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「人って、一日のなかで起きている時間の大半を仕事に費やしているじゃないですか。その時間を渋々過ごしていたら、健全であるわけがないと思ってるんです。どうせ8時間使うんだったら、自分のためでもいいし、誰かのためでもいい。前向きな気持ちで取り組めたら、そのまま個人と会社の成長につながると思うんです」そう話してくれたのは、NOMAD代表の斎藤さん。

今回募集するのは、営業事務などのバックオフィス全般の業務を司るオペレーションチームを統括するオフィスマネージャー。
営業事務の経験よりは、働く人のマネジメントやプロジェクトの立ち上げといった経験がある人を求めているとのこと。
自分自身の成長とともに、会社も成長させていきたい。そんな思いを持っている人にとっては、心地よく働ける環境だと思います。
東京・恵比寿。
駅から歩いて5分ほどの場所にあるビルの6階に、NOMADのショールーム兼オフィスがある。
中に入ると、早速代表の斎藤さんが迎えてくれた。
「昨年オフィスを代々木から恵比寿に移転して。アクセスも良くなって、お客さんに来てもらいやすくなりました」

働く人の様子もよく見えますね。
「そうなんです。ありがたいことにここ数年で新しいクライアントも増えて、事業規模もかなり大きくなりました。売り上げも前期比150%まで上がって、最初僕ひとりだった会社が今は13人にまで増えたんですよ」
NOMADが取り扱っているのは、主に北欧ブランドの雑貨や家具。
冬が長く、家のなかで過ごすことの多い北欧諸国では、質の高いインテリアが数多く生み出されてきたそう。
たとえば、デンマーク王室御用達で、200年近い歴史と伝統のあるガラスブランド「HOLMEGAARD」や、「Form & Refine」という設立まもない若手経営者によるデザインブランドなど。
デザインが優れていることはもちろん、ものづくりへの真摯な姿勢や、持続可能なあり方を模索した商品など、背景にある想いに共感したブランドのパートナーとして、日本国内のインテリアショップとの接点をつくってきた。

「外の人から見ると、すごく成長株の会社だと思うんです。徐々に確実にステップアップして、事業の規模も大きくなってきたのですが、一方で中身がその成長についてきていないというか」
中身… どういうことでしょう。
「スタッフは増えているけれど、それを組織として統制する体制がうまくつくれていないんです。営業チームのほうには統括してくれるマネージャーがいるんですが、オフィスに常駐しているオペレーションチームには、そういった人がいなくて」
「人数が少ないときは、空気を読みながらお互い持ちつ持たれつやっていけるんですが、人数が増えてくると、役割分担や一人ひとりの責任感みたいなものをチームとして醸成しないといけない。そこが足りていないんです」
オペレーションチームの仕事は、電話やメール対応などのカスタマーサービスや営業サポート、受注処理や提携倉庫への商品出荷指示など。受注から出荷まで一貫して携わっている。
そしてもう一つ大切なのが、オフィスやショールームをきれいに保ち、商談などで訪れる来客に対応すること。

それは、現状のメンバーではマネージャーの役割を担える人がいない、ということなんでしょうか。
「正直、そうなんです…。オペレーションにはスタッフが5人いて、そのなかにリーダーはいるんですが、チーム全体のマネジメントまではむずかしいと。とはいえ、僕が現場のことを細かく指示するわけにもいかない」
「スタッフには、今後マネージャーとして新しく入る人に従ってもらうという話はすでにしています。それによって、やりづらさとか不満も出るかもしれない。けれど、それは取るべきリスクだと考えていて。それくらい、今しっかり整えないといけないタイミングだと思っているんです」
オフィスマネージャーには、営業事務などの実務経験は求めない。
それよりも、職種問わず人のマネジメントをする立場にいたという人や、事業の立ち上げを経験している人など、俯瞰的に物事を見て判断する能力を求めているという。
「うちの理念はずっと変わらず、共存共栄なんです。僕たちだけじゃなく、お客さんや一緒に働く人たち、それぞれが成長しあえることを大切にしていて。個人の成長が会社の成長につながって、それがまた個人の成長につながる。そんないい循環をつくるためにはどうしたらいいか、働く人には考えてほしい」
「自分のために行動して、それが他人のためにもなるって信じることができる。そういう人が素敵だと思うんです。きびしいことを言わないといけない場面もあると思うけど、愛を持って接することができる人だといいなと思います」
続いて話を聞いたのは、先ほど斎藤さんの話にも出てきたオペレーションチームのリーダー、吉岡さん。
日本仕事百貨での募集をきっかけに、5年前に入社した。

オペレーションの仕事については吉岡さんが詳しいので、まずは日々どんなふうに仕事が進んでいくのか、一緒に手を動かしながら確かめるのがいいと思う。
そこから、より良いチームづくりのためになにが必要か、斎藤さんや吉岡さんたちと一緒に考えていってほしい。

「人数が増えてきたのもあって、一人ひとりの意見が出づらくなっているのかなと。昔はもっとフランクにいろんなことを話していたので、まずはその空気づくりをどうするか、とかでしょうか」
「あとは営業チームの人や、斎藤さんたち経営陣との架け橋になってもらえたらありがたいです。部署や役割がちがうぶん、お互いどんなことを考えているのか、伝わりきっていないこともあるように感じていて。そのコミュニケーションの流れがよくなればいいなと思います」
なるほど。では、どんな人だったらいい架け橋になれるでしょう。
「先生みたいな人がいいですね(笑)。誠実できびしい人、っていうのかな。筋が通っていて、なおかつ相手にも愛を持って接することができる人」
「NOMADには、外部からかかわってくれているパートナーがいるんですが、その人はまさに理想的な人で。きびしい意見も、私たちのことを思って言ってくれているのが伝わるんですよね。そういう人だったらいいなと思います」
後日、吉岡さんの話で登場した、NOMADの外部パートナーである出口さんにオンラインで話を聞かせてもらった。

「最近は取り扱うブランドも増えて、ショールームも新しくなって。展示会も他社との合同じゃなく自社だけでやったりとか、あらゆる面で成長しているなと思います。外から言うとおこがましいですが、順調にステップアップしているのはすごく感慨深いですね」
出口さんから見て、今働いているスタッフの姿はどんなふうに映っているんでしょう。
「ショールームが恵比寿に移ってからは、働く姿が外から丸見えになったんですよ。だから外部から人が急に来たときとかに、どう働いているかがよくもわるくも見えやすくなっているのかなと思っていて」
「全体を見ながら、状況によって優先順位をきちんと決めたり、コミュニケーションの得意不得意にあわせて役割分担を考えたり。そんなふうに人と人をつないで調整してあげられる人がいたら、もっとよくなるんじゃないかな」

チームの一員でありながら、一歩引いた視点で、ときにはきびしいこともきちんと伝える。NOMADがどうしたらより良くなるか、しっかり考えた上での行動であれば、その思いはきっとスタッフにも届くはず。
「NOMADさんと長くお付き合いしてきて思うのは、理念に掲げている共存共栄を、わたしのような外部スタッフに対しても本当に実現していることがすごいなと」
「たとえば展示会をするときも、設営スタッフや配送業者の方、かかわる人たちみんなに必ず感謝を伝えるとか、内部外部問わずチームとして進めるとか。ちょっとした心配りや行動なんですけど、斎藤さんがずっとおっしゃっている『NOMADにかかわってくれる人を大切したい』っていう姿勢が、すごく素敵だなと思います」

それを続けてきたからこそ、NOMADという会社自体も成長しているのだと思う。
「あとは、やっぱり北欧のインテリアを扱っている会社なので、北欧の文化やインテリアが好きだったら、すごく楽しいと思いますよ。わたしも一緒に仕事をしていて楽しいです」

NOMADはモノを扱う会社ですが、あらゆることを「人」を起点に考える会社だと思います。
デンマークのインテリア、ここでの働き方、NOMADの人たち。何かひとつでも引っかかることがあれば、そこから関心を広げて心地よく働ける環境のように感じました。
(2021/12/14 取材 稲本琢仙)
※撮影時はマスクを外していただきました。