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笑って、泣いて、喧嘩して
子どもと一緒に成長する
放課後の教室

保育士、教師、ピアノ講師、少年野球の監督…。

子どものころ、親以外の身近な大人といえば、何かを教えてくれる「先生」が多かった気がします。

今回紹介するのは、そんな「先生」とは少し違う立場で子どもに関わる仕事です。

リックキッズ株式会社は、東京都東部を中心に現在23教室を展開する学童保育。

今回はここで、子どもたちが放課後を安全に楽しく過ごすためのサポートをする、教室のスタッフを募集します。

先生とも親とも違う。学童という場だからこそできる、子どもとの向き合い方があると思います。



半蔵門線の水天宮前駅から大通り沿いに歩いて5分ほど。花に囲まれたエントランスのビルに到着。ここの8階にリックキッズ水天宮校がある。

午前中、まだ子どもは学校にいる時間。がらんとした教室に重ねられた椅子を見て、小学生ってこんなに小さいんだなあとしみじみする。

まず話を聞いたのは、代表の森本さん。

森本さんがこの事業に携わるようになったのは今から10年ほど前。最初は、別の法人が運営していた学童を引き継ぐ形でのスタートだった。

「特に、学童や教育という分野を目指していたわけではなくて、偶然だったんです。それより、自分で何か事業をしてみたいという思いのほうが強かった」

もともとコンサルティングの仕事をしていた森本さん。まずは、経営改善から着手することに。

リックキッズが創業からずっと大切にしているのは、保護者が“本当に”必要としているサービスを提供するということ。

まずは、子どもが送迎バスに乗っている時間を短くするなど、日々の業務オペレーションの無駄をなくした。

宿題チェックなどの日課も個々のスタッフのさじ加減ではなく、一定の基準を設けることで、サービスとして双方納得できる品質の基準を定めた。

「小規模な事業だったら、多少グレーな部分があってもやっていけますけど、僕は最初から100校単位の規模で展開することを考えていたので、きちんとした仕組みづくりをしておきたかったんです」

年々校舎数が増え、今では江東区や中央区などを中心に23校を数えるリックキッズの教室。

放課後になると毎日、子どもたちが集まり、おやつを食べ、公園に行き、宿題をする。

親が仕事で遅くなっても、安心して子どもを預けられる場所という前提はもちろん、リックキッズでは、子どもが楽しく価値ある時間を過ごせるよう、さまざまなプログラムをつくってきた。

通年で継続する理科実験教室や絵画教室、長期休暇中の農業体験やキャンプのようなイベント。

教室が増え、児童の数が増えることで、少人数では実施できなかったような多様なプログラムを設けることができるようになった。

「何かを習って身につけるだけではなくて、自分が楽しい、夢中になれるものを見つけるっていうことが大切なんです。子どものうちに、たくさんチャレンジをして成功体験を積んでいく。ここで、その機会をつくれたらいいなと思います」

現在70を数えるプログラムやイベントの中には、スタッフの特技や興味がきっかけで生まれたものもある。

陸上部出身のスタッフがつくった「かけっこ部」、犬好きのスタッフが引率してトレーナーの仕事体験をする「犬キャンプ」。

ほかにも絵やデザインが得意なスタッフが、パンフレットやイベントTシャツをつくるなど、スタッフからの提案で運営が進むことも多いのだそう。

「それぞれサービスとして整えていく必要はあるので、助言はしても、僕が引っ張っていくっていう感じではないです。働く人自身が主体的に『成長したい』という気持ちで目標を持ってやってもらいたい。そのモチベーションがないと、しんどいだけになると思うんですよね」

「いくら“子どもや保護者のために”っていう理想とか、世の中のために貢献したいっていう思いがあっても、自分が力不足の状態では実現できません。だからまずは自分自身の成長を考えてほしい」



教室で日々子どもたちと向き合っているスタッフはどんな思いで働いているんだろう。

話を聞いたのは、水天宮校で教室長をしている星佑奈さん。

「人と話すのが好きなんです」と、自己紹介してくれた。子どもたちからは“先生”ではなく、“ゆうちゃん”と呼ばれているのだそう。

「私たちはスタッフのことを、サポーターという呼び方をしていて、子どもたちからも、保護者の方からも、みんなニックネームで呼ばれています」

星さんはもともと、小学校の先生を目指して大学で勉強していた。

「実習もすごく楽しかったし先生への憧れもあったんですけど、学校となると少し堅苦しいというか、子どもとの距離を感じてしまって。もう少し身近な存在として子どもに寄り添える仕事のほうがいいなって思ったんです」

親でも先生でもない身近な大人として関われる学童の仕事。就職活動中に出会ったのがリックキッズだった。

「会社説明会で、子どもに自分の好きなことから将来の姿をイメージしてもらうことを大切にしているって聞いて、すごくいいなと思いました。だからほかの会社は受けずに、ここ一本でした」

リックキッズでは、子どもたち自身がワークシートづくりやサポーターとの対話を通じて、好きなものを見つけ、仕事として発表してみようという取り組みがある。

ビッグサイトにリックタウンという仮想の街をつくり、そこに子どもたちの好きから生まれたお店やステージを並べる。

大人が用意した選択肢から選ぶのではなく、子どもたち自身が一から考えた仕事。

だから、同じように「野球が好き」という子どもでも、野球選手を目指す子もいれば、ストラックアウトのようなアトラクションを企画する子、野球好きのためのカフェをつくる子など、表現の形はさまざまだ。

子どもの「好き」を一緒に育てるリックキッズのサポーター。

新卒で入社した星さんは、1年ほどで教室長になって現在3年目。今では、子どもに対する仕事だけでなく後輩の指導にもあたっている。

「教室長になって、最初の1か月は本当にめまぐるしかったです。誰かの補佐をしているのと、自分が責任者として教室をまとめるのでは全然違う。その分、全部やれる楽しみもわかってきて。自分の教室をつくるっていうやりがいも感じられるようになりました」

教室長になってからは、保護者の方とのコミュニケーションの機会も増えた。

1年ごとにクラス替えのある小学校とは違い、学年が上がっても保護者と一緒に子どもの成長を見守っていける。

「お迎えやイベントで保護者の方に会ったとき、普段の様子をお伝えするんです。家では末っ子だけど、ここではちゃんと下の学年の子の面倒を見ていたり、自分から配膳の仕事ができたり。それを聞いたお母さんが『うちでもやってほしいわ〜』って。そんな些細な会話も楽しいです」

家とも、学校とも違う環境だから育まれる社会性。

小さな成長にも気づいて、認めてあげられることも、学童ならではの距離感なのかもしれない。

「この仕事のいいところは、1日1回は爆笑できること。この前も“しゃもじ”を“たわし”って言い間違えた子がいたり、Tシャツを後ろ前に着ていたり。そうやって一緒に笑っているうちに、ますます子どもたちが愛おしいなって思えるんです」



一緒に笑いながら話を聞いていた、両国校の教室長である宮沢さん。

学生時代からずっと油絵を描いていて、いつかは子どものための絵画教室を開きたいという夢があったのだそう。

「東日本大震災の復興支援で気仙沼に行ったとき、仮設市場の方に頼まれて似顔絵を描いたんです。そこですごく喜んでもらえたことが、自分が絵を描く意味を考え直すきっかけになりました」

似顔絵を描く活動を通じて、宮沢さんは気仙沼の学童に出会う。今までよく知らなかった学童に、居心地の良さを感じたのだそう。

「いつか絵画教室を開くなら、ただ描き方を教えるだけじゃなく、絵を通して子どもが自分の気持ちを解放できる場をつくりたいなと思ったんです。ちょっとしんどくなったときにふらっと来られる、拠り所みたいな」

そのために、まずは子どもとの向き合い方を学びたい。宮沢さんは、そんな思いで東京に戻り、リックキッズでアルバイトをはじめる。

「社員になるタイミングで、水天宮校から両国校に異動になりました。両国は下町っぽい雰囲気もあって、とにかく元気でわんぱくな男の子が多いです」

子ども同士で主張がぶつかりあう喧嘩もあれば、大人の言うことを聞いてくれないこともある。

どうにも収められず、宮沢さんも子どもに対してきつい口調になってしまったこともあったそう。

「興奮している子につられて感情的になって、上から言い聞かせるような態度をとると、すぐに見透かされてしまう。子どもが怒っているなら、その気持ちに寄り添って何があったのかちゃんと聞く。それではじめて心を開いてくれるんです。子どもって本当に自分の鏡みたいな存在だなって思います」

子どもだからと嘘やごまかしを言っていては、信頼関係は築けない。

教室長になって3年目。「いまだにうまくいかないこともありますよ」と、宮沢さんは笑う。

「最初は失敗して落ち込むと、孤独だなって感じることもありました。ただ、一人で全部できなくてもいいと思うんです。この会社には同じような悩みにぶつかりながら、仕事をしてきた先輩がたくさんいる。私も今は後輩の悩みにすごく共感できるから」

「サポーターみんなでこの教室を守っていく、そういうチームづくりも私たち教室長の仕事だと思います。子どもが楽しく過ごせるように、保護者の方が安心して預けることができるように、みんなでより良くしていけたらいいなと思います」

わんぱくな子どもたちのパワーに押されながらも、仕事を続けてきた宮沢さん。子どもたちの成長が仕事のやりがいになっているという。

「一年生で通いはじめたころは、主張が強くてみんなの輪に入れなかった子が、友達と仲良くできるようになったのを見ると、本当にうれしいですよね。私もこの子の人生に関わっているんだなって思います」

「子どもと一緒に笑ったり、悔しいって泣いたり、悩んだり。ただ『子どもがかわいい』っていうだけでは、絶対にできない仕事です。私もいまだに不安や悩みはあります。完璧じゃなくても、子どもに寄り添っていけたらいいな」

真面目に話した後、宮沢さんはすぐに笑顔に戻る。

大人の真剣な気持ちも明るさも、たくさん吸収して、子どもたちは育っていくんだろうなと思いました。

(2018/12/6 取材 高橋佑香子)

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