※このイベントは終了いたしました。
はじめまして。
岩手県の釜石市役所で「オープンシティ推進室」室長として、地域の復興をサポートする仕事をしている石井重成です。
釜石市は2011年の東日本大震災で大きな被害を受けました。
私は意欲ある釜石市の人たちと、釜石市以外の出身の人たちがお互いの力を生かし合って復興を進めていくべく、商工会議所や青年会議所、大学、金融機関などとチームをつくり、移住や地域での起業、キャリア教育やコミュニティ開発を手掛けています。
そもそも私も釜石出身ではありません。愛知県西尾市という抹茶の産地の生まれで、大学進学で上京したあとは、新卒でコンサルティングの会社に入りました。所属の部署ではコスト圧縮が主なテーマで、顧客(会社)の業務改善を提案するチームにいました。
震災のときは東京・勝どきのビルにいて、十何階にいたので「結構揺れたな」というくらいでした。
その時には、自分が将来岩手に移住するってことは全然考えていませんでしたが、転機になったのが、2012年の春に宮城県気仙沼市で開催された社会起業家が集まるイベントです。たまたま友達が運営に関わっていたので、会いに行ったんです。
そこで見た気仙沼(東日本大震災の被災地のひとつ)の風景がすごく衝撃的でした。多分人生の中でいちばん大きな影響を受けました。船が地面に乗っかっている風景とか、見渡す限り何も無いみたいなところ……。
一方で、何も無いけれど、そこには住んでいる人がいて、いろんな苦悩とか辛いことを抱えながらも、屋台村で出会ったおばちゃんおじちゃんと「今は下を向いているけど、立ち上がらないと」って会話した体験が僕の中ですごく大きかったです。
それで、これは勝どきに通っている場合じゃない!と。
コンサルティングの仕事は、問題を解決することなのですが、いま圧倒的に問題があるのは都内じゃなくてここ(三陸)だろって。いま、三陸にいなくてどこにいるんだろう。気づいたら、そう考えるようになって、会社辞めようと思い、助っ人職員という形で釜石市役所に入ることになりました。
最初は説明会のイス並べや参加者の車の交通整理といった仕事もしていましたが、今ではまちのビジョンの作成やそのビジョンを実現するためのモデル事業の育成といった仕事を任せてもらっています。
今回は僕をはじめ、被災地に限らずに各地域で前向きに地域をつくっていこうとしている若手(同じくゲストの森山と他数名)を一同に集めて、地域でのキャリアについて話し合う場を作りたいと考えています!
自分の信念に従って自分らしい働き方で地域に貢献する生き方をぜひ感じてもらえればと思います!
石井 重成(いしい・かずのり)
一般社団法人地域・人材共創機構 代表理事
釜石市総務企画部オープンシティ推進室 室長
国際基督教大学を卒業後、経営コンサルティング会社勤務を経て、東日本大震災を機に釜石市へ移住。700名を超える市民との対話を通じて「釜石市オープンシティ戦略」を策定し、地方創生戦略や事業立案のディレクターを務める。
半官半民の地域コーディネート機関創出、高校生キャリア教育プログラムの開発、広域連携による起業支援、体験型観光・民泊推進など、クロステーマにわたる官民パートナシップを推進。
一般社団法人地域・人材共創機構 代表理事、TOMODACHI Initiative東北地域メンター、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師。1986年愛知県西尾市生まれ。
森山 明能(もりやま・あきよし)
一般社団法人地域・人材共創機構 代表理事
株式会社御祓川 ひと育て課シニアコーディネーター
七尾自動車学校 代表取締役副社長
内閣府・地域活性化伝道師
1983年七尾市生まれ。07年慶應義塾大学総合政策学部卒。家業である七尾自動車学校、民間まちづくり会社・株式会社御祓川などでのポートフォリオワーカー。前者では経営者として働きつつ、後者では地域コーディネーターとして能登島の観光プロジェクト「うれし!たのし!島流し!」や農家漁師による「能登F-Fネットワーク」の設立・企画・運営に携わる。また、都会と地方の人材還流を促進する「CAREER FOR」の運営団体(一社)地域・人材共創機構の代表理事でもある。内閣府・地域活性化伝道師。趣味は歌うことでご当地系アカペラグループ「カガノトーンズ」の一員として活動している。
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