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思い立ったらすぐ行動
喋って、笑って、企画して
道の駅からはじめるまちづくり

企業や組織にいると、やりたいと思ったことがあっても、かたちにするのに時間がかかったり。前例踏襲の文化のせいで、新しい挑戦が難しかったり。

より良くしたいと言う気持ちが、萎んでしまうこともあると思います。

愛知県豊橋市にある「道の駅とよはし」は、たった4人のメンバーで大きな挑戦を次々と形にしている会社。道の駅という枠組みをこえて、まち全体を盛り上げる取り組みをしています。

たとえば、農家さんの困りごとを解決するため、ポップコーン専門店をオープンしたり、地元の果物を使ったクラフトビールの商品開発をしたり。最近では、道の駅の隣にバーベキュー場もつくる予定。

まずやってみて、走りながら改善していく。そんな軽やかさのある集団です。

今回は、5人目となる企画・運営スタッフを募集します。

業務は、商品企画からイベントの運営、直営店のマネジメントまで幅広く担当します。店舗がいそがしい時は、レジ打ちや接客をすることも。

経験は問いません。新卒でも大丈夫。ゼロから企画や事業の育て方を学んでいける環境です。

いろんな人と関わりながら、ワクワクすることを形にしていきたい。そんな想いのある人に知ってもらいたい会社です。

 

愛知県の南東部に位置する豊橋市。新幹線に乗れば、東京からは1時間20分、名古屋からも20分とアクセスのいい地域。

豊橋駅前でバスに乗り、道の駅とよはしに向かう。

250台以上が停められる駐車場に、地元のJAが運営する直売所も隣接していて、平日にも関わらず観光客でにぎわっている。

中に入ると、木材を組み上げた空間が広がる。なかでも目立っているのが、道の駅とよはしの直営店「temiyo(てみよ)」。

豊橋の名産であるウズラの卵を肥料にしたサツマイモのチップスや、地元の果物を使ったクラフトビールなど、道の駅のオリジナル商品が並ぶ。

商品のデザインはどれも可愛らしく、手にとってみたくなるものばかり。

「豊橋の美味しいものを、まずは『食べてみよう』『試してみよう』と思ってもらえるようにつくったのが、『temiyo』なんです。農家さんにとっても、自分たちの農作物の新しい活用法を試す場になっているんですよ」

そう教えてくれたのは、副駅長の吉開(よしがい)さん。

「豊橋って、うずらの卵の生産量が全国一位だったり、全国有数のキャベツやトマトの生産地だったり。ブラックサンダー発祥の地でもあるんですよ。いろんな魅力があるんですけど、それが全然知られていなくて」

魅力を発信することで、もっと多くの人に豊橋を知ってもらいたい。そんな想いを込めて2019年に開業したのが、道の駅とよはし。豊橋市と地元のJAの関連会社が共同出資した第三セクター『株式会社道の駅とよはし』によって運営されている。

もともとは市役所の職員として、道の駅に出向していた吉開さん。ここでの仕事に魅力を感じ転職した。

「全国にはいろんな道の駅があるけど、うちはかなり攻めていると思っていて。売り場も常に変化しているし、新しい事業がどんどん生まれています」

たとえば、「アワアワアワー」は、毎年夏に開催しているクラフトビールのイベント。

「豊橋の農産物を若い人に知ってもらうために、僕らで地元の果物を使ったクラフトビールをつくって。せっかくならもっと多くの人に飲んでもらいたいと、このイベントをはじめました」

北海道や九州に加え、韓国など海外のブルワリーも招待。50種類以上のビールを楽しむことができる大規模なイベントに成長し、毎年6000人以上のお客さんが集まるように。

さらに会場は、道の駅を飛び出して豊橋駅前の広場を利用しているんだそう。

「普通、道の駅のイベントって道の駅以外ではやらないですよね。でも、僕たちは豊橋を盛り上げることが目的なので」

「面白そうと思ったことは、型に縛られずどんどん形にしていきたいんです」

経営も順調で、オープン時から5年で売り上げは2倍の1億4000万円に。年間来場者数も220万人を超えるほどで、道の駅というよりも、もはや人気の観光施設のひとつとなっている。

攻めの姿勢で、いろんな挑戦をしている道の駅とよはし。社員が4人だけ。どうして、そんなにいろんなことができているんでしょう。

「事業計画はありますが、それよりも、こんな商品あったらいいなとか、こんなサービスあったら楽しそうって気持ちに対して、どうすれば形にできるかをとにかく考えて行動しているんです。会話のなかで新しい企画が生まれることも多いですよ」

「このあいだなんかは、『ポテチ食べたいよね』っていう話になって。次の瞬間には、担当者がジャガイモ農家と加工業者に電話していました(笑)」

やりたいと思ったら、すぐに方法を模索するのが、道の駅とよはしのスタイル。外部のデザイナーやメーカーなどいろんな人と協力しながら商品を開発。早ければ発案から2ヶ月で店頭に並ぶ。

一方で、立ち上げた事業一つひとつをしっかりと育てていく粘り強さもある。

「もちろん、すぐに売り上げが伸びない事業もあります。けど、それで終わりにするんじゃなくて改善方法をみんなで探していく。やめればいいじゃんっていうマインドの人が少ないんですよね」

「うちでなら事業をつくるところから成果を出すところまでの経験をたくさん積むことができる。それって、どこの会社で働くとしても大事なスキルだと思うんです。この会社に長くいてほしいけど、働くスタッフにとってここでの経験が次のキャリアパスにつながるように育てていきたいなと思っています」

新しく入る人はまず、3ヶ月ほどメンバーの仕事について回って、事業の全体を把握することから。その後は、その人の興味や特性に応じて、メインとなる仕事を振り分けていく予定だ。

「今は商品開発から店舗の運営管理まで全員野球でやっていて」

たとえば、パートスタッフの人手が足りなければレジに立つこともあるし、イベントのテント設営をすることも。デスクワークにとどまらない仕事も多い。

企画業務だけでなく、道の駅をより良くしていくという目標を共有していろんなことを楽しめる人が向いているんだろうな。

「この仕事って正解がないから、マニュアルもつくっていなくて。自分で考えながら動いてもらうことが多いと思います。失敗しても責任は取るので挑戦してみてほしい。なにより僕と駅長が一番失敗しているから、安心してください(笑)」

 

吉開さんたちのサポートを受けながら、挑戦し続けているのが、入社3年目になる富永さん。

カフェ店員や公務員を経験後、道の駅に転職した。明るくて、エネルギーに溢れる方。

「これ、私が開発した商品なんです」とアニメとコラボしたお菓子を紹介してくれる。

「『負けヒロインが多すぎる!』という豊橋を舞台にしたアニメがあって。この道の駅も作品の中に登場しているので、『聖地』として何か盛り上られないかと考えたのが、この豆菓子のシリーズなんです」

アニメに登場するヒロインのイメージカラーに合わせて色と味を表現。「初恋レモン」「青春ソーダ」など、商品名もアニメのヒロインらしい名前に工夫した。

さらに、お菓子を食べたあともシールを剥がしてコレクションしたくなるよう、ただの丸い形ではなく、キャラクターを縁取ったシールの形にもこだわった。

販売した商品はSNSで話題に。商品がきっかけとなり、豊橋に足を運んでくれる人も増えた。

「この会社は、私が熱量を持ってやりたいと言ったことに対して『いいねどんどんやろう』って応援してくれる。いい意味で、やりたい放題なんです(笑)」

「うまくいかないことがあっても、『やらないほうがよかった』って言うんじゃなくて、じゃあ次はどうしようか?って前向きに話をしてくれるから、挑戦しやすいし楽しい」

自分の意見を伝えて、より良いものをつくっていく。その姿勢は組織づくりでも同じこと。

これまでに富永さんの提案がきっかけで、社用スマホの導入や、パソコンの機種の変更など、社内のDX化を推進したり。休暇の在り方なども、メンバーの声を受けてみんなが働きやすい方向に変わっている。

「新卒のころから、長いものに巻かれるとか、上司の指示という理由だけで非効率なことに従わなくちゃいけない雰囲気が合わなくて。でもここでは、立場に関係なく自分が想いを持って伝えたことは、ちゃんと聞いてもらえる」

「意見を聞いて、より良く変えていける柔軟さがあるなって感じます」

富永さんは、どんな人と働きたいですか。

「些細なことでふざけてあって笑える環境なので、そういう雰囲気が好きな明るい人に来てもらえたら嬉しいです」

「もちろん、メリハリは大事で。全員で道の駅をつくっているので、誰かが困っているときに、自分は関係ないと思うんじゃなくて、『何かできることはないかな?』とか、『みんなで頑張ろう!』っていうマインドが持てるのは大事だと思います」

 

二人の話を優しい笑顔で見守っていたのは、駅長の白井さん。

「みんなずっと話しかけてくるんでね。勢いがあっていいなと思いますよ。弊社は、若い人の感性でいろんな仕事を引っ張っていってる感じがすごくありますね」

かくいう白井さんの机の上には、富永さんともう一人のスタッフが手づくりした写真立て。

道の駅が新聞に取り上げられた際のメンバーの写真が飾られている。

みんなから、慕われているんだろうな。

豊橋の出身で、JAの職員をしていた白井さん。道の駅に隣接する直売所から駅長として派遣され、定年退職後に道の駅とよはしに就職した。

「ほかのメンバーがどんどん走っていくから、僕はこぼれ落ちたものを拾う役割。気づいたら新商品ができていて、『明日から売ります!』なんてこともあるからね。一つ事業が増えると、それに付随して取引先とか在庫管理とかいろんな手続きが生まれるんです」

JA時代から長年生産者と関わってきた白井さん。人脈を活かし、道の駅での商品開発や新事業などにも貢献している。

ポップコーン専門店も、実は白井さんの人脈から始まったもの。

トウモロコシ農家さんから、夏の気温上昇などの問題でスイートコーンの一部が不作になっている課題を相談された。それを受けて、高温や乾燥に比較的強いポップコーン用のトウモロコシを育てるよう提案し、道の駅で販売することをに。

「情報を共有すると、みんなが形にしてくれる。ポップコーン屋さんをきっかけに、トウモロコシの収穫体験イベントもはじまって。いろんな人を巻き込みながら、事業が育っていくのを見るのは楽しいですよね」

新しく入る人も、自分の得意分野を活かしながらチームの役に立つ方法を探していってほしい。

「とにかく明るくて、元気な人が来てくれたら嬉しいですね。豊橋は、海も山もあって、気候もいいし、物価も安くて住みやすい。ちょっとケチだけど、人も優しいので、安心して来てほしいです」

 

お互いを尊重しあって、楽しく軽やかに働く。

自分の強みを伸ばしたい人、いろんなことに挑戦してみたい人にはピッタリの職場だと思います。

心惹かれるものがあれば、まずは道の駅の皆さんと話をするところからはじめてみてください。

(2025/04/03 取材 高井瞳 )

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