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沖縄建築時間

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

建築やインテリアの仕事って大変です。毎回、異なるものをゼロからつくらなければいけないし、大きなお金もかかるから施主も慎重になる。ウチナータイムがあるといわれる沖縄でも、事情は同じ。

でも大変なことって、やりがいと紙一重だと思うんです。それに沖縄という場所で生きることは、とても素晴らしいし気持ちいい。

株式会社アレックスでは、設計や施工監理のスタッフを募集しています。

東京から飛行機に乗って2時間と少し。眼下を見ればエメラルドグリーンの海が広がっている。東京は真冬でも沖縄は暖かい。空港に降り立つと、すぐにコートを脱いだ。天気がよければ半袖でもいいくらいだ。

ゆいレールにのって国際通りのある牧志で降りてから、丘の上のほうにしばらく歩いていくとアレックスの事務所がある。カフェがあったり、気持ち良さそうなテラスがあったり。なかなか居心地が良さそうだ。

なんとなく沖縄の心地よさに浸っていると、アレックスの代表である外間さんが現れた。鋭い眼光にちょっとドキッとする。

外間さんはゼロからこの会社を立ち上げた、まさに叩き上げの人だ。すべてお見通しのような目で見られると、なんだか不安になってしまう。

どんな人生を歩んできたのだろう。まずは高校卒業のときに話はさかのぼる。

「私は三十数年前、東京で修行をしてました。高校卒業して東京行って、夜間で勉強しました。親と喧嘩して出ていったんですよ。ちょうど復帰の年でした。」

「スポーツで挫折したもんだから、行き場を失ってるような感じで。そんなときにインテリアデザインって言葉がおもしろいと思って、これなら俺ガマンできそうだと思って。東京で夜間のインテリアのデザインの学校に行きながら、仕事も探したんだけどぜんぜん見つからない。沖縄から来たんでレインコートしか持ってなくて。寒い思いしながら、ネクタイ締めて、面接に行ったところがアレックスっていう名前の会社だった。」

外間さんはそこで週3日だけならバイト代も支払えるからと、出勤を許された。けれども何か理由をつけては毎日通っていた。

「それで認めてもらって日曜日も仕事するようになって。日曜日はタダでいいですから、自分お金いりませんから、現場に一緒に連れてってもらえませんかって言って。勉強したかったんです。」

その後、7年働いてから沖縄に戻ってくる。けれども就職したい会社がなかったので独立することにした。

そこから死に物狂いで仕事をしていたら、30歳で年商5億になり、遊びすぎて会社がつぶれそうになった。自分たちの仕事の地位をあげようと必死だった。

そんな猛烈な生き方は、はじめは会社のスタッフにも強いたそうだ。さらに競争もさせる。けれどもそんなことをしても長続きしなかった。

「ちゃんと休んだり、家庭の幸せを大事にしてくれよとか。そうじゃないといい社員が育たない。やっぱり社員がお互いに信頼関係を持って、はじめてお客さんに信頼されると思うんですよ。そういう風に考え方が変わってきています。」

ただ、どんなときも仕事は途切れなくやってきた。

なぜ仕事の依頼が多いのか聞いてみる。

「やっぱり真剣だったからじゃない?この島が大好きで、この島が馬鹿にされないように、みんなから本当にいいって言ってもらえるようにつくってきたと思うんですよ。必死になって。でも毎日散歩していると、最近思うことがあって。本当にこの街も綺麗になったよなって。」

外間さんは常に誰よりも先にある未来を見てきた。今見ているのは、沖縄が日本の観光地から国際的なリゾートになること。

そのはじまりとして「やんばるロハス」というプロジェクトをはじめている。場所は沖縄本島でも一番北にあるやんばる。そこには那覇では見られない自然がたくさん残っている。

「僕はやんばるに通って18年になるわけ。40歳のときからだから。僕がいいって言うんだから、多分みんないいと思ってる。沖縄に森があるのは、石垣島か西表島かやんばるだけなんです。まだ誰も目を向けていない頃から行っていた。」

「成功するためには人と違うことをしろ、と言うけれど、正しくは人と違うことをして我慢できることだと思う。自分の目的や目標があれば、人は我慢できるし、そうすれば伸びるんですよ。成功できない人は途中であきらめている。」

人って、外部に流されてしまうことがあると思うんです。たとえば世間体を気にしたり、友だちに委ねたり、親が安心するようなものを選んだり。

「ぼくは3つとも違うね。友達がみんな、ぬるま湯にいたのをよく見たから。東京に出たときに、修行時代には沖縄の人となるべく付き合わないようにしました。」

それって、ストイックな性格というよりも、我慢できるものを見つけたからなんですか。

「そうです。やっぱり目的と目標が自分の中にきちっとあったってことですよね。仕事で成功したいっていう。スキルが高いよりも、目標を持っているとか、人が好きだとか、支え合えるような人がいいですね。スキルはあとからついてくるし、そういう人にはチャンスを与えたい。」

外間さんの元で働くことは大変なことかもしれないけれど、それに見合うだけ得られるものもあるような気がした。

建築設計担当の石川さんもアレックスで働く一人。もともと建築を志望していたけれども、最初に就職したのが郵政省だった。

「はじめは公務員だから図面なんて書くこともないと思っていたんだけど、実は日本で一番古い建築事務所の集団だった。しかも、どれも同じようなデザインじゃなくて、地域性のある郵便局を模索して設計している組織だったんです。」

そこから独立しようとしたけれども、バブルも崩壊していた。そんなときに誘われたのがインターネットのプロバイダー立ち上げだった。そこで7年働くことになる。

「でもコンペには出したりしていたんですよ。それに仕事をしていても建築出身だね、と言われることが多かった。ロジカルだし、文字だけじゃない資料を作成したり。結局何やっても建築だなって思って。」

そうしていよいよ独立して設計事務所を設立する。とはいえ、しばらく仕事から遠ざかっていたし、営業もすぐにできるものではなかった。そんなときに出会ったのがアレックスだった。

はじめはアレックスの外注先として働いていたけど、経済的に難しかったので外間さんに相談し入社することになる。

石川さんにとってアレックスというのはどういう会社なのだろう。

「まあ一言で言ったら、厳しい会社ではありますよ。」

厳しいですか。

「なぜなら社長が妥協しないですからね。それはとても大変なことでもあるんですけど、逆に言えばデザインしたいとかいう想いがあるのであれば、社長自身、それが好きですから。経営者なので、クオリティも高めつつ、利益も上げるっていう。普通は難しいんですけど。でも話を聞いてくると、クオリティを高めれば高めるほど、お客さんが喜んで利益は伸びるそうだんです。」

「逆に利益だけを追求していけばいくほど、お客さんと乖離してきて。最終的に利益が上がらない。」

なるほど、厳しいにも理由はあるし、根っこはブレてはいない。そしてそれを続けてきた先に今がある。

楽に働きたいなら合わないかもしれないけど、沖縄でしっかり仕事をしたい人には最高の職場かもしれない。

「デザインについて緩めたことはないですよ。あとは郵政にいたときと同じように、オリジナリティとか、土着的な発想も求められます。それは面白いですよね。」

もう一人紹介したいのが、商業施設デザインを担当しているのが俊さん。外間さんの息子さんだ。今はいろいろな店舗やホテルなどの現場監理をしている。

まずはどんな仕事になるのか聞いてみる。

「現場の運営、見積もり。図面が描けて、協力業者さんに依頼したり交渉もします。あとは施主との交渉も。ここまでできたらパーフェクトなんですけどね。」

どんなところが大変ですか?

「ぼくらは現場によって、休みであっても仕事をしなきゃいけないこともある。金曜日に図面を渡されて、月曜日までに見積くださいと。3日ありますねと。金土日。じゃあ僕ら休みないですねと(笑)。でもそういうところもだいぶ改善されてきました。」

なるほど。この仕事のいいところってなんですか?

「うーん、僕が感じるいいところは、1つとして同じ現場がないこと。同じ系列のお店でも毎回違う仕様、毎回違う納まり。僕がこの仕事をするのも、父が『あそこは俺がつくったとこだぞ』というのがかっこよかったから。そのときから漠然とこの仕事をしたいと思っていたかもしれません。大変なこともありますけどね。でもただ売るだけじゃなくて、形に残る仕事というのは面白い。」

「あとは自分の能力が上がればお客さんも喜んでくれる。仕事が自分のことになっているんです。まあ、それはどんな仕事でも同じかもしれないですけどね。」

若手のスタッフにも聞いてみる。聞きたいことは、なぜ働いているのか、というもの。

まずは設計アシスタントの國場さん。

「はじめの印象も、正直こわかったんですよ。ついていけるかな、って心配でした。でもまずはやってみようとはじめたら3年が過ぎていました。やっぱり社長が情熱的なんですよ。あの熱意。高いレベルのものを求められる仕事が多いですけど、その分喜んでいただけたときはうれしいですよ。あとは最近、休みを取るように厳しく言われるようになりました。はじめはびっくりしましたね。」

「最初の1年はみんな大変だと思いますけど、やってみたらいいと思いますよ。私もはじめは辞めたいと思っていましたし。でもやり続けたら何かがあるような気がします。経験の仕事だから、続けないと意味がないですから。」

もう一人は俊さんと一緒に商業施設デザインを担当している山口さん。彼はもともと異業種で働いていて、1年前からアレックスで働いている。

「はじめはワクワクと同時に不安もありました。仕事をはじめてからも、全然わからなくて悩んでいました。」

「でも会社が研修をしてくれたりして、今はふっきれました。会社のためにも家族のためにも、仕事を早くおぼえることが一番大切なことがよくわかりましたから。がんばっていこうと思えるようになりました。」

やっぱり沖縄でのんびり働く、というのとは違うかもしれない。でも沖縄で生きるということは気持ちのいいことだし、自分を磨きたい人にはいい職場だと思う。

まずは旅行ついでに沖縄に行ってみるのはどうですか?最近は飛行機代もずいぶん安くなりましたよ。(2013/4/9 ケンタup)