10.7 Fri
しごとバー
不動産屋×食堂ナイト

※このイベントは終了いたしました。

神奈川県相模原市にある淵野辺という「THE 郊外」的なベッドタウンに、弊社、東郊住宅社はあります。

淵野辺駅周辺に1,600室の賃貸物件を管理する、まちの不動産屋です。

そんなまちの不動産屋が行う入居者サービスの一環として、2015年12月27日に入居者向け食堂「トーコーキッチン」をスタートしました。

朝ごはん100円、昼・夜ごはん500円。健康的な手づくりの食事を年中無休で提供しています。

トーコーキッチンのドアは管理物件入居者が各自室で使っている鍵がなければ開かない仕掛けになっています。

それゆえ、食堂を利用できるのは「鍵を持っている人」です。

でも、その人に同行すれば、誰でも何人でも何回でも利用できます。

鍵は入居者のほか、管理物件1,600室のオーナー、取引業者、そして、弊社スタッフも持っています。

そもそも「このまちに住みたい！」という積極的な理由で選ばれることが少ない淵野辺。

特に賃貸においては、「職場や大学があるから」といった消極的な理由がほとんどです。

たとえそうであっても、せっかくのご縁なので、淵野辺での暮らしをいっそう楽しいものにしてほしいし、いつの日か愛着をもって振り返ってもらえたらうれしい。

そう思いながら、トーコーキッチンという「食」を媒介とした場を運営しています。

ボクも日に2～3回訪れ、毎日たくさんの利用者と会話をしています。

話す内容は、本当にたわいない、互いの近況や世間話のようなものがほとんど。（あっ、たまに学生さんから真面目な進路相談もあったりします。恋愛相談はまだなので、次の目標です）

あとは、「味どう？」「部屋で困っていることない？」「一人暮らしは順調？」なんて、ボクから話しかけたりしています。

たぶん、ボクは日本で一番「味どう？」って聞いている不動産屋だと思います。

そんなやりとりの積み重ねは、入店時に必要となる「鍵」を中心にコミュニケーションの輪をどんどんと広げ、たくさんのストーリーを生み出してくれています。

それらは、いわゆる「不動産屋」の領域に囚われていたら、出会えなかっただろうなと思うものばかりです。

弊社は24時間緊急対応を自社で行っているので、何かあるとボクの携帯に電話がかかってきます。

震度4以上の地震が発生したら、エレベーターが止まっていないか巡回します。

そのため、普段はよっぽどのことがないとお酒を飲まないのですが、今回はよっぽどなことです。

トーコーキッチンで生まれたストーリーを肴に、みなさんとたのしいひとときを過ごせたらうれしいです。

お会いできるのを楽しみにしています。

池田 峰（いけだ・みね）
1973年生まれ。
米国州立大学卒業後、帰国してグラフィックデザイナーとして就職。
その後、広告代理店勤務、ニュージーランド移住など経て、2012年に家業である不動産会社、東郊住宅社に入社。
入居者向け食堂「トーコーキッチン」を企画し、2015年12月27日より運営開始。
朝食100円、昼食・夕食500円で絶賛提供中。
幼い頃のぬり絵は間取り図。

HP : 東郊住宅社
Facebook : トーコーキッチン

ぜひこちらもご覧ください。
【過去にご紹介した記事】
「関わりあうキッチン」（倉島友香）