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好きな国で働けたら、と考えている人はけっこう多いかもしれない。ただ、そんな仕事なかなかない。でもこの仕事だったら、選べる国はたくさんあるんです。

今回募集するのは、日本車が必要とされている国に行って、車を販売すること。東南アジアやアフリカ、中南米であれば、日本では売れない中古車も、まだまだ大活躍するそうだ。現地点での進出国はケニア。今後はケニアの隣国やロシア、東南アジアなどへの進出を検討中だ。
なんだか営業とか販路拡大が大変なんじゃないか!とか、言葉がしゃべれないとまずいんじゃないかとか、いろいろなことが思いつくけれども、事前に考えていた不安は話を聞いていくと一つひとつ消えていった。
だから少しでも興味があれば、ぜひ読んでみてください。
お台場にあるエクシア本社へ向かう。電車ではやや不便な場所にあるけれど、今はインターネットで仕事ができるから、あまり場所は問わないそうだ。
気持ちのいい景色が窓の外に広がるオフィスに入ると、代表の塚田さんが迎えてくれた。なんだかワイルドな印象だったけれど、話しているとすぐに安心するような穏やかな方だった。
それにしても、海外で車を売るって大変なことではないのだろうか。まずは塚田さんにそんな疑問を聞いてみると次のように答えてくれた。
「簡単なことですよ。何というんですかね、車の知識がそんなに無くてもできちゃうんですよ。」

「できちゃうんですよ。魚でいうと築地の市場みたいな、中古車を売っているところが日本にあって、どれくらいの価値があるか、全員わかっているんですよ。だからあとは売り先を見つけるだけなんです。」
つまり中古車価格というものの情報が広く共有されているため、車の車種やスペックなどから、ほとんど価格はブレずに決まってしまう。
つまり、仕入れ価格で差をつけることはできないから、海外で需要を発掘するなど、売り先を開拓できれば事業として成立するということ。
とはいえ、その需要を見つけるのが大変なんじゃないのだろうか?
すると塚田さんは、顔色ひとつ変えずに丁寧に教えてくれた。
「日本だったら10万キロくらいで買い換えてしまうけれど、アフリカだったら30万、40万キロくらい現役で走る。それにケニアだと9割以上が日本車なんですよ。」

「まだまだアフリカやアジアでは、そんなことはないです。ただ、昔みたいに、車の置き場を保有して、大量に車を在庫で抱えて売るというビジネスモデルでは無くなりましたね。」
「ケニアにもホームページがあるんですけど、車が欲しい人たちが検索して見ているんです。あとは新聞に情報を掲載したりもします。そのお客さんのニーズにあった車両を日本で探して提供します。実際にケニアでも問い合わせは1日10件以上ある。」

「まったくないですね。国に寄っては少し事情は異なるので、10台くらい車を並べることができる土地を会社で借りる方法でも良いですし、注文が入った車だけ販売してもいいだろうし、その国ごとややり方は、その方の裁量に任せます。」
何か大変なことはないんですか?
「うーん、お金の管理だけ気をつけてくれれば。アフリカでは壊れた場合は、自分たちで直してしまう事が基本なので、クレーム対応などはあまりないと思います。」
「車が普及する事で、その国の経済発展も進んでいく。新しい仕事も生まれていきます。もちろん、その後の課題もこれからは色々出てきますが、まずは仕事を生み出す手伝いをすることからだと思っています」
まだ世界には、いろいろな事業の可能性があるなあ。まさにBOPビジネスと言えるもので、事業として成立させながら低所得者の暮らしを向上させることもできるかもしれない。

「もともと小さいときから自営業がやりたかったです。それでまず建設業の会社をつくって。そのあと車が好きだったので、車のクリーニング業をはじめたんです。」
「1日2台とか3台、車を綺麗に磨くんです。それで1日1万円とか2万円だったと思うんですけど、38万円で売れ残っていた車をきれいにしたら、そこの販売業者が値段を68万円に変更して販売したんですね。確かに見た目はきれいになったけど、車のスペックが変わらないのにお客さんを騙しているようで、ちょっとそれは違うんじゃないか?と思うことがあったんです。当時の中古車販売業界はそういう部分があったことも事実です。それでもっとお客さんに正直なビジネスをするべきではと思って自動車販売の起業をしたんです。」
それから16年。今では車関係の事業も増えていった。稼働していない中古車をつかってレンタカー事業をはじめたり、もともと旅行が好きだったので、海外と日本をつなぐ中古車の輸出入事業もスタートすることになった。
はじめはニュージーランドやロシアに輸出していたけれども、あるとき一人のケニア人と出会うことになった。もともと日本に住んでいて、ケニアに帰って会社をおこそうとしたけれども、うまくいかなかったのでまた日本にやってきた方だった。

中にはメーターを交換して走行距離をごまかしたり、盗難車を販売するような会社もある。そんなこともわからずに、大金を出して車を買ってしまう人がいる。
塚田さんは「まっとうな事業」にしたいそうだ。
「やっぱり自分がやりたい仕事をするのは楽しいことですよ。今回の募集で海外に行く人も、社長ではないけれどもそれに近い感覚なんじゃないかと思う。」
「もともと考えるのは好きなんです。いろいろなアイデアが生まれるからすぐに実行してしまいます。スタッフにも自由に考えて働いて欲しいです。」
これからは車だけではなく、いろいろな事業をしていきたいと考えている。医療機器やショベルカーなどを販売することもできるかもしれないし、塚田さんはもともと旅行が好きなので、旅行に関する事業にも挑戦していきたいそうだ。現在はハワイでコンドニミアムの事業立ち上げの準備もしている。
どういう人が向いているのだろう?
「2つ、僕の中にはあるんですけれど、海外で働きたいという若い人。あとはもうリタイアした方で、海外に移住してたとか、単身赴任で行ってたとか、商社の方とか。そういう方なら英語も喋れるだろうし。」

はじめに自分の住む場所や事務所を探すこともある。あとは何でも食べることができたり、どこでも寝ることができる人がいい。行動力のある人にとっては、とてもワクワクすることだと思う。
塚田さんと話していると、大変な仕事なのだろうけど、自分のやりたいことをする楽しさのほうがより伝わってくる。
逆に「お金」は目的じゃないのか聞いてみる。
「大事なことですけど、やりがいのある仕事をするほうが価値のあることだと思うんです。儲けることが目的になっても、結局儲けてどうするの?ということじゃないですか。仕事はずっと続けていくもの。若いうちはいいかもしれないですけど。」
塚田さんも、はじめはお金が目的で働いていたこともあったんですか?
「「ありました、ありました。建設業やっているときは、500万とか600万の車を買ったりして。でも、今は儲かることがあっても『遠回り』になってしまうならやらないです。」」

まず自分のやりたいことをしたい。そして、それが誰かの役に立って、結果としてみんなが生きていくお金になればいい。はじめにお金が目的になってしまうと、自分のありたい生き方から、遠回りになってしまうのかもしれない。
お金を稼いで、それを使ってやりたいことをすればいい、という価値観もあるかもしれないけれども、そもそもはじめからやりたいことが仕事になれば、その必要はない。
たとえば早くリタイアして海外で暮らしたい、という発想よりも、はじめから海外に住める方法を探せばいい。
「やりたいことをするのは、一番いいこと。今回の募集も、自分で経営するというわけじゃないけれども、それに近い感覚があればいろいろなことができると思うんです。うちで働いているスタッフも、雇われているという感覚の人はほとんどいないと思いますよ。」
そんなスタッフの一人である藤田さんにも話を聞いてみる。藤田さんはケニアへの輸出事業の立ち上げを担当された方。
どのようにして事業がはじまったのか聞いてみる。
「ケニアから問い合わせはあるのですが、なかなか成約しなかったので現地に会社があったほうがいい、ということになったんです。現地の車もほとんど日本車ですし。」

「第1印象は、とにかく活気があることでした。これから伸びていく予感がしましたね。」
まずはナイロビ市内を見て回る。たとえば車の整備状況はどうなのか。
「青空整備をしているところに行って、どういう整備なのか確認しましたね。ケニアには長い距離を走った車が多いので、部品が必要になると思ったんです。どのようにして部品を調達しているのかも調べました。あとは人気車種はどういうものか、とかですね。」

「毎日、ぎゅうぎゅうになりながら通いました。運転も荒かったですね(笑)自分でDMもつくりましたし、チラシを撒いたりもしました。あとは事務所も自分たちで塗装したりして、内装をつくったんですよ。英語もしゃべれませんでしたけど、通訳もいたのでなんとかなりましたね。」
よかったことはありますか?
「いいものを送って喜ばれることです。そして利益も出て、ケニアももっと良くなれば、と心の底から思えたことです。今でもそのときに縁ができた人たちへ車を輸出していますよ。あとは向こうに行っていると、いろいろなビジネスのアイデアが浮かぶことが楽しいです。」

もしワクワクしてしまう人がいたら、ぜひ一度話を聞いてみてください。(2012/8/3up ケンタ)