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ロジカルなまちづくり
戦略と信頼で
エリアの価値を上げる

株式会社PODは、都心の再開発やエリアマネジメント、オフィスビルの運営管理、さらには地方の地域活性化まで。幅広くまちづくり・エリアブランディングに取り組む会社です。

「まちづくり」といってもさまざまな仕事がありますが、プレイヤーとして活動するというよりも、地道にまちのことを知り、社会動向を見据えたうえで、そのエリアを活用する人を増やしていく。

その場所のブランド価値を高めていく、マーケティングを得意としています。

今回募集するのは、PODが長年運営を担当してきた中野のオフィスビルと、その隣にある公園の施設管理や企画運営を担当する人。

仕組みづくりや日々の運営、イベントの企画などを通して、地域住民やビルに入居している人たちがまちに愛着を持てる環境をつくり続けるのが仕事です。

将来的には中野などの都市に限らず、社内のさまざまなプロジェクトを担うことも期待しています。

自分が前に出るというよりも、クライアントの相談や悩みを受け止め、専門会社やクリエイターなどと協業しながら、裏方として全体成果をあげていく。そんな仕事になると思います。



向かったのは東京・神田。

オフィスビルで働く人たちが立ち寄る飲食店も多く、下町の雰囲気が残るまち。

今は各所で再開発の計画が進んでいて、あちらこちらで工事をしている様子を見かける。

駅から6分ほど歩いたビルに、PODが運営しているシェアオフィスがある。

到着すると、代表の神河さんが出迎えてくれた。

「今、移転の準備をしているところで。次の場所も、けっこうおもしろい感じになりそうなんです。とはいえ、スタッフはそれぞれの拠点で仕事をしているので、自分たちのオフィスに集まることはあまりないんですけどね」

大手不動産会社に入社し、六本木ヒルズの運営立ち上げなど、さまざま都市開発プロジェクトに携わってきた神河さん。

2010年にPODを設立してからは、都心の再開発やエリアマネジメント、店舗の企画など、大小さまざまな不動産事業にプロデューサーとして参加してきた。

今、一緒に働いているのは10名ほどのメンバー。

運営している拠点やプロジェクトごとにチームをつくり、それぞれに動いている。

「コロナ禍を経て、オフィスビルの状況は大きく変化しています。リモートワークでリアルオフィスへの出社は減る一方で、都市再生・開発は進んでオフィスビルは増えている。リアルの価値を高めるブランディングやマーケティングをしないと、積極的に選んでもらえる施設にならないんですよね」

PODのクライアントは、ディベロッパーや鉄道会社など、都市の開発をしている企業が多い。

新しくオフィスビルを建てるにあたって、その施設に入居したい、そのエリアで働き続けたいと思える場所はどうしたらつくれるのか。

調査し、戦略を立て、運営し続けるところまでを、少人数のチームで担っている。

「まちづくりといっても、我々の領域はブランディングやマーケティングです。プロとして一緒に戦略を立てながら、クライアントの施設やそのエリアのブランド価値を高めていくことが、大きなミッションです」

最近は自治体との仕事も増えつつある。

再整備が進められてきた東京都墨田区の隅田公園エリアでは、地域の人たちが活用しやすい公共空間のあり方を考えて施設与件、機運づくりなどのプログラム推進を担った。

一方、静岡の伊豆では、鉄道会社とともに、沿線の価値を上げることを目的に戦略を練ってきた。今は企業ブランディングと求人のためのWebサイト制作から運用、実際の採用戦略、不動産事業やお土産の商品開発など。具体的な経営と運営にも携わっている。

「人口減が本格化するなか、これまでのやり方に限界を感じ各地でさまざまな取り組みがはじまっています。ほかの都市、エリアに負けないように競い合っていくことになる」

「そこでは、いかに戦略を持ち、効率よく成果を上げていくかが求められていくと、僕らは考えています」

クライアントとも切磋琢磨した実践理論のもとで、10年以上施設の運営を担ってきた場所の1つが「中野セントラルパーク」。

駅前の大きなオフィスビルの横に広場と公園があり、シートを広げて遊ぶ子どもたちの横でお昼を食べるオフィスワーカーがいる。

居合わせた人が、各々の時間を過ごすことができる場所になっている。

PODは開発段階から関わり、ビルに入居する会社や店舗にとって、入居し続ける価値のあるエリアになるための場づくりを行ってきた。

「最初はこの場所にどんな仕組みがあればいいのか、地域の方々に聞きながら、関係性をつくっていくところからはじまりました。大きくてダイナミックなプロジェクトのなかで、地道に動いてくのが僕らのやり方です」

使いやすい施設であるためのルールづくりや日々の管理はもちろん、盆踊りやビアガーデンなど、大小さまざまなイベントを開催。

今では連日、さまざまな人が行き交う場所になっている。

「僕らはマーケティングやブランディングをするのが仕事です。それって結局、使いたい人を増やすってことなんです」

「今使っている人たちの満足度を上げるというのはあたり前で。あたらしいコミュニティにどんどん使ってもらえる企画を考えていくこと、エリアのブランド価値を高めていくことが必要なんです」



次に話を聞いたのは、東京駅に隣接する八重洲・日本橋・京橋エリアのブランディングを担当している飯島さん。

以前は雑誌の編集や、産地のブランディングに関わる仕事をしていた。

もっとまちづくりに関わってみたいと考えていたとき、日本仕事百貨で掲載していたPODの記事を見つけて入社することに。

担当になったのは、京橋にある「東京スクエアガーデン」を中心としたエリアのブランディング。

地域の価値を発信するWebメディアを運営したり、オフィスビルのエントランスをギャラリーにしたり。

いくつもの企画を立ち上げ、推進してきたなかで、大きく育ってきたプロジェクトが「Meet with Flowers in TOKYO YNK」というイベント。

毎年20日間ほど、花の配布をしたり、華道家による作品展示をしたり。地域のなかで花に関するさまざまな企画を開催し、まちを回遊できるようにしている。

「コロナ禍にはじめた企画で、行事が減って需要が落ち込んだ花を買い取らせてもらうところからスタートしました。当初は5箇所でしたが、今は20箇所に会場が増え、花の配布本数も1万本以上の大きなイベントになっています」

開催内容の企画から参加企業との調整、広報など、事務局のような動きを幅広く担当している飯島さん。

回数を重ねるなかで、イベントに対する考え方も変化していると話してくれた。

「コロナ禍という、目の前の課題に対応するためにはじまった企画でしたが、花市場の関係者や華道家さんと話すなかで、業界の課題も知り、向き合っていかないといけないことも学びました」

「長く日本で親しまれているお花の文化を知るきっかけをつくりたい。今は、花を愛でるということを根付かせていくための文化イベントになってきていると考えています」

クライアントのいる仕事ではあるものの、自分のプロジェクトとして、責任感を持って取り組んでいる。

飯島さんはイベントのこと、そして花についての想いをとてもうれしそうに話してくれる。

「この企画を続けることで、地域で働いている方々や住んでいる方から『まちが華やかになるね』って声をかけていただいたことがあって。続けていくことで、関わる人やできることも増えてきた。結果として、エリアの価値が上がっていることを実感しています」

「とはいえ、参加してくださる企業の目的はそれぞれ異なります。参加しやすい状況をつくりながら、イベントの質を上げていく。ほんの少しの失敗でも、参加企業やクライアントに跳ね返ってきてしまうので。慎重に、一生懸命続けています」

華やかなイベントの裏で、スケジュールを引いたりさまざまな人との調整をしたり。

PODが関わるプロジェクトの幅は広がっているけれど、どの現場でも大切なのは、関わる人への配慮と地道な準備。

昨年入社した曽我さんも、日々、丁寧に仕事へ取り組んでいる。

「もともと人に興味があるというか。人が楽しめる場所、空間をつくりたいと思って、大学では建築の勉強をしました。住民のみなさんとまちづくりをしていくことに関われるんじゃないかと思って、大阪府庁に入職したんです」

さまざまな都市計画を立てる仕事に10年ほど携わった。

けれど、都道府県という立場では、暮らしている人と直接触れ合うような機会をつくることがなかなかできなかった。

もっとまちづくりの現場に近いところに関わりたい。そう考えた曽我さんは仕事を辞め、個人で活動することに。

「商業施設でイベントをしてみるとか、お店づくりに関わる機会はあったものの、なかなか収入をいただけるまでの形にすることができずにいて。どうしようかなと思っていたとき、日本仕事百貨に出ていたPODの記事を読んだんです」

「自分自身、どちらかというロジカルな方だと認識していて。勢いとかノリでやるよりも、計画を立てて、ちゃんと人を巻き込んでいきたい。調査をしたり理論があった上でものごとを進めているところが、自分の性格に合うんじゃないかと思いました」

担当しているのは、飯島さんも関わっている八重洲・日本橋・京橋エリアと、その一施設の東京スクエアガーデン。

主に施設内でのイベント企画や運営、場所を貸し出す際の受け入れやSNSでの発信など、幅広い仕事をチームで担当している。

「長年続けているので、年間を通しての動きが見えやすい施設です。それでも毎年内容を改良したり、新しい企画を立てたり。先日はここで働く人たちのお祭りをつくろうという話になって。いろいろな企画を出したなかから、カラオケ大会を開催しました」

これまで開催してきた企画の資料を参考に、スケジュールを出し、機材を手配。

参加者が集まるのかソワソワしていたけれど、結果として250人もの人が集まるイベントになった。

「この規模のイベントをつくるのははじめてだったので、無事開催できてホッとしました。関わる人が多くて地味にいろいろな調整があって。正直大変なこともありましたよ。それでもイベントがちゃんと成立して、来てくれた方が楽しそうにしている姿が見れたのはよかったですね」

曽我さんは施設管理のほかに、開発段階の戦略づくりから関わっているプロジェクトも担当していて、神河さんと話す機会も多い。

戦略の立て方や人との関わり方などは、一緒に働くなかで学んでいる。

「まちの未来について話していると、あれもこれもって夢が膨らんでいくんですよね。でも神河さんは、すごく現実を見ていて。今ある予算、エリアの特徴、関わっている人。状況をしっかり捉えて、そのうえでやるべきことを考えていくんです」

「大企業のディベロッパーと話すこともあれば、テナントとして入っている飲食店の方やまちのおっちゃん。とにかくいろいろなレイヤーの人と話す機会があります。立場や状況によって、考え方は変わってきます。どうしたらいい状況をつくれるのか、まちづくりってなんなのか、考えは尽きないですね」



周りの人たちと、地道に関わっていく。

そこから見えてくる論理をベースに戦略を立て実行していくことで、信頼が積み重なっていく。

そんなPODのまちづくりにピンとくるものがあれば、ぜひ、みなさんと話をしてみてください。

(2026/4/17 取材 中嶋希実)

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