※このイベントは終了いたしました。
元エンジニアが現在風船屋。
普通は思いつかない転職を約1年前にしました。
「手作りゴム風船職人」という仕事、みなさん聞いたことありますか?
それまで様々なものづくりを見てきましたが、風船の作り方ってまったく想像できませんでした。
応募内容を見ると、工場からのんびり走る銚子電鉄を眺めながら仕事している。風船の材料は液体の天然ゴムだから自然に還り、とても環境負荷が少ない。そして、膨らませば自然に人が喜ぶ。飾ることもできる。
そんな製品を日本で唯一手作りしているらしい。
純粋にこんな生き方いいなと思いました。
そして、工場で修業を始めてから驚いたのはガテン系の仕事であること。
風船型が取り付けられた台約3~4kgを片手で操ったり、ゴム液入ったドラム缶200Lを移動したり、そして8時間以上立ちっぱなし。
最初は体中が痛くてたまらなかったのですが、不思議なもので今は体が慣れたのか、どんどん生産出来ています。
また、アイデア次第で今までにない面白い風船ができます。
それを具現化したものがマルサバルーンシリーズ。
これらは手作りでしか作ることができない形状であり、色の付け方なのです。そこには、職人の経験・技術が必要不可欠。
将来は、風船作り体験場を工場に作り、多くの人に来てもらって楽しんでもらいたい。海外の人にも来て楽しんでもらいたい。さらには、海外に工場も作りたい。風船でみんなが笑顔になるように頑張っていきます。
銚子にはどのようなイメージをお持ちですか?
銚子は飯もうまいし、朝陽/夕日は最高だし、絶景もあるし、本当に素晴らしい場所。
クリエイティブな活動している方も多く、毎週末イベントが開催されている街です。
しかし、残念なことに人口減少に歯止めがかからない状態がつづいているんです。
そんな銚子を活気ある街にするため、「地域商社NPOちょうしがよくなるくらぶ」メンバーとしても活動しています。
狙いは工場や会社単位ではなく、その地域と共に地域経営戦略を立てること。
工場がある地域が活性化することは、とても重要なことであり、また地域にとっても、風船工場があることで活気を生み出したいと思っています。
「手作りゴム風船ナイト」では、風船工場の日常や職人の技術、そして未来の夢について楽しくお話しできれば嬉しいです。
また、手作り風船も用意します。
実際に私が作った風船に触れていただき、感想を話したり、新しい風船のアイデアがひらめいたりするような楽しい場になればと思います。
伊藤 貴明(いとう・たかあき)
1981年埼玉県出身、マルサ斉藤ゴム社員
車の設計開発を経験した後、青年海外協力隊としてフィリピンで2年間活動した。
帰国後、外資系企業でエンジンの品質管理を経験した。
現在、千葉県銚子市にある唯一の手作り風船工場で、風船職人見習いとして修業中。
また『地域商社NPOちょうしがよくなるくらぶ』の立ち上げメンバーとして参画し、DMO活動、地域商社活動、移住定住促進活動、人材育成などのサポートをしている。