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タオルもひともまっすぐ
素直に正直な仕事

人がこの世に生まれたとき。真っ先に触れ、包んでくれるのが、柔らかいタオル。

生まれた瞬間から、大人になるまで。タオルというのは日常のなかに当たり前に存在するものです。

そのタオルが綿でつくられていて、その綿はどんなふうに育てられたのか。知っている人はどれくらいいるだろう。

IKEUCHI ORGANICは、オーガニックコットンでできているタオルを愛媛・今治でつくり、全国に届けている会社です。

大事にしているのは、「最大限の安全と最小限の環境負荷」。とにかく気持ちいいタオルをつくりたい。その一心でタオルをつくり続けてきました。

今回は京都店の社員スタッフ、そして京都店、東京店のアルバイトスタッフとして働く人を募集します。

販売の経験は問いません。大切なのは、タオルに負けず、まっすぐ素直に生きているかどうか。自分に問いながら、読んでみてください。

 

今回はIKEUCHI ORGANICの京都ストアへ。

京都駅から地下鉄烏丸線にのり、烏丸御池(からすまおいけ)駅で降りる。歩いて7分ほどのところに、ビルの中に佇むお店を見つけた。

中に入ると、いらっしゃいませ、と迎えてくれる。

「お外、暑かったですよね。冷たいタオルをご用意しますね。少し涼んでいただいて、そこからお話ししましょう」

そう話しながら冷たいおしぼりを渡してくれたのが、セールスコンダクターとして営業の統括をしている益田さん。ストア以外に法人営業にも関わっている。

聞くと、IKEUCHI ORGANICでは、「タオルを求めてくださるお客さまは思いが同じ」という意味で、BtoBやBtoCと区別することをやめて、BtoI(IKEUCHI)と表現しているそう。

柔らかくて冷たいおしぼりの感触に、火照ったからだも少し落ち着く。

「今月京都ストアが10周年を迎えるんです。IKEUCHI ORGANICが続いていくためにできることをすべてすると決めて、10年間お店に立ち続けているので、感慨深いですね」

「お客さま、そしていろんなスタッフに支えてもらって10周年を迎えることができるので、ほんまにありがとうしかないです」

京都ストアができた当時は、東京と今治工場にしかストアがなかった。

「わたしたちが大事にしていることは『最大限の安全、最小限の環境負荷』。これを企業の理念に置いています。とにかく気持ちいいタオルをつくりたい。そう考えながらものをつくっている会社です」

「気持ちいいタオルってどういうタオルかというと、よく水を吸うことはもちろん、長持ちすること、そして一番大事なのが、使ってくださるお客さまみなさまが気持ちいいって思ってくださることです」

1枚のタオルには、綿農家、糸にする人、織る職人、そしてタオルのことを伝えるストアのスタッフと、多くの人が関わっている。

タオルを使うお客さんも含め、その人たち全員が常に笑顔でハッピーか。それを問いながらものづくりをしているという。

「タオルを販売するときは、お客さまからお金をお預かりしていると思っていて。お預かりしたお金で、綿農家さんから綿を買うことができて、さらに綿農家さんがいる村で井戸を掘ったり、ドクターカーを走らせたり」

「タオル一枚に携わるパートナーのみなさんが笑顔でハッピーだと、結果として気持ちいいタオルがつくれると思うんです。そういった理由から、オーガニックコットンを使っていますし、自社で使う電力は100%自然のなかでなくならない風力を使っています」

IKEUCHI ORGANICで扱っているタオルは、すべて36ヶ月未満の赤ちゃんが舐めても安心安全なもの。タグや縫い糸までオーガニックコットンでつくられていて、オーガニックの比率はなんと99.9%。

「オーガニックコットンっていうのは、3年以上農薬や化学肥料を使っていない土地で育っているもの、遺伝子組み換えでは絶対ないもの、フェアトレードであること」

「フェアトレードで大切なことって、ちゃんとしたコットンをちゃんとした対価で買う。それだけじゃなくて、買い続けることが大事だと思っていて。買い続けると農家さんも安心してオーガニックコットンをつくり続けることができる」

1枚のバスタオルをつくるためには、およそ20坪の土地ぶんの綿が必要。

それだけの面積に影響を与えるのであれば、タオルがオーガニックに変わることで、地球環境に与えるインパクトは小さくないはず。

服などと異なり、コットンのみでつくられているタオルだからこそと、益田さんは話す。

「タオルって毎日使う生活道具で、生まれたときから一緒にいるから、あって当たり前の存在なんですよね」

「けれど毎日使うからこそ、気持ちいいなって思えたら、人生のなかの気持ちいいが増えるやろうなって。だからそういうタオルに出会っていただければなと思っています」

IKEUCHI ORGANICに並々ならぬ情熱を持っている益田さん。

以前はいわゆる大企業で働いており、繊維やファッションを扱っていたそう。そんなとき、ある発表会で出会ったのが、IKEUCHI ORGANICだった。

「触ったときに、小さいころに使っていたタオルケットを思い出したんですよ。もちろんそれはオーガニックではなかったと思うんですけど、タオルケットに包まれて寝ていた感覚が湧いてきて。なんだろうこのタオルって」

発表会では、代表の池内さんからタオルに対するこだわりが語られた。それを聞いた益田さんは、IKEUCHI ORGANICに強く興味を持ったそう。

「つくっている人たちの愛情がタオルにぐっと入っているから、母の愛が込められていたタオルケットのことを思い出したんかなって。このタオルを使うことでたくさんの人がハッピーになれるような気がしました」

そこからの益田さんの行動も情熱的だった。

代表の池内さんに会うたびに、「そろそろわたしを雇ったほうがいいと思いますよ(笑)」と言い続け、タオルソムリエも自主的に取得。

そうしているうちに、京都にお店を出すことが決まり、益田さんが入社してお店に立つことになった。

「京都でお店をするなら、自分が立ちたいなぁとすごく思いました」

お店を訪れることで、明るい未来が感じられる。さらには、タオルを通して日常が気持ちよくなる。

IKEUCHI ORGANICがそんな存在になれるように。日々の店舗づくりでは、そんなことを心がけている。

 

「東京店もおなじ心持ちでやってくれていると思いますよ。東京店長の福山さんなんかは人を包み込むタオルみたいな人やなぁと思ってスタッフになってもらいました(笑)」

そう言って益田さんが紹介してくれたのが、東京店の店長を務めている福山さん。Zoom越しに参加してくれた。

「その当時アロマテラピーや漢方の勉強をしていて。人をケアする仕事もしていたのでそういった印象を持たれたんですかね(笑)」

前職で仕事をしていたときにIKEUCHI ORGANICのタオルを知り、そのタオルの感触や使用感に感動してファンになった。

自分の好きと感じるものを伝える仕事をしたい。そう思っていたタイミングでIKEUCHI ORGANICの求人を見つけ、働くことに。

「ご来店されるお客さまはタオルを感じる感度の高い方がとても多くて。私自身も一緒に共有させていただいています。ご自身用でご購入される方以外に、法人のお客さまもタオルの風合いを確かめにご来店されます」

「オーガニックやタオルに興味を持ってくださる方がご来店されることが多いので、販売をするうえで伝えることにやりがいを感じやすい環境だと思います」

「ただタオルを選ぶというよりは、タオルの気持ちよさを感じていただいたり、オーガニックコットンを使う想いをお伝えすることで、共有、共感をしていただけるお店になっていますね」

共有、共感というと、どういうことでしょう?

「どのタオルがいいですかって話になるんですが、人が気持ちいいと感じる感覚ってバラバラで。たくさんあるタオルから、この人はどういうものを気持ちいいって思うのか、一緒に選ばせていただくこともある」

「お話しながら、『これが最高です』っていうのを見つけていただいたときに、一緒にいいものを探したっていう気持ちになれるし、このタオルで1日を過ごしたら最高に気持ちいいですよねという気持ちを、一緒に感じられる気がして。そこで共有と共感を感じますね」

ハンカチ一枚だけ買いにきたお客さんが、ハンカチにすごく感動して、バスタオルやフェイスタオルも買って帰る、ということもあるのだとか。

「お試しいただくと、子どものころのことを思い出される方もいて。そういえばこの肌触りが好きだったなって。小さいときの思い出やエピソードを聞かせていただけるのはとてもおもしろいですね」

 

最後に話してくれたのが、京都店の山本さん。ストアで働いて、1年半になる。

「面接のときにとても長い時間話を聞いてもらいましたね。こんなに喋っていいのかしらっていうくらい、わたしの話をじっくり聞いてくれて。それが印象的でした」

「前職のこととか、そのときの思いとか。いっぱい喋って、しかもその場で採用をいただいたんですよ(笑)」

すると横にいた益田さんがすかさず話す。

「喋ってて、まっすぐで正直な人だなあって思ったんですよ。うちのタオルたちがまっすぐで正直なので、おなじようにまっすぐで正直じゃないと合わない」

「面接っていいところを見せようとされる方も多くて。そうじゃなくて、ありのままを話してくれている感じがして。まっすぐで正直な人やなって。それでこういう方と働きたいって思いました」

山本さんも笑って答える。

「まさかその場で採用されると思わなくて。『山本さんいつ入れる?』とか。とんとん拍子でしたね」

実際に働いてみてどうでしょう。

「素直で正直な会社だっていうのは、パートから見ても感じます。タオルについて覚えることや考えることもたくさんありますが、すごい!知らなかった!と学べることもたくさんあります」

「お客さまもおもしろい方が多くて、素直に興味深くお話を聞いてしまいます。だからここは自分がすごく素直になれる場所なんです。不思議なお店ですね」

「最大限の安全と最小限の環境負荷」という会社の理念。そしてとにかく気持ちいいタオルを届けるという想い。

一貫しているからこそ、お店としてブレないし、販売にも、スタッフの姿勢にもいい影響を与えているのだろうな。

最後にどんな人と一緒に働きたいか聞いてみる。まずは京都店の山本さん。

「抽象的なんですけど、素直で明るくて楽しい人。失敗も明るいことも素直に表に出してくれたらいいなって思います。いいこともわるいことも、素直に出せる勇気のある方がいいなって、わたしは思います」

続いて東京店の福山さん。

「チームで仕事をしていくので、コミュニケーションやみんなで情報共有することに前向きな人がいいですね」

最後に営業統括の益田さん。

「このふたりみたいな人に来てもらいたいですよね(笑)。うちのタオルってトレーサビリティを公開しているんですよ。タオルにQRコードがついていて、どこの畑で採られて、いつ糸になって織られたのかがわかる」

「だからわたしたち自身も、逆にタオルからトレーサビリティされたときに、タオルとおなじように胸を張ってまっすぐに素直でいれてますか?と。常にタオルから問われている気がしていて。それに応えられる人だといいですね」

まっすぐ素直に。たぶん言葉にする以上にむずかしいことかもしれないけれど、このお店で、この仲間たちと一緒にいるなかで、その自信はだんだんとついていくのかもしれない。

「うそがないものづくりをしているから、どれを持って帰ってもらっても自信を持っておすすめできる。それをやりがいに感じてくれる人と出会いたいですね」

 

まっすぐ素直に、うそがないものをお客さんに届ける。

これだけ胸を張って仕事ができる場所は稀有だと感じました。

興味が湧いた人は、一度お店に足を運んでみてください。その正直さ、そしてタオルの気持ちよさを、肌で感じることができると思います。

(2024/09/11 取材、2025/01/06 更新 稲本琢仙)

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