日々、想うこと

医療や福祉、教育の現場で働く人たちと話していると、仕事につながる学びが多い。彼らに共通しているのは「まっすぐに人を見ている」こと。

これまでの企業活動は、売上や成長ばかり見て、人を「労働力」や「消費者」として捉えてきた。しかしその前提は大きく揺らいでいる。人は効率化される対象でもないし、役割として切り出される存在でもない。カントのように、自分自身を含めた一人ひとりを目的として尊重したい。

便利さや機能性だけでは顧客に選ばれないし、採用もできない。これまでの市場原理だけでは立ちゆかなくなってきている。だからこそ、もともと市場原理の外側にいた医療や福祉、教育の現場のあり方が、いま改めて学びになるのかもしれない。

べてるの家の取り組みは、チームビルディングにも活きている。デューイの教育思想は、現代の個人の生き方や働き方、それを基点とした組織のあり方にも通じている。

整体をやっている同級生の山田くんに教えてもらった『風邪の効用』。その著者、野口晴哉さんは、人は「治される存在」ではなく「自ら整う存在」であるという。先日話を伺ったコクヨの山下正太郎さんの話「コロナ以降の個人基点の働き方の民主化」にも通じるかもしれない。まず一人ひとりが存在し、関係性にこそ価値がある。

これからの組織はどういうものが求められるのだろう。それは「共探求」と呼べるかもしれない。共探求とは、まっすぐに人を見ながら、共に育んでいくこと。

まっすぐに人を見る。その中でどう生き、どう働くのか。(ナカムラケンタ)

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