求人 NEW

モノをつないで、未来へつなぐ

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「この仕事をしていて思うのは、みんな捨てることまで考えてモノを買っているのかなって。ゴミ出しの日に捨てたら、そこで終わりじゃないんですよ」

モノの背景が注目されるようになった昨今。使い捨てたモノの行き先を気にする人はどれだけいるだろう。

よかれと思い、使わなくなった家電製品をリユースショップへ持ち込んだとしても、そこで売れ残ればまた廃棄され、回収業者が引き取っていく。

多くは不適正なルートで海外へ輸出され、リサイクルとは到底言えないような処理がされているそうです。

「中国のグイユー、ガーナのアグボクブロシーなどでは、グシャグシャに潰された家電製品が大きな山になって、そのまわりに小屋がずらっと囲んでいるんです。女性や子どもたちが素手で引っ張り出してきて、小屋で薬品使って溶かしたり解体したりして、必要な金属を取り出す。使えないモノはどんどん埋めちゃう。川なんてすごい色です」

そんな現実を目の当たりにしてから、株式会社ecommitはグレーゾーンが存在する業界にメスを入れ、正しいリユース・リサイクルの輪を広げてきました。

適正な仕組みをつくることで、大切な地球資源がきちんと循環するように。そして、モノを捨てる人も受け取る人も、みんなが笑顔になる環境になるように。

海外展開もはじまり、来年には国や大手企業と連携して最先端のリサイクル工場をタイやフィリピンで建設する予定です。“国際循環”と呼ぶ国境を越えたリユース・リサイクルの輪を、アジアのみならず世界中へ広めていこうとしています。

ecommit01

これからの展開を控え、まずは国内の体制を磐石にしていきたい。

今回は、東京営業所と鹿児島にある本社で働く人を募集します。

大きなビジョンの根っこにあるのは、一人ひとりの「もったいない」という気持ちのようです。

同じことを思う人に、ぜひ続けて読んでほしいです。

 

東京・多摩地域にある瑞穂町。ここにecommitの東京営業所があります。

東京や神奈川にあるリユースショップや家電量販店、タワーマンションなどから出たモノを回収し、分別。まだ使えるモノは海外へ輸出し、使えなくてもリサイクルできるモノは国内で販売。どうにもならない廃棄物は処理業者へ引き渡し、適正な処理をしてもらっています。

ecommit02

全国にいくつかある営業所の中でも、やっぱり東京営業所には一番モノが集まってくる。

実は、タイやフィリピンで工場をつくる海外展開の計画が1年後ろ倒しになったこともあり、ecommitはいま国内の基盤づくりに力を入れています。

ひとつは、2年前からはじまった国内販売の強化。回収したモノのなかからまだ使えるモノを国内のリユースショップに卸す、いわば再リユースです。

きっかけは現場からの提案でした。

「分別するときに国内でいい値段で売れるだろうなってモノがあっても、いままでは販路のある海外に送るしかなかったんですね。でもやっぱりもったいないっていう気持ちがすごくあって、とりあえず取っておいたんです」

そう話すのは、東京営業所の責任者を務める成田さん。

ecommit03

「で、本社にいる社長に一度フリーマーケットに出してみたいって言ったら、いいよって。試しに300店舗が集まるサマーランドのフリーマーケットに出店してみたんです」

洋服、着物、かばん、アクセサリー、香水... これまでもったいないと保管していたモノが、たった1回の出店で25万円に生まれ変わった。

これを機に様々なフリーマーケットにも出店するように。そこで新たな業者とのつながりも増え、いまでは衣類や靴を営業所まで直接買取に来てくれているといいます。

「毎月衣類を買い取ってもらうので100万円。ヤフオクにも出店してて、ここも100万円」

捨てられるはずだったモノが、それだけの価値になるなんて。

「売れそうなモノはまだまだあるんですよ。たとえば、家電製品は販売が追いつかないほど回収量が多くて、どこかの業者さんにまとめて持っていってほしいくらい。あとスキーやスノーボードの製品はタイやフィリピンで需要がないので、どんなに状態がよくても売り先がなくて。本当にもったいないんですよ」

そういった国内で売れそうなモノを、回収先のリユースショップなどに卸販売の提案をするのが営業担当の仕事のひとつ。

リユースショップは中古品の品揃えによってお店の魅力が左右されるため、安価でいいモノを仕入れたいという需要が十分にあるといいます。

さらにecommitはリユースショップや行政を巻き込んだ新しい仕組みづくりをはじめようとしています。

それが『小型家電認定スキーム』というもの。

説明してくれるのは、この案を代表と一緒につくり出した、営業担当の宇留野さんです。

ecommit04

「リユースショップには家電製品を売りに来る一般のお客さんがいます。ただ、お店側は何でも受け取るわけにはいかなくて、お店で販売できそうなモノであれば買い取る。販売できないモノをお店側は無償でも受け取ることができない。けど実際は、お客さんに離れてほしくないから無償で引き取ったりもしていて」

「それを産業廃棄物として出そうとすると、お店側は費用がかかってしまう。そこで、何でもかんでも買い取ってくれる回収業者に売ってしまうんですね」

売ったモノがどこへ行くかというと、冒頭にお伝えした通り。中国などの海外で、環境にも人体にもよくない処理がされている。

これが一部の話ではなく、不適正な輸出を行う回収業者はたくさん存在するのだそう。

「環境省は事態を把握していて、最近では全国の港で輸出の規制を強めているんです。すると回収業者がいなくなって、今度はリユースショップが廃棄品を出せなくなっちゃったりしていて」

「一般のお客さんからの引き取りを断ることもできずに、自分たちで出費して産業廃棄物に出すお店もあって。結局お店側にシワ寄せが来てしまっているんです」

今後、全国で規制が強まり、同じようなことが起こるはず。家電製品の継続的なリユース・リサイクルの輪を広げるためには、新しい仕組みが必要です。

そこで登場するのが『小型家電認定スキーム』。

工場を持ち、適正なリサイクルを行うことができる認定事業者と手を組み、リユースショップを認定業者の委託回収先にしようというもの。

これによってリユースショップはお客さんからリサイクル費として料金を取ることができる。利益は認定事業者とショップから工場へモノを運ぶ運送業者にも分けられ、採算が合わずに苦しんでいた認定事業者の助けにもなる。そしてecommitが運送業者を務めます。

ecommit05

問題を根本から解決できる、画期的なアイディア。ところがリユースショップになかなか受け入れられなかったそう。

「リユースショップは一般のお客さんからお金をもらってモノを受け取るなんて感覚がないんですね。これまでは支払うか、無償で受け取るかだった。どのお店さんも集客が落ちるんじゃないかって心配されていて。社会的に意義があるのは分かるし、今後規制も強くなるだろうけど、踏み込めない。もうちょっと様子を見たいなって」

そんななか、福岡で4店舗展開するリユースショップが手を挙げてくれたそう。

鹿児島にあるecommit直営のリユースショップとともに、今年9月から『小型家電認定スキーム』の試みがはじまります。

「ここで実績を出したら、絶対ほかのお店さんでもやりたいってなるんです。そしたらまた営業して広めていって」

ecommit06

「結局この仕事をしていて思うのは、みんな捨てることまで考えてモノを買っているのかなって。ゴミ出しの日に捨てたら、そこで終わりじゃないんですよ。廃棄品だってそこから分別されて、リサイクルできるのモノはリサイクルされて、本当に一部のどうにもならないモノだけが捨てられる。もちろんその工程にはお金がかかるし、埋め立てる場所も限られてきている」

「それをもっとたくさんの人たちに理解してほしい。粗大ゴミを出すのにお金がかかるのも当たり前なんだよって。国内で適正にリサイクルされるならちゃんとお金を払いますっていう、そんな世の中になってほしい。今回の小型家電認定スキームがそのきっかけのひとつになったらいいなと思っています」

 

今回募集するのは営業担当とリユースアドバイザーです。

営業担当の勤務地は東京と鹿児島に分かれ、東京の場合はまずは宇留野さんの部下として営業を学び、ゆくゆくはひとりで日本全国へ営業に赴きます。鹿児島の場合は代表の川野さんのもとに付き、様々な案件に対応するそう。

そしてリユースアドバイザーは東京や神奈川にあるリユースショップを4tトラックでまわり、回収業務を行います。ほかにもお店側と掛け合い、回収品の種類や置き場を交渉することも。

単なるドライバーではなく、コミュニケーション力が必要な仕事だといいます。

「けど、働きはじめた最初の3ヶ月くらいは何が楽しいんだろうって分からなくて。結局モノを運ぶことがメインだし、それならコンビニの配送と変わんないやって思ってましたよ」

そう話すのはリユースアドバイザーの味波さん。

ecommit07

味波さんは、前職では家電量販店に勤め、販売や営業を担当していました。

海外展開をしているecommitに興味を持ち、入社したのだそう。

「けど、やることは朝早くから回収に行って、荷下ろしすること。会社には大きなビジョンがあるけど、自分がやる仕事はそれとは遥か遠くのことだった。それで入って3ヶ月くらいで辞めたいと思うようになって」

「ただ、それでも働き続けてみたら、この会社は声を上げやすいことに気がついたんです。ノーっていう人が本当にいなくて、自分からいろいろやっていったら仕事がすごく面白くなっていって」

たとえば、リユースアドバイザーの長い残業時間をどうにかしようと本社に伝えたら、わざわざ鹿児島から話を聞きに来てくれて、きちんとした制度をつくることができた。

「だから楽しいですよね。頭ごなしに言われてやる仕事って、自分の存在価値があまり感じられない。自分だからできることを発揮できる場って魅力的だなと感じるようになって。いまは1%も辞める気はないですね」

この会社にはどんな人が合っているのだろう。

「仕事をやらされている感じの人はダメだね。何かに価値を見出そうっていう人。あと、リユースアドバイザーはドライバー経験がいらなくて、それより社交性のある人じゃないと」

ふたたび営業担当の宇留野さんにも聞いてみます。どんな人がいいですか。

「廃棄物がどう処理されているかなんて、私も入るまでまったく知らなかったし、勤めはじめもそこまで強い思いはなかったですから。何が必要ってことはないんです」

「それより、世の中のためになること、人として正しいこと、そういうことをやっていきたいと思う人と一緒に仕事をしたいなと思っています」

ecommit08

ほかのスタッフの方にも話をうかがうと、「もったいない」という言葉がどの人からも聞こえたのが印象的でした。

一人ひとりが思っていることでも、輪になれば世界中へと広げていける。

ecommitのリユース・リサイクル事業は未来へ繋がる循環だと思います。

(2016/9/19 森田曜光)