求人 NEW

丁寧に精度よく
心地いいシューズを届ける

靴を選ぶとき、デザインはもちろんのこと、履き心地も大事にしたい。

The SEEDが取り扱っている靴は、どれも快適で流行に左右されないものばかり。

「KARHU」や「VEJA」、「Blundstone」。最近では「Organic handloom」や「MALIBU SANDALS」など。愛用している方も多いかもしれません。僕もKARHUとBlundstoneの靴を履いています。

靴の企画製造や、輸入販売などを手掛けるThe SEED。「Natural Shoe Store」や「クロワッサンの店」といったショップも運営しています。

今回募集するのは、阪急うめだ本店の売り場で働くスタッフ。

お客さんに寄り添って、履き心地のいい靴を届ける。数字への意識も持ってレイアウトを考え、接客・販売に取り組み、在庫も管理する。そんな両軸でお店をつくっていく仕事です。

あわせて、伊勢丹新宿店に新しくできる売り場のオープニングスタッフも募集します。

 

阪急うめだ本店は、1929年にできた、世界初のターミナル型デパートメント。また、鉄道会社が運営を試みた、世界で最初の百貨店でもある。

2012年に建て替え工事が終わり、いまはオフィスタワーも含む複合型の施設になっている。

気品があって、それでいて新しさも兼ね備えた外観。

取材に訪れたのは2月。中に入ると、バレンタインの催しで大盛況。

The SEEDは、阪急うめだ本店のなかに2つの売り場を運営している。

ひとつは8階にあるVEJA(ヴェジャ)専用の売り場。もうひとつは、ほかのブランドと共同で運営する4階のスニーカーエディットコーナー。

新しく入る人は、2店舗で販売の仕事をしていく。

「8階には人と自然の共生をコンセプトにしたエリアがあって。VE JAも、そのなかのひとつのブランドなんです」

教えてくれたのは、営業部の和田さん。

和田さんは、長らく卸営業の仕事をしていて、昨年から百貨店チームの責任者になった。

「昨年から百貨店チームは営業部の所属になりまして。現場を回りながら卸営業やポップアップ、新作の展示会などを手掛けています」

「路面店と異なるところは、集客の面ですね。関西の百貨店って勢いがあって、伊勢丹新宿本店の次ぐらいに活気がある。館自体が催しものをすると、多くのお客さまが訪れるので、集客しやすいメリットがあります」

一方で、倉庫やレジを共同で利用するなど、百貨店ならではのルールに則って運営していく必要もある。

メインのターゲットは、30代から50代までの女性客。またインバウンドのお客さんも全体の40%ほどを占める。ファッション感度が高いお客さんが多く、とくにフランス発のVEJAは人気を集めている。

靴底には、アマゾンの熱帯雨林で採れた天然ゴム。アッパーには、リサイクル素材。フェアトレードで仕入れたオーガニックコットンをキャンパス素材に使うなど、環境や働く人に配慮した取り組みをしているのが特徴。

梅田本店の売り上げのおよそ7割を占めるほど支持されている。

「会社として、10年後までに売り上げを100億にするという目標があって。そこに向けて百貨店チームも、着実に売り上げを伸ばしていく必要があります」

 

現場でチームをまとめているのが、ショップマネージャーの西田さん。売り上げ・シフトの管理、教育などマルチに活躍している。

「前職は同じ靴の業界にいまして7年ほど働いていました。靴って、なくてはならないもの。それでいてあんまり頻繁に買い替えるものでもない。お客さまと一緒に会話しながら、納得のいくものを買って喜んでもらうのが好きで、ずっとやってきましたね」

キャリアステップを考え、転職活動をすることに。

「前の会社にいたときに、The SEEDの社員さんからブランド説明を受けたことがあって。オンラインで聞いていたんですけど、けっこうな熱量だったので覚えていたんです」

「Natural Shoe Storeで買い物した経験もあって。そのときに、フィッティングをしっかりやってるな、とか、アフターケアについても知識が豊富だな、とか。手を抜かずに働いているイメージがありました」

買ったあとも手書きのはがきが届くなど、身近に感じていた西田さん。思い切って応募して、入社することになった。

「ここはとくにインバウンドの方が多いのと、あとは自分のスタイルがわかってる方も多いです。なので、ひとりあたりの接客時間は短い気がしますね」

「4階は、売り場のレイアウトを週に1、2回変えています。いまはバレンタインのフェアをやっているので、とくに女性のお客さまが多い。それだったら明るい雰囲気の靴を目立つ場所に持ってこようとか。暖かくなる春先はサンダルを出して、ブーツを少なくするとか」

仕事をしていて、おもしろいと感じるのはどんなときでしょう。

「そうですね。商品の配置を変えたことによって、『動いていなかった商品が動きました』ってスタッフから言われるとよかったなって思います」

「あとは接客面でいうと」

印象に残っているお客さんも教えてくれる。

訪れたのは、どんな靴を履いても、足が痛いという女性の方。

「ウォーキングもランニングもされる方で、それは大変ですねって。具体的にお話を伺っていくと、外反母趾のために、親指のつけ根が当たって痛むということでした」

はじめはスニーカーを提案してみる。もうすこしクッション性がほしいということで、西田さんが提案したのは、KARHU(カルフ)のMESTARI RUNというランニングシューズ。

スタイリッシュな見た目で、日常のコーディネートにも取り入れやすいデザインになっている。

つま先部はちょっとふっくらしていて、覆う部分に伸縮性をもたせているので、骨の痛みも出づらい。また、クッション性が高く履き心地もいい。

「『履きやすい、歩きやすい』と言ってくれて、そのままご購入いただいたんですね。後日同じ商品の色違いを買いに来られたときは、うれしかったですね」

「長く履きたい、走れる靴がいい。履き心地を大事にしたい、オシャレな靴がほしい。いろんなニーズに応えられるのが、僕らの魅力だと思います。ブーツ商品の一部は自社で修理の対応もしているんですよ」

 

最後に話を聞いたのは、新卒で入社して2年目の増田さん。出身は長野県で、大学で静岡へ。

「もともとファッションに興味があって。The SEEDはインポートブランドを取り扱っているし、カンボジアとインドネシアに工場を持っている。海外にもずっと興味があったので、英語を使った仕事をしたいと思い、いまの会社を志望しました」

はじめに配属されたのは、静岡のNatural Shoe Store。

「靴の構造から修理やケアの方法も店長にじっくり教えてもらって。お世話になりました」

阪急うめだ本店に移ったときは、いかがでした?

「旅行ですら関西に来たことなくて、来る前はかなり怖かったんです。でも、来てみるとみんな話上手で。他社の社員さんとも話す機会が多く、孤独感はぜんぜんなかったですね」

「仕事でいうと、丁寧な接客を心がけるっていうのは変わらないんですけど、接客の精度も上げなきゃいけないというか。スピードを上げて対応することに、最初は苦労しました」

常に多くの人でにぎわう百貨店。どうやって精度をあげていくのでしょうか。

「たとえばパターン化ですね。外反母趾のお悩みを持っている人だったら、これとこれとこれとか。ファッション感度の高いお客さまも多いので、履いたときにどう見えるかっていうのも商品ごとに覚えておいて、あらかじめ3つぐらいのパターンに絞っておくんです」

ビシッとはまると気持ちがよさそうですね。

「そうですね。前に、履き心地のいい靴を探しているお客さまが来られて。見た目はスッキリしてるほうが好みということでした。そのお客さまが履きたいVEJAの商品と、もう一個は自分が勧めたいVEJAの商品を持っていって」

お客さんが最初に買おうとしていたのは、右のV-12というモデル。VEJAのなかでも、細めできれいに見えるタイプ。革も少し硬めのため、足幅が広い人だと、窮屈に感じたりすることもあるという。

一方で、増田さんがおすすめしたのは、左のV-90。革も柔らかくローカットでスポーティな印象。

「おすすめした段階では、ぜんぜん見た目が好きじゃなかったみたいなんです。でも履いてみるときれいにまとまりやすいし、それ以上に履き心地がいいということで買ってくださって。そのときは、してやったりと思いました(笑)」

どんな人と働きたいですか。

「うちの扱っている靴が好きな方、あとは好きなものに熱中できる人かな。新商品のカタログが入ってきたときは、みんなでこれいいね!って言って盛り上がるんですよ」

「それから、個人よりもチームで働く感じのほうが強いと思います。さっきもスピード感の話をしたんですけど、ちょっとでも気を抜くと、ストックに戻さなきゃいけない靴の箱が山積みになったりするので」

隙を見て接客の合間に戻したり、戻したついでに、ほかのスタッフが接客しているお客さんのぶんの靴を持っていったり。

レジも各フロアで1つのため、会計の際には売り場をはなれないといけない。そのあいだに購入商品を梱包しておくなど、フォローが欠かせない。

4階の売り場には、百貨店の社員さんや他社ブランドの販売員が常駐していて、ひとつの売り場となっている。ときには、他社ブランドの接客をすることもあるし、逆に他社のスタッフさんに自分たちの商品を販売してもらうこともある。

小さな気配りや配慮が働きやすさにもつながっていくと思うので、まわりのことを見ながら働ける人だと良いと思う。

今後についても聞いてみる。

「まずは西田さんのもとで接客やマネジメントを学んで、ゆくゆくは店長の役割も担いたいと思っています」

「販売は、会話をしながらお客さまのニーズに気づいて満たしていく仕事。そこを満たせたら気持ちいいというか。誰かのために貢献できてるぞって感じられるのは、魅力だと思います」

 

一日中履き続ける靴。履き心地のいい靴であれば、外にも出かけたくなるし、どんどん歩きたくなる。直接その場で反応がわかるのが、接客業のむずかしさと面白さにつながっている。

ファッション性と履き心地を兼ね備えた、The SEEDの靴たち。

日々、お客さんの喜ぶ顔のために楽しんで働きたい人に届いてほしいです。

(2025/02/13 取材 杉本丞)

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