求人 NEW

きっとまちが好きになる
自転車だから
見られる風景

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

大きな目標に向かって、それぞれの社員が自分なりに考えて形にしていく。

そんなふうに仕事を進めている会社が、静岡県三島市にあります。

加和太建設(かわたけんせつ)株式会社。70年以上前から静岡県東部エリアを中心に事業を展開してきた、社員約300人を抱える会社です。

土木・建築からはじまった加和太建設は、現在では道の駅やゲストハウスの運営、地域の魅力を伝えるフリーペーパーの発行など、幅広い事業に取り組むようになりました。

昨年の秋からはじめたのは、自転車を使った事業。

具体的には、三島市内を中心に展開する散策用のシェアサイクル事業と、伊豆全域をアクティブに楽しんでもらうためのスポーツ用電動自転車のレンタル事業。

今回募集する人は、2つの事業に横断的に関わることになります。

自転車スタンドを設置するためのリサーチや交渉といった地道な仕事から、PRイベントの企画・運営まで。すでに事業に取り組んでいる人たちと一緒に進めていきます。

自転車が好きな人、まちづくりに興味がある人、はじまったばかりの事業を大きく育てていきたい人。

なにか一つ軸となるものがあれば、自分ごととして働くことができると思います。

東京から三島までは、新幹線で1時間。思っていたよりも早く到着し、距離の近さを実感する。

駅前のサイクルステーションで待っていてくれたのは、スーツ姿の男性。加和太建設でシェアサイクル事業を担当する和田さんだ。

「シェアサイクル事業は昨年の11月からスタートして。観光客の利用も結構多いんですよ。電動アシスト自転車なので、誰でも楽に乗ることができます」

小型で乗りやすそうな、可愛らしいデザインの自転車。ここで借りた自転車を別のステーションで返すこともできるので、ちょっとした移動にも利用できる。

加和太建設の本社は、サイクルステーションから歩いて2分ほど。到着すると、「まずは会社全体のことを少し説明しますね」と和田さん。

「加和太建設には建築・土木、不動産、施設の管理運営にバックオフィス業務と、いろんな部署があります」

「これらのどの事業部の仕事も、一つの目標につながると考えていて。それが『世界が注目する元気なまちをつくる』というものです」

まちとは、主に三島市や静岡県東部地域のこと。この地域からはじまり、各地方に元気を波及させることも目指している。

建築・土木事業中心の会社だった加和太建設が、そんなふうに『まちづくり』を目標に掲げ、さまざまな事業に取り組むようになったのはどうしてだろう。

「社長の河田が今の方向に舵を切ったきっかけは、3.11の震災だったように思います」

震災直後、被災地で復興支援のボランティアに参加した加和太建設のみなさん。

日頃から建設現場で仕事をしていることもあり、ほかのボランティアに安全な作業方法を教えたり、動線を確保したりといった役割を担ったそう。

「建設会社だからこその力を発揮できたんですよね。でも建設業って普段は注目されない仕事で。河田はそれを残念に感じたようでした」

「自分たちの仕事の枠を広げて、普段から地域との関わりを増やしていけば、建設会社の魅力をもっと知ってもらうことができるんじゃないか。そんな考えのもと、事業領域を広げてきました」

和田さんは入社から10年間、営業担当として、加和太建設の変革期を社長の河田さんと共に過ごしてきた。

昨年、新規事業を推進する事業企画室に配属されてからは、会社が掲げる目標のもと、ソフト面からまちづくりを進めている。

「今までの部署と比べても、事業企画室はとくに地域とつながりやすい。『世界が注目する元気なまちをつくる』という目標にダイレクトに通じる仕事ができるんですよ」

今、和田さんが中心となって進めているのが、ハレノヒプロジェクト。

地域の魅力的なスポットをWebや冊子で紹介するハレノヒマガジンや、地域のつくり手が出展するハレノヒマルシェなど、このまちの隠れた魅力をもっと多くの人に知ってもらおうとはじめた取り組みだ。

今回入る人が関わることになるシェアサイクルサービス「ハレノヒサイクル」も、地域を知ってもらうきっかけとなる事業のひとつ。

マガジンやマルシェを通じて知ったお店を訪ねたり、まちなかを走ったりすることで、まちの魅力を実際に体感してもらいたいと思っている。

「普段の仕事は、ステーションを設置するための交渉や自転車の手配といった地道なものから、利用状況の分析をもとにした戦略立案やPRイベントの企画・運営など、さまざまです」

「あるステーションで自転車の数が足りなくなったら、ほかの場所から車で自転車を運搬して設置数を調整する、というような肉体労働もあります。インスタに写真を投稿したり、外部のデザイナーさんとやりとりしてPR用のTシャツをつくったりというのも仕事です」

言うなれば、この事業全体のプロデュース。

会社の方針はありながらも、自分たちで現状を分析して戦略を練り、河田社長に提案して仕事を進めていく。

「まだはじまったばかりの事業だし、試行錯誤を繰り返しながらやっていて。そのぶん自分たちの工夫や考え方次第で、大きく事業が広がっていく可能性もあると思います」

「自分で考える力が問われるので、ルーティーンの仕事がいいって人にはあまり向いていないかな。長年営業をしてきましたけど、この仕事こそ究極の営業だなと思います」

究極の営業って、どういうことだろう。

「たとえば新たにサイクルステーションを置かせてもらいたいと施設や自治体に依頼をするとき、こちらから設置料を支払うことはしていません」

どうしてですか?

「対価としてお金を支払うのではなく、ステーションを置くことによって生まれる人の流れや将来のまちの姿に、価値を感じてほしいんです」

「自分たちが実現したいまちの姿をしっかり伝えたうえで、面白いね、協力するよって共感してくれる人をどれだけ増やせるか。それを積み重ねることが、本当の意味でまちを元気にすることにつながると考えています」

そんなふうに魅力を伝えていくためには、伝える人自身が納得して、相手に話をしなければいけない。

「覚悟と熱量を持って取り組む必要がある仕事です。最初は難しいかもしれないけれど、新しく入る人も『これは自分の仕事だ』という自覚を、働くうちに持てるようになったらいいなと思います」

たしかに和田さんは、会社の理念を自分ごととして捉えているように感じる。

「僕は目標をちゃんと言葉にしておくことが大事だと思うんですよ。大きすぎる目標に僕自身尻込みすることもあるけど、掲げていないと行き着くことなんてできませんから。それを本気で目指して、全力で向かっていきたいと思います」

ハレノヒサイクルの担当者は、和田さんを含めて現時点で2人。

もうひとりのスタッフが、昨年の12月に入社した小林さん。

「僕は文章やまちづくりに興味を持っていて、ずっと編集に関わる仕事をしていたんです」

雑誌編集者や新聞記者を経験し、加和太建設に入社する前は自分で編集プロダクションを立ち上げ、静岡のまちの魅力を伝えるメディアを運営していた。

「この会社を知ったのは、面白そうなまちづくりをやっている会社があるよって知人が教えてくれたことがきっかけで。入社の話になったときも、編集プロダクションごとお世話になるかたちで」

ということは、会社の一事業に?

「子会社のような形ですね。引き続き編集の仕事も続けているし、懐が深い会社だなと思います」

自転車を使ったまちづくりについて、取材をしたことはあっても、当事者になるのははじめて。

まちづくりやイベントの企画に取り組むうちに、自転車に対する興味が湧いていったという。

「編集と似ているなと思うようになって。少し手前にスタンドを置くだけで利用率が上がったり、デザインや説明の文章をちょっと変えるだけで印象が変わったり。フォーマットの中でいろいろ工夫して、より良いものをつくり上げる過程は同じです」

これから入る人も自分なりの興味関心をきっかけに、この仕事の面白さを見つけることができると思う。

小林さんが、ハレノヒサイクルと並行して取り組んでいるのが、E-バイク事業。

「わかりやすく言うと、ハレノヒサイクルは町乗り、E-バイクはアクティビティ向けです。どちらも電動自転車ですけど、スポーツ用のE-バイクはアウトドア要素が強いので、伊豆全土をまわって楽しんでほしいと思っています」

「2020年のオリンピックで伊豆が自転車競技の舞台になるんです。それがきっかけではじまった事業でもあるので、オリンピック後も伊豆が自転車の聖地になったらいいなと思っています。伊豆は坂が多いから、サイクリングを楽しむには電動自転車がちょうどいいんですよ」

以前伊豆で旅行をしたとき、坂道が多かったことを思い出す。観光地は駅から少し離れているから、電動自転車があれば、行動範囲はぐっと広がると思う。

「伊豆は登山もできるし、温泉にも入れる。半島全体がジオパークに認定されるほどダイナミックな自然がたくさんあります。今は充電スポットのネットワークを広げようと、伊豆全域の飲食店や道の駅との連携をはじめています」

加和太建設が運営する道の駅・伊豆ゲートウェイ函南(かんなみ)は、その拠点の一つ。

ここでE-バイクをレンタルすることもできるし、敷地内でイベントも行っている。

「E-バイクフェスというイベントを昨年から開催しています。国内のメーカーさんに商品を展示してもらって試乗会をしたり、地元の食材を使った料理を出したり。今年は、近くを流れる狩野川の源流を目指して走るサイクリングツアーも企画しています」

地域通貨を発行して、地域内のお店で使えるようにしたら面白いんじゃないか。富士山に登るツアーはできないか。加和太建設が運営するゲストハウスやレストランにもステーションを設置したらどうだろう。

ほかの事業に携わるメンバーとも協力しながら、さまざまなアイデアを練っている小林さん。

新しく入る人も、自転車を軸にしたさまざまな事業展開を一緒に考えてほしい。

「車では通り過ぎてしまう景色を、肌で感じられるのが自転車の魅力です。うちがおすすめしているサイクリングコースも、あえて脇道にそらすことで、地元で愛されるパン屋さんや穴場の観光スポットにも行けるようになっています」

「日常と非日常の間の、半日常。そういう体験をつくれるのは、自転車事業の魅力の一つかなと思います」

車では気づくことのない小さなお店を見つけたり、歩きでは行けない場所まで行動範囲が広がったり。何より、風を切って走る気持ちよさは、自転車だけのもの。

探検するような気分で走ったら、そのまちのことをきっと好きになるような気がします。

自転車だからこそできることが、たしかにあると思います。ここで何かを形にしてみたいと思ったなら、ぜひ加和太建設の仲間に加わってください。

(2019/06/11取材 増田早紀)

この企業の再募集通知を受ける

おすすめの記事