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やっぱり人が好き

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

不動産の仕事のイメージって、あんまりよくなかったりする。「大金が動く」とか「物件を動かしているだけ」とか、いろいろあるのかもしれない。なんというか「人」から離れてしまう、ということなのかな。

株式会社Rバンクも不動産屋さんなのだけれど、「人」に寄り添って仕事をしている会社。実に不動産屋っぽくない。ベンチャーっぽい感じもしない。不動産業務全般をやりながら、女性専用のシェアハウスやリノベーションの仕事などをしている。今回は売買仲介とシェアハウスなどを含む物件を運営するスタッフの募集です。

渋谷駅近くのビルにあるオフィスを訪れた。今はスタッフが9名いるそうだ。

代表の藤田さんもまた、不動産会社の社長のイメージから離れている。体育会系だけど文化系な香りもする。やわらかい感じ。部活だったら、まわりに推薦されてキャプテンに任命されそうなイメージ。おおらかに構えていて、引っ張ってくというよりもあたたかく見守っている感じ。

なぜ藤田さんは不動産の仕事をはじめたのか聞いてみた。

「僕は結構、父親の影響が大きいです。父親が横浜で小さな不動産会社をしていて。僕が小学校あがったくらいには独立して。その背中を見てるので、物心つくころにはサラリーマンなりたくないっていうのが、なぜかあって。」

独り立ちするために、大学では資格を取得することを目指した。まずは大学1年のときに宅建をとった。さらに司法書士の資格もとって、いずれは父と同じ不動産の仕事をしようと思った。

「司法書士の勉強したんですけど。頭が悪くてですね、とれなくて。資格をとることを断念をしたんです。それでいったん、普通のサラリーマンになったんですよ。サラリーマンになるんだったら、サラリーマンでしかできない仕事に就きたくて。横浜の人間だったので、海にまつわる仕事をしようと思って、倉庫会社に就職したんです。」

ヘルメットかぶって、コンテナ船が来たら艦橋まであがって、船長とスケジュールを確認する。

「船長、パチンコして夢中になって戻ってくるの忘れないでね、みたいな(笑)、そんな話をするお仕事をしてたんですよ。面白かったです。ただ、30歳に近くなってきたときに、いまの仕事は面白いけど、このまま行くと単純に管理職になって、いまの仕事から外れて…、もしくは違う部署に行く。そんなときに出会ったのが今のパートナーでした。」

「人生、一回こっきりだから…」と思ったし、父親の背中を見てきたのが思い返されて、やっぱり独立しようと考えた。

「あと営業やりたいなって考えたんです。父親はずっと『やるな』って言っていたんですけどね。オレみたいに苦労するって。それでもどんどん行きたくなってしまった。父親がやってたんだから、自分もやるんだと。」

営業のどんなところに惹かれたんですか。

「法人のお仕事してると、不動産でもそうかもしれないけれど、多少、他人事じゃないですか。このビルはべつに自分のものじゃない、売って買って自分が損するわけではない。」

たしかに自分の生活に直接影響があるわけじゃない。

「ただ、不動産を買った売ったのなかに自分が入るのは、人間の本質が見えるんじゃないかなぁと。なんか、リアルさを欲してたわけですよ。いろいろ人と接して得るものがあるんじゃないかなぁっていうのが、漠然と強かったんです。」

実際に働いてみて、やっぱりその通りだったそうだ。なかなか決まらなかったり、思ったとおりにならなかったりしたけれど。

「人のナマの姿が見れる。買うときとか、売るとき。気取ってる方でも『もう100万安くなんないの?』みたいなことを言う(笑)。リアルな人間模様が垣間見れるところは、面白いなと思いました。それに営業をもっと簡単なものだと思ってた。いまでもそうですけど、全然難しいし予想通りにならない。」

それが大変だと思う人もいるだろうし、やりがいを感じる人もいる。

「なんというか、不動産っていうのものに対するイメージも変えたいんです。ウチのメンバーほとんど、『不動産屋』って思われたくない…。結構、不動産屋さんって言葉使うんですけど、自分たち『以外』の人たちのことを不動産屋さんって呼んでる…。」

何か違う?

「新しいものをつくろうと思ってるし、変えたいと思ってるっていうのが、根底にあるからじゃないですか。完全に主観ですけどね。結局、キーワードは人なんです。不動産だけど、人と関わるのが仕事なんです。たとえば会社をつくったときは、リノベーションがキーワードだったんですよ。でも人の使い方や居方を考えて、その上でどうしていくか考えるのがリノベーションだと思ったんです。」

リノベーションするのが前提じゃなくて、まず人を中心に考える。

不動産ってどうしても、構造が木造なのか鉄骨なのか、築年数はどうなのか、床面積は何平米なのか、そういった評価がされてしまいがちだ。

でも利用する人が良いって言ってくれるようなものをつくれば、オーナーも喜ぶだろうし、結果として物件の価値は高くなる。

旧来の価値観で考えれば、価値は低いけれど、実はこういうことやったほうが、ちゃんとニーズがある部分っていうのはあると思う。

とてもクリエイティブだと思う。ひたすら営業したりするようなスタンスじゃない。

Rバンクはクライアントに寄り添って、最適な方法を一緒に考える。だからいろいろな依頼や相談がやってくる。

たとえばシェアハウスのオーナーさんから「いま僕が持ってるマンションを新しくアパート建てて、僕はそっち引っ越すから、売りたいんだ。処分しちゃいたい。」とか。

知り合いの社長さんから「実は、義理の父が持ってるマンションをいままでずっと貸してたんだけど、空いたから売っちゃおうと思うんだけど売れるの?」とか。

こんな風にまず依頼がやってくる。そして相談ごとに最適な方法を考える。

藤田さんは「昔とはなにか違う。物件の決め方や選び方は変わってきている。」と語る。

この会社に入社して、シェアハウスなどを担当しているのが岸本さんだ。大学生のときに、いったん不動産会社の内定を取ったのだけれど、リーマンショックの影響もあって取り消しになってしまった。

そのまま卒業してから、インターネットで調べてRバンクに出会った。そのときの様子を話してくれた。

「わざわざ、HPに”新卒お断り”って書いてあったんですけどね。行くしかなかったので。1回目の面談で盛り上がったんですけど、『お互い時間をおいて考えましょう』ってカップルか!みたいなことを言われたんです(笑)。でもその後、急に呼ばれて、わたしも『覚悟を決めてきました』と言って、採用になりました。働くのが初めてだったのもあるんでしょうけど、実際は、想像以上に地味な仕事でした。」

それでもなぜ働いているのだろう?

「言うか迷ってたんですけど…、わたし2ヶ月くらい前に『辞めます』って言ったんですね。営業だけじゃなく企画をやりたいんだ、みたいな話をして。そしたら『やったらいいじゃん』『岸本のやりたいこと、一緒に実現させようよ』って言ってもらえて。そのとき、本当に、一人ひとりを受け入れてくれる会社なんだな、ってあらためて実感したんですよ。」

「働き続けているのは『人がいい』っていうこともある。みんなキャラも立っているし。あとRバンクに入る人の条件みたいなのがあるとしたら、いちばんは人が好きっていうのが出てくるかなぁと思います。」

岸本さんはシェアハウスが担当。だから入居者と関わるのが仕事になってくる。

「人と関わるのがメンドくさいよとか、イヤっていう人は、苦でしかないと思うんです。シェアハウスは普通の賃貸よりも密接になるので。初対面なのに、バックグラウンドとか話してくれたりとか。そういうことを楽しめる人じゃないと、やっぱり難しいんじゃないかなぁと思います。」

ハードというよりも、そこにいる人のことを考える。

「そうですね、圧倒的に多いです。『この人、こういうこと、言いたがってるな』みたいな、ちょっとしたことに気づかないといけないですし。入居者の間に入って、仲裁することもある。第三者として入って、話を聞きまして、公平にジャッジする。そういうのってホントに…、それが不動産の仕事かって言われると、そうじゃないかもしれないですね。」

そこに藤田さん。

「賃貸企画とかに関していえば、やはり、シェアハウスってものが、いま、きてますけど、もっとコミュニティが強い物件ができてきても、いいんじゃないかなとも思います。不動産仲介っていうと、昔からある、旧来のお仕事でしょ。でも『仲介』って人をつなぐ…、字も結構、良い字だなぁと思って。人と人をつなぐとか、人と空間をつなぐ、みたいなことは、結構、潜在的なコンセプトというか。思いとしてはみんな、持ってるんじゃないかなぁと。シェアハウスも人と人をつなぐだし。」

突きつめれば「人」。住んでもらう人に喜んでもらうことを、オーナーに提案する。つくりっぱなしじゃなくて、人に関わっていく。

最後に岸本さん。

「不動産って、つくったときが一番評価が高いんですけど、つくったら終わりではないんです。住んでからのほうが大事。住みながら、価値も変わっていくと思うんです。建物ができあがることにも感動しますけど、『私、人見知りなんで』みたいな人が入居しても、ほかの入居者たちと普通に仲良くご飯を食べてるのを見ると、結構感動したりします。」

これから人口が減って、不動産が余ってくる時代。今までの価値観が目減りする一方で、誰と一緒に住むか、といったように、不動産に「人」は大切な要素になってくると思う。(2012/10/19up ケンタ)