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床材やキッチン、電球にタイルなど。
専門的な建材を一般の人向けにオンラインで販売しているtoolbox。自分の空間を自分らしくつくりたい。そんな要望に応えるように、toolboxの存在は より大きくなってきています。
そのtoolboxが2023年の10月に大阪・中津にオープンした、2つ目のショールーム。
その場で商品を買うことはできません。実際に建材を手に取って、スタッフの説明を聞きながら自分の使いたい用途に合うかを確認するための場所です。
今回は、このショールームで働くスタッフを募集します。
経験は問いません。入社してから、東京のショールームでの研修などを経て、商品の知識をつけていきます。
大阪に馴染みがないという人も大丈夫。今働いているスタッフは関西出身で大阪に詳しいので、仕事だけでなく暮らしのことも教えてくれるはずです。
あわせて、東京ショールームのスタッフと、カスタマーサービスも募集します。
新大阪駅から地下鉄御堂筋線へ。中津駅へはたった2駅で到着する。
駅から3分ほど歩くと、住宅街のなかに個人店が点々と続くエリアに。チェーン店はほぼゼロ。代わりに、ふらっと立ち寄りたくなる飲食店がいくつもある。
少し歩くと、中津商店街という場所が。
一見シャッター商店街のようだけれど、中に入ると開いているお店も多い。しかも最近できたような、おしゃれな飲食店だ。
この商店街の近くに、toolboxの大阪ショールームが入ったビルがある。
緑色っぽいタイルがなんともいい。
中に入ると、「toolbox」の大きな看板が。ビルの中も少し古めかしい感じで、toolboxを知っている人ならわかる、絶妙にtoolboxっぽい雰囲気のビルだ。
1階はエントランス。toolboxが使っているのは3階のみのようだ。
ショールームに入ると、スタッフの豊田さんが迎えてくれた。
「ようこそ大阪へ。このビル、toolboxっぽいでしょう(笑)。おしゃれってわけでもなく、綺麗すぎず。たまにそう言ってくださるお客さまもいるんですよ」
大阪ショールームは、お客さんの要望が元になって生まれた。
東京には以前からあったものの、全国各地の人から、ほかの地域にもつくってほしいという声が届いていたという。
「東京のショールームがうまくいけば、いつかほかの拠点も必要だねっていう話は会社でも出ていて。ただ、ちゃんと商品のことをわかったスタッフがいないと意味がないよねと」
「私が入社したのは、8年前なんです。夫の転勤にあわせて関西から東京に来て。toolboxに入社したときも、いつか関西に帰りますって宣言してたんですよ。そのときに関西でショールームができたらいいなと思っていたんですが、実現しちゃいました」
会社として拠点を増やしたいというタイミングと、豊田さんが関西に戻るタイミングが重なり、豊田さんを中心に関西の拠点づくりが進んでいった。
むずかしかったのは、エリアをどうするか。都会のど真ん中では私たちの世界観をつくりにくいし、逆に外れすぎたら人が訪れにくい。
ちょうどいいところを求めて、自転車でエリアを巡って探したときに見つけたのが、このビルだった。
「物件情報は出てなかったんですけど、何あれ? って、見た瞬間にみんなのテンションがぐわっと上がって。その場で電話して聞いて、結果的に3階が使えるという話になって。この中津のビルでオープンすることができました」
「なんだか運命のようでしたね。お客さんもこのビルを見て、こんなところよく見つけたねって言ってくれるので」
すぐ隣はシェアスペースになっていて、企業の展示会などがあるときはタイアップしてイベントをひらくこともあるそう。
豊田さんは東京で働いていたときから、目白にあるショールームでも店頭に立っていた。
「8年働いていると、会社の変化は感じますね。昔は社内の雰囲気も個人プレーな感じで。規模が大きくなって人数も増えたので、チーム制でやっていこうという動きが多くなりました」
「あとは人の顔が見えるコンテンツが増えるにつれて、より親しみのあるサイトになってきましたね」
人の顔が見える?
「たとえば、記事とかのコンテンツにスタッフが出るようになったり、Instagramでライブ配信をしたり。ものを買うだけのサイトじゃなくて、ちゃんとそこに人がいるというのを感じてもらう」
お客さんのなかには、ライブ見てます、と声をかけてくれる人もいるそう。
「うちの会社のことをすでに知ってくれていると、接客もしやすいんですよ。サイトで見るだけじゃなく実物に触れて選びたい、みたいな人が来てくれる」
「一昨日も、来はったのが福井のお客さんで。雪のなか来てくださったんです。買うものはほとんど決まってるけど、やっぱ直接しゃべって買いたいんや、って来てくださって(笑)」
人の親しみを感じられるサイトだからこそ、会いたい、もっと話してみたいと思ってもらえる。オンラインだけでなく、ショールームが現実にあることでいい流れが増えているんだと思う。
「もちろん大変なこともあって。これだけの商品があるので、扱い方とか注意すべきことを覚える必要があるし、お客さまに伝わるように説明できないといけない。ひたすら積み重ねていくしかないですね」
「ショールームも改善の繰り返しで。商品の見せ方もそうだし、自由に触ったりできる反面、危険がないようにすることが大切。決まった答えはないので、私たちなりの答えを探し続けています」
たとえば、電球がたくさん置かれている場所に付けられている、クリアイエローのアクリル板。
当初はなにも付けていなかったけれど、子ども連れのお客さんが電球を落としてしまうこともあり、落ちないようにする工夫を考えた。
「アクリルで検討してみようと、厚み、色、サイズ、アール具合とか、いろいろ考えて」
「黄色にしたのは、かわいかったから(笑)。サンプルでいくつも試して、電球があるよって伝わるのと、可愛いのはどれだろう? って。それでイエローにしました。ちょっと懐かしさがあって、なんかいいですよね」
こうした工夫も、まずショールームのスタッフが考えて、その後東京も含めたショールームチーム全体に、実施したい理由と、その後の過程と結果を説明する。
こうした共有をしていくことで、ノウハウが全体に蓄積されていく。
豊田さんは、どんな人と一緒に働きたいですか。
「家づくりを経験したことがある人だったら、自然とわかりやすく接客ができると思います。私のときは… っていうのを思い出しながら、相手の立場に立って考えられる。理想はそういう人かな」
「ただ、今働いてくれているアルバイトさんを見てると、経験だけじゃないんだなと。空間とか家具とか。それを使って、自分をご機嫌よく保つことに探求心を持ってる人がいいんやろうなって」
ご機嫌よく保つ、ですか。
「なんでもいいんですよ。いいキッチンだったり、ちょっとしたクッションだったり、ソファーだったり。光の入り加減でもいい」
「自分で設えて、『よし』って思ってる人っていうのかな。うん… そんな人がいいですね」
続いて話を聞いたのは、内藤さん。大阪ショールームがオープンするときに入社した方。
もう少しで産休に入る予定で、新しい人は内藤さんから引き継ぐ形で入社することになる。
大阪ショールームは、豊田さんと内藤さんの正社員2名とアルバイト2名で回している。
「家って、同じマンションで同じ間取りの部屋でも住んでる人によって全然違うじゃないですか。同じ部屋でもこんなに思考の差が出るんやなって。そんな面白さを感じていたんです」
もともと不動産の仕事をしていた内藤さん。内装から空間づくりをすることに興味を持ち、転職活動を経てtoolboxへ入社した。
「求人を見た瞬間に、こんな求人もうないやろうなと思ったんです。大阪ショールームの立ち上げスタッフで、東京に研修にも行けて。接客もいろんな話とか提案ができそうだなって」
入社してからは、まず東京の目白にあるショールームで、数ヶ月間の研修。
「初めての東京生活だったんですけど、めっちゃ楽しかったです。めちゃめちゃ謳歌してました(笑)」
「大阪スタッフなんだけど、ちゃんと目白のメンバーが可愛がってくれて。同時にしっかり鍛えてくれたのがすごくありがたかったですね」
新しく入る人も、最初は目白のショールームで一ヶ月ほどの研修を受け、その後大阪に戻ってくる予定だ。
「接客にマニュアルはないんですよね。日報を読んで前例を学ぶとか。ほかの人はどうやって説明してるんやろうって」
新商品が出たときも、こんな例えを話したら伝わった、逆にこの部分を伝えるにはどう案内するのがいいだろう、といった情報を口頭ベースで共有している。小さいチームだからこそできることなのだろうな。
「基本的には、みんな自分の生活実感のなかから提案していることが多いと思います。たとえば、キッチンをご案内するときも、食洗機は大容量派ですか? 国産の小さいもの派ですか? みたいな」
「自分やったら実際どうすんねやろ、って考えながら提案して、なおかつお客さまがどういう生活をしているのかをしっかり聞く。その二輪かな」
ショールームは基本自由見学。「スタッフ相談」のサービスは予約制のため、たくさんのお客さんを相手に対応することはない。
時間ごとに訪れるお客さんに対して、じっくり話を聞き、疑問や相談に応えていく。
「この手すりなんかは、回り階段にどうやってつけたらいいですか?と聞かれたことがあって。すぐに答えづらい相談に対しては、過去に似たような 事例が今までにないかを調べて、こういう付け方がありますね、って答えたり」
「あとは先輩に聞いてみたり。わからないことはわからないので。そこは時間をもらってでも、ちゃんと調べたり聞いたりできるというのが大事やと思いますね。その繰り返しで、知識がついていくので」
どうしてもわからないときは、その商品の取引先に連絡して聞くこともあるそう。直接来てもらえる場所だからこそ、わからないで終わらせない。その姿勢は求められるのだろうな。
内藤さんはどんな人に来てもらいたいですか。
「探求心は大事なワードかなと私は思っていて。会社としても探求心のある人がすごく多いので、それ面白いですねって、仲間の熱量を一緒に楽しめる人だといいんじゃないかな」
「さっきの接客の話もそうですが、探求しないと『わかりません』の一言で終わっちゃうようなこともいっぱいある。そうじゃなくて、どうしたらいいんだろう、って深く深く考えたい。それを面白がれるのが大事なのかなって思いますね」
最後に、隣で話を聞いていた豊田さんがこんなことを話してくれた。
「自分のものにしてもらいたいですよね、新しく入るスタッフさんには。この中津というまちとか、このビルとか、ビルのシェアオフィスに入ってる人たちとか。なんせね、自分たち以外にtoolboxのスタッフがいないので」
「このまちの人たちを、なんかこう、親近感をもって、自分のもんにしてもらいたいなって思います」
(2025/02/21 取材 稲本琢仙)