求人 NEW

楽しむ余裕を忘れずに
さっぱり、フラットな
建築チーム

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

※応募資格が変更となり、建築学科卒業を問うものではなくなりました。(2019/8/27)

仕事への向き合い方には、いろんな形があると思います。

時間を忘れて没頭するのが好きな人もいれば、仕事とプライベートは割り切って働きたいという人もいる。

今回お会いしたのは、自然体で楽しみながら仕事をする人たちです。

東京建築PLUSは、店舗の内装設計や施工管理を手がける会社。

仕事のなかに楽しみを見つけたり、趣味の時間を大切にしたり。気持ちに余裕を持ちながら、軽やかに働く姿勢が印象に残っています。

今回は、施工管理スタッフを募集します。空間が完成するまで、設計者や職人さんとコミュニケーションをとりながら円滑に工事を進めていくのが仕事です。

大学や専門学校などで建築を学んだ人であれば、実務経験は問いません。

経験よりも、価値観やフィーリングが合うかどうかを大事にしている会社だと思います。



地下鉄・白山駅を出て、東京建築PLUSの事務所を目指す。

5分ほど歩いて、年季を感じさせる青いタイル張りのビルにたどり着いた。

事務所は2階とのこと。

階段をのぼって扉を開けると、たくさんの本が並べられた開放的な空間が広がっている。

あれ、ここは本屋さん?

入り口でキョロキョロしていると、背後から「こんにちは」と声をかけられた。

振り向いた先にいたのは、代表の中里さん。

「カメラ、すごく恥ずかしいんです」と照れ笑いを浮かべながら話をしてくれる。

まずは気になったことを聞いてみる。

この本屋さんは、中里さんのお店なんですか?

「そうなんです。事務所を移転するタイミングで、今年3月にオープンして。お店を開いたきっかけは…そう、事務所を開放するのっていいなと思ったんですよね」

まちづくりを考えるスクールに参加したり、オフィスを外にひらいている建築設計事務所の話を聞いたりするなかで、自分もやってみようと思ったのだそう。

もとは精肉店で、スケルトンの状態で引き渡された40平米の空間。自分たちでデザインから施工までを手がけて、半分を事務所に、もう半分を本屋にした。

「ずっと使っていける空間をつくりたい、という意識があって。ここも使い込むうちにだんだん良くなっていくような空間を目指しました」

流行を追いかけたり、独自のスタイルを盛り込みすぎたりすると、時間が経つにつれて空間の価値が下がってしまうかもしれない。

そこで意識したのは、完璧につくり込まないこと。

コンクリート壁の切れ目はむき出しに、床のヒビもそのままに。家具は古道具屋から仕入れてきたものを置いた。

あらためて見てみると、打ちっぱなしの空間に本や植物がよく馴染んでいる。ゆったりとした心地いい空間だなあ。

「不思議とお客さんが来てくれているんです。本好きな方を中心にいろんな人が気に入った本を買ってくれて。お客さんと話すのも楽しくて仕方ないです」

「もう、最高ですね。本屋をつくってよかったって本当に思います」

かざらない言葉で、楽しそうに話す中里さん。

その軽やかさは、昔から変わっていないみたい。

「高校を選ぶときに、ふつうの勉強はもういいやと思って。建築家が格好よくみえて、建築学科に進みました」

学校の勉強は楽しかった。そのまま大学でも建築を学び、卒業後は埼玉のゼネコンに就職する。

「学校とか体育館とか公共工事をメインに請ける会社で、現場監督として入りました。なにより、実際に建物をつくれるのが本当に楽しくて」

「職場もすごくアットホームで、所長と『今日の弁当は唐揚げかな』とか『今週のジャンプ読んだか?』とか他愛もない話をして。でもみんなプライドを持っていて、ピシッと仕事しているんです。あんなふうに、仕事に楽しみを見出しながら技術も身につけていきたいって思いは、今もずっとあるかな」

働きながら、いつか独立したいと考えていた中里さん。

建設業での独立も考えたけれど、大型建築にいきなり挑戦するのは難しい。そこで「店舗ぐらいの規模なら」と、30歳のときに勉強のつもりで店舗デザインの会社に入社。

5年間経験を積んだのち、今から6年前に東京建築PLUSを立ち上げた。

今は関東を中心に、店舗の設計施工などを幅広く請け負っている。

「お客さんのほとんどがリピーターさんです。たぶん理由はすごく単純で、お客さんの要望をちゃんと叶えてきたからだと思います」

たとえば一口に「店舗をつくりたい」と言っても、求めていることはそれぞれ。

価格を抑えたいという人もいれば、とにかく早く完成させたい人、デザインにこだわりたい人もいる。

「考えているのは、お客さんが何を求めているのか、ですね。それを叶えてあげられるとすごく喜んでくれる。だから仕事をする上で、自分のこだわりっていうのはないんですよ」

へえ、なんだか意外な言葉です。

「デザインする上でのこだわりはないです。ただ、お客さんの希望通りにどんどん付け足していくと空間の印象が一気にバラバラになってしまう。そういう意味では、最終的にバランスがとれた空間になるように、とは意識しています」

「話を一通り聞いて、金額とのバランスも取りながら設計していって。『ここはいいけれど、ここはダメですよ』って線引きはしていますね」

電気や水道などの現地調査を経て、設計が固まったら施工に入る。社外の設計者から施工管理を引き受けることも多いそう。

具体的な仕事の内容をたずねると、資料を持ってきて説明してくれた。

まず、職人さんたちがスムーズに作業できるよう、設計図をもとにして、より詳細なつくり方や寸法を書き込んだ施工図を作成する。同時に、工事にかかる金額やスケジュールも調整していく。

施工管理においては、しっかりとした工程表をつくることがとても大切。ゴールから逆算して作業の順序を決めていき、職人さんに施工を依頼する。着工後も現場に通いながら、進捗を管理していく。

「大変だって感じる人もいるかもしれないですけど、僕は施工管理って好きなんですよ」

どんなところが好きなんですか?

「まず、空間をつくっていくのが楽しい。お客さんとの打合せや、気心の知れた協力業者の人たちとの他愛ない会話もいいですよね。しっかり納まった空間ができれば、お客さんも喜んでくれる。幸せだなっていつも思います」

「どうしても体力は使うし、疲労もたまるし、時間も予算もない…ってときもあります。それにプロジェクトには様々な人が関わるし、予期しないことも数多く起こる。ただ、あまりのめり込みすぎると大変なので、一歩引いて、トラブルも割り切って楽しもうという気持ちでいますね」

仕事へのプライドや責任感を持ちつつ、楽しむ気持ちも忘れない。

そんな中里さんの姿勢は、なんだかさっぱりとしていて心地がいい。

「建築はすごく好きです。多くの人と協力しながら空間をつくって、それがお客さんに喜んでもらえるともう最高。でも一方で、仕事だけになってしまうのも違うなと思っていて」

「せっかく世の中は広いんだから、少し気持ちに余裕を持ちたいなって。だってそのほうが、人生を楽しめるじゃないですか」



そんな中里さんとともに働く社員は二人。その一人が戸田さんだ。

日本仕事百貨の記事をきっかけに入社して、もう3年目になる。主に施工管理の仕事を担っているそう。

以前は、駅ビルやタワーマンションを手がける大手ゼネコンで施工管理をしていたという。

「言葉を選ばずに言えば、建築を仕事にする上では大きな会社にいたほうが楽だと思います。小さい会社は、お金も資材も職人さんも、自分でちゃんと考えて一つひとつ話をつけて進めていかないといけない。大変ではありますよね」

「でも、本来ものづくりってそうじゃないの?って思って。それに施工管理の現場って、どこもやっていることはほぼ一緒なんです。現場はホコリだらけだし、ときには自分で作業しないといけないことも多い。じゃあどこで働くかって考えたとき、どんな人とどう働けるかを考えようと思いました」

今は3つほどの現場を担当しているそう。自分の裁量で現場ごとに工期や金額を組み立てている。

ただ、綿密に準備しても想定通りに進まないことも多い。

「実際に現地を見たお客さんが『やっぱりここを広くしたい』とおっしゃったときには、図面も全部書き換えて、職人さんにも頭を下げて、何度も現場に足を運んで…。疲れたなって思うことも結構あります」

とくに商業施設は、オープン日が明確に決まっている。工期が遅れてしまわないよう、ときには現場で夜遅くまで作業することもある。

「大変だけど、目の前でものが出来上がっていく過程に関われるのが自分は好きで。ちゃんと期日までにつくれれば、泣いても笑ってもそこでおしまい。後腐れがないのが気持ちいいですね」

ものづくりに関わりたい、と建築の道を選んだ戸田さん。

今の環境は「なかなか居心地がいい」と話す。

「会社のなかで面倒に思うことがすごく少ないんです。仕事をきちんとしていればとやかく言われることもないし、いいものをつくることに集中できています」

「この本屋さんも、僕にとってはちょっとした息抜きの場所になっていて。仕事ばかりにならない環境は過ごしやすいですね」

戸田さんの言葉を受けて、中里さんも続ける。

「そうなんですよね。実は戸田さんもライフワークで服づくりをしていて、本屋スタッフのエプロンもつくってくれたんですよ。そういう仕事以外のチャンネルを持っていたほうが、いい息抜きになるんじゃないかなって思います」

聞けば、中里さんも数年前にはまちづくりを学ぼうと大学院受験に挑戦したり、オーストラリアの子どものホームステイを受け入れてみたりしたのだそう。

二人とも自然体で仕事を楽しんでいるように見えるのは、会社の外から新しい刺激を取り入れたり、それによって気持ちを切り替えたりするのが上手だからかもしれない。

お二人は、どんな人と働きたいんだろう。まずは戸田さん、どうでしょう?

「施工管理は技術のスペシャリストなので、当然専門的な知識を覚えていくことも大事なんですけれど。それだけじゃなくて、いろんなことに興味を持って楽しめる人がいいんじゃないかな」

中里さんは、どうですか。

「自分を押し出すよりは、みんなで話しましょうって人がいいですね。仕事をしていたら、あーあって思うことなんていっぱいありますし、楽しくフラットに話せる人だったら嬉しいです」



帰りがけ、もう一度本屋さんの中を歩いてみると、建築の本がずらりと並んでいることに気づいた。

やっぱりお二人とも、建築がお好きなんですね。

「そうですね。やっぱり建築は楽しいですよ。同じような思いの人と、一緒に気持ちよく働けたらって思います」

もしこの会社にいい予感がしたら、まずは本を覗きに行きがてら、尋ねてみてもいいかもしれません。

(2019/07/19 取材 遠藤 真利奈)

この企業の再募集通知を受ける

おすすめの記事