イベント

6.3 Sun
しごとバー
醤油職人にならナイト

いろんな分野で活躍している方をゲストとしてお招きし、お酒を飲みながら、ゲストと一緒に会話するイベントです。気になるテーマやゲストがいたら、気軽に参加してください。
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※このイベントは終了いたしました。

はじめまして。小豆島でちっちゃな醤油屋を営んでおります。ヤマロク醤油の五代目、山本康夫と申します。

ヤマロク醤油は江戸時代から150年以上、木桶を使って醤油をつくり続けています。木桶や蔵の土壁には、100~200種類もの菌たちが暮らしていて醤油づくりをしてくれます。それを手伝うのが私の仕事です。

大学を卒業後、醤油屋を継ぐと言ったときに、「儲からんから継がんでええ」と言われました。あれから7年、30歳を前にして実家に帰ったのですが、会社の決算書を見て…親父の言葉の意味がよく分かりました。醤油は儲かりません。スーパーに行くと醤油よりも水の方が高かったりしませんか?

昔は味噌や醤油、酒にみりんなどの調味料は、すべて木桶で時間をかけてつくられていました。でも今は、木桶仕込みの調味料の生産量は全体の1%以下です。

それでも木桶仕込みの醤油は、理屈なしに本当にうまい。10数年、必死になって走り続けました。嫁の稼ぎで生計を立て、自分は給料をほとんど取らずに蔵の補修や原料の仕入れに充てました。やっと普通の会社程度になってきたと思ったら、日本で唯一の木桶職人が廃業する…このままでは子や孫の世代に本物の木桶仕込みの醤油がなくなってしまう。

あなたならどうしますか?

自分が墓場に入った後、子や孫の世代に木桶仕込みは絶滅すると分かったら。そのタイムリミットが木桶職人の廃業する2020年だとしたら。我々は自分たちで木桶をつくる選択をしました。誰もしないのなら自分でしたらいい。醤油屋が木桶もつくれたら「おもろい」よなぁ!

儲からなくても、自分が墓場に入った後の子や孫の世代のために行動する。これって「ロマン」がありませんか?

醤油のこと。木桶のこと。もちろん仕事のこと。お酒を酌み交わしながら熱く語ります。未来へのロマンがあっても、日々の仕事は地味で大変で辛いことばかり。給料も安いし仕事場は瀬戸内の島。それでも興味のある方、お待ちしております。


山本 康夫(やまもと・やすお)
1972年香川県小豆島生まれ。大学卒業後、地元の佃煮メーカーに就職し大阪と東京で営業に携わる。29歳で実家の醤油屋を継ぐ。2011年に「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げ、醤油屋自らが木桶の製作を始める。

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「この醤油がいい」

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日時
2018/06/03 20:00 開始
※イベントのメインは22:00くらいまで
会場
リトルトーキョー
参加費
1ドリンク制

※このイベントは終了いたしました。