前に確認していた条件では問題なさそうだった。でも実際にどうなんだろう、という思いもあった。農業ブームだし、農家レストラン的な物は増えてきていたし。このお店はとても面白そうだけれど、本当に気持ちがあるお店なのか気になった。

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「流行っているからやれば一時的には注目されるだろうし、お客さまも来るだろうと思っていたのだけれど、本当に農家さんを応援しようという気持ちとか、お客さまを大事にしようという気持ちがあるのか、実際にお会いしてみないと分からないと思いました。そしたら流行りに便乗するというよりもその先を見ていて、むしろ流行りをつくっているんじゃないか!という勢いを感じたんですよ。例えば「農家のライブハウス」というコンセプトもそうなんですけど、ここが普通に飲食をするだけじゃなくて農家さんが主役になれる場所、そしてそれは単に写真と説明文とかで、○○さんがつくった大根です、というのを説明するだけじゃなくて、農家さんがここでマイクをもって語っちゃうとか。その発想すごいな、面白いなって思って。あとはスタッフが農家さんのところにちゃんと足を運んでいるんですよね。こんな人たちとなら一緒に働きたいと思ったんです。将来自分で何かやりたいなと思っていてここなら経験も重ねられるだろうし、色々な農家さんとも繋がれるし、農家さんの代弁者としてお客さまに伝えることもできる。こんな仕事はないな、って思って働くことになったんですよ。」

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その仕事をやりたいかどうか考えるときに、会社の理念だったりコンセプトも大切なんだけれど、やっぱり最後は「人」なんだろうな。そこで働いている人と一緒に働きたいかどうか。例えば共感できるとか、憧れだったりだとか。ここで働くみなさんはとても面白いばかり。どんどん行動していくタイプだし、みんながプロジェクトの当事者でもある。

堀田さんが感じたような思いは、たぶんお客さまも感じているんじゃないか。僕だったらコンセプトだけのお店に行くよりも、ちゃんとそこに「人」がいるようなお店に行きたいし、大切な人と行くときはそんなところに連れて行きたいと思う。ここで働くというのは、単にサービスを提供するだけじゃない。どれだけ自分も楽しむことができるか。単に食事を右から左へ流すだけじゃなくて、農家さんの思いをお客さまに伝えると同時にお客様の代弁者でもある。

例えばトマト。みんな甘いのが好きだと思うけれど、結構甘いトマトを食べ飽きている人も多い。そろそろ昔のトマトを求めている人がいるということを農家さんに伝えるのも大切な役割。だから時間があるときにはスタッフで農家さんを訪れることも多い。ちょうどこの前もスタッフ全員で新潟に行くことがあったという。ワイナリーやいちご農家さんを訪ねたり、田んぼにダイブしたり!そうやって農家の方々と話をすることではじめて知ることも多い。

例えば虫を農業に使うと、無農薬にならないらしい。虫=農薬になってしまうようだ。あとは必ずしも水耕栽培だから美味しくない、ということもない。実際に体験してみないと分からないことが多い。グランシェフの舘野真知子さんも同じことを実感しているという。

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「最近シェフの方が言うのは、産地とか農法だけじゃないということ。誰がつくったかに価値が出てきている。信頼できる生産者とお店がくっつく、というのが主流になっていくと思います。」

そんな舘野さんだけれど、ここに来る1年前まで飲食店で働くことなんて考えたことなかったという。

舘野さんは8代続く農家に生まれた。景気がいいときも、世の中は浮足立っているのになんでうちは地味なんだろうって思っていたそうだ。

「でも父はうちはバブルとは関係ないって言ってて。田舎って家を守るのが大切なので。私には兄弟がいるんですけど、まあ兄が後継者なんです。あるとき弟と私が呼び出されて、父にお前らには土地も遺産もないけれど自由がある、って言われて。高校まではいてもいい、その後は何してもいいからここから出ていけ!と言われたんです。それでじゃ独立しないといけないって思った。女性が一人で生きていくにはどうしたらいいのか考えてみて、医者も難しいし弁護士も無理だし。でも食べることが好きだと思って栄養士を目指したんですよ。」

病院で働いてしばらくしてから、病気になった人に食事指導するよりも病気になる前の人にも何かできるんじゃないかと思った。そのためには美味しい料理をつくりたいと思うようになった。それで考えたのは海外で料理の勉強をするということ。けれどお金がない。

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「そのときお菓子づくりが好きだったので、それを売ればいいのじゃないか!って思ったんです。どこに売ろうか考えたときに、よく行く喫茶店が思い浮かんで。自家焙煎の美味しいコーヒーだったのに、ケーキがちょっと残念だったんです。それでマスターに私には夢があるので話を聞いてほしい、って言ったんです。(そのときマスターとは仲が良かったんですか?)いやー顔知っているかなーくらいで(笑)それでマスターも変わった人で、お前さー、そしたらケーキもってこいよーとか言われて。それで食べてもらったら、いいんじゃない!って。その翌日からケーキを仕事の前に届けて仕事にいく、という生活がはじまったんです。クリスマスのときはマスターが勝手にケーキの予約を80件も受け付けていたりして(笑)もうやるしかないって思って必死に働きました。」

貯金をしてアイルランドのバリマルー・クッカリー・スクールに留学することになった。アイルランドというとそれほど料理が美味しいというイメージはなかったのだけれど、そこの先生は素材が味の8割を決める!というようなことを言う人だったらしい。料理学校なのに鶏当番とかハーブ当番、それに牛の乳しぼり当番とかあったりしたそうだ。その経験は今の仕事に活きているかもしれない。

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他にもいろいろな人がこの場所に集まってきている。普段は別の仕事をしている人もいるし、新しいことや農業に関心のある学生も働いている。

今までにないプロジェクトだし、畑仕事が好きならこんな場所は都会にはないだろう。それに農業に関心があるならいい勉強にもなると思う。でも最後はこの人と働きたい!って思える人がいるかどうかなんじゃないか。そういう意味では、ここで働いている人は魅力的な人ばかりだし、日本で面白い農業をしている人が全国から集まってくる場所でもある。もし気になるようだったら、ぜひ応募してみてください。(2010/7/18up ケンタ)

六本木農園
募集職種 キッチンスタッフ、ホールスタッフ
雇用形態 アルバイト
給与 経験、スキルに応じて決定
勤務地
東京都港区六本木6-6-15 六本木駅から徒歩1分
勤務時間 18:00~28:00
応募資格 ■ホールスタッフ
・週に3日以上勤務が可能である。
・深夜シフト(28時位まで)の勤務が可能である。

■キッチンスタッフ
・キッチン経験3年以上
・週3日以上勤務が可能である。
・深夜シフト(28時位まで)の勤務可能である。
選考基準
・農家の”こせがれ”である!(畜産/漁業/その他生産者を含む)
・とても農業に興味がある!
・野菜が大好き!
・フルーツ&ベジタブルマイスターの資格をもっている!
・いずれは就農する予定である!
・畑仕事が大好きだ!
・太陽にあたるのが好きだ!
募集期間
7/18(日)~8/1(日)
選考プロセス
第一次選考(書類審査)
 ↓
第二次選考(面接)
 ↓
採用(試用期間3ヶ月)

※次の選考ステップに進まれる方のみメールにてご連絡させていただきます。
※取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
その他

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。