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「あっ!」と驚くクリエイティブを形にできたら、どんなに素晴らしいだろう。そのために必要なことは、1から関わる仕事のやり方であり、そのためには『聴く』ことが大切になってくる。
そんな考えを実践しているのがJump Start株式会社です。
これまではプランニングを軸に様々なデザイン事業に取り組んできました。
今後は、現在も半数以上を占める医療系のクライアントワークを強化していくとと共に、新しい医療のメディアやITプロダクトも開発中とのこと。
今回はここで働くWebデザイナーを募集します。

そんな方は、まず読んでみてほしいです。
鎌倉駅から徒歩6分ほど、観光客で賑わう小町通りに面した建物の3階にオフィスはあります。
メンバーは代表を含めて6名。
その他にも様々なクリエイターが出入りしています。事業拡大に伴い、一緒に働けるWebデザイナーが必要とのこと。
はじめに話を伺ったのは代表の桑畑さん。
まずはJump Startの仕事の姿勢を教えてくれました。

人生とは言ったものの、Webであれば数年でリニューアルされ、ポスターは一週間もすれば剥がされてしまうことも少なくない。
生き続けるデザインとはどういうものなのでしょうか。
「そのときのプロセスやクライアント・提供先の人にとって、一生大切に手元に置いておきたくなるもの、また見返しただけで原点に帰れるものです」
「そういうことをどれだけ提供できるかが大切だと考えます。それを実現する手段としてのアウトプットですね」
「このような姿勢は、ある案件をきっかけに身につけました」と話してくれたのは、ファッション系のサイトを制作したときのこと。
「独立して間もない頃、クライアントに自信をもって提案したデザインが、何度やってもご納得いただけないことがありました。そのうちそのクライアントをご紹介していただいた先輩の経営者にもクレームがいきました」
なにが間違っているのか。
悩んでいる中で先輩に相談したところ、いただいた言葉は「クライアントのことをお前はどれだけ語れるのか」でした。
「すぐにクライアントに連絡して、頭を下げて一緒に食事に行きました。クライアントが実現したいことや大切にしていることを聞き、それを元につくり直したデザインは納得していただけました。その出来事は原点だと思っています」
相手に寄り添い、一緒に目標へ歩んでいく。
そんな姿勢が信頼関係を築いていく。
「相手を意識して働くことはJump Startの強みだと思います。クライアントとは、代理店を挟まず直接会話していくスタイルなので、クライアントとの対話の中からものづくりをしていきたい人にはこれ以上ない環境だと思います」

「逆にクライアントと直接会話をすることを欲していない方は辛いと思いますね」
今回募集するWebデザイナーも、ただ手を動かすだけでなく、上流工程から実際に関わっていく働き方になっていく。
「どんなことでも、一番信頼してくれた人につくってほしいという気持ちはあると思うんです。だからこそ、メンバーには企画から一緒に時間を共にすることを大切にしてもらっています」
企画から関わることで、クライアントとの相互理解は深まりやすい。
「さらにコミュニケーションを重ねていくことで、相手に提供できるものにも違いが出てくると思っているんです」
たしかに、クライアントには抽象的なイメージはあったとしても、具体的なものが表現できなかったり、イメージそのものが変化していったりすることもある。
だからこそ、クライアントのイメージを引き出していくためには、『聴く』力とそれをその場で『見える』かたちにすることが大切になってくるのかもしれない。
「コンセプトを決める会議に僕と一緒に同席してもらい、クラアントの世界観をその場でスケッチし、ラフに起こしていきます。それをデザインしてもらうといった流れになると思います」

Webデザインをかたちに起こすスキルと同時に、クライアントから『聴く』スキルも求められる。
「ヒアリングによって、相手の発想や発言は変わるので、クリエイティブもそこに連動して変わります」
「ヒアリング能力や対話能力を高めることで、結果的に自分のつくりたいものやお客さんの要望をより高いレベルと確度で実現できると思っています。そういう観点にピンとくる方に来てほしいですね」
そんな1から関わる働き方でWebを制作したいと考えていたときに、Jump Startと出会ったのがディレクターの坂元さん。

「営業から請求書をつくるまで包括してやれる環境で驚きました。デザインに関しても、Webに限らず紙から映像まで手がけるので、幅広く関わっています」
Jump Startは、必要に応じて担う領域は変化していく。
「だいぶ自分のペースで案件を動かせるようになりましたが、大変なことは今でもありますよ。今回募集するWebデザイナーさんも、はじめは戸惑うかもしれませんがその分、学べることが多いのは間違いありません」
基本的には一緒にクライアントのところへ行き、コンセプトをはじめ、どんなデザインにするかをディレクターと擦り合わせてつくっていく。
「そこで大事になるのが、お客さんと目的を共有してからデザインを考えることです」
お問い合わせを増やしたいのか、どういう印象をつけたいのか。その理由は何か。
コミュニケーションを通して、真の目的を明らかにしていく。
「たとえば、プログレスという不動産会社からは、組織を拡大するのに必要なブランディングをしてほしいという依頼がありました」
「まずはJump Startの独自の手法でヒアリングをおこない、どういう方がどんな想いで働いているか、プログレスの働きがいや、「らしさ」はどういうものかを明確にしました」

そういった資料を充実させた上で、その会社にふさわしいロゴやフォント、Webサイトをつくっていく。
「デザイン業務が忙しいと、正直打ち合わせの時間が惜しいと感じるときもありますが、そんなときでもクライアントの考えを肌で感じると、やっぱりデザインが早いんです」
「人に興味を持てる方だとデザインもスムーズにかたちになると思います。そういう意味では、何でも自分ごとのように考えられる方が向いているのではないかと思います」
デザインの知識や技術よりも大切なことがあるんですね。
「そうですね。そのまま無理な方向で進めるような人ではなくて、実現するには何をすべきか、クライアントと実現したい目的に立ち返って話ができる方だといいですね」
今回募集するWebデザイナーには経験が求められているけれども、なによりも大切なのはコミュニケーション。
ディレクターをしている丸川さんも、まったく異なる業界にいたものの、『聴く』力を持っている方だと思います。

「話をするなかで、Jump Startで何ができるのかを一緒に見つめていきたいと思いました」
何ができるかを。
「今はディレクターという立場で、プロジェクトを進行していくことが中心となっています。あとは取材に行ったりしますが、そういうことはラジオ局の経験が活かされたりもしていて。媒体は違いますが、感覚は似ている気がします」
そんななかで、不安があるとしたらどんなことでしょう?
「クライアントと話せば話すほど、新しいものがどんどん見えてくる。だからお客様をどこまで感動させることができるか不安は感じます。でも、不安が大きくなったときはスタッフやメンバーにサポートしてもらっています」
「でも案件ごとに全然変わってきますね。毎回新しいものを提示して積み重ねていくので、やりがいはあります」
大変さについて、もう少し詳しく聞いてもいいですか?
「職種や肩書き、過去の考え方で仕事の領域を線引きしてしまうと、どうしても辛くなると思います。私も正直、肩書きや役割にこだわっていた時期があったんです。でも、そこにこだわっているとどうしても考え方や働き方の幅が狭くなっていく感覚がありました」
「そこで、思い切って肩書きを気にせずに仕事をしたら、できることや見えてくることが一気に広がりましたね」
自分の持っている引き出しだけで仕事をするのは楽でしょうけど、それに収まるとは限らないですからね。
「そうですね。コミュニケーションをとればとるほど、深まっていったり、逆にちょっと距離ができちゃったり。そのなかでも豊かな人間関係を築きながら働く仕事だなと思っていて。そこが弊社の特徴でもあるのかなと思います」

ちょっと外出するにも、一声かけるなど、小さなこともじつはチームに影響しているんでしょうね。
「体調管理はもちろん、自分のチームに対する影響力は意識しています」
ふたたび代表の桑畑さん。
「心から夢中になって、ものづくりに没頭する毎日が働き方として理想ですよね。小説を読みはじめたら、楽しくて朝まて読んじゃったみたいな感覚です」
自分ごとのように夢中になる仕事ができたら幸せです。
「そうですね。デザインする上で大切なのは、自分をアピールすることではなく、クライアントを誰よりも深く理解することなんです。個性って主張するものではなくて、隠しても滲み出るものなので」

たしかに日本仕事百貨らしい記事だねと言われるより、Jump Startらしさが出ている記事だねと言われるほうが嬉しい。
表面上だけつくるような関わり方ではなく、クライアントや目にする方々の心に届くようなデザインをつくる。
そんな関係を築き、かたちにする場がJump Startでは生まれていました。
(2016/03/22 浦川彰太)