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顔のみえる旅 四国の右下編 -阿南市-

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こんにちは。日本仕事百貨の中嶋希実です。

みなさんは旅をするとき、どうやって行き先を決めていますか。

最近は観光地のほかに、立ち寄りたいお店や食べたいものを見つけるのも簡単になりました。

ガイドブックやウェブサイト、SNS…いろいろ方法はあるけれど、やっぱりいちばん頼りになるのは、地元の人の情報だと思います。

今回はその土地を選んで暮らす人を訪ね、話を聞く旅にでました。

ところで、この旅がはじまったのは徳島県庁からの、地域をもっと知ってもらい移住する人を増やしたいという相談からでした。

とはいえ、いきなり移住なんて難しいですよね。私の知人も移住先を探していたとき、まずは旅をすることからはじめたそうです。せっかく旅をするのならどんな人が暮らす土地なのか、顔が見えたほうが安心できるし、楽しいと思うんです。

向かったのは徳島県の南側。紅葉がはじまる少し前、この地域で移住促進のプロジェクトを運営している徳島県庁の柏原さんに紹介してもらいながら、ここで暮らす人に会いに行きました。

東京からは飛行機で1時間半。徳島阿波おどり空港からレンタカーに乗って、南を目指して進んでいきます。

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阿南市(あなんし)は、徳島県南部の入口の街。

LEDをつくっている大きな工場があって、夜に車を走らせるといたるところでイルミネーションを見かけることができる。

旅の楽しみはおいしいもの。阿南市はたけのこがたくさん採れることで有名と聞き、まず山が近い新野町という地区を目指します。

ここでたけのこの加工販売をしているのが、北村食品の北村さん。

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人懐っこい雰囲気の北村さん。なんだか緊張するなぁと言いながらも話を聞かせてくれた。

「幼稚園のころからたけのこ掘りをしていました。へたくそだから、傷つけてばかりだったけど」

北村食品はお父さんが立ち上げた会社。当時は中国産のものを加工することも多かったけれど、今は国産の材料に切り替えてきているんだそう。

「春はたけのこ、ふき、その後はれんこん。少ない人数ですけど、協力しながらやっとんです。それとは別に菜の花やゴーヤ、これからの時期は水菜」

「このあたりは山なもんで。猫の額ほどの農地でちょっとずつ、つくったのを集めて出荷するんですよ。唐辛子は京野菜の万願寺唐辛子の種を使ってます。徳島の土で育ててるから、万願寺“風”唐辛子ってことで(笑)」

大学は北京に進学。バックパックを背負い中国の奥地を歩く旅にでたことも。卒業後、新野町に戻ってきたのは5年前のこと。

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「長男坊なもんで。家が食品加工しちょるんだったら、僕もこれでごはん食べさせてもらおうかなということで。家が大工やったら、そのまま大工をやってたかもしれんね」

働きはじめると同時に商工振興会のメンバーに。落語のイベントを定期的に開催したり、今年からは秋祭りを復活させる取り組みもはじまっているんだとか。

少子化、高齢化、空き家。地域に出てくる課題に取り組んでいるんですね。

「いやいや、そんなんじゃないんです。気がついたら突発的にはじまってるんですよ。とにかくなんでもやってみようってことで」

「この間は遠足しようってことで、滝を見に行きました。年寄りから幼稚園の子まで、みんなでバーベキューして。こうやって集まっていくことが、防災意識を高めることにもつながると思うんです」

いつかは起きるであろう南海大地震。新野町は内陸部のため、津波が到達しない場所と言われている。

最近は町で大学生のフィールドワークを受け入れをはじめた。ふだんはお遍路さん向けの宿泊場所、災害時に被災者を受け入れることができる「シームレス民泊」というプロジェクトも動き出したところ。

「人がいいのが、いいところですかね。オレオレ詐欺に引っかかりそうなくらいお人好しの人がたくさんいるんですよ。お遍路さんがここを通るから、おのずとおせったいの文化が根付いとるんで。のんびりした感じですよ」

「みんなお祭り男みたいな雰囲気で、俺が俺がって。ダチョウ倶楽部じゃないんだから(笑)みんな目立ちたがり屋なんですよ。仲間は多いほうが楽しいですからね。移住したいって人がいたら、大歓迎」

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ここに移住してくるって、どういう感じなんだろう。

阿南市に移住して、パン屋さんをはじめる方がいるということで話を聞きにいきました。向かったのは、加茂谷(かもだに)地区。

那賀川の堤防沿いの細い通りを少し不安になりながらも走っていくと「しげぱん」の看板が見えた。

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こちらが店主の和田さん。オープン前のいそがしい時期にすみません。

「いえいえ、ようこそ加茂谷へ」

和田さんは以前埼玉に住んでいたけれど、震災をきっかけに移住先を探して加茂谷にたどり着いた。それまでは電気工事の仕事をしていたそう。

どうしてパン屋さんになろうと思ったんでしょう。

「せっかく新しい土地ではじめるなら、自分のペースでできることをしたいなと思ったんです。徳島市内のパン屋で修行させてもらって、いよいよ今週末に自分の店をオープンすることになりました。ドキドキですよ」

お客さんがくるかどうか、ドキドキですか?

「いや、おいしいパン焼けるかなって。おいしいって言ってもらえるようにがんばります」

くるみやレーズン、ライ麦など馴染みの素材を使いつつ、ハード系のパンを中心につくっていく。先日開催されたプレオープンでは、15分でパンが売り切れたんだとか。パンをいただくのは、また阿南へ来たときのたのしみにとっておくことにします。

パンの話をしていたら、お腹が空いてきたのでカフェに寄り道。パンケーキでお腹を満たしたあと、さらに南下して美波町に向かいます。

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阿南市では地域おこし協力隊を募集しています。詳しくはこちらから。
2016年度の地域おこし協力隊募集は終了いたしました。

また、2017年1月15日に東京ビックサイトで開催される「JOIN移住・交流&地域おこしフェア」に阿南市の協力隊&移住者募集ブースが設置されます。詳しくはこちらから。
このイベントは終了いたしました。

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(2016/12/16 中嶋希実)

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