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健やかな空気をつくる

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

現代人にとって、「健康」は大きな関心事のひとつだと思います。

徹底的に管理したい人、食事に気を遣う人、日常的な運動を心がける人。

程度の差はあっても、心身ともに「健康」でいたいという気持ちは多くの人が抱くもの。

そんな気持ちに「住まい」から応えるのが、早稲田ハウス株式会社です。

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千葉県松戸市、馬橋駅前に事務所を構えて39年。アフターサービスや緊急時にも迅速に対応できるよう、事務所から車で30分圏内に限った地域密着型の家づくりを続けてきました。

9年前からは、住む人の身体にやさしい「健康住宅」を専門に手がけています。

今回は、現場管理と設計の担当者を募集します。

いつも通勤時に通り過ぎていた馬橋駅に、はじめて降り立った。

JR常磐線のほか、馬橋〜流山間の6駅を結ぶ流鉄流山線が通っていて、ゆったりとしたローカル感が漂っている。

少し歩いてロータリーに出ると、遠くからでも目につく大きな看板が事務所の位置を示していた。

まずお話を伺ったのは、代表の金光さん。

39年前に早稲田ハウスを立ち上げ、これまで引っ張ってきた方だ。

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「7月1日で39周年を迎えました。つい先日ですが、18年ほど前のお客さまが、娘さんご夫婦の家をお願いしたいと相談にいらして。39周年のお祝いということで、わざわざ菓子折りとお花を持って来てくださったんですよ」

最近では、親子2代に渡ってのお付き合いになることも少なくない。

大きくなったお子さんから仕事の話を聞いたりするのもひとつの楽しみだそう。

「創業から30年間は、一般的な住宅をつくっていました。健康住宅にシフトしたのは9年前のことです」

なぜそちらに舵を切ったのですか。

「企業30年説ってありますよね。ローコスト住宅など競争もあるなかで、これからも早稲田ハウスが残っていくためにはどうしたらいいかなと考えていたんです」

ちょうどそのころ、知り合いのハウスメーカーの手がけた住宅で、赤ちゃんのアトピーが治ったという話が耳に入ってきた。

「嘘みたいな話ですよね。本当かな?と思って見に行ったら、お母さんが涙流しながら喜んでいるんですよ」

「『親の涙に嘘はない』って、そのときに感じたんです。確証はなかったですけど、とにかくはじめてみようと思いました」

これを機に、すべての住宅を自然素材に切り替えたという。

しばらくするとお客さんから、アトピーやぜんそく、花粉症などの症状がよくなったという問い合わせが続々と届くように。

「9年の間にたくさんの声をいただいたので、昨年出版した本には、お客さまの実名でご紹介しています。YKさんとか言ったら、嘘っぽいでしょう(笑)」

本の写真

なかには、胡散臭いと思いながらもデザインが気に入って住んでみたところ、体調がよくなった人もいるそう。

すごいと思う反面、ぼくもまだ半信半疑の状態だ。一体、何がその違いを生んでいるのだろう?

「うちの会社はですね、よその会社にできないことがひとつあるんですよ。家の空気をつくっているんです」

空気をつくる。

「水は気を遣う人も多いですよね。でも空気は?…そう、お手上げなんですよ」

「ただ我々この住宅をやるようになって、家の外は難しくても、家のなかの空気は変えられることがわかったんですね。まさしく、浄水器を取り付けるようなものです」

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早稲田ハウスのWebサイトに詳細が載っているが、厳選した自然素材で室内を施工するだけでなく、家が建つ土地や基礎工事の段階からきれいな空気を循環させる工夫がなされているという。

「住宅って、一生の買い物ですよね。にもかかわらず、まったく試せないまま買ってくれっていうのはおかしな話なんです」

「うちでは、モデルハウスに宿泊体験ができる『一日わが家』を実施しています。一晩寝たらわかりますから。すぐ近くなので、ぜひ行ってみてください」

そう言われ、車で3分ほどに位置するモデルハウスを見学させていただくことに。

案内してくれたのは、設計担当の田口さん。

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なかに入ると、木の香りがふわっと感じられる。床は宮崎県産の飫肥(おび)杉、建具は日光杉を使用している。

「肌触りがいいので、スリッパを使わずに素足で歩いていただきます。壁は脱臭と除湿の効果がある純度80%以上の珪藻土です。寝室は90%のものを使っていて、天井には墨を塗りこんでいます」

室内写真1

一部屋だけ、スタンダードな壁紙とフローリングで囲まれた部屋があるので入ってみる。

築5年になるというが、ここは嗅ぎ慣れた“新築のにおい”がする。

「これって実は、揮発した化学物質のにおいなんですよね。北側の部屋なので、陽もあまり当たらず揮発しづらいはずですが、これだけにおいます」

もとの部屋に戻ってみると、胸のあたりがすっとするような感覚があった。

金光さんの言っていた通り、泊まってみるのが一番わかりやすいのかもしれない。

「家づくりの主役はお客さま本人であり、我々ではないんですね。我々はあくまで、決めるためのお手伝いをしているんです」

「自分がどんな家に住みたいのか、明確でない方もいます。その場合は、一緒に物件を見に行ったり、泊まっていただいたり、実際に住んでいる方のお家にお邪魔することもあります」

過去のお客さんがモデルになるんですね。

「そうなんです。お引き渡しした後も『いつでもうちを見に来てください』と言ってくださる方が多いんですよ。お客さまに恵まれているなと感じますね」
 

再び事務所に戻って、田口さんのこれまでについても伺う。

もともと自分の家をつくりたいと思い、住宅業界を志した田口さん。

現場監督を10年ほど経験してから設計に移っていったという。

「住宅はベルトコンベアでつくれるものではないし、図面に書いてある通りにつくればいいわけでもない。職人さんやお客さまとのコミュニケーションが必要なことがわかったんです」

「素直にすれば素直に接してくれるし、どちらかがずるくなれば、もう一方もずるくなります。そのことを知れただけでも、現場から設計に移れてよかったなと思います」

職人さんと打合せ写真

全体が見えてきたことによって、ある問いが生まれてきたそう。

「家づくりのゴールってどこなのかなって、最近はよく考えます。20年前のお客さまから『ドア壊れちゃったから直して』と連絡が入ることなんて、前まで考えもしなかった。時間が経たないと実感できないことがあるんです」

「長い時間をかけて“やってよかったな”という感覚が続いていくのも楽しいところ。もっともっと、今見えないゴールも見てみたいですよね」

最近は、家ができあがっていくプロセスも全てひっくるめて、お客さんにも家づくりを楽しんでもらいたいと考えているそうだ。

あるお客さんとの間には、こんなやりとりがあった。

「小学6年生と2年生のお子さんがいらっしゃるご家庭でしたので、『お子さんにもカメラを持って家の写真を撮ってもらったら、大人の視点とは違って面白そうですね』と打ち合わせ時にお話ししていたんです」

すると、住宅完成後の祝賀会に、思わぬ形でその写真が現れたという。

金光さんがファイルから何かを取り出した。

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「お家の好きな場所ランキングをつくってきてくれたんです。まず6位から。なんでそこが好きなのかっていうのも全部説明してくれて。『ここの模様がかわいい』って拡大してたり」

「さて、1位はどこだと思いますか?」

えっと、リビングでしょうか。

「じゃん!『早稲田ハウスとスタッフのみなさん』ですよ。こんなことやられたら、たまらんでしょ」

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終始うれしそうに語る金光さん。聞いているこちらまでうれしくなってくる。

祝賀会は毎回、早稲田ハウスの持ち出しで開いている。それでも、これがパワーの源になっているからやめられないのだそうだ。

「職人さんたちからも一言ずつもらいます。口下手な方が多いんですけど、『水道屋です。見えないところだけどしっかりやりました。何かあったら吹っ飛んでいくので言ってください』って」

「裏方は表に見えないことも多いので、お客さんはそこではじめて、たくさんの人が家づくりに関わっていたことを知るんですね」

祝賀会

喜びに満ち溢れるような時間を提供できる仕事。でもそれは一方で、相手の人生を左右するほどの責任の重さも意味している。

「住宅業界には、どこか“引き渡したら一丁あがり”という気分が蔓延しているんです。文句言われるのはここまでだという感覚ですよ」

「でもね、我々はここからはじまる。ある意味、祝賀会がその後の関係のスタートなんです」

最後にお話を伺ったのは、現場監督の菊地さん。

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両親が違法建築を購入してしまったものの、何も手助けできなかったことがきっかけで不動産を学んだという。

そんな菊地さんからは、一つひとつ真面目に向き合う姿勢が伝わってくる。

「現場は日々変化します。そのなかで起こる課題をひとつずつクリアしていくのはやりがいですね。ただ一番力をもらえるのは、祝賀会やその後の定期検査でお客様の喜んでいる姿を見られるときです。大変なことがあったとしても忘れられるし、一番力になりますね」

あるとき、正方形になるべき基礎部分が、わずかにズレてしまったことがあった。途中段階までは計測していたものの、直前に寸法を測らなかったことが原因だったという。

ぱっと見ならわからない程度のズレだったが、菊地さんは正直に伝えたそう。

「上棟間近だったので、お客さまはかなりショックを受けておりました。それでも、『正直に話してくれたし、またやり直してもらえるならお願いします』と言ってくださって」

「どんなにいそがしかろうが、ほかの工事と被ろうが、これだけは絶対にやると決めたら、やる。その想いを強くしたのは当時の失敗がきっかけでしたね」

完成物件写真

どんな仕事にも責任は伴うけれど、ここでは人一倍の責任感が求められるのかもしれない。

“チームの一員である”という意識を大切にしているのだと思う。

「以前からずっと『仕事でも何でも、嫌ならいつでもやめていい』と言われているんです。『チームとしてやるんだから、同じ方向を向いてやろうよ』と。みんなこの会社に賛同するからここにいる。そういうことですよ」

最後に、金光さんがこんなことを言っていました。

「幸せってひとりでは感じられないですよね。ひとりで札束数えてふふふって、そんなの幸せじゃない」

「自分たちの関わった仕事で、目の前にいる人が喜んでくれる。それが幸せだと思っています。同じような感覚で家づくりをしていきたい方が来てくださったらうれしいです」

もし応募を迷っている方がいたら、一度モデルハウスを訪れてみてください。

まずは体験してみて、決めるのもいいと思います。

(2016/7/25 中川晃輔)