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自分たちが提供しているサービスがいいものだという自信がある。そんな会社で働けたら幸せだなと、取材をしていて思いました。ハプティックは、賃貸リノベーションのプランニングから施工、そして不動産仲介まで、サービスを自社で一貫して届けている会社。
無垢のフローリングなど自然素材をつかったパッケージプランを、1R59.8万円から展開している。

リノベーションプランの他にも、「グッドルーム」という物件情報サイトの運営をしているので、リノベーションした物件に入居者の方が入るところまでサポートできる。
持っている物件を満室にしたいオーナーさんにとっては、親切で心強いサービスだと思う。
こういう仕組みは、今までのリノベーション業界にはなかなかなかったもの。それをつくりだしているのがハプティックです。
この会社をひとりで立ち上げたのが小倉さん。

そこでは、営業と設計の間に立ちながら企画提案をしていく部署で働いていたそうだ。
大学で学んできた経済や経営の視点から建築の世界を見てみると、そこでは当たり前になっていることも小倉さんにとっては驚きだったり、もっと良くできるんじゃないかと思うことがあった。
そういう気付きが、ハプティックの立ち上げへ繋がったそうだ。
「今までリノベーションの世界って、利用する人にとっては料金形態が分かりにくい不親切な世界だったんです。それから、無垢の素材の良さは知っていても、無垢は値段が高いとか自然素材だからクレームが来やすいとか、そういう理由からなかなか賃貸のリノベーションで扱われてこなかったんですね。それっておかしいんじゃないかな、なにか仕組みをつくれば実現できるんじゃないかな。もう少しビジネスの視点を取り入れて住宅に対する想いを叶えられるようなサービスをつくりたい。そう思ったんです。」
工事から入所者付けまで一貫して自社で行なう仕組みを、創業から4年かけてすこしずつ作り上げてきた。

全部やっているからこそ、何か問題が起こったときには、クレームや問い合わせが全てこちらにくる。
それは大変なことでもあり、良いことでもあるそうだ。
「全部がうちにくるから、改善すべきことが全て分かるんですよ。だったらどうすればいいか、と、ひとつひとつを次の動きに繋げることができるんです。」
小倉さんは、話していてとても穏やかな印象を受ける。
怒っているところが全然想像できないのだけれど、実際に部下として関わることになったらどうなのだろう?
「正直、ついてきてもらうのは大変かもしれません。ぼくも、こうみえて厳しいところはあるんですよ。怒鳴ったりはしないけれど、できない部分はけっこう詰めるし、求める次元は高いと思います。」
ノルマだったり、達成目標というのはあるんですか?
「達成目標はチーム、メンバーごとに設定して進捗を確認し、評価に取り入れています。会社の雰囲気はけっこう柔らかく見えると思うのですが、それだけでは会社として成長していけませんので。」

「ぼくたちは、日本の住環境を良くしたいというミッションに基づいてサービスを展開しています。重要なのは、ミッションに共感していただけることですね。そして、そこにもうひとつ、自分の成長を重ねていけるような人。」
異業種から転職してきた人が多いのも、ハプティックの特徴だそうだ。
「わたしも役員も外からきた人がほとんどですし、スタッフには広告会社で営業をしていたとかインテリアショプで働いていたとか、異業種からの人が多いです。外からの視点を持っていた方が、常識だと思われていたことを疑ってみることができたり、新しい目でものごとを見る力があるんじゃないかと思います。」
「うちは小さい会社なのに、すごい優秀なメンバーが来てくれているんですよ。多分、他の同業では考えられないほど。仕事は大変だと思います。なのに、みんな弱音を吐かず一生懸命対応してくれていてありがたいです。今までは自分が経営者として色々考えてきたけれど、今後は各メンバーにそれぞれの分野で役割と責任をもって任せていきたいと思っています。」
小倉さんに話を聞いたあと、リノベーションの営業チームでマネージャーを務めている荒山さんを紹介していただいた。

荒山さんは、前職は株式会社リクルートホールディングスに勤め、ばりばりの広告営業マンとして働いていた。
ハプティックに転職したのは1年前のこと。
「僕がハプティックに転職した理由のひとつは、今までいわゆる大手企業で働いていたので、どうしても、ある程度自分の仕事の幅が限られてしまったり、名刺に助けられて会社の力で話がスムーズに進んでしまうということがあったんですね。30歳になったとき、自分自身の可能性といいますか、どのくらい挑戦できるんだろう?ということを考えはじめたんです。」
自分の可能性を試したい。人と人が直に接するような仕事がしたい。そう考えていた荒山さんにとって、ハプティックはぴったりの条件だった。
まだ創業間もないベンチャーだから、当然名刺の力には頼れないし、さらに、新規開拓の営業というと大変なイメージもある。
実際に働いてみてどうですか?
「そうですね。この会社は、そもそも社長の小倉も30代ですし、会社として若いんです。不動産業界という古い体質のところにこういう新参者が入っていくとなると、ときどき大丈夫なの?という目で見られたりするんですよ。そのイメージをどう変えていくか。それを考えるのが楽しいですね。」
楽しいですか。
「はい。そりゃもう。うちの会社は、サービスの完成度や発想は完璧に近いと思っているんです。ただ、それを世の中にどういう風にアピールしていくかという部分はまだまだなので、そういう戦略はある程度自分が率先して考えているところです。」

「ひとつは、自分達のつくるものの品質には自信があるので、実際に施工した部屋を見ていただくことですね。例えば、どこかのエリアでリノベーションを手がけたときに、そのエリアの周辺の管理会社さんやオーナーさんを回ってご案内するんです。自分達の身近に施工事例があって、実際に入居者も付いて結果も出ているとなると、やっぱり興味を持たれる方はいらっしゃるんですよ。それが、ぐぐっとハードルが低くなる瞬間です。」
闇雲に不特定の地域を回るのではなくて、自分たちの仕事を実際に見てもらえる範囲内から、輪を広げていく。

ヒーロー!
「はい。だって、たとえば家賃が7万円だったとして、空室のままだと年間100万ほどの損失になってしまうんですよ。うちが手がけた物件には、すぐに満室になるという事例も沢山あるので、正々堂々お役に立てる自信があるんです。」
自信があるからこそ、楽しく営業できるんでしょうね。
「実際、すごい感謝されますしね。ドアを開けた瞬間、オーナーさんの顔がほころぶんですよ。劇的ビフォーアフターって知ってますか?それが毎日続いているような感じです。」

ハプティックがつくるサービスのかたちに惚れ込んだ荒山さんが、それをより多くの人に知ってもらう機会をつくっている。
たぶん、ほかの部署のスタッフも、役割は違えど、自分たちのサービスに自信があるということは共通しているんじゃないかな。
最後に、本社から渋谷駅の東側に抜けて10分ほどの場所にある、グッドルーム渋谷店へ案内していただいた。

グッドルームでは、ハプティックが手がける物件の他にも、関東を中心に一都三県の色々な物件を扱っている。自社の物件だけを仲介しているかと思ったけれど、実際にはそれ以外のお部屋をご紹介することの方が多いそうだ。
「世の中に溢れている物件のなかから、これは素敵だな、面白いなという物件を見つけて、厳選して紹介するのがわたしたちの仕事です。」
そう話してくれたのは、グッドルーム事業部の丸田さん。

最近、新しい流れとして増えているのは、グッドルームのお客さんに、見積提案中のリノベーションのお部屋をご紹介して、お客さまの要望を聞きながらお部屋を作るケース。
入居者の方には、自分のカスタマイズを入れた部屋が作れるということで、とても好評だそうだ。それから、またオーナー様も工事前に入居者が決まるので喜んでいただける。
こういうことをできるのも、リノベーションの工事をしつつ仲介も行っているハプティックならではのこと。
「通常仲介というと、決まったお部屋を紹介して申込をもらうというイメージがあると思いますが、グッドルームで面白いのは、同じ事務所内に施工プランを考えている人がいて、オーナーさんに営業に行っている人もいるので、共同作業があるということですね。」
「たんなるお部屋の紹介に留まらず、間取りについてプランニングのメンバーと相談したり、オーナーさんに一緒に入居者様のことで提案に行ったりと幅広いことができるのは、やりがいに繋がります。」

仲介だけ、営業だけ、施行プランだけ、ではなく、色々な職種を経験してもらいたいと思っている。
すべてを自分たちでやるのは、楽しいことでもある反面、大変なことでもあると思う。
だけど、全部やるからこそ安心して満足してもらえるものが届けられる。その自信が、仕事の面白さに繋がっていくのだと思います。
正々堂々いいものをつくっている。そんな自信を持って働きたい人にはおすすめの職場です。
(2014/8/25 笠原ナナコ)