※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。
昨年夏、東京虎ノ門にオープンしたリトルトーキョー。ここには「ジャノメ」という名前のカフェ&バーがあります。ジャノメはリトルトーキョーの入り口にあり、ここで働くスタッフはいわばリトルトーキョーの顔のような存在。今回は、ここでカフェスタッフとして働く人を募集します。

「ここに来る前は、フィリピンで1年間フェアトレードの勉強をしていました。日本に帰ってからは、フィリピンのコーヒー豆の販売をしたり、自分でイベントを企画したり。そんな中、リトルトーキョーのコーヒースタンドの募集を見て、自分のやりたいこととリンクした働き方ができたら楽しいかも、と思い応募したんです。」

「ランチをつくって、コーヒーを出しています。でも、ここは色々な人が関わる場所。日本仕事百貨やグリーンズのスタッフもいるし、リトルトーキョーの市民や、一般のお客さんもいる。カフェスタッフの仕事だけでなく、総合案内のような仕事もしています。」
普通の飲食店のイメージとは違いますよね。
「ここはイベントも毎日のように行われる場所だから、どんな内容なのか理解する必要があると思う。リトルトーキョー全体についてもそう。ジャノメは来た人がはじめに入る場所だから、リトルトーキョーって何ですか?という質問に答えることも多いです。」

午前中にその日のランチの仕込みをし、12時から提供をはじめる。ビジネス街でチェーン店が多いこともあり、メグさんのつくる体に優しい和食ランチは徐々に人気を集めてきている。女性が多いかと思いきや、スーツを着た男性が食べに来る姿もよく見かけるようになった。
「12時から13時の間に一気にお客さんが来ます。その後は多少ゆるやかにはなるのだけれど、片付けがあるから。意外と動きっぱなしかな。16時にバーテンダーのヒロくんと交代するまでに、キッチンを一度リセットするようにしています。」
食洗機がないため、食器はすべて手洗い。準備から提供、片付けまですべて1人で行なうため、暇な時間はないという感覚だそう。

「16時にカフェの仕事を終えて、それから買い出しに行きます。今はスーパーで買ったりもしているけれど、新しい人が来てくれたら、買い出しの方法も一緒に考えてもらいたいです。直接農家さんから野菜や卵を買うのもいいと思うし。そういうことも含めて一緒に考えてくれるような人が来てくれたら嬉しいです。」
「ランチで使う食材だけでなく、リトルトーキョーやジャノメの備品も私たちカフェスタッフが発注しています。たとえばトイレットペーパーや、日々使うコーヒー豆。アルコール類はバーテンダーのヒロくんが発注しています。日々の買い出しや発注作業は結構大変です。」

「リトルトーキョーに常駐しているのが私たちジャノメスタッフしかいないので。カフェの仕事だけやっていればいい、というわけにはいかないんです。だから、どんなことも前向きに楽しんでやってくれる人に来てほしいなと思います。」
楽しみながら働くこと。メグさんはこのことをとても大切にしているのだなと思った。
「リトルトーキョーもジャノメも、まだまだ発展途上。決まっていないことや整っていないことがたくさんあるんです。やっと今スタートラインに立ったという感じ。だから大変なことも多いけれど、同時に楽しいことでもあるかな。ここをもっと良い場所にしていけるように、日々楽しみながら一緒に考えてくれる人に来てもらいたいです。」
自分たちで考えることが多いということは、自由に決められるということでもある。
「自由度はすごく高いです。こうしたい、って言えばほとんど実現できると思います。もちろん最終決定はケンタさんだけれど。」
ケンタさんとは、日本仕事百貨を運営している株式会社シゴトヒトの代表のこと。リトルトーキョーを誰よりも楽しんでいる人、と言ってもいいかもしれない。カフェスタッフから見ればオーナーという立場だが、フラットに話ができる存在だ。困ったことがあればいつでも相談に乗ってくれる。

このイベントは、自分たちで「やりたいです」と言って企画したんですか?
「いやもう、マルシェやります、という感じでした。出店者を揃えるのもウェブを作るのも、全部じゅんこさんと私でやりました。リトルトーキョー市民としてやったんです。」

「今回カフェスタッフになる人も、何か自分でやりたいこと、あるいはすでにやっていることがあるといいんじゃないかな。リトルトーキョーは試せる場所でもあるし、色々な人と出会えるから。この場と自分の活動がリンクしたら、お互いにプラスになると思います。」
「それから、料理ができる人がいいです。ランチ提供をしてもらいたいので。コーヒーの淹れ方はこれから覚えてもらうこともできるけれど、料理を全くしたことがない人だと難しいと思います。食べ物に関心がある人が来てくれたら、これから一緒に考えていく上で心強いですね。」
どんな人と一緒に働きたいですか?
「明るい人がいいな。色々な仕事があるけれど、バランスよくやってくれる人。ここにはたくさんの人が訪れるから、みんなと仲良くできる人は働いていて楽しいと思います。」
続いて、もう1人のスタッフであるヒロさんにもお話を聞きました。

ヒロさんがジャノメにいるのは16時から23時まで。カフェスタッフではなく、バーテンダーだ。メグさんと同様、リトルトーキョーの総合案内人としての役割も担っている。
ヒロさんが働きはじめた当初は、しごとバーはなかったですよね。
「うん。最初は普通のバーカウンターでした。今年の2月末頃からしごとバーをやるようになって、たくさんの人が来てくれるようになりましたね。」
新しい企画が突然始まったり、イレギュラーな対応が必要になったり。大変なことも多いのでは?
「それは少し多いかなと感じます。しごとバーも、今みたいな形になるとは想像がつかなかったです。やりながらつくっていく感じかな。」
かなり柔軟性が求められる仕事ですよね。
「そうですね。それはコミュニケーションの取り方にも言えることで。こだわりが強すぎたり、根が真面目すぎたりする人は、もしかしたら向いていないかもしれないです。」
「あんまりきっちりやろうとしすぎると、疲れてしまうと思うので。ある程度力を抜いて、柔軟に対応できる人がいいんじゃないかな。」
どんなときにやりがいを感じますか?
「やっぱり、お客さんと話をするときですね。何回か来てくれた人が『ヒロくん、僕のこと覚えてる?』って言ってくれて。『覚えてますよー!』って話したり。そのお客さんが友だちを連れてきてくれたりするのもすごく楽しいんです。もともと人と触れ合うのが好きだし、人との繋がりという面ですごくやりがいのある仕事だと思います。」
「ここで出会った色々な人に可愛がってもらって、飲みに連れて行ってもらうこともあります。人の出入りが多いから、人と接するのが苦手だと難しいかもしれないけれど。」

「基本的に入りづらいので、隠さず言います。『ここ入りづらくなかったですか?』って。その一言で緊張がふっと和らぐと思うんです。」
「カウンターの中に立っていると、店内の様子が客観的に見られるんですよね。あの人誰かと話したそうだなとか、あの人すごく喋ってるな、とか。1人で手持ち無沙汰にしている人がいれば、声をかけてみたり。ふらっと立ち寄っただけの人であれば、そんなにガツガツ話さないです。でも一度コンタクトをとれば、向こうからも話しかけてもらいやすくなるんですよね。ここで働き始めてから、気配りができるようになりました。」
ヒロさんがリトルトーキョーの窓口になってくれると、とても入りやすいでしょうね。
「ウェブで見るのと直接来てもらうのって全然違うと思います。同じ昼間でもメグさんとじゅんこさんでは雰囲気が違うし、夜になるとまたガラッと変わる。だから、まずは来て、感じてもらうのがいいんでしょうね。自分の目で見て、ここで働きたいな、この人と一緒に働きたいなと思うかどうかが重要だと思います。働くのって、人と人との付き合いなので。」

「楽しむ気持ちがある人がいいです。まず生きることを楽しむ、そして働くことを楽しむ。仕事の上司とか先輩・後輩とかではなく、まず友だちになりたいです。みんなと仲良くなれる人がいいですね。」
「僕自身、はじめはコーヒーを淹れたこともお酒をつくったこともなかったので。知識や経験はそんなに必要じゃないのかなと思います。やっぱり何よりも、人と接するのが好きな人。それから、この場所を一緒につくっていける人。ベースもレールも何もない状態で今までやってきているし、これからもどんどん変わっていくと思うから。」
まずは、リトルトーキョーに足を運んでみてください。何でも前向きに楽しむ気持ちと、この場をつくっていくんだ!という気概があれば、きっと充実した毎日が送れると思います。
(2014/10/1 塩冶恵子)