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どこにもないふつう

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

世の中に対して、いいものをつくっているという自信がある。働く一人ひとりが、仕事に誇りを持っている。そんな会社で働けたら、きっと幸せだ。

株式会社ハプティックを取材して、そんなことを思いました。

賃貸リノベーションのプランニングから施工、そして仲介まで。サービスを自社で一貫して届けているのが株式会社ハプティック

無垢のフローリングに白い壁とキッチン、アクセントで施された塗装。シンプルで、いつ誰が住んでもきっと居心地のいい空間。

ハプティックの届けるリノベーションは、華美でも先端的でもありません。そして、よくある賃貸のワンルームとも違います。

そんな”どこにもないふつう”の部屋をつくるハプティックでは、現在新しいスタッフを募集中。

世の中に新しいスタンダードを届けるために、今までの経験に関わらず、想いを共有できる人を探しています。

よく晴れた朝。

渋谷駅の宮益坂口から、明治通り沿いを歩く。一本なかに入ると静かな通りに出た。このすぐ先のビルに、ハプティックのオフィスがある。

おうちにお邪魔するように靴を脱いで待っていると、ふわっとコーヒーのいい香りがした。

「おはようございます。今日は社員みんなで朝ごはんを食べる日なんです。コーヒーをどうぞ」

そう言って迎えてくれたのは、ハプティック社長の小倉さん。

広いオフィスは、ショールームも兼ねていて、ハプティックがつくっている自然素材を使ったリノベーションブランド「TOMOS」の案内が置かれている。

一気通貫したデザイン施工で無駄がなく、1ルーム39.8万円からという明朗会計。

さらに施工後も自社アプリを使って借り手を見つけるところまで担当するシステムは、今までのリノベーション業界にはあまりなかったもの。

この仕組みで会社は順調に規模を大きくしてきた。9年目にして社員数は100名を超え、全国に支社が生まれている。

小倉さんはもともと賃貸業の経験はなかった方。どのような思いで会社を育ててきたのだろう。

「僕は、いいものをつくって、世の中の住環境のスタンダードのレベルをあげていきたいと思っているんです」

家具が好きで、建物が好き。そんな学生だった小倉さんは、新卒で竹中工務店に入社した。

住むことのスタンダードを考えたきっかけは、仕事で奈良県にあるくるみの木というお店を訪れたときだった。

「正直、くるみの木で出てくる料理は高級でも、今っぽいわけでもない。でも、みんな朝早く来て、オープンするのを車のなかで待っているんです」

いつ行っても素朴な料理なのに、季節に合わせて少しずつバージョンアップする。待っているときも食べているときも、お客さんが本当に楽しそうにしているのが印象的だった。

日本の食と衣のスタンダードのレベルは多様で高い。けれど、同じ衣食住というくくりのなかでは、住環境まだまだ低いレベルだと思った。

なかでも小倉さんは、日本の賃貸物件に対して魅力を感じられていなかった。だから自分が住んでいた部屋を購入して、リノベーションしてしまうことに。

「ビニールの床を無垢のフローリングに貼り替えたんです。安くできたうえに、こんなに居心地が良くなるっていうことに驚きましたね」

さらに驚いたのは、そのあと人に貸すことになったとき。自分が借りていたときの家賃より、約2万円も高く借り手がついたのだ。

借り手も気持ちよく暮らすことができて、オーナーにもきちんとお金が入る。くるみの木での気づきと経験がハプティックのはじまりになった。

ハプティックのリノベーションは、無垢の床材を基本にしながら、ビニールクロスを貼ることもある。かならずしも水回りが新品、というわけでもない。

住環境のレベルアップを目指すなら、まるごと自然素材にするとか、新品にしてしまってもいいような気がする。

「本当の底上げを目指すなら、より手に入れやすいかたちで世の中に広げていかないといけないと思っていて。そのためには、ビジネスのモデルがしっかりしてないと。想いだけでご飯が食べられない、ということではダメじゃないですか」

大切なのは、作品としてではなく、ビジネスとして成り立たせること。

「ビジネスの目線を持ちながら、ちゃんといいものをつくっていくというところは大事にしたいんです」

早い段階で全国に支店をつくってきたのも、日本中のスタンダードを変えたいという思いから。

さらに初めてのひとり暮らしの体験が、そのあとの暮らしの基準になると考えて賃貸でもリノベーションをできるサービスを始めたのだそう。

長く続けられて、手に入れやすい。それでいて愛着の湧く居心地のよい暮らし。ハプティックがつくっているのは部屋そのものというより、新しい住まい方なのかもしれない。

だからこそ、厳しいことももちろんある。

「ナチュラルな部屋をつくっているから誤解されがちだけれど、まあまあハードな会社だと思います。もっと世の中に広めていきたいから、成果を出すことに価値を置いています」

「ただ、僕らの考えに共感できることが一番大事だと思っているので、入社の段階で年齢や経験は問わないし、チャンスは多い会社ですよ」

ハプティックに中途入社する人の多くは業界未経験者なのだそう。美容師だった方や、家具屋さんだった方。さまざまなバックボーンの方が、モチベーション高く働いている。

リノベーション営業部のリーダー、伊藤さんもその一人。もともとは大手のアパレル会社で生産管理をしていたそう。

ハプティックを知ったのは、「グッドルーム」をFacebookで見ていたから。

グッドルームは、ハプティックでリノベーションした物件はもちろん、デザイナーズやレトロなもの、眺望が良かったり、庭つきのものなど、特徴のある物件を厳選して紹介するサイトだ。

「おもしろそうな会社だと思っていました。これから人口減の時代が来るし、服づくりの業界は限界がある。これからの世の中のためになる仕事だと思って転職したんです」

まずはグッドルームの運営を担当。平日は物件の取材や記事を書き、土日はお客さんの部屋探しの手伝いをした。

入社して2年が過ぎたころ、名古屋へ転勤となった。そこではオーナーに向けてリノベーションの営業をして、グッドルームで部屋の紹介もしていたそう。

いろんな仕事を担当するのは大変じゃなかったですか。

「営業とグッドルームへの掲載って、近いものがあるんです」

近いもの?

「大家さんにしてみたら、リノベーションが目的ではないんですよね。入居者さんが住んでくれることが目的なので。だからどちらからアプローチしても、どちらのサービスもできると思うんですよね」

施工から仲介までを横断的に届けているから、オーナーと住まい手どちらにとっても喜ばれる住まいが見えてくる。

広い視野は、リノベーション営業にも活きてくるそう。

「もとは階段で5階の和室のワンルーム、天井も斜めになっているような三点ユニットの部屋のリノベーションを依頼されたんです。絶対誰も選ばないだろうなって感じの部屋でした(笑)」

オーナーは外置きの洗濯機を部屋の中に移すことで客付けできるのでは、と相談してきた。

まじめに工事をすると250万円もかかかってしまう。でも、最終的には施工費100万円ほどで客付けに成功したそうだ。

いったいどのような提案をしたのですか?

「まずどういう人がそこに住みたいと思うのかを想像するんです。高い家賃を払える人は住まないだろうから、むやみにお金をかけて家賃を高くするのはやめましょうと提案しました」

「駒込という立地はいいので、ほかの物件よりも割安感があって、雰囲気がよければ決まるんじゃないかと考えて。暮らす居室だけをきれいにして、設備はそのままでよしとしたんです」

結局そこには、一人暮らしの女性が入居することに決まったそう。

設備の良さよりも、全体的な居心地の良さを大事にしている入居者のほうが実は多かったりする。社内で仲介もしているからこそ、説得力を持って提案ができる。

単純に”いい部屋”といってもたくさんあるなかで、ハプティックがつくりたいのは、いつ誰が住んでも身近で心地のいい部屋。

広い視野を持っているからこそ、より力強く世の中にインパクトを与えられるのだと思う。

新しく入る人も、職種にとらわれず、横断的に仕事を楽しめるといいんじゃないかな。

「『今までは賃貸はこういうものと諦めていたけど、こんなに求めて良いんだ!』という発見を、僕はもっと世の中に広めていきたいと思っているんです」

「最近はグッドルームで、DIYやインテリアといった視点で暮らし方の提案をする記事を書いたりしています」

住環境のスタンダードを底上げする。その熱い想いを持っているのは伊藤さんだけではありません。

伊藤さんと同じリノベーション営業部で、入社2年目の夏目さんにもお話してもらいました。

「ハプティックは、何より働いている人のモチベーションが高いです。みんな前向きに仕事をしています。私はもともすごくネガティブだったけど彼らと仕事をしていると感化されて、幸せ度は増しましたね(笑)」

夏目さん自身も今はTOMOSに住んでいる。「居心地がよくて、2年住んでもちっとも飽きない」とのこと。

「入居者さまはTOMOSと出会うことで、今までできなかった暮らしの幅を知ることができる。いつか分譲に住むとなったときにも、そのときの経験ってすごい役に立つと思うんです」

「日本の住環境の底上げにも貢献できて、オーナーにも入居者にとってもいい部屋ができる。みんながハッピーになるんですよ」

夏目さんは仕事が好きで仕方ないという感じ。大変なことはないのでしょうか?

「めちゃくちゃありますよ!配属されて半年くらいは毎週反省会をやっていましたね」

「無理なことを会社から言われるわけじゃないんです。でも、初めはわからないことが多いから、数字をとれなくて悔しかった」

自由で意見を言いやすい職場だけれど、一人ひとりに求められるレベルも低くない。大変なときは同僚とフォローしあいながら成長してきたそう。

「大変なことは多いけど、今まで辞めたいって思ったことはないんです」

「それは、本当にいい仕事だと思って、自分の仕事に自信を持っている人たちと働けているから。前向きな連鎖が日々起きてるように思います」

どこにもない新しいスタンダードをつくっている。みなさんがそれに自信を持って活き活きと働いているのが印象的でした。

高め合えるよい循環が、ここでは生まれているように思います。

(2017/10/30 取材 遠藤沙紀)