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麹は世界を救う

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

往々にして企業が掲げるビジョンはちょっと大げさに聞こえたりする。

けど、今回ご紹介する会社は本当に実現してしまうんじゃないかと、とてもワクワクしました。

「麹は世界を救う」

掲げるのは、1931年創業以来、鹿児島で焼酎用の種麹をつくり続けている河内源一郎商店です。

日本でつくられている焼酎の約8割は、河内源一郎商店の種麹を使用しています。

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そんな河内源一郎商店は、種麹づくり以外にもさまざまな事業を行っています。

自社でも焼酎をつくったり、本場チェコの味を再現した地ビールをつくったり、チェコ料理レストランを経営したり。

そして、日本でも有数の研究施設を社内に設け、麹菌の研究を進めています。

長年の研究の末、麹菌を農業に利用する技術を開発。さらにその技術を応用して、人体によい影響のある健康サプリを開発しました。

どちらも業界に変革をもたらすと注目されています。これが広まれば、日本は世界はもっといい方向へ進むことができるかもしれない。

今回は、健康サプリの販売企画を担当する人と、麹菌技術を使った農業研究を担当する人を募集します。

鹿児島空港から歩いて5分ほど。

とてもアクセスのよい場所に、河内源一郎商店が運営する麹とチェコと焼酎のテーマパーク「BARREL VALLEY PRAHA&GEN」があります。

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チェコ料理のレストラン「リトル・プラハ」は、本場チェコ・プラハで400年続く地ビールレストラン「ウーフレク」をそのまま再現したもの。

建物自体も再現され、レストラン以外の施設もチェコ風の建物になっています。

「一般的な研究室は暗くて気持ちが落ちるじゃない。でもここは、ぱっと外へ出たらすぐお庭があって、明るい雰囲気がある。それで研究をすると、精神的にとてもいいでしょ」

代表の山元正博さんです。

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山元さんは河内源一郎商店の3代目。

日本に存在する3種類の麹菌「黄麹菌・白麹菌・黒麹菌」のうち白麹菌と黒麹菌は、山元さんのお祖父さまとお父さまが発見したものです。

2代目のお父さまと山元さんは焼酎製造機械の設計にも精通し、焼酎を日本中へ広めた立役者でもあります。

「うちの技術は一歩も外に出てないまま、種麹だけが一人歩きして河内源一郎商会の隆盛は築かれてきました。ただ焼酎屋さんの種菌をつくって守っていくのはインフラ事業ですから、何のリスクもない。やはり仕事というのは夢がないと楽しくありませんよね。我々は親子3代みな常に新しい技術を開発することで、次の基礎をつくってきたんですよ」

3代目といえども、山元さんは起業家精神に溢れている方。

若いころ、地ビール醸造が解禁されたときには技術修行のためヨーロッパへ赴き、チェコで製造技術を習得。本場チェコのピルスナーを再現した「霧島高原ビール」を開発しました。

チェコでのネットワークを活かして、今度はチェコ料理レストランを開設。加工品の販売なども行い、観光事業もはじめました。

そして山元さんが新たに取り組んだのは、麹菌を農業へ応用すること。

きっかけは、福島県二本松市にあったといいます。

「訪ねた酒蔵さんのすぐ近くに、酒蔵でもないのにうちの麹をたくさん買ってくださるお客さんがいたわけですよ。気になってちょっと挨拶に行ったら、なんと農家だった。牛の農家さんなんですね」

「そこのおじいさんと話すと、こう言うんですよ。『わしゃあ肉質で日本一になったことが何回もあるんだ。その秘密はあんたのとこの麹だよ。誰にも言うなよ』って。もうずいぶん昔なので約束は果たしたつもりなんだけど(笑)」

観光事業が軌道に乗ったころ、おじいさんの話を思い出した山元さん。麹を農業に応用する研究がはじまりました。

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腸内環境が人の健康の鍵を握っていると言われているけれども、それは動物も同じ。腸内で酪酸という物質が増えると免疫力が上がって、腸内環境が大幅に改善されるそうです。

ただ、酪酸は胃の中で分解されてしまうから、直接摂取することはできない。

どうすれば酪酸を増やせるのか。製薬会社をはじめさまざまな企業が開発を進めるなか、山元さんはそれを可能とする麹菌を使った飼料の開発に成功しました。

「ドラスティックに腸内環境が変わることで病気をしなくなる。そして免疫システムが変わることで、成長効率がものすごくよくなるんです。たとえば鹿児島の黒豚というのは8ヶ月で大きくなるのが売りなんですが、うちの飼料を食わせると6ヶ月で大きくなります」

しかも、必要なエサの量は20%も少なくなる。この飼料で育った豚肉の加工品が、これから大手食品加工メーカーから販売されるそうです。

「いま日本国内では豚のエサに年間600万トンの飼料が使われてます。世界のマーケットはこの100倍。世界中で麹が使われると年間で1億2000万トンのトウモロコシが節約できる。しかもこの効果は豚だけじゃなくて、鳥や牛もいけるはず」

「それだけじゃないです。いまアメリカで豚が700万トンも死んでるPEDという病気があります。子豚特有のウィルス性の下痢でして、一度かかると100%死ぬと言われています。これも治ります。すでに治っているデータがあるんです。薬もいらなくなるんですよ」

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「これを見てください」と、山元さんがスマートフォンを取り出して動画を流しはじめた。

鉄板の上で2枚の豚肉が焼かれていく映像。片方が配合飼料で育った豚の肉で、もう片方が麹を使った飼料を食べた豚の肉。

何だろうと不思議に思いながら見ていると、後者の豚肉は焼かれてもまったく縮まない。

「細胞膜がゆるいと加熱したときに破れて、細胞質の中のドリップが落ちていくんですね。ところが麹を食べると細胞膜が強くなるので、ご覧のようになる。しゃぶしゃぶにしてもアクが出ないんですよ。お肉がすごくおいしくなる」

さらにこの豚のフンでつくった堆肥で農作物を育てると、大きさが約1.5倍にもなるのだとか。収穫量が5割り増しになることから、農業界からも注目されているそうです。

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そして今度は人にも応用。河内源一郎商店は『茶麹』という健康サプリを開発し、昨年から販売を開始しました。

薬ではないから、はっきり言えないのがくやしいところ。でも、花粉症や癌によい影響があると、実際に使った人からの声があるそう。山元さんも花粉症に悩まされなくなったといいます。

「もちろん人によって差はありますが、たくさんのよろこびの声が届きます。とくに癌。人間の体の中では癌細胞が常時生産されているわけです。けど発症しないのは 癌細胞をNK細胞が食べてくれるから。年をとると癌になるのはNK細胞が減るからであって、いかにNK細胞を増やすかが非常に大事なんです」

NK細胞を増やす成分の研究はさまざまな企業で行なわれていて、商品化も進んでいる。その効果はNK細胞を1.1倍〜1.3倍に増やすというもの。

ところが茶麹は2.5倍に増やすことができるそうです。

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豚にも農作物にも人にも、いいことばかりで逆に怪しんでしまうほど。

話を聞きながら、何度も「本当ですか?」と言ってしまった。

「話がうますぎるのでね。だけど、ここに来るまでどれだけ苦労したか」

費やした研究期間は、なんと15年。研究のために研究員を7人雇い、1200頭もの豚を育てています。

農水省から多少の助成金があったり、大学と共同研究しているとはいえ、ひとつの会社が莫大な時間と費用を費やしてきました。

「これを狂気の沙汰と言うんですよ(笑)。ただ我々は、麹は世界を救えると本当に思っています。僕のじいさんが発見した麹菌を世界中に普及することによって、地球環境の向上、そして世界平和に必ず貢献できると。体が健康だったら悩むことはないし、心身が穏やかになったら戦わないでしょ」

「僕はもういい年なので、どこまで自分の代でやっていけるかわからない。けど、次の代にも希望をつないでいくことのできる技術だと思っています」

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今回募集するのは、健康サプリ茶麹の販売企画を担当する人と、麹菌技術を使った農業研究を担当する人。

とくに販売企画ではwebスキルに強い即戦力を求めているといいます。

河内源一郎商店は東京・原宿にも事務所を借りていて、ゆくゆくはそちらに勤務することも可能です。

「すでに通販は焼酎を売ったりしていて、顧客も6万件以上います。だけど、それに向けての販売はまだできていないし、マーケティングもやっていかないと。現有勢力だけでは限界があるので、これからの人に期待しています」

農業に関してはこれまでにない育成方法になるので、1〜2年かけて技術を覚えていってほしいとのこと。今後とある県で1万坪を使った畜産計画があり、そこに河内源一郎商店の技術が導入されるそうです。

農業指導者として国内だけでなく、海外でも活躍する日がやってくるのもそう遠くないかもしれません。

「これから必ず食糧危機が来ます。戦争も起こるでしょう。そういったものに対して、麹という食品を通じて世の中を変えていく。そういう志に共鳴するような人がいたらとてもうれしい」

山元さんはどんな人に来てほしいですか?

「バイタリティのある人ですね。これまで失敗の連続でした。成功というのは失敗の積み重ねでしかないんですね。僕が要求するレベルは高いので、気持ちのある若者に来てほしいです」

 

最後に、スタッフの方々にも話をうかがいます。

写真左から、牧野さんと加治佐さんです。

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牧野さんは入社24年の大ベテラン。これまで焼酎やビールの開発・製造・販売を担当し、いまは茶麹の販売企画を担当しています。

加治佐さんは入社3年目。出版社から転職し、河内源一郎商店ではパンフレットを制作したり、牧野さんと同じ茶麹の販売企画も担当しています。

お二人にもどんな人に来てほしいか聞いてみると「スキルもあってほしいけど、一番は人の部分」だといいます。

「webのスキルのある人間が非常に少ないので、その部分を強化したいのだけど、会社の考えを素直に受け入れて理解できる人じゃないと」

「代表はすごく発想豊かで、昨日言ってたことも今日は変わっていたりする。柔軟かつ代表と同じ方向へ向ける人じゃないと、会社に残れない。単に高い給料がほしいから、商売的に将来性があるからというだけで来る人はついていけないと思います」

厳しさもありつつ、アットホームな雰囲気があるのもこの会社のよいところだと思います。

会社に託児所を設けているから、安心して出産できる女性スタッフさんも多いのだそう。

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ヨーロッパをはじめさまざまな国から留学生・研修生もやってきているので、地方いえども閉塞感があまり感じないのも魅力的です。

これからは15年の研究が大きく花咲くとき。全国へ、海外へ広がる力のあるこの会社に、いまのタイミングで入れるのはとてもチャンスだと思います。

(2016/5/11 森田曜光)