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親戚が増えました

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こんにちは。日本仕事百貨のナカムラケンタです。

日本仕事百貨も6年目に入りました。最初は一人ではじめたものでしたが、今はエディターが6人になりました。それぞれのエディターの目を通して紹介された求人原稿は、自分なら想像もできなかったような鋭い視点があるなあ、といつも楽しく校正しています。

そして、今回、さらに求人記事を担当してもらう人を増やすことになりました。一人ひとり、いろいろな仕事をしている方々です。エディターが家族だとしたら、今回参加いただく「コントリビューター」は親戚のおじさんやおばさん、従兄弟なのかもしれません。


とはいえ人を増やす、ということには、基本的に保守的です。たしかにもっと多くの会社、たくさんの人たちに利用してもらったほうがいい、と思うのですが、量が増えても質が落ちてしまったら意味がありません。

なぜそんなことを考えているかお話する前に、ちょっと求人の歴史を振り返ってみようと思います。


はじまりは店頭に張り出されたの「従業員募集」というような張り紙だったと思います。それが掲示板だったり、雑誌だったり、インターネットに集約されていく歴史でした。つまり、いかに「つながる」か、ということにテクノロジーと資本が投下されていきました。

最近は単に「つながる」だけではなく、「つながり方」まで考えるように変化していきました。

インターネットは便利なのですが、簡単にエントリーできるために、一部の企業などに求職者が殺到してしまいます。そのため選考するために膨大なコストと時間を要することになりました。逆に有名企業や人気企業でなければ、人を集めることは相変わらず苦労することになります。

そのために、単に量を増やすのではなく、縁故採用をしたり、それがソーシャルリクルーティングになったり、求職者に受験料を課すようなものまでできました。これらはいかにして、企業にとって出会いたい人たちとだけ出会うか、ということに苦心した結果だと思います。最終的に「面接」という方法で人を選考する限りは、この大きな流れは変わらないと思います。

日本仕事百貨は、この求人の進化の系統樹とは、まったく別の歩みをはじめました。ぼくらは、応募者数やその質をまず考えるよりも、そもそも仕事をありのままに伝えるものがなかったのではないか、という思いからスタートしました。会社をよく見せるよりも、耳障りのいい言葉だけ抜き出すよりも、正直に、素直に仕事のことを知ってもらう、というスタンスです。

給与や勤務地といった条件だけだったり、ちょっと多くの情報があったとしても、基本的に「求人票」のような定型フォームに人事担当者が入力したものを、そのまま紹介するだけだったように思います。さらにお金をかければ写真や文章を増やすことができますが、その内容はあまりに求人者である企業の側に寄ったものばかりでした。結果として、「嘘はついていないのだろうけど、いいことしか書いていないのだろうな」という印象が生まれます。

けれども日本仕事百貨は、すべての職場を取材して、仕事のいいところも大変なところも共有するというスタンスです。

実際に現場を訪れることで知ることはたくさんあります。職場の雰囲気、言葉の交わし方、置いてある本など、訪れないとわかりません。そんな取材を通して感じたこと、そして仕事の大変なことなどありのままに共有すれば、本当にその仕事を探している人だけからの応募が期待できます。しかも、入社してからのギャップが少ないため離職する人も少ないそうです。

企業は「大変なところ」を共有したくないかもしれません。けれども僕らは求人者よりも、仕事を探している求職者に寄り添っています。求職者に寄り添った結果、クライアントである求人者が望む状況になるわけです。

なぜこんなにいいことなのに、求人業界に広まらないのでしょうか。

1つに求人業界はコンテンツをつくる、というよりも、仲介する、というスタンスが根っこにあるからだと思います。つまり店頭の求人票を掲示板にまとめる、という時代からあまり変わっていないということです。

2つ目には、やはりありのままでは都合が悪い企業が多いのかもしれません。都合が悪いにもいろいろあって、本当に悪いことをしている企業もあれば、ありのままでは人が来てくれないのではないか、というように自信がないのかもしれません。

ただ、インターネット全体で見れば、正直にありのままを伝える「正直系」のウェブサイトが着実に増えていると思います。やはり素直にコンテンツをつくっていけば、人は集まるからです。雑誌やテレビがつまらない、という話も聞きますが、人気の雑誌やテレビ番組は相変わらず人を集めています。インターネットもひとつの手段に過ぎないわけです。いずれにしても、いいコンテンツをつくっていくほかないと思います。


ということで話ははじまりに戻りますが、ぼくは求人記事を書く人を増やすことにはとても保守的です。なぜなら質がよい、ということが前提条件だからです。これがなくなってしまえば、日本仕事百貨の存在意義はなくなります。

ところが一緒にやっているエディターの求人原稿を読んでいると、本当に自分ひとりだけではできないことが表現できているなあ、と思います。

それでも規模が大きくなることのデメリットはほかにもあります。

たとえば「あのお店、最近チェーン展開して味が落ちたな。」と思うことはありませんか?実際そうなったお店もあると思いますが、もっと大きな原因は大切なことは守りつつ、フレキシブルに対応できなくなったからなんじゃないかと思います。

人数が少なければ、すぐに改善することができます。何か改善点を思いつけば「じゃ、それやってみようか」という具合に、すぐ対応できる。でも人数が多いと、たとえいい改善であっても「平準化」できるのか、といったことがネックになってくるわけです。

人が増えるときに大切にしたいことは、根っこのスタンスを共有できているかどうか、ということです。ここができていて、且つコミュニケーションに問題なければ、大切にすべきものは大切にしつつ、進化していけると思っています。

今回参加いただく「コントリビューター/contributor」には「寄稿家」「投稿家」そして「貢献者」などの意味があります。日本仕事百貨の求人記事を担当するだけでなく、日本仕事百貨をより良くしていくために一緒になって考えてもらいたいので、いちばんぴったりな名前だなあと思っています。

そんなコントリビューターを一人ひとり紹介しています。ぜひご覧ください。


コントリビューターのみなさん

コントリビューター_01

コントリビューター_02

コントリビューター_03

このほかにもコントリビューターは増える予定です。ご期待ください。


日本仕事百貨のエディターとは別に、コントリビューターのみなさんが求人記事を担当することができます。
一人ひとり、いろいろな仕事をしている方々です。それぞれの視点を交えながら、仕事を伝えていきます。

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