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今日の服に、今日の時計
日本の魅力を世界と結ぶ

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「ものをつくって売ることって、ストーリーが大切だと思うんです。僕らは日本と世界を結ぶリストウェアを、正直に、そして真面目に届けていきたい。その思いって自然とお客さんに伝わるんですよね」

そう話してくれたのは、Knot(ノット)の代表である遠藤さん。

Knotは、腕時計のブランド。製造から販売まで一貫して手がけることで流通を効率化し、リーズナブルで質の高い腕時計を世に送り出してきました。

創業は2014年。東京・吉祥寺から始まったお店は全国に広がり、現在は国内に直営店を11店舗、海外にも6店舗展開しています。

今回は、直営店で働くギャラリーアドバイザーを募集します。

Knotが大切にしてきた想いと共に成長したい。そんな気持ちで一緒に働ける人を求めています。



東京・表参道。アップルストアの目の前を通り、原宿方面へ。この日はちょうど台風19号の上陸前日で、街ゆく人もなんだか落ち着かない雰囲気。

駅から3分ほど歩いた先、神宮前小学校のちょうど裏にあるのが、Knotの表参道ギャラリーショップ。

国内に11ある直営店の多くは、路面店。お店の個性を大事にしたいからなのだとか。

中に入るとまず目を引くのが、オープンディスプレイにずらっと並べられた腕時計のパーツの数々。好きなパーツを組み合わせて、オリジナルの腕時計をつくれるという。

店内では、お客さんが自由に手にとって眺めている。店員さんに声をかけずに触れるって、腕時計屋さんではめずらしい光景な気がする。

「お客さんに自由に選んでほしいというのは、創業時からのこだわりなんですよ」と話してくれたのは、代表の遠藤さん。お店の一角にあるスペースで話を聞かせてもらう。

もともとは腕時計などを輸入販売する仕事に15年ほど関わっていたそう。日本ではあまり知られていない海外ブランドを発掘し、販路づくりから国内の店舗での販売まで携わってきた。

「たとえば今つけられているその時計。そのブランドも僕が最初に日本へ持ってきたんですよ」

えっ、そうなんですか!

予想外の話に驚いて、自分の腕時計をあらためて見る。1年くらい前に買った、たしかデンマークのメーカーのものだったと思う。

「スウェーデンやデンマークといった北欧ブランドの人気が日本では高くて。今でこそ北欧ウォッチっていうジャンルがありますけど、僕が持ってくるまではほとんど知られていなかったんです」

北欧ブランドを中心に輸入販売のビジネスを続けていた遠藤さん。しかし、2012年に扱っていたブランドが別会社に買収されたことをきっかけに、日本で販売する権利を失ってしまう。

「もともと日本製の時計を提供するブランドを立ち上げたいという想いも持っていたんです。輸入販売ができなくなったタイミングで、いっそのこと国内でのブランド立ち上げに力を入れようと思いました」

さて、どんなブランドを立ち上げようか。

遠藤さんが着目したのは、腕時計の流通の仕組みだった。

「海外ブランドの時計を輸入販売していると、中間業者がたくさん入ってしまうぶん、品質のわりに価格が高くなってしまうことがよくあるんです。僕は時計の流通や販売にずっと関わってきたので、仕組みもよくわかっていて」

「それだったら流通を効率化することで、海外ブランドと同じ値段でも、ずっと品質の良いものをお客さまに届けることができるブランドをつくろうと思って、2014年にKnotを立ち上げました」

Knotの腕時計は、時計本体とバンドの組み合わせを自由に選べるカスタムオーダー。簡単に着脱できるつくりになっており、その組み合わせはなんと15,000通り以上あるそう。

価格は時計本体が1〜2万円、ベルトが5000円ほど。デザインから製造、販売までを一貫して手がけることで、高品質でありながら手に届きやすい価格を実現している。

そして、カスタマイズの楽しさをさらに広げているのが、MUSUBUプロジェクト。

京都の組紐や栃木のレザーなど、日本各地に息づくものづくりの伝統を、腕時計を通して日本中、ひいては世界中の人に知ってもらいたい、という想いから始まった。

「たとえば、山梨に傘の生地をつくる会社があるんです。皇室に献上されるほど品質が高いものなんですが、傘だけで考えると、その文化って衰退している部分もあって」

「でも腕時計の素材として取り入れることで、技術を活かして新しい価値を生み出せるし、多くの人に知ってもらうことができる。それってすごく素敵じゃないですか」

傘生地のほかにも、金属や帆布、畳縁(たたみべり)など。それぞれが持つものづくりのストーリーも、お客さんにとっては選ぶ楽しさにつながっている。

「今いるスタッフも、日本のものづくりを知ってほしいっていう想いに共感してくれている人が多いんです。お店のスタッフは、販売員ではなくアドバイザーと呼んでいて」

アドバイザー、ですか。

「お客さまに対して売り込むような、いわゆるセールスマンではないんです。あくまでアドバイスをする人。お客さまにカスタムオーダーを自由に楽しんでいただいて、困った顔をしている方がいたら、『いかがいたしましたか?』って声をかけるような」

「なので販売の経験があるかどうかは関係ないと思っていて。カスタムオーダーやMUSUBUプロジェクトっていう、僕たちが誇りを持って取り組んでいることに共感して、一緒にやってみたいと思ってくれる。そんな人に来てほしいなと思いますね」



次に話を聞いた楊(ヤン)さんは、そんなKnotの想いに共感して入社した人。昨年の2月に入社し、表参道ギャラリーショップでアドバイザーとして働いている。

「Knotのことは、前職でマーケティングの仕事をしていたときに偶然知りました。とくにMUSUBUプロジェクトに魅力を感じて」

「もともと、地方で眠っている技術や伝統を活かして地域活性につなげる、といった活動に興味があったんです。Knotは腕時計を通して日本のいろんな職人さんとコラボして、新しい価値をつくっている。その取り組みが素敵だなと思ったし、自分も一緒にやっていきたいと思いました」

実際に働いてみてどうでしたか。

「最初は時計のことを覚えるのが大変でしたね。大きく分けると、クォーツ・ソーラー・機械式っていう3つの種類があるんです。それぞれがどんな仕組みで、どんなふうに動くのか。構造的な部分はがんばって勉強しました」

「機械式の時計は特に構造が複雑で…。でも会社に機械式時計を専門に学んできたスタッフもいるので、教えてもらいながら。研修も受けられるので、だんだんと知識をつけていきながら、お客さまに説明できることを増やしていく感じですね」

表参道は外国人のお客さんも多く、英語を使う場面もある。

必要なことを簡単に、わかりやすく。シンプルな説明が求められるという。

たとえば、ソーラーとクォーツだったら、電池交換を必要としないのがソーラー。機械式はゼンマイの力で動くので、定期的に手動で巻く必要があるなど。まずはお客さんが選びやすいように、わかりやすいところからアドバイスしていく。

一方で、時計本体は機能から選べたとしても、ベルトには人それぞれの個性が出る。どのようにアドバイスしているのでしょう。

「まず大切なのが、お客さまのニーズを聞くことです。たとえば、仕事メインで使うのか、プライベート用なのか。ビジネスシーンに取り入れるなら落ち着いた色のレザー、日常使いなら少し遊びごころを入れて、京都の組紐を紹介するとか」

「ほかにも夏場で汗を気にする方だったら、レザーだと汗を吸ってしまうという懸念点も説明しつつ、一緒に考えていきます。どんな組み合わせがよく売れているのかを観察することも大切ですね」

ベルトを紹介する際には、それぞれが持つストーリーも一緒に伝える。

たとえば、ヤンさんがつけている腕時計。

これは、槙田商店という傘の生地の製造を手がける会社と一緒につくっているベルト。トンボの模様がシンプルでかわいらしい。

「ジャガード織りっていう、絵が浮き上がるように見える織り方でつくられているんです。糸も富士山から引いてきた天然水で染めるほど、1本1本細かい部分までこだわっていて。このトンボにもちゃんと意味があるんですよ」

意味?

「トンボって前に向かってしか飛べないので、昔から“勝ち虫”と呼ばれている縁起の良い虫なんです。槙田商店さんがある山梨のほうでは、トンボ柄が伝統的なデザインになってるそうで、傘にもよく使われているんですよ」

「こうやってMUSUBUプロジェクトのパートナーになってくれている会社さんのことや、地域の文化や伝統。時計のことだけじゃなく、そういったことも伝えていけたら、選ぶお客さまも面白いと感じてくれると思うんです」



話を聞いていたら、自分用の時計を買いたくなってきた。

どれがいいだろう…と迷っていると、すっと横に来てくれたのがアドバイザーの斉藤さん。入社して3ヶ月だそう。

時計の相談をしながら、少し話を聞いてみる。

「もともと服の販売の仕事をしていたんです。転職しようか悩んでいた時期に、Knotが出していた駅の広告を見かけて、ずっと気になっていて」

「私の地元の吉祥寺から生まれたブランドで、腕時計を通して日本のものづくりを伝えたいっていう想いにも興味を持ったんです。自分も一緒になってやってみたいなと素直に思えたので、入社を決めました」

アドバイザーとして働き始めた当初は、覚えることの多様さにおどろいたそう。

「時計の知識も必要ですし、いろんなパートナーさんのことも覚える必要があって。お客さまもネットで時計や素材のことを調べてきたっていう人が多いんですよ」

「なのでパートナーさんの想いや素材のこだわりとか、ネットだけだと知り得ないことを伝えていけるように、今はいろんなことを勉強しているところです」

アドバイザーをはじめとするスタッフは、パートナー会社の工場へ見学に行くこともあるそう。実際につくっている様子を見ることで、お客さんへの説明もより細やかなものになる。

すると、隣でそれを聞いていたヤンさん。

「スタッフの提案をきっかけに新しくパートナー会社が増えることもあって。私も知り合いから教えてもらった織物の会社がいいんじゃないかと思って、商品化に向けて進めているところなんです。形になるかはまだわからないんですけどね」

「お客さまに一番近い場所にいるのが、私たちアドバイザーなので。お客さまの声はもちろん、こういうものがあったらいいんじゃないかとか、新しい提案もどんどんしていける環境だと思います」



Knotでは、これから新しい商品開発にも力を入れていくそう。

枠を自由にカスタマイズできる掛け時計や、MUSUBUプロジェクトでも扱っているレザーを転用した革小物など。日本の伝統技術を残し、伝えていく方法はまだまだありそうです。

まずは自分で選ぶワクワクを感じるところから。気になる人は、ぜひお店を訪れてみてください。

(2019/10/11 取材、2020/3/14 再募集 稲本琢仙)

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