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どんな会社で働きたいかは、人それぞれ。
大企業の整った環境のなかで、仕事を通して自分自身を成長させていくのもひとつ。
もしくは、創業したばかりのベンチャー企業や、少数ながらこれから成長していく余白が大きい会社など。会社が成長する過程を実際に経験しながら、自らも成長実感を得る。
それぞれの良さやしんどさがあると思いますが、どちらを選んだとしても、その選択は人を成長させるはず。
今回紹介するのは、後者にあたる会社。
リノベーション分野では、創業当時はブルーオーシャンと言われていた、兵庫・姫路。株式会社リノワイズでは、不動産と建築両方の知見を活かし、物件探しからリノベーションの設計施工、そしてインテリアコーディネートまで、一貫して手がけています。
代表を務める田中さんは、不動産や建築以外にもいろいろな事業にも取り組んでいる方。
今回募集するのは、田中さんの右腕となる人。不動産営業からはじめ、ゆくゆくはリノベーションや不動産事業の中核を担えるようになれたらベストです。
不動産業の経験があれば歓迎。ただ、未経験だとしても、努力でカバーしていく気概のある人であれば、田中さんも真剣に育てていきたいと考えています。
小さな会社で自分の力を試したい人や、自分の成長が会社の成長につながるという実感を得たい人には、ぴったりの環境です。
姫路へは、東京から新幹線で3時間半ほど。
駅の北側の出口からは、まっすぐな通りが続いていて、姫路城が見える。
リノワイズのオフィスがあるのは、反対側の南側の道路を進んだ先。歩いて15分ほどで到着する。
自社ビルの4階以下はテナント貸しをしている様子。5階にあるオフィスに挨拶をして、6階へ。
ショールームのような応接室になっている。
少し待つと、代表の田中さんが来てくれた。
「ご無沙汰しています。前に来てもらった2年前から、大きく変わったということはなくて。最近はもっといそがしくしたい、熱い人と一緒に仕事をしたいなと思っている感じですね」
創業から今年で12年。主に戸建てやマンションなどの不動産仲介とリノベーションを手がけてきた。
代表の田中さんは、もともと新築住宅を扱う会社で営業をしていた方。そのなかで、社会問題になりつつあった空き家の増加に着目し、独立してリノワイズを立ち上げた。
立ち上げ当初、姫路でリノベーションを専門とする会社は少なかったそう。
リノベーションという選択肢を提示することで、予算的に新築がむずかしい人でも、中古物件を購入して自分好みにつくり変えて暮らすことができる。
今でもリノベーションは会社の軸。世の中にもリノベーションという言葉自体が浸透してきた。
ただ、事業が安定してきた一方で、田中さんはさらなるチャレンジをしたいと思いはじめたという。
「僕自身は10年後も働いているつもりですけど、事業の幅をもっと広げていきたい。そう考えると、ほかのスタッフに任せる部分を増やしていく必要があるわけで。そのためにも新しい人に来てほしいと思っているんです」
今働いているのは、正社員が3人にパートさんが数人。Webデザインや広報・物件紹介は社内スタッフで担っているものの、不動産と建築の事業は、ほとんど田中さんと外注スタッフでまわしている状況。
田中さんが自分でやってしまう、というのは一番確実かもしれないけれど、このままでは持続性がないし、今後の事業拡大もむずかしい。
「うちの強みは不動産と建築を両方できることなんです。なので、まずは不動産営業の部分を任せられる人に来てもらって、僕の仕事を細分化したいと考えています」
今後スタッフを増やしていくなかでも、まずは営業を担当する社員に入ってもらいたい。
営業の仕事の流れとしては、まず顧客からのメールチェックや物件のチェックから。物件情報を収集し、物件をサイトに投稿する。
問い合わせがあればお客さんへの対応。必要に応じて内見などをおこなう。賃貸であればそのまま契約になる場合もあるし、購入でリノベーションの相談があれば、要望を聞いたうえで設計との打ち合わせを進める。
不動産と建築、両方やっているからこそ、さまざまな要望に応えることができる。
「広報については、パートの人に任せていて。SNS投稿とかもすべてやってもらっているんですが、そういったことにも興味があればぜひやってもらえたらなと。マーケティング的な知識があれば、なおありがたいですね」
事業を本格的に始めてから、約10年。ベンチャー企業という時期も過ぎつつあるなか、現状をさらに良くしていくために新しいチャレンジもしていきたい。
そのためにも、代表である田中さんとディスカッションしながら、営業の仕事や新しい事業をつくっていってくれる人だといいのだろうな。
「僕は独立したのが33歳のときやったんですよ。新築分譲住宅の会社にいたから、不動産仲介は独立してから勉強して。だから今は不動産と建築両方を扱えるようになりました」
「本当にNo.2を担ってくれる人材になってほしいと思っているので。柔軟性があって、一緒に会社をよくしていこうって意欲がある人が来てくれたらうれしいです」
今後、こういう会社にしていきたい、というイメージはありますか。
「立ち上げから10年経って、少しずつ自分のなかでも変わってきていて。リノベで姫路一番ののシェアをとる、とかね。その上で姫路から広域に伸ばしていこうと考えていたんですけど、10年やってわかったのは、リノベの需要だけだと、地方ではしんどいっていうこと」
地方ではしんどい?
「基本的に土地も安いので、新築が当たり前になっているし、全体のパイも小さい。ただ、中古住宅の件数はそれなりに多いので、それを利活用して宿にするとか。そんな展開がいいのかなと」
別会社を立ち上げ、まちづくりにも関わっているという田中さん。その延長で、宿泊業にも取り組みはじめている。
「ある所有不動産をどうにかしたいっていうオーナーさんに出会って、賃貸で紹介していたんですが、建物劣化がひどくて、うちでリノベして宿泊業をしようと。姫路駅前にあって、運営は外注してます。有休不動産の活用方法としていいなと思っていて。旅館してるけどやめたいとか、そういう人もいるので、困っている人の力になれたらいいですよね」
今後、有休不動産はどんどん増えていくと言われている。不動産業として、それを仲介取引するだけでなく利活用までできれば、事業の幅も自然と広がっていくはず。
今回新しく入る人も、興味があればそちらの事業にも関わることはできるそう。ただ、まずは不動産業をしっかりとまわせるようになることが前提となる。
「不動産でも建築でも、まちづくりでも。なにかが好きっていうきっかけがあれば面白いかもしれないですね。入り口があるとがんばれると思うので。やらされて伸びることってないから」
「引き続き、リノベで姫路のシェアは広げていきたい。それと僕の場合は、楽しいっていうのが新しい刺激になっていて。刺激が常々ほしい。新しいことをしたくなるタイプで。一緒に進みながらも、足元も注意して固めてくれる人だとありがたいですよね」
リノベーションの会社から、さらに建築不動産の深いところへ。
成長しつつあるリノワイズのなかで、働いている人はどう感じているのだろう。
まずは、フロントエンジニアとWebデザイナーとして働いている木村さんに話を聞いてみる。
入社2年目の方で、リノワイズのなかでも社歴が浅いので、新しく入る人とも感覚が近いと思う。
もともとWebの設計や広告に関わる仕事をしていた木村さん。印刷物などのデザイン業務に携わっていた。
「Webデザイナー兼コーダーみたいなことをしていました。そこで経験を2年積んだので、転職を考えていたところに、こういう求人があるよって紹介してもらって、じゃあ受けてみようかなって」
「自分のスキルをどれくらい試せるかなっていう目的が強かったですね」
前職では「こういうものをつくりたい」という依頼からデザインすることがほとんどだったけれど、リノワイズでは会社で必要なものを考えてつくる、という形に変わった。
「人数も多くないので、仕事はしやすいなって思います。すぐ話せるし、レスポンスも早い。けっこう自由にさせてもらってます。どれから手をつけるとか、どれくらい時間を使うかとか。ただ、自分で決めないといけないぶん、自己管理が重要かつ大変かもしれないですね」
木村さんは保育園児のお子さんがいて、車で20分ほどのところに住んでいるそう。
子どものことも、相談すれば在宅で仕事ができるように検討してくれるなど、田中さんも働き方に関しては柔軟な考えを持っている。
木村さんから見て田中さんはどんな印象でしょう?
「うーん… そうですね。社長も仕事を人に分けることがむずかしいようなので、そういうところをうまく分担してくれる人が来てくれるといいのかなと。『今どういう感じですか?』みたいに、逐一情報共有しながら進めていける人だと合っている思います」
田中さんも任せたい気持ちはあるものの、これまで自分の力で会社を大きくしてきたぶん、自分でやりたい気持ちが強い部分もありそう。
そういったところも踏まえて、密にコミュニケーションがとれたらいいのだろうな。
最後に話を聞いたのは、パートとして働いて5年目になる梅中さん。明るい雰囲気の方で、社内のこともよく知っているので、新しく入る人にとっても頼りになるはず。
仕事は、主にSNSでの広報を担当。物件の紹介文を書くこともあるそう。
働いてみてどうですか?
「最初はSNSの投稿がほとんどだったんですが、だんだんと物件紹介とかのお仕事も任せていただいて。初めての経験でしたけど、できることが増えていくので、成長しているなって実感はあります」
自分のできることが増えると、それがやりがいになるし、次に向かうモチベーションにもなる。
どんどん自分から動いてできることを増やしていける人だと面白く働けそうだ。
「営業として入る方も、ルーティーン業務だけじゃなく、新しい事業に関わってみるとか、なにかしら成長している実感は得られる場所なんじゃないかなって思います。姫路もちょうどいい都会なので、住みやすいんじゃないかな」
姫路というブルーオーシャンで、リノベを軸に事業を広げていく。
ここに右腕として加わってくれる人がいれば、リノワイズはもっと大きく羽ばたいていくように感じました。
気になる方は、まずは田中さんと話してみてください。その熱量とチャレンジ精神に共感するものがあれば、自分自身の成長も感じながら働くことができると思います。
(2024/4/11 取材 稲本琢仙)