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一緒に向かう

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

ブルースタジオの手がけた物件を見ていると、そこに住む人の生活が透けてくる。中庭に友達を呼んでホームパーティーをしたら楽しいだろうな。昼間はこの窓の光で本を読めたりするのかもしれない。そんな風に、妄想がどんどん膨らんでくる。

コンセプトはひとつひとつ明確で、個性は強いのだけれど、決して使い方を強要するような物件ではない。「こんなこともできるよ」と提案してもらっている感じ。見ているだけで楽しいから、部屋を探していなくてもついサイトを覗いてしまう。

そんな物件のリノベーションを手がけ、紹介しているのが、ブルースタジオという会社。今回は、ブルースタジオの経理・総務・広報などを担当するスタッフの募集です。

オフィスは、JR東中野駅から歩いてほど近くにある。一階はガラス張りになっていてお洒落なブティックのようだけれど、もともとあった古いビルを改装して使っているそうだ。

5階建てのビルの各階に、設計だったり、営業だったり、経営管理だったり、部署ごとの部屋があり、みんなそこでそれぞれの仕事をしている。

会社というよりは、たくらみを持ったひとりひとりが集まる基地のような感じ。

みんな同じところをゴールにしているけれど、道なりに進む人もいれば、林を越えたり、河を下ったりする人もいる。そんな自由な雰囲気がある。

今回募集するスタッフの仕事は、そんな自由な人たちをサポートしながら、みんながゴールに向かえるようにサポートする仕事かもしれない。

資金繰りをチェックしたり、請求書の書類を作成したり、伝票を書いたりする経理の仕事や、会社にかかってくる電話を受けたり、社員のスケジュールを管理する仕事。

そうした日々の仕事に加えて、ときには会議に出て議事録をとったり、プロジェクトの進行をマネジメントしたりなど。そのとき求められていることが仕事になってくる。

「『絶対にこれがやりたい!』という主張が強すぎると、空回りしてしまうと思います。個人的な感情で動くのではなく、今この場で何が求められているのか、と全体のことを考えると、いい動きができる。そこで力を発揮できる人が向いていると思います。」

そう話すのは、入社5年目の和田さん。経理や総務、広報の仕事を担当していた。

和田さんは、ブルースタジオで自分の夢を見つけ、そこに向かうために退職という形をとることになった。今回は、和田さんに代わってブルースタジオで働いてくれる人を募集したい。

「ブルースタジオに入って良かったですし、自分の人生にすごく影響を及ぼされました。」という和田さんに、どのようにしてこの仕事に出会ったのか聞いてみる。

「もともと雑貨や家具が好きで、インテリアプランナーになるための学校に半年間通っていたんです。でも、スキルが身に付いた実感が全然持てなくて。だから、経験を積んで本当の力を身につけたいと思って就職活動をはじめました。」

就職活動を通して、建てては壊してまた建てる、というサイクルの激しい日本建築の問題に対して、既存の建物を改装して新しい価値をつくる「リノベーション」という考え方に出会った。そのなかで、ユニークなリノベーション物件を沢山手がけているブルースタジオのことを知った。

面接を受け、見事採用。ブルースタジオで働くことになった。最初は、仕事の幅が広すぎて、戸惑うこともあったけれど、勤めるなかでだんだんと仕事のやりがいに気がついていった。

「例えば、電話だったら、どんなふうに伝えたら相手が気持ちよく応じてくれるか。切るときはどういう対応が一番美しいのか。そんなふうに、どんなことでもいくらでも工夫することはできるんだな、と思いました。」

ブルースタジオにかかってくる電話は、まず和田さんたち経営管理のスタッフが全て受けることになっている。初めて電話をかける人にとっては、その電話口に出た人が第一印象になる。そう思うと、電話は広い意味で広報ともいえるかもしれないし、工夫のしようはいくらでもある。

どんな仕事だって、会社を支えるうちのひとつで、同じゴールにつながっている。ただ、その仕事内容は多岐にわたりすぎていて、ときには雑用のように感じてしまったりするのかもしれない。

どんな人ならこの仕事を楽しめるのだろう。

「まず会社に惚れてくれる人。会社と会社がつくるものが好きで、みんなのサポートがしたいという人じゃないでしょうか。」

すると、となりで聞いていた不動産仲介を担当する石川さんが、こんな話を教えてくれた。

「わたしも、もともとは自分で設計をやる立場だったのですが、ここではこれから設計される物件を紹介する仕事をしています。この会社に入ったのは、この会社がつくるものが好きで、それをサポートできる立場になりたいと思ったからなんです。」

自分の手で設計ができなくても、それを手伝えていることが嬉しい。だから、会社が会社らしくあるために、徹底的にサポートしたい。

「好きだったらなんでもできちゃうと思います。だから、ブルースタジオのことが好きな人に来てほしいです。」

他の社員さんも、石川さんの話を頷きながら聞いている。「惚れた弱み」なんて言葉も出てきた。きっとここで働いている人は、ブルースタジオのことが好きな人ばかりなのだろうな。

ブルースタジオのどんなところが好きですか?

今度はそんな質問をしてみた。

「かっこいいものをつくっていて、ものすごく刺激のある存在です。わたしはそこに惹かれて2年半前に入ったのですが、実際働いてみると、人数が少ないから個人のウエイトが大きくて、誰か一人でも入院したらヤバいみたいな。そんな崖の上にいるような危うさもあります。だけど、それがいいプレッシャーにもなっているんですよね。自分がどれだけ頑張るかが、結果に直結するので、面白いです。」

なんでも教えてくれる上司がいるような、大手みたいに整った教育環境は、ここにはない。自分で考えて手を動かしてやるしかない。

「だから、毎回自分で踏み込んで、状況を咀嚼して、生み出していかなくてはいけない。だって、トラブルが起きたらまた自分にかかってきちゃいますから。だから、毎日鍛えられていますね。この年齢でこういう経験ができるのは、絶対に自分の糧になると思います。周りの人も、粘っこいというか、根性がある人たちばかりなので、刺激になっています。」

みんながみんな、目の前の仕事に全力で向き合っている。だけど、バラバラではなく、チームの一体感があるようにも感じる。きっと、「そっちは任せた!」みたいな信頼感が、お互いにあるのだろうな。

ここには、上から仕事が降りてくるような縦割りの構造はないけれど、そういう横のつながりが強いように思える。

設計の藤沢さんからは、こんな話が聞けた。

「前に勤めていたところは分譲マンション会社だったのですが、『コミュニケーションが出来る場所』をデザインしても、お客様に売ったらそこで終わり。その後そこでどんなコミュニケーションが生まれているのか、あるいは生まれていないのか、というところまでは知りようがありませんでした。」

「でも、ここでは、自分が設計した家に人が暮らしている様子を、レポートだったりイベントだったりを通して知ることができるんです。住んでいる方の声が生で聞ける。家を探すところから、家を見つけ実際に暮らすところまで、全てつながっているし見えるんです。それは、仲介だったり広報だったりがいないと成り立たないことなので、本当に、みんなでひとつのものづくりをしているという感覚です。チームワークでつくっています。」

実際に物件を手がけるのはもちろん設計だけれど、その物件の魅力を伝え、届けるところまでがブルースタジオの仕事。こうしてつながってひとつのいいサイクルになるのは、役割は違っても、みんな同じ方向を向いているからなのだろうな。
そんなブルースタジオに惹かれ、6年前に入社した、坂本さんのことも紹介したい。

坂本さんは、和田さんとともに経営管理の仕事をしてきた方。新しく入る人は、最初は坂本さんに教えてもらいながら一緒に働いていくことになる。とても面倒見の良さそうな人だから、そこは安心だと思う。

「なにかやろうと思ったらそれができてしまう環境なので、全然飽きないんです。毎週各チームの会議に参加しているんですけど、新しいことがどんどんはじまろうとしていて面白いです。あとは、オフィスの一階をカフェにしようって話があったり、日々の業務に何かしら、+αでワクワクできることがありますね。」

過去の職業は飲食店での接客など、サービス業が多かった。事務の仕事には、たんたんと流れ作業をするようなイメージがあったけれど、実際にやってみたら、ルーチンワークだけではなく、自分がやりたいことも組み込めて、力を試せるような環境があった。

年に1度の社員研修の旅行も、坂本さんが予算やスケジュールなど、毎年取りまとめている。これは毎年実行するスタッフがいるのだけれども、なぜか毎年、成り行きで坂本さんも手伝うことになってしまうそうだ。

放っておけなくて手伝うことになってしまうのか、お願いされてしまうのか。どちらにせよ、明るくてテキパキしている坂本さんだからなのだと思う。

もしかしたら新しく入る人も、来年の研修旅行は一緒に企画しているかもしれない。決まった仕事の先の+αは、入ってからでないとどんな内容になるのか分からない。

「持っているスキルより、一緒に働けるか、感覚が合うかどうかを確かめたいですね。まずは基本の仕事をしっかりやってもらって、後々なにか開花すればいいかな、と思います。」

向いている方向が同じだから、バラバラに動いていても感覚が合っているのだろうな。設計だったり仲介だったり広報だったり経理だったり、役割は違っても、ブルースタジオのみんなは同じゴールに向かっている。

物件を売ることを通じて、そこから生まれる生活や、価値観まで提案する。そうして、自分らしく楽しく暮らす人を増やしていく。そんなブルースタジオの目指す方向に、共感したり、わくわくしたり、それを一緒に追いかけたいと思う人。

そんな人なら、ここで働いていても意味を見失わないだろうし、自分の役割もつくっていけると思います。まずはサイトを覗いてみてください。(2012/10/10 ナナコup)