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世のため、人のため。そんな想いが原動力になることは、実際に多々あると思う。
その一方で、「自分たちのため」を語ることについて、多少なりとも後ろめたい気持ちが出てきてしまうのはなぜだろう。
“良い仕事”をするためには、経済的にも、精神的にも、肉体的にも、その人自身がバランスのとれた“良い状態”であることが大切だし、「世のため、人のため」と同じぐらい、「自分たちのため」を考えるのも大切なこと。
これは今回の取材を経て感じたことです。

メインとなる仕事を簡単に言い換えるなら、マンションやアパートなどの不動産を売りたい人と買いたい人、双方をつなげる仲介業です。
今回は、不動産の所有者にアプローチし、売却希望者を見つけてサポートする営業職を募集します。
研修期間や資格取得支援の制度も充実しているので、未経験でも問題ありません。ここで不動産のノウハウを学びたいという人、自分の経験を不動産の分野で活かせそうだと思う人は、ぜひ続けて読んでみてください。
神奈川・横浜。
みなとみらい線の馬車道駅から地上に出てすぐの大通り沿いに、きらめき不動産の本社がある。ビルの間にはランドマークタワーの姿も見える。

迎えてくれたのは、代表の後藤さん。一番手前の打ち合わせスペースでお話を伺う。

たしかに少し変わったつくりをしている。それに、後藤さんが腰掛けているのはビーズの入った座椅子だ。
「移転した理由はいろいろあるんですけど、一番は飽きちゃったんですよ」
え、飽きた?
「さすがにここには何年かいるつもりですけど、落ち着きがないんでしょうね(笑)。自由が丘や品川に支店を出しつつ、本社をほぼ毎年移転してきました」
「チーム変更もしょっちゅうあるので、机をあちこち動かしていたら配線がぐちゃぐちゃになって、『これは直すより引っ越したほうが早くない?』という話が出たんです」
大学卒業後、就職活動をせずにオーストラリアへと渡った後藤さん。ワーキングホリデーをしながら、毎日8時間はサーフィンをして過ごしていたという。
帰国後は旅行の添乗員やコールセンター、コンピューターソフトや証券会社の営業など、さまざまな仕事を転々としてきた過去がある。
不動産の仕事をはじめたのは12年前。完全歩合制の会社で働いたり、知人の会社の立ち上げに関わったりと経験を積み重ね、8年前にきらめき不動産を立ち上げた。
「ほかの不動産投資会社よりも深く突き詰めた提案ができている自負はあるんですが、ぼくが言っても、それって信用できないですよね。なので、できる限りお客さんに安心感を持ってもらえるようなオフィスをつくりたいという想いもありました」
内装はすべて、職人さんに直接イメージを伝えてつくってもらい、子連れの来客に向けたキッズスペースも完備。

「スタッフはここで一番長く時間を過ごすことになるので。味気ないよりは、楽しいほうがいいかなと思って」

現在の本社スタッフの人数は30名ほど。広い部屋にゆったりとデスクが並べられていて、空席もいくつか見える。
新しく入ってくるスタッフのために、あらかじめ用意してあるそうだ。
「ずっと少数精鋭でいくというより、人が増えてもうまく回るなら規模も少しずつ広げていけたらいいと思っています。100人いたらちょっとキツいけど、70人ぐらいなら机も余裕で並べられるかな」
たとえば、不動産未経験の方がきたらどうでしょう?
「研修もやりますし、資格を取るのも支援してますよ。2、3年経ったら宅建だとか、そのほかの資格も都度。今も3人ぐらいCPMっていう、不動産業界最高峰の資格を取りにいってます。ひとり70万円ぐらいかかるんですよ。それも全部会社から出しています」
「不動産の営業マンとして、口がうまいやつだけ這い上がっていくっていうのはあれなので。会社の成長に合わせて人も成長していけばいいという考え方ですね」

「今までは不動産の知識を掘り下げてきて、それはよしと。それ以外の一般的なビジネスマンとしての教養って、大手だと新卒でけっこうな研修があったりするじゃないですか。中途に関しては『できて当たり前でしょ』っていう風潮があったりします」
「そういうのもできるやつ・できないやついて当然だと思うので。そこはみんなで育っていけばいいのかなと。ぼくも含めて、そう思ってますね」
その意味では、経験・未経験は問わない。いつか独立を夢見ている人でもいい。
「どんなタイプがきても受け入れられる体制はあると思うので、ある意味誰でもいいんです。基本は営業職ですけど、いろんな可能性も常に考えているので」
もともとワンルームの仲介がメインだったころに、新しく入ったスタッフの人が一棟ものの物件を扱いはじめたことがきっかけで、新たに部署が設立されたこともある。
今後、マーケティング部やシステム部をつくる構想もあるらしいので、そういった経験がある人がいても面白そうだ。
「ゆくゆくはポケモンGOみたいなものをつくりたいです。ははは(笑)」

「不動産投資って、まだまだ一部の人を対象にしたものだと思います。昔で言えば地主がやることだったり、一部のすごいマニアックな人だけがやるものでした。でも昔と違うのは、インターネットが普及し、スマホやタブレットを一人一台持っているということ」
「たとえばですけど、賃貸経営ゲームとかね。うまくいったら1円ずつ増えていくとか、うまく売り抜けたら500円が700円になりました、とか。そんなのがあれば、ハードルが低くなりますよね。今、ゲームでつくった野菜が実際に送られてくる農家ゲームなんかもあります。それが不動産でできるかわかりませんが、中期的にはやっていきたいなと思っていることですね」
将来的には、海外の不動産も扱っていきたいそう。
「世界中の不動産の時価総額を合計すると、64京円にもなるらしいんですよ。その1%だとしても、6400兆円というマーケットになる。まだまだ可能性はあるなと思っていて。国内に目を向けつつ、海外のほうも一緒に走っていくと面白いですよね」
不動産にかかわる仕事であれば、これからいろいろな広がりが考えられそうな気がする。
後藤さんの進む方向に柔軟についていくだけでなく、自分の興味関心につながる可能性を見出したときには、その方向にも歩んでいける人が向いているのかもしれない。
ここで、今年1月に入社した伊山さんにもお話を伺う。
話の端々で笑わせてくれるような、明るいキャラクターの方だ。幼少期は子役タレントをしていたという。

「今の懸念は掃除ですよね。前まではちょっと拭いとけばよかったのが、けっこうな広さになったので。『ルンバを買ったらどうか?』と提案したんですが、却下されちゃいました(笑)」

入社前は、ファストフード店のバイトや、アパレルの法人営業を経験。友人の紹介できらめき不動産を知ったという。
「当時の不動産屋のイメージって、ドラマとかでも辛そうだし、灰皿が飛んでくるみたいな感じでした。ただ、友人と飲みながら話していると、『この会社はホワイトだし、本当にちゃんと帰れるから』と言っていて。いいなあと思いながら聞いていたんです」
実際に入ってみて、どうですか。
「はじめのころは、なかなか契約に結びつかなくて。それでも売り上げがあがらないからといって、詰められるようなことはなかったですね。何か言われたとしても、自分のことを思って言ってくれてるのがわかったので」
その苦しい時期をなんとか乗り越え、初契約に至ったときの話をしてくれた。
「最初に奥さんが電話に出たんです。いつもは『売るの?売らないの?』と失礼な営業が多くて、そのまま切ってしまうと。ただ、その日は旦那さんに変わってくださって、お話が進んでいきました」
「後から『伊山さんの話し方が丁寧だったから、ここに来たんだよ』と言ってもらえて。自分のカラーが数字につながったのかなと思って、そのときはすごくうれしかったですね」

それから、自分の頭で考えることも大事にしているのだと思う。
「本とかマニュアルを読むよりは、隣の人の電話をこっそり聞いてみたりとか。実際に見て、聞いて、やって覚えることが多いと思います。ぼくは投資家さん向けのDVDが一番すんなりと入ってきたんです」
それはなぜですか?
「投資家目線で見ると、『たしかに、こういう物件は買いたくないな』とか、『こういうリスクがあるな』っていうことに気づけたんです。営業を受ける側の立場を理解するのに、いい教材になりました」
なるほど。伊山さんは、どんな人と働きたいですか。
「ベタですけど、元気で前向きな人がいいですね。それから個人的には、カラーがある人。ぼく自身も自分のカラーを大事にしながら働いていきたいですし、そういう人のほうがこの会社を楽しめると思うので」
自分を活かして働く。
そんなふうに言うと大げさに聞こえるかもしれません。
言い換えれば、ここには肩肘張らずに、気持ちよく働きたい人が集まっているように感じました。
不動産に興味がわいてきた人。自分のこれまでの経験を活かしたい人。人と話すのが好きだという人。
いろんな人の応募をお待ちしています。
(2016/8/31 中川晃輔)