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先駆けの場づくり

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

時代の節目には各分野の「先駆者」がいたのだと思います。

産業、政治、芸術、遊び、暮らし。

周りに先駆けてすごい発見をした人や、何かをひらめいてつくった人、自分のスタイルを貫いていたらそれが当たり前になってしまった人。

この先もそんな人たちが現れて、世界を大きく変えていくかもしれません。

その一方で、これからの時代はより開かれた場に人が集い、交流するからこそイノベーションが生まれるのではないか、という意見もあります。

今年の2月、日本土地建物株式会社のオープンイノベーションオフィス「SENQ(センク)霞が関」がオープンします。「SENQ霞が関」が目指すのは、分野を超えて人と人がつながることで新たなイノベーションを起こしていくような場所。SENQには「先駆」の意味が込められています。

そのレセプションサービスを受託しているのが、コクヨ&パートナーズ。今回は、この場の価値を一緒につくり、日々運営していく人を募集します。

ある意味、先駆けの場をつくる「先駆者」です。

また、コクヨ&パートナーズが自ら運営する東京・渋谷のコワーキングスペース「Creative Lounge MOV(モヴ)」で働く人も同時に募集します。

どんな場所をつくっていくことになるのか、話を聞くために「Creative Lounge MOV」を訪ねました。

MOVは、渋谷駅直結の複合施設「渋谷ヒカリエ」8階にあるコワーキングスペース。

黒を基調とした内装に、落ち着いた照明。個人向けのブースもあれば、ソファーやカウンター席、ミーティングルームや壁一面が黒板のスペースもある。

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フリーランスや副業などの働き方が注目されるなか、働く場所にも新たな選択肢が出てきている。オフィスを共有し、専門分野の異なる人同士が交流しながら働くコワーキングスペースもそのひとつ。

需要の高まりをうけて、MOVがオープンしたのは2012年の春。一時利用のワンタイムメンバーを含めると、会員数は8000名を超えた。

コワーキング事業担当の川村さんからお話を伺う。

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コクヨといえば文具メーカーのイメージがあったので、コワーキングスペースを運営されているのは意外でした。

「そうですね。実はほかにも、企業の受付や社員向けコンシェルジュなど、働きやすさに貢献するサービス事業を幅広く展開しています」

「ぼくは新卒でコクヨに入りました。オフィス家具の営業を経験した後、モノだけじゃなくてコトを提供したいと思ったんです」

その想いが現在のコワーキング事業へとつながる。

「コワーキング自体も新しい働き方ですが、ただ場所をシェアするだけでなく、知恵をシェアしていきたい。他分野の人たちともコラボレーションして、新しいモノ・コトが活発に生まれるような場にしていきたいですね」

約5年間運営してきたMOVでは、すでにそうした動きが起こっている。SENQの運営者である日本土地建物からは、MOVのそうした特徴を評価されて今回の受託につながった。SENQでは、こことはまた違った切り口で変化を生み出していきたい。

「昨年の11月から一足先に日本土地建物さまの運営する『SENQ京橋』がオープンしています。SENQの特徴は、それぞれの施設ごとにテーマを設けていることです」

たとえば、老舗の料亭や食品メーカーの多い京橋は「フードイノベーション」がテーマだ。

「食のアプリを開発している会社や、レストラン、生産者さんもいらっしゃいます。食は性別も国籍も関係ないのがいいですよね。境界線がない」

一方で、霞が関は「リードジャパン」をテーマに掲げる。

「霞が関は国の中央官庁が集中する土地。今はインバウンドや地方創生などの施策が注目されていますよね。日本をリードする人たちを集めてつなぎ、新しいことを創り出したいという想いがリードジャパンに込められています」

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地域性を活かしたテーマには、興味関心や思い描く未来は近くとも、これまで出会う機会のなかった人たちを内包する曖昧さがある。

そんな人たちが集い、協働を通じてイノベーションが起こるかもしれないし、テーマの異なるSENQ同士をつなげることで、異業種マッチングが可能になるかもしれない。

さらには、起業家や大学教授、弁護士やデザイナーなど、多様な専門家による「メンター」制度や、クラウドファンディングサービスやブランディング会社との「アライアンスパートナー」制度など、利用者を支援する制度も整っているという。

「設備や制度がどれほど整っていても、実はコミュニケーションがとれないと何も起こっていかないんですよ。コミュニケーションがある環境をつくるためには、日々の積み重ねが大切なんです」

そう話すのは、スーパーバイザーの堀越さん(写真左)。MOVのマネージャーを務める岡村さん(写真右)とともにお話を伺う。

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「挨拶をしたり、困ったときには気軽に相談できるような雰囲気をつくったり。そこから細かい情報をひろうことで、メンバーさん同士をつないだり、必要な情報を少しずつ還元していけるのだと思います」

堀越さんの担当は、コワーキングスペースの立ち上げとスタッフ教育。肩書きや仕事内容だけ聞くと厳しそうな感じもするけれど、まったくそんなことはなく、終始やわらかい雰囲気の方だった。

客船やホテル、企業の受付などを経験し、スーパーバイザーとして働くのは昨年の9月から。試行錯誤しながら取り組んでいるという。

「場所としても1からのスタートです。今は内覧にいらしたお客さまをアテンドしたりして、会員の方を募るところから取り組んでいます」

堀越さんの仕事を引き継ぎ、現場を動かしていくのが今回募集する人の役割だ。

日々の業務は受付や予約状況の管理、Webの更新や備品の発注など。

まずは利用者さんが快適に働ける環境をつくる仕事が基本となる。

「サービス業のめまぐるしい環境で働いたことがある人のほうがいいかもしれません。わたしが仕切る!ぐらいの度量のある人がいてくれるといいですね」

SENQ霞が関のフロア面積はおよそ380坪。当日の飛び込み利用は受け付けないものの、それだけのスペースを遅番と早番の2人のスタッフで運営することになる。

「朝と夜にそれぞれ2時間ほどひとりで担当する時間があるので、焦らず臨機応変に対応できる人がいいと思います。気配りができるという意味では、部活動のマネージャーみたいなイメージですかね」

隣で「寮母さん?銭湯の番頭?違うなあ」と悩んでいた岡村さんも、部活動のマネージャーという喩えにはしっくりきたよう。

「書棚や貸し出し品など、モノを動かすことも多いですし、目を配らなきゃいけないスペースも広いので、フットワークの軽い方がいいと思います」

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「あとは、知識がついていかなくても調べて追いつける人とか。MOVのスタッフでも、熱心にガーッと調べて引き出しを増やしている子もいますしね」

スタッフ自身にとって学びになることも多いはず。

まずは利用者さんの話を聞いて情報を取り入れながら、必要に応じて別の利用者さんに還元したり、つなぐハブのような役割になっていく。そんな様子が想像できる。

そのイメージをより明確に掴むには、MOVの店長・太田さんの働き方はとても参考になると思う。

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「メンバーさんにプログラミングを教わって、MOVのメンバー用サイトをつくったんです。オフラインのつながりは成熟してきたので、オンラインでもお互いを知れれば、つながりがもっと促進されるよねっていうことで」

全くの未経験から、半年でサイトをつくってしまったそう。

「ここにはいろんなプロがいるので。自分も何かやりたくなって、興味のあったプログラミングを習っています。自分の枠を広げられるのもこういう環境で働くメリットですよね」

MOVではイベントもよく開かれている。

オープン当初から2ヶ月に1回の交流を目的にしたパーティーが続いていたり、朝活イベントやトークショー、一緒にピザを食べる会など内容はさまざま。利用者さんが主催となってイベントを開くことも少なくない。

年に一度の「MOV市」というイベントでは、MOVを一日開放し、ワークショップや出店、ライブパフォーマンスなどを通じて、利用者さんが普段どんな仕事をしているのか見て回ることができる。

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「その日はメンバーでない方も来られるので、MOVの紹介動画を流したいと思って。ここを利用されてる編集者さんやカメラマンさんと相談しながら構成を考えて、いろんなメンバーさんにインタビューをしたんです」

「『あなたにとってMOVはどういうところですか?』とみなさんに質問をしてみると、愛のある答えがたくさん返ってきて。ありがたいですよね。ぜひその動画も観てみてください」

そこには「クリエイティブが溢れ出る場所」「平日に帰る渋谷の家」といった声や、未来の働き方を見据えてMOVの可能性を語る人の姿が映っていた。

渋谷と霞が関では、訪れる人の層は異なりそうだ。

けれども、5年をかけて築いてきたMOVのコミュニティから学べることはいろいろあると思う。

「みなさん基本的にひとりで来られるので、一言もしゃべらず帰る日がないようにしようというのは心がけてます。いそがしいときに話しかけると、たまに嫌な顔されますけどね(笑)」

そんな太田さんの話を聞いていると、クリエイティブな場づくりに大切なのは細かな思いやりの積み重ねなのだと思えてくる。

最後にお話を伺ったのは、MOVのリーダーを務める河上さん。明るい笑い声がよく似合う。

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「前職は多言語翻訳の制作会社にいました。一時期いそがしすぎて、自分が働いている感じじゃなくなったんですよ。どっかの“河上美可さん”がやっているような感じで」

「仕事は楽しかったですけど、もっと自分の感覚を大事にできる場所で働きたいと思って探したら、ここがぴったりだったんです」

楽しそうにMOVを紹介してくれる河上さんからは、のびのびと働いている様子が伝わってくる。

「MOVはシュッとしたようでくだけた人ばかり。月額会員として利用されてるメンバーの方たちとは家族よりも長時間をともにしているかもしれません(笑)」

「メンバーさんがおっしゃるには、同じ社内に寝てる人や二日酔いの人がいたらちゃんと仕事しろよって思っちゃうところを、ここは全く違う個人の集まりなので。疲れて寝ちゃってるんだね、みたいな。変なストレスを感じずに仕事できる雰囲気がここにはあるみたいですよ」

働くスタッフもそれぞれ個性豊かで、青年海外協力隊として世界中を回ってきた人や、幼いころから表現活動をしてきた人、語学が堪能な人も。

「できること/できないこと、やりたいこと/やりたくないこと。わたしたちスタッフは、それがうまく組み合わさったチームなんです。今度SENQに入る方も、そういう意味でデコボコな人のほうが面白いかもしれません」

場はいろんなモノゴトで構成されているけれど、どんな場になるかは人によって決まるところが大きいと思います。

SENQ霞が関。先駆けの場を自分でつくっていきたい方はぜひご応募ください。

(2017/2/22 中川晃輔)