求人 NEW

自分の存在、
生き様を表現する
プロフェッショナルな仕事

「事務や経理などのいわゆるバックオフィスの仕事って、最前線で売り上げをつくる人たちの裏に隠れてしまいがちですよね。でもそのキャリアを極めて、会社の大黒柱として自分の存在を表現したい、と考える人もいると思うんです。自分のすべてをかけて仕事がしたいという想いがある人に、仲間として力を発揮してもらいたい」

そう話すのは、有限会社セレンディブの代表・庄子さん。

セレンディブは、食の世界をビジネスフィールドに、商品の企画開発と流通を手がける会社。全国の生産者や食品メーカーと二人三脚でつくった商品などを小売店に届けています。

今回募集するのは、会社のバックオフィス全般を取りまとめる総合事務職。

総務、経理、営業事務など、会社を円滑に動かすための業務全般のマネジメントを担い、将来的には社長補佐のような立場で、会社の大黒柱となってほしいそう。

ここで働くには、自分のすべてを仕事にかける気概が必要になるかもしれません。

そのぶん、今まで培ってきたキャリアに磨きをかけて、自分の生業にしていきたい人なら、高いレベルまで成長できる環境だと思います。



東京・神楽坂。セレンディブのオフィスが入るのは、住宅街の一角にあるマンションの一室。

部屋の手前にはテスト・キッチン、奥にはデスクが並んでいて、スタッフの皆さんが黙々と仕事を進めている。

まずは、代表の庄子さんに話を聞いた。

つくり手である生産者や食品メーカーと、売り手である百貨店や通販会社。両者をつなぐ役割を担っているセレンディブ。

つくり手と協働での商品開発から、卸商社として流通まで。一連のマーケティングを通じて、食材そのものの価値を最大限発揮できるような提案をしている。

「事業者さまとお会いするときは、目の前の商材に捉われずに、将来をどう一緒につくれるか、を考えるよう意識しています。せっかく時間を共にしてくれるのだから、『セレンディブに会えてよかった』と言ってもらえる仕事がしたいと常に思っています」

たとえばつい先日は、商談会で鮭の養殖を行っている会社との出会いがあった。

その会社は鮭を卵から育て、最終的な加工まで一貫して手がけている。他社にはないこだわりがあるぶん、商品価格は相場よりも高額だった。

「せっかくストーリーのある鮭なのに、どこにでもある切り身として販売したら、価値のある素材・商品に感じてもらえないと思って。そこで、サーモンの刺身にして、フラワーギフトを模した“刺身サーモンのフラワーボックス”をつくったら特別感が出るのでは?と提案しました」

質の良さを強みに付加価値を持たせ、魅力を感じてくれるターゲットにきちんと届くように仕掛ける。

こんなふうに、それぞれの会社が持つ資源や技術を生かして、商品価値を最大化する手法を共に考えていくのがセレンディブの仕事。

過去に手がけた商品も、色鉛筆に見立てたバームクーヘンなど独創的なものが多い。お中元やお歳暮などのギフトに人気なんだそう。

営業活動はしていないし、ホームページも持っていない。にもかかわらず業界では全国から知られる存在で、引き合いが絶えないという。

「私は、食が好きでこの仕事をしているというよりも、食というビジネスフィールドに興味があるんです」

「食品って誰もが必要とするもので、決して世の中からなくならない。異業種からの技術転用の幅も広くて、自由にチャレンジできる。毒さえ入っていなければ、何をやってもいいんですよ。新しく入る人にも、そこに面白さを感じてもらえたら嬉しいです」

社員4人の小さな会社にもかかわらず、取引のある生産者や食品メーカーは全国に1000社以上。

庄子さんたちは、バイヤーとして日々各地を飛び回る、商品企画のスペシャリスト。

一方で今回募集する人は、オフィスに常駐して会社全体を把握するゼネラリストの役割になる。

まずは経理業務や商品の受発注からはじめ、会社がどのような仕組みでまわっているかを理解することから。いずれは経営陣の一人として、会社の将来像を共に考えていってほしいという。

そう簡単な仕事ではないはず。働く上では、どんなことが求められるのだろう。

「まずは学ぶ姿勢、成長したいという気概のある人。これはうちの会社の基本姿勢です。フードビジネスやマーケティングへの興味があることも、事業のベースにあるものなので、欠かせません」

「必要なスキルとしては、消費財の受発注業務や経理事務の経験。簿記2級程度の知識があれば心強いですね」

消費財である食品の受発注には、部品や設備といった産業財よりも細やかな対応が求められるそう。

セレンディブは小売店とメーカーの間で、中立に流通をコントロールするから、立場の違う相手の状況を想像して、コミュニケーションを取れる柔軟性も必要になる。

「作業として片付ける感覚で、淡々と仕事をしてほしくないなと思います。書類一つでも、それが何のためにあるのか、どんなふうに使われるのか、相手の立場や役割まで想像して仕事ができる『スーパー事務員』であってほしいですね」

会社に雇われるという感覚や、バックオフィスの一担当という考え方から抜け出せないでいる状態では、働くことは難しい会社だと思う。

逆に言えば経営者視点で会社や仕事を捉えたい人にとっては、日々多くのこと学べる環境のはず。

庄子さんは、どんな人と働きたいですか?

「まずは責任感がある人ですね。自分がやると決めた仕事は、責任をもって全うしてほしい。あとは、字が丁寧な人。綺麗かどうかではなく“大人の字”が書けることはビジネスマンとして大事だと思います」

その部分をしっかり見たいから、セレンディブでは応募者に手書きで履歴書を提出してもらうそう。

「最後に、几帳面な人。さまざまな種類の細かな仕事を、間違えることなく総括的に処理できるスキルを求めています。残念ながら私にはその資質が足りていないので、セレンディブを大きくするために絶対に補強しておきたいんです」

庄子さんが挙げたことは一見、できて当たり前に感じる人もいるかもしれない。

でもその当たり前を徹底できる力がベースにあるからこそ、スピード感があるなかでもミスのない仕事ができるし、その上にスキルや経験、学びを積み重ねていけるのだと思う。

セレンディブが目指す姿について、「全員社長として、この場所で生きる仲間の集まり」だと話す庄子さん。

「“会社”というものは、仕事の道具の一つでしかないと思っています。今、私が会社の形を持っているのは、個人よりもできることの範囲が広がるから。ビジネスワールドという大海を、個人では泳ぎ切れなくても、会社という船なら泳ぐことができると思うんです」

「一緒に船に乗る仲間には『この仕事をやるのが自分の役割だ』という発想ではなくて、仕事を通じて社会的な“自己表現”をしてほしい。仕事は、我慢して乗り越えるべき修行でも、何かを得るための単なる手段でもないと考えたい。フードビジネスの世界をフィールドに、仕事で最大の自己表現をするため、セレンディブを選んでくれたら嬉しいですね」



続いて、最近仲間に加わったという亀川さんにも話を聞く。

入社して4ヶ月目。庄子さんの話を補足したり、冗談を言い合ったりと、すっかり会社に馴染んでいる様子だ。

「今は、庄子さんの弟子のような感じです。商談会や事業者さまとの打ち合わせに同行して会社全体のことを勉強しているところで」

「各事業者さまやその商品、お金の流れを覚えるために、受発注業務も担っています。新しく入る方と最初は一緒に仕事をすることが多いと思います」

取材に訪れた時期は、ちょうどお中元の繁忙期で、10分に1回ほどのペースで小売店から注文のFAXが届いていた。

これをもとに発注書を作成し、各取引先に送るのが基本の仕事。必要に応じて送り状を用意したり、発送時のトラブルや問い合わせにも対応したりと、商品到着までを滞りなく進めるためのサポートも行っていく。

「小売店からの発注書も発注元ごとに違うので、そのまま流すだけだと混乱させてしまいます。メーカーさんごとにわかりやすいフォーマットにつくり直して、噛み砕いて伝えるのが、受発注担当に求められるコミュニケーション力だと思います」

亀川さんは、もともと大手の通信会社でSEとして働いていた。前回の日本仕事百貨の募集をきっかけに入社したそう。

「料理がすごく好きというわけではないし、食そのものへの興味は人並みなんです。ただ、フードビジネスが持つ可能性や事業の広がりはすごく面白いなと思っていました」

前職と比べると、会社の規模もかなりコンパクトになった。

入社してからギャップは感じなかったんでしょうか?

「もちろん、それはありましたよ。給料も働き方も変わったし。入社前には、庄子さんに『大企業の専門職という安定した将来を選ばなくて、本当に大丈夫?』と、何度も確認されました。でも、手に職をつけて自分で食べていける力をつけたいという気持ちが強かったので、覚悟を決めて入社しました」

今は、一緒に会社をつくる実感を持って働いている。

「大きい会社にいたときは、自分のお給料の出元がどこにあるのか、あまり意識していませんでした。今は自分の人件費をどう生み出していくかという発想に変わりましたね。以前よりも、一段上の視点からビジネスを考えられるようになったと感じています」

「転職する」ではなく「起業する」ような覚悟で、セレンディブに入社したという亀川さん。

庄子さんから多くのことを吸収する毎日を送っている。

「わからないことがあっても、まず自分で考えた上で質問すれば、庄子さんはしっかりと教えてくれる。ここで働くなら、自分から食らいついて、いろいろなことを学びとれる人がいいだろうなと思います」

取材の後、「一緒にお昼食べていきませんか?」と庄子さん。

庄子さんが会社にいるときは試作を兼ねて料理をつくり、みんなで一緒に昼ご飯を食べているそう。

「この食事は単なる賄いではなくて、“創造の場”なんです。どんな食べ方がいいか、食べ合わせはどうか、食に対するクリエイティブな感性を鍛える場の一つ。ここから新商品のアイデアが生まれることもあるんですよ」

この日のメニューは車海老と山椒のパスタ。車海老は、取引先の養殖家から実食サンプルとして届いたものだ。

和やかに食事をしながらも「エビと山椒は合う」「どんな調味料を足したらより美味しくなるだろう」と、真剣な表情で意見を言い合う姿が印象的だった。

フードビジネスの分野と、バックオフィス全般のゼネラリストというキャリア。

その二つを掛け合わせて、自分にしかない生業を見つけたいと思う人なら。そういう生き方を選びたいと思う人にこそ。

セレンディブで挑戦することは、自分が思い描く将来を掴むための、大きな一歩になるように感じました。

(2019/7/2取材 増田早紀)

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