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リノベ、シェア、その先へ

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

空間デザインをてがける「夏水組(なつみくみ)」と、夏水組がてがけた物件を扱う「こひつじ商事」。2つの会社で活躍する新しい戦力を大募集です!

吉祥寺の商店街をゆっくり抜けて10分。こひつじ商事と夏水組のオフィスが異なるフロアにおさまる、薄切りカステラのようなビルにたどり着く。

こひつじ商事社長の藤田さんと、夏水組社長の坂田夏水(なつみ)さんは、美大の建築学科で同級生だった夫婦。おふたりには、まもなく1歳を迎えるお子さんがいる。会社ものぼり調子だし、なんだかいい雰囲気に満ちている感じ。

現在のスタッフは、両社あわせて、女性2名と男性1名。2つの会社の業務はどのように関連しているんだろう?

藤田さん「夏水組はあくまで『デザイン』というものづくりが仕事。こひつじ商事は、そのものづくりを『伝える』のが仕事です。夏水組がてがけた物件の募集や管理、ネットでの物販などの実務を担当しています。」

夏水組は2007年に個人事業主としてスタートし、2010年に法人化した。そのとき、夏水組の一部門が独立して生まれたのが、こひつじ商事だった。主な業務の1つは、こひつじ商事が「こひつじ不動産」として運営するシェアハウス物件の賃貸管理。

今回の求人内容は、不動産企画と管理ができる、マネージャー候補の正社員。宅建資格を持っていることが必須になる。

藤田さん「入居者の募集をして、応募されてきたかたと面接します。月に一度入居者から振り込まれた家賃を確認しそれが終わったら、オーナーさんに向けてA4ペーパー1枚程度で報告書を作成します。」

夏水組が手がけたインテリアデザインは、今では多くのメディアで紹介されている。遊び心にあふれていても破綻がない、安価な素材を使っていてもチープではない、カラフルな楽しさが絶妙なバランス。事務所のあちこちにもそんなテイストがみてとれる。

以前の仕事は個人住宅のリノベーションが中心だったものの、最近では店舗の内装やプロデュース、新築物件も手がけるようになった。

夏水さん「味のあるものを建てたいと考えるかたが、夏水組に発注してくださいます。基本的なデザインの考えかたは、リノベーションとあまり変わりはありません。ハウスメーカーの主流からは外れていても、私たちから見ると自然な流れです。」

人気に比例して、夏水組はデザイン会社として他の会社と組んで企画やプロデュースをするなど、その業務がひろがりつつある。

夏水さん「ファッションや家具の分野でも仕事をいただいています。たとえば、子ども用寝具メーカーで、ベビーベッドや寝具のファブリックのデザインもさせてもらいました。」

藤田さん「これまではリノベーションだとかアンティークだとか、古いものを再利用するのが夏水組のデザインのキーワードでした。今は、物販や店舗のプロデュースをしていくなかで、発注があったものをデザインするより、企画から起こしていく要素が強まっているところですね。」

そのためにも、純粋なデザイン会社としての立ち位置を保っていくことが必要になる。

藤田さん「夏水組のパートナーとしてこひつじ商事がいて、こひつじ商事の専属デザイナーとして夏水組がある。僕たちが不動産会社とデザイン会社を分けて構えているのは、そういう理由があるんです。」

夏水さん「物件の管理を委ねなければならない場合って、効率が優先されて量産をしいられたり、不本意な仕事のクオリティになってしまう可能性もあるわけですから。それではデザイン会社としてのブランド力はたもてません。」

今回のこひつじ商事の求人では「宅建(宅地建物取引主任者)」の資格を持っていることが必須。その他にさまざまなことを手がけることになるだろう。

藤田さん「こひつじ本体の側で言えば、シェアハウスの募集や管理業務に加えて、インターネットショップ『こひつじ商店』の物販業務をやってもらいたいです。」

夏水さん「私は、7月に女の子向けにDIYの本『夏水組のパリ風 手作りインテリア』を出します。この本では夏水組のセレクションでペイント塗料缶や壁紙を紹介していますが、この商品はこひつじ商店で販売しているんです。現状で売れ行きがとてもいいので、品数を3〜4倍にして拡充する予定ですね。」

こひつじ商事に入社したスタッフも、夏水組の名刺を持つことになりそうだ。具体的には、どんな条件が求められますか?

藤田さん「今まで夏水組のデザインを世間に伝えていくときは、スタッフみんなでなんとなくやってきたのですけど、それをもっとシステマティックに進行できる人が必要です。今回入ってくださる方には、ある程度の権限を持って仕事をしてもらいですね。つまり、マネージャー的な側面が求められます。」

夏水さん「インテリアデザインに興味があったり、勉強をしたことのあるかたが希望です。簡単な図面を描ければ、夏水組の仕事を理解していただくにもスムーズですよね。壁紙を選んだり、テクスチャーを決めたりする仕事にアドバイスをいただくことがあるかも。」

二人のなにげない掛け合いのなかから、次々とイメージを固まっていく。実際の仕事の現場でも、このような進みかたをするんじゃないかと思う。

藤田さん「マネージャーの資質として、夏水組のデザインを求める人たちの感覚を理解できる『ユーザー側の立場に立って考える能力』はほしいです。不動産業界ってすごく男社会なんですけど、これからはもうちょっと柔らかい面を持たないとダメなような気がします。」

夏水さん「そうそう。このお仕事にコミュニケーション力はぜったい必要!」

インタビューしながら、二人の間に立って仕事をこなす新戦力となる人のことを空想してみる。きっとおだやかでいながら、自分の意見をしっかり持っていて、必要なときにはズバッと口に出せる人がいいと思う。

藤田さん「しっかり管理や経営的な仕事ができて、買いたい!住みたい!と思うユーザー側の視点にも近い人だよね。新しくこひつじに入ってもらう人は、どちらかと言えばユーザーの声を代弁する人。社長の僕が、オーナーさんや上の立場の人、クライアントや事業主とお話しする立場になると考えてます。」

今回の求人は、こひつじ商事の正社員募集に加えて、夏水組のデザイナー募集もある。ただし、こちらは社員登用のあるスタッフの募集。スタート時は、経験に応じてインターン採用になる予定だ。

ここでいったん、スタッフの仕事風景を拝見。デザイナーの席は2階にある。

出社は9時30分から10時のあいだで、お休みは日曜日。同時に動いてるプロジェクトは10件くらいだという。そのほかにネットの更新などの仕事があるから、テキパキ仕事をこなせるまでは、なかなか忙しそうだ。

1人のスタッフは、クライアント向けにプレゼン資料をつくっているところだった。そこで使われていた図面には、イメージ写真もふんだんにあってワクワクする。たとえば、使われていたのはドラマ『ゴシップガール』の登場人物の暮らしを伝える1シーン。聞けば、セレブのクローゼットなんだそう。

このような既存のデザインを直接的に再現することはないけれど、夏水組のテイストをクライアントに伝え、共有することがねらいだ。ちなみに、スタッフの彼女が好きなものは「美味しいパンと、コンピュータの基板」。うーむ、ユニーク。

夏水さん「私は海外ドラマをまるで知らないので、スタッフからいろいろ教えてもらうんですよ。直観的に、私たちのセンスに合う、合わないというのはみんながわかるので。」

ところで、トイレのドアに貼ってあるイラストは誰が描いたんだろう。

「それは藤田くん。彼、絵を描くのが好きなんですよ。こういう『小屋』を作りましょう、というほったらかしにされてる企画です(笑)。でも、この扉をみるたびに実現しなきゃと思い出すじゃないですか」と夏水さん。

みんなの頭の中にあるイメージまで、共有できる仕事場だ。ここからいろんなアイデアやデザインが育っていくんだろうな。

再び、藤田さんに聞いた。こひつじ商事のマネージャー候補、どんな人に来てほしいですか?

「うーん、ものを伝えたいとか、知っておきたいとか、そういう欲求がある人かな。だから、実務経験を問わないことにしたいです。」

求人は「いろんなことに挑戦できる人(※ただし宅建所持者に限る)」といったものなんですね。藤田さん自身は、この会社を今後どのようにしたいと思っています?

「ディベロッパーになることが大学時代からの夢なんです。でも、就職活動をしてわかったのは、ディベロッパーと呼ばれる企業がやっているのは、ある土地があって、そこに何かを建て、それを効率的に運用することだけでした。それって、ぜんぜんディベロップじゃない。僕は、誰かがいいね!と思った考えかたやデザインを新しい価値にすることこそ、ディベロップメントだと思います。」

彼らがひとまずリノベーションの世界に向かったのは、新しい価値をもう一度つくり出すために必要なことだった。それは、すごく筋が通っている。

きっと、こひつじ商事は「デザインの視点を持ったディベロップメント」を掲げて、世の中に何かを仕掛けるつもりだ。その構想については、面接でぜひ聞いてほしい。

最後に、藤田さんの人柄がわかるエピソードを1つ紹介します。

「僕は、大学時代にみた映画『24アワー・パーティー・ピープル』(監督:マイケル・ウィンターボトム)に影響を受けました。舞台は80〜90年代のイギリス。リノベーションを軸にしたマンチェスターの再生を背景にする、オルタナティブ・ミュージックのムーブメントを追った作品です。『ジョイ・ディヴィジョン』や『ハッピー・マンデーズ』なんかが出てきますよ。」

僕にとっても懐かしい単語がチラホラ。おもわず藤田さんの語り口が熱を帯びるけれど、趣味の話だからじゃない。この映画が「やりたい仕事」に、ストレートに直結したメッセージを持つからだ。

「ここで描かれるような都市のムーブメントというのは、大手資本がてがけると一過性のものになりますが、『人』がつくるものだとぜんぜん違うんですよ。それがわかる作品。今でもときどきみて、勇気をもらいますね。」

今の携わっている仕事、性別を問わず、この思いを共有できる人。ぜひ応募を検討してください。(2012/7/15 up カンキ)
こひつじ商事
募集職種 不動産企画及び管理(マネージャー候補)
雇用形態 正社員
給与 月給24万円以上(試用期間3カ月有、試用期間中は20万円ぐらい)
勤務地
東京都武蔵野市吉祥寺
JR「吉祥寺」駅より徒歩11分
勤務時間 10:00ぐらい~19:00ぐらい(残業あると思います)
求める人材像 ・ソーシャルな何かを見つけたい人
・荻上直子の映画がいいと思う人
・手芸とか好きな人などが向いているかも知れません。
休日 変則週休二日制
募集期間
7/16(月)~7/30(月)
採用予定人数 若干名
応募資格 宅建資格のある方 ※経験者優遇
選考プロセス
まずは下記よりエントリーください。

第一次選考(書類選考)

第二次選考(面接)

採用決定
※次の選考ステップに進まれる方のみご連絡させていただきます。
※取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
※不採用についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
その他 【賞与】今のところ無し(申し訳ございません)
【保険】各種社会保険完備
【諸手当】通勤交通費
【休日】祝日、夏期休暇、年末年始、有給休暇(何となく言って貰えれば)、慶弔休暇
※下記の募集も併せて行っています。
夏水組
募集職種 デザイナー
雇用形態 スタッフ(正社員登用有)
給与 1年目17万円~ (無給のインターン期間有)
勤務地
東京都武蔵野市吉祥寺
JR「吉祥寺」駅より徒歩11分
勤務時間 10:00ぐらい~19:00ぐらい(残業あると思います)
求める人材像 ・吉祥寺の雑貨めぐりとか好きな人
・デザイナーとして一旗揚げてみたい人
・現場が好きな人などが向いているかも知れません。
休日 変則週休二日制(日曜日は休めます)
募集期間
7/16(月)~7/30(月)
採用予定人数 若干名
応募資格 図面ソフト(DRA-CADもしくはVectorWorks)を使ったことがある人、美術・デザイン系の学校を出ている人が良い
選考プロセス
まずは下記よりエントリーください。

第一次選考(書類選考)

第二次選考(面接)

採用決定
※次の選考ステップに進まれる方のみご連絡させていただきます。
※取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。
※不採用についての問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
その他 【賞与】今のところ無し(申し訳ございません)
【保険】各種社会保険完備
【諸手当】通勤交通費
【休日】祝日、夏期休暇、年末年始、有給休暇(何となく言って貰えれば)、慶弔休暇