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What’s NEXT “コネクトハウス”

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

仕事を終えて帰宅し、自分の部屋へ続く階段を登っていく。すると、キッチンスタジオからいい香りが漂ってくる。

覗いてみると、みんなで大きなオーブン付きのアイランドキッチンを囲んでホームパーティーの準備をしている最中だった。

ちょっと手伝ってと言われるままに中に入り、そのまま乾杯から食事まで。料理の話や将来の夢の話で夜遅くまで盛り上がった。

SONY DSC これは、「コネクトハウス」で暮らす人のある夜を想像して書いたもの。

「コネクトハウス」は、ただ共同生活をするだけでなく、暮らしを通してさまざまな知識を身につけ、同じ興味とそれぞれの目標を持つ仲間たちとコネクトしていくことができるシェアハウス。

都内近郊に、「食」や「クリエイター」をテーマにしたシェアハウスを合計3物件運営している。

たとえば「食」がテーマのシェアハウスには、自分のレストランを開きたい人、食品メーカーに勤める人、ソムリエなど、起業を目指していたり今の仕事をさらに高めて次のステージへステップアップしたい人たちが集まって暮らしている。

月に一度、「食」のレクチャーやイベントが開催され、入居者は基本的に無料で参加することができる。

SONY DSC 最近は海外からの入居者も増え、これからは、より国籍を問わずそこへ集う人同士や彼らの夢がつながっていくような場所を目指していく。

今回は、そんなこれからのコネクトハウスを、企画から運営まですべて担っていくスタッフを募集します。

神谷町駅すぐそばの株式会社Connect House(コネクトハウス)のオフィスを訪ね、まずは代表のポールさんにお会いする。

SONY DSC ポールさんは、日本で生まれ、その後アメリカに渡り大学を出たのち、MBAを取得。会社を立ち上げる前は、世界展開する不動産会社でディレクターとして活躍した。

ただ、実際にお会いしてみると、想像していたよりも親しみを感じさせる方だった。「そうそう、そうなんですよ!」とつい言いたくなるような。

ポールさんがコネクトハウスを立ち上げたのは、自身のこんな原体験からだったそうだ。

「いまだに記憶に残っているのは、幼少時代にサマーキャンプで6週間ほど同じくらいの歳の子たちと一緒に過ごしたことや、13歳から全寮制の学校に通っていたときのことなんですね。」

授業の内容よりもなによりも、楽しい仲間が近くにいたということ。朝から夜まで同じ屋根の下で一緒の時間を過ごすことで、兄弟以上の絆が生まれた。

「それは一生の宝物ですよね。」とポールさん。

そのときの仲間とは、今でもときどき会ったりする。当時は想像もしていなかったけれど、一緒に仕事をすることもある。自分の人生に説明できないようなことが起こりうる、ワクワク感。

それを知っているポールさんだからこそ、ただ大きな物件を安く買い高く売る、という世界は面白くなかった。

扱う物件に、なにか人と人とのやりとりが生まれるような仕組みがつくりたかった。そこで考えたのが、それぞれの夢に向かって頑張る仲間が一緒に暮らす「コネクトハウス」だった。

connect72 「人間、落ち込んでしまうこともあるじゃないですか。そんなとき、励ましてくれたり自分の経験を共有できる仲間がいれば、次へ進めると思うんです。仕事や人生の楽しい生き方というのは、仲間が増えるほどいいものになっていくんじゃないですかね。」

これは、ポールさん自身が心から実感していること。それを形にしたのが「コネクトハウス」であり、利益だけが目的ではないように思う。

そんなポールさんのもとで働く、水田さんにも話を伺った。

水田さんは、前回の仕事百貨の募集を見てスタッフになった。大学では建築や都市デザインを勉強し、前職ではブランドコンサルティングの仕事をしていたそうだ。

SONY DSC 今は入社2年目で、自身もコネクトハウスに暮らしながら仕事をしている。

まさに暮らしと仕事がつながっている働き方だと思うけれど、そういう環境が苦しいというよりも逆に楽しくて生き生きとしてしまうタイプの方なんだと思う。

シェアハウスには、学生時代から興味を持っていたそうだ。

「大学を1年間休学して北米へ留学したときに、シェアハウスで過ごしたりバックパッカーが泊まるようなユースホテルに泊まりながら旅をしたりしていたんです。そこで色々な国の人と出会って色々な考え方を共有して、価値観が変わるようなことがあって。すごく良い経験だったんですね。」

かっこいい空間をつくるだけではなくて、そこに仲間がいたり何かアクティビティがあることで、はじめてひとつの魅力的な空間になるんだということを感じた。

connect75 そして、そこに一貫して関わっていけるような仕事をしたいと思いはじめた。そんなとき、コネクトハウスのことを知ったそうだ。

実際に働いてみて、どうですか?

「最初は時間をかけて色々任せていただけるようになるのかな、と思っていたのですが、思ったよりも早いペースで色々なことをさせてもらっています。そこが大変でもありますが、良いギャップかなと。」

水田さんは、シェアハウスの運営だけではなく、新しいシェアハウスの立ち上げも任されているそうだ。

今春には、東急電鉄とblue studioとの共同プロジェクト「STYLIO WITH 上池台」もオープンする。

connect76http://stylio.jp/with/kamiikedai/index.html

新しく入る人は、まずは入居希望者へのご案内や契約作業がメインになってくると思う。

だけど、ゆくゆくは月に一度のイベントを企画・運営したり、新しいシェアハウスの企画にも積極的に関わってほしい。

ただ空間をシェアするだけではないシェアハウスだから、入居のご案内だけでも、色々な手順がある。

設備や周辺情報だけではなく、ミスマッチがないよう、コンセプトをしっかり説明する。きちんと理解してもらい、こちらからも相手の人柄をよく知った上で、契約という流れになる。

そして、イベントも、ただ盛り上がればいいわけじゃない。

月に1度、シェアハウスで行われているイベントは、ゲストや参加者同士がつながる場として、コネクトハウスに欠かせないもの。

ゲストを探すところから、イベントの内容を決め、当日の準備や司会進行まで、全て水田さんたちがつくっている。

水田さんが、ちょうどその週に開かれるというイベントに誘ってくれたので、行ってみることにした。

伺ったのは、東急池上線の池上駅から徒歩7分の「コネクトハウス池上」。ここは、「食」をテーマにしたシェアハウス。

レストランなどでも使われている業務用のオーブン付き本格アイランドキッチンを完備した「kitchen studio TAFA」が併設されていて、イベントもここで行われることが多い。

connect77http://www.tafa-ks.com/

会場を見学しているうちに、お客さんがどんどんやってくる。挨拶を交わし合っているのは、顔見知りの入居者同士の方かな。一般参加のお客さんもけっこういて、なかには「そば職人です」という方も来ていた。

この日は、和ハーブインストラクターの方をゲストに、1月7日に食べる新春の和ハーブ「七草」を切り口にしたレクチャー。

SONY DSC 前半はスライドを交えた講義で、後半はキッチンを囲んで実演や試食も交えながら。

メモを熱心にとっている人、率先して作業に参加する人。参加者の方たちの意識の高さが伺えた。それからやっぱり、食べ物が中心にあると知らない人同士でも場が和む。

SONY DSC 水田さんはそんななかで、司会進行をしたり、椅子や食器を運んだり、ゲストや参加者へ気を配りながら、会場を回っていた。

印象的だったのは、自らも楽しんでいること。試食したり、「これなんだろう?」と参加者の方と話したり。

ゲストへの質問も、ただ場を仕切るというよりも本当に興味があって聞いているんだろうな、というのが伝わってきた。

「新しくここで働く人も、好奇心があって色々なことを知りたい、経験したい、という方のほうが絶対に楽しいと思います。」と水田さん。

SONY DSC イベントを企画するにしても、食のトレンドや活躍するクリエイターなどを知っていたほうがやりやすい。

それから、入居者さんも感度が高い人が多いので、そういう人たちと会話をするには、自分自身も日頃アンテナを張っている人のほうが、きっと話が膨らむ。

これから、「食」や「クリエイター」だけではなく、他のテーマの物件もつくっていきたいから、知らないことでも色々チャレンジしてみたい!という人がいいそうだ。

それは、物件をご案内したらそこまで、という仕事ではないからこそできることだと思う。ときには、人と人の間に立って泥臭い部分もあると思うけれど、それも楽しめる人がいい。

SONY DSC 水田さんに、これからどんなことをしていきたいか聞いてみた。

すると、「より国際的な環境をつくっていきたい」とのこと。

というのも、コネクトハウスには、イタリアやフランス、中国など、海外出身の入居者が増えてきた。国を問わずさまざまなバックグランドを持つ人たちが集まることで、今までになかったコネクトが生まれはじめている。

スタッフにも海外出身者が多く、インターン生は、フランス、スイス、台湾出身者や帰国子女などがいるそうだ。

イベントの手伝いにも来ていたインターン生のマーティンくんは、スイス出身。

SONY DSC 「この会社は、すごくソーシャルで国際的な環境だと思います。インターンシップの受け入れ先を探すときに、200社ほど連絡をとったのですが、日本語が喋れないと受け入れてもらえないところが多いなかで、ここはOKと言ってくれて。僕自身、食べ物やクリエイティブに興味があるので、そういうテーマで人や場をつなげているコンセプトにも共感しています。」

もうひとりのインターン生、井上さんは、帰国子女で英語が堪能。会社の雰囲気を聞いてみた。

SONY DSC 「すごく楽しい雰囲気ですね。今は男女の割合も半々くらいで。日本の大学生はわたしひとりしかいなくて、皆さん大人の方ばかりなんですけど、話しやすくて。」

新しく働く人も、きっとインターン生と接する機会は多いと思う。どんな人に来てほしいと思いますか?

「尊敬できるけどいい意味で年の差を感じさせないような、そんな方に来ていただけたらいいですね。」

マーティンくんは?

「フレンドリーだけど、時には厳しく指導してくれる人。できれば英語かドイツ語が喋れる方だと嬉しいです。」

ドイツ語を喋れるという方はなかなかいないかもしれないけれど、英語を話せたら、スタッフや入居者の方たちとスムーズにコミュニケーションができると思う。

それに、海外のメディアでとりあげられる機会も増えてきたので、海外への広報やコネクトハウスの今後の展開を考えていく上でも、仕事の幅が広がると思う。

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これからのコネクトハウスを、一緒につくっていける人を求めています。

色々なことを知りたい、経験したい!という好奇心を満たせることは間違いないので、そんな環境を楽しめる人に来てもらえたら嬉しいです。

(2014/2/20 笠原ナナコ)