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自然に納得

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

はじめて畑の上でトマトをかじったとき、遠い国から運ばれてくる野菜を不自然に感じた。

安くて便利だからと買った服は、厳しい労働環境の中でつくられているとニュースで聞いたこともある。

そんなことを思い出して、いまの自分の仕事を考える。関係する人に、地球に、どんな影響を与えているのだろう。

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「人にも環境にもやさしい」とうたわれるナチュラル&オーガニック商品の数々。

なかでも本当の安心・安全を求めて、厳しい評価基準を満たしたものだけを扱っているのが株式会社グリーンオーナーズ会議です。

“生活クラブ生活協同組合”や“らでぃっしゅぼ〜や”などにチラシという媒体で商品を並べ、組合員や会員に安心できる商品を届けています。

今回募集するのは、受発注の事務作業や取引先への営業を担当する人です。商品の背景や仕事の流れを学んだあとは、唯一の売り場となるチラシの制作にも携わるようになります。

経験は不問。できればナチュラルやオーガニックに興味を持っている方が希望だそうです。

「『自然が好き』っていうのは、誰もが持っている素質だと思うんです」そう話すのは、代表の山下さん。

グリーンオーナーズ会議が扱っている商品の多くは、自然の力を活かした、人と環境に配慮したもの。仕事に対して大きな納得感を持って働けると思います。

 

東京メトロ・九段下駅から徒歩5分。グリーンオーナーズ会議のオフィスを訪ねた。

スタッフは6名。ベテランが多いけれど、和やかな雰囲気のある職場だ。

はじめに代表の山下さんに話をうかがう。

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山下さんは、もともと衣料業界で働いていた。

どんどん効率化が行なわれ、安く便利な商品で競い合う様子に限界を感じて業界を去り、エコビジネスの世界へ転職。

その後1997年に株式会社グリーンオーナーズ会議を創業した。

「はじめて『エコ』って聞いたとき、なんだかよく分からないなって。農薬を使わない野菜とかで少しは認知されていたけど、それは一次産業のなかだけで。2次産業では効率のいい商品づくりに邁進していましたから」

いまでは一般的な「エコ」や「オーガニック」などの言葉も、当時はまだまだ知られていなかったそう。

そんなある日、知り合いの方から紹介されたのが“エコ”商品。そのひとつがオーガニックコットンの生地。アメリカから取り寄せてみたが、ものは薄汚れていて毛は硬く、それでいて値段も高かった。

「『汚い・硬い・高い』だから、どうしようもないなって(笑)。でも調べるうちに、すごく理にかなっていると思ったんです」

「一般的に流通しているコットンは大量の化学薬品を使ってきれいにされている。エコのものは安心・安全に結びつくから、きっとそのうち消費者が理解してくれるようになるだろうって」

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よさそうな商品と出会ったら、メーカーのいる現地へ直接話を聞きに行って、納得できるものか判断する。知り合ったメーカーと協力して新商品を企画したりもした。

そのスタンスは、エコ商品の市場ができはじめてきた今でも変わらないという。

「たとえば、『藍晶』という藍の墨の商品があります。これをつくっている『藍色工房』という会社は、徳島にある藍農家の娘さんがやっていらっしゃって。藍を染料だけじゃなく化粧品にも活用して、藍染め石鹸などさまざまな製品をつくっているんです」

藍色工房さんを富山の漆器屋さんに紹介したことで、藍色の漆器の開発が進んでいるという。

メーカー同士を紹介し、新商品へつながる動きをサポートするのもグリーンオーナーズ会議の仕事だ。

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和紙繊維のパジャマや消臭作用のあるプランターなど、どれも自然素材が使われ、日本の伝統技術が活かされている。

「昔から使われている素材って生活の役に立つんです。漆器に使う漆は抗酸化作用が高くて、食べものが腐りにくいように選び抜かれた素材なんですよね。麻を着ていたっていうのも、防虫効果があるから。素材となる植物は自分を守るためにそういう能力を持っている。日本は世界で5番目に植物種が多いんですって」

「こうやってエコやオーガニックの話をしていくと、けっきょく植物や自然の話になる。だからこの仕事は、すごく本質的な仕事だと思うんです」

扱っている商品は単にナチュラル&オーガニックというだけでなく、“自然”という大きなジャンルのなかのもの。自然の持つ力を活かしてどんなことをするのか、グリーンオーナーズ会議ではさまざまな事業展開の可能性があるという。

たとえば、日本と海外の自然素材を合わせた商品を企画するとか。

実際にこれまでなかった動きとして、北欧雑貨を扱う会社とコーヒーの焙煎をする会社とコラボして、セット商品を販売する企画が進んでいるという。

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「僕はこの仕事を長いことやって来て時間はかかったんだけど、ようやく登山でいう3合目が見えてきたと思っているんです。やる気さえあれば、もっといろんなことができる世界だと思う」

とはいえ、何をやるかは本人次第だという。会社全体で取り組むとはいえ、いまの仕事の先に何を組み立てていくかは、関わる一人ひとりにかかっている。

「ただ、『自然が好き』っていうのは誰もが持っている素質だと思うんです。その自然の中にある素材一つひとつを活かして、糧を得る。そういう意味では息の長い仕事だと思うんですよね」

 

今回募集する人は、商品の受発注の事務作業にはじまり、取引先への営業などを通じて商品の背景や仕事の流れを学んだあと、チラシ制作にも携わる。

宅配サービスに折り込むチラシは、売上を大きく左右する重要な“売り場”でもある。

グリーンオーナーズ会議は少人数のため基本マルチタスク。さまざまな人がチラシ制作に携わるなか、中心となって進めているのが常務取締役のバイデュラス未菜子さん。

話していて安心するような、優しい笑顔の方です。

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バイデュラスさんは編集者として、7年付き合いのあるカメラマンやデザイナーと一緒にチラシづくりをしている。

月に制作するチラシの数は15本。日々〆切との戦いになるため、本格的にサポートしてくれる人が必要だという。

「文章も自分で書いていて。でも、わたしじゃないと書けない文章っていうのはなくて、ぜんぶ積み重ねなんですよね。はじめは『チラシづくりなんて無理です』って感じで(笑)」

ただ、扱っている商品はどれも生活の中で使うものばかり。タオルを家で使ってみたりするうちに、商品との距離がだんだんと近くなっていったそう。

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実際に商品を使って感じたこと、メーカーを訪ねて聞いたこと、商品の性能のこと。実店舗ならお客さんといろんな話ができるけれど、チラシは一方的にしか伝えられない。

「だからこそ、メーカーさんの売り文句を鵜呑みにしないで、まずは自分で使ってみてどう思うかを大事にし、本当のコトを伝える努力をしています」

たくさん伝えたいことがあるなかどうまとめるか、ほかの仕事に比べてクリエイティブな仕事だという。

「強要はしないですけど、結果的に生活の中で『これいいじゃん』って思うことが仕事に活きているので、プライベートに仕事が食い込むのにストレスを感じる人は難しいと思いますよ」

バイデュラスさんは無理に自分を納得させているというよりも、扱っている商品がどれも人や環境にいいものだから、自然に使っているという様子。

「深く知りたいとか、貪欲な人には面白いと感じると思うんですよね。社長の話は、自然から地球や宇宙に広がって、どんどん壮大な話になっていきますから(笑)」

たとえ編集などの経験がなくても、積極的に学ぶ姿勢があれば誰でもできるという。

「あまり条件にこだわらず人を雇いたい」と、バイデュラスさん。

「かつて、アメリカで子育てをしながら働いていたことがあるんですが、日本で感じるのは、女性が働きにくい社会だなって」

「わたしがここにいるのは会社の協力あってのこと。それぞれが抱えている問題は、みんなで解決できると思うんです。仕事についても、これはできないってことがあれば、みんなでカバーすればいい。ただ、それは人が増えないとできないことでもあるので、これから来てくれる人と一緒にそういう環境をつくっていけたらなと思います」

今年4月に入社した最年少の坂本さんは、職場についてこう話してくれた。

「同い年の知り合いと話すと、『会社の人間関係がいやだ』ってことをよく聞くんですけど、ここでは全然なくて。逆に、すごい優しくて恐いくらい(笑)。『いつでも聞いてね』って言ってくれるので、分からないことも聞きやすいです」

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メーカーの元へ営業に訪ねたり、チラシの編集作業をしたり、さまざまな仕事に携われるのも、この会社の面白いところ。

自然の持つ力を活かしてどんなことができるのか。人にも環境にもよいことにつながる仕事を、納得感を持って広げていけると思います。

(2015/11/24 森田曜光)