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ヒトらしいリノベーション

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「数をこなそうとするとできなくなってしまうことをあえてやる。そうでないと、専業の不動産屋とかわらなくなってしまう」

「ただの不動産屋じゃないところを目指してはじめて、人の満足や感動を最大化したい気持ちがどこかにあるんだと思うんです。効率や収益とは矛盾するようなことを言っているのかもしれない。でも、それでもいいのかなって。そういうのを受け入れられるくらいのお店にしたい」

これは、howzlifeの物件紹介を担当する、田中さんの言葉です。

利益や効率のために、人の気持ちなんて気にも留めずに進めることもできるかもしれない。けれど、自分の目の前にいる人のことを大切にしたいと考えるから、時間も手間もかけて、きちんと向き合っていく。

そのあり方は、この人になら素直に相談したい、付いて行きたいと信頼をおきたくなるものでした。

施工例1 howzlifeは、中古物件探しからリノベーションまでをワンストップで手掛けています。それだけでなく、オーダー家具製作やグリーンコーディネートを提案するなど、生活を豊かにするような住まいづくりを自社の中で一貫して行っています。
今回はここで不動産の物件紹介を担当する方を募集します。

業界経験が必要というより、いかに相手のことを考えて自分が動けるか。

目の前の人と向き合って働きたいと考える方は、ぜひ最後まで読んでみてください。



取材に訪れたのは恵比寿駅から歩いて徒歩5分ほどにあるhowzlifeのショップ。
1階はショールーム&カフェ、2階はお客さまとの打ち合わせスペース兼自分たちのオフィスになっています。

ブックカフェ外観 カフェを併設し敷居を下げることで、訪れた人が実際にhowzlifeのテイストを感じられたり、リノベーションについて気軽に相談ができるような開かれた場にしよう。
そんな思いから2015年5月にオープンしたそうです。

扉を開けるとすぐ目に入るのは、カフェスペース。こちらは、もっとお客さまに楽しんでもらえるようにと、昨年秋に、ブックカフェに生まれ変わりました。

はじめに、不動産担当の田中さんにお話を伺います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 田中さんはもともとITベンチャーに勤めていた方です。

不動産に挑戦したいと思いはじめた当時、せっかくITとは真逆の世界に飛び込むなら、特徴ある会社がいいと考えたそう。

そんなとき思い出したのは、自分が住んでいたマンションの一室をリノベーションによって変貌させ、販売をしていた会社。

それがhowzlifeの母体となる株式会社秀建でした。たまたま不動産担当の求人募集をしているのを見つけ、応募をしたといいます。
秀建は工務店である一方で不動産業も営むけれど、それらをワンストップで行う事例はあまりなかったそう。

「でも、物件を売るだけではなく、お客さまが自分の好きな物件や素材を選んで好みの雰囲気にリノベーションして住んでもらうと、お客さまの感動は大きかったし、自分としても楽しかったんです」

「目の前の人が感動したり楽しそうにしているところを見ると、そこをやってみたいと思った。サービスの質を保つためにも事業として成り立つ場所ではじめようと、一番激戦区に行って」

田中さんがITベンチャーで培ってきたものと、会社にもともとあった要素を活かす形でhowzlifeが立ち上がり、東京・恵比寿でスタートを切ります。


中古物件探しから不動産仲介、リノベーションのデザイン・施工までをワンストップで手がけることに加え、オーダー家具製作やグリーンコーディネートの提案もできるのが、howzlifeの強みです。
施工例2 多くの人から支持を得ているのはその強みだけでなく、お客さまの要望にとことん向き合う姿勢もあるようです。

田中さんは、howzlifeの物件紹介担当の仕事は「お客さまがリノベーションを実現させるところにつなぐ」ことだといいます。
「その目的のために、不動産担当としてはどういうことをしていったらいいか。お客さまに合わせて一つずつ組み立ててつなげていく感じです。全体で血の通った状態にしていかないといけないなと思って。些細なことでも手間をかけることを厭いません」

「たとえば、何かを伝えるにしても、メールや電話などデジタルなものを使えばスピードは出ると思います。でも、メールや電話1本で済ませるのではなくて、それだけでは伝わらないニュアンスを説明してあげないとお客さまも理解して納得できないと思う」

「お客さまによっては、口頭で約束したことは文章にしないと納得しない方もいます。そういう方には、覚書をつくったり。審査用紙一つとっても、郵送だと2日かかるけど、その日に行けばその日のうちに渡せる。お客さまにとって必要なことを、適したタイミングとやり方で届けることができるかどうか」

わざわざそこまでするんですか?

「手間と信頼は比例するかなと。不動産の仲介なんて、単体で考えると商品を持たないただのサービスであって。そういう中で、どうしてうちを選んでくれるのか。信頼を得ることでしかないと思うんです」

ハウズライフ 限られた時間の中で、目の前の人のためにやりきることが、結果的に信頼を得ることにつながる。それが「血の通った状態」にするために必要なことなのだそうです。


ただ、誠実に向き合おうとすればするほど考えることは増える。

「お客さまには理想の住まいに向かって自由なプランをしてほしいと思うんですけど。その人の今後のライフプランを考えると金額をおさえた堅実なプランにするほうがいいのか、そういうところもお客さま以上に考えなきゃなと。でも、余計なお世話かなとも思ったり。理想と現実の狭間でけっこう迷いがあるんですよね」

「あまり踏み込みすぎるのもどうなのかと、いつも葛藤です」

不動産取得に必要な情報を得る中で、お客さまのお金の状況も把握することになる不動産担当だからこそ冷静に考えられる。と同時に、お客さまのことを深く知っていくからこそ熱も高まっていく。

デザイナーへ引き継ぐときも、フォーマットを用意して項目に記入する方法もとれるかもしれない。けれど、そうではないやり方で、いかに熱を保ったままお客さまのことを伝えるか。

「さじ加減が難しいですね。今の課題です」と田中さんは話します。

お客さまがよろこぶ姿のために、1つの目標へ向かってチームで動いているから、次の人へのバトンタッチの仕方もいい方法を考える。

普通はそこまで気にして考えられないと思う。でも、考えられるところ、考えざるをえないのが、田中さんの魅力なんだと思います。

もちろん人の良さだけではなく、不動産担当には交渉術に長けていく強さも、リノベーションに必要な知識のための勉強も必要だといいます。



親身になって向き合う在り方は、社内で自然と共有されているようです。

howzlifePR・広報担当の山口さんと、デザイナーの南部さんにも話を伺います。お二人とも、お客さまとのエピソードを楽しそうに話す姿が印象的でした。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「予算を残して物件を探すって、仲介手数料が収益源の普通の不動産屋ではなかなかされないことだと思う。howzlifeの場合、リノベーションを楽しめる費用を残してデザイナーにバトンを渡してくれるので、恵まれた予算内で満足いくお部屋をつくることに集中できる。こんなチーム体制でハウズライフは仕事をしていくということが見えてきた1年でしたね」
以前はマンションのリノベーションを専門に行う会社に勤めていた山口さんはそう話します。howzlifeが本格的に始動するタイミングで入社したそうです。
デザイナーの南部さんは、前職では新築マンションのモデルルームのコーディネートなどの仕事をされていた。ずっとリノベーションをやってみたいという思いを抱いていて、あるとき秀建に出会います。

入ってみてどうですか?

「お客さまその方のためのお家なので、プライベートの話をいっぱいしたり。前職に比べて密につながっていけるところがいいなと思っています」

プランニングの際も、お客さま一人ひとりに合わせてとことん付き合う。

打ち合わせ2 定められた枠内に打ち合わせをはめることはしないから、打ち合わせ時間が2〜3時間に及ぶことがある。急な相談にも対応し、お客さまの仕事終わりの時間から打ち合わせがはじまることもあるそう。

そこまでするのって大変じゃないですか?

「お客さまに納得してほしい、howzlifeでやってよかったと思ってほしいから、そこは妥協したくないですね」
ほとんどのお客さまが完成したお部屋を見てよろこんでくれる。竣工後の写真撮影に快く協力してくれたり、今でもお店に遊びに来てくれるのだとか。

「普通の不動産業界だとそこまで追えないけれど、ここではお客さまと一緒になってよろこべる。大変なこともたくさんあるけど、ものすごくやりがいのある仕事です」

cut2_220 (1) 後々もお客さまといい関係が続いているのは、仕事の質はもちろん、中にいる「人」の部分があるからなんだと思います。

今回加わる人も、「人」の部分を大事にして働きたいと思っている人がいいんじゃないかと思います。



みなさんにも聞いてみます。どんな人に来てほしいですか?

「線路を引きながら走っている感じなので。それも楽しみながらhowzlifeを新しくつくっていこうという気持ちが強い人と一緒に仕事したいです」
山口さんはそう話してくれました。

田中さんは「お客さまの歩みが止まってしまわぬよう先回りして気づいて、フットワーク軽く動ける人」だと言います。

「たとえば、住宅ローンを組む上でこの銀行は合わないかもしれないと思ったらあえて避ける。言われる前に気づいて動くようにできないと。だから、ヒアリングの中でお客さまの特徴を見極めることがとても重要ですね」

やらなくても済むことかもしれないけれど、相手に必要だと思うことを気づいてそっと差し出すように。表には出ないけれど、影で支える黒子のような存在なんだと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 手間ひまかけたやり方だからこそ、大変さもある。人のためを思い、ときには悩むこともあるかもしれない。

でも、遠回りのように思えていちばん確かな道であり、結果的に目の前の人はよろこんでくれる。自分の仕事に対しても大きなよろこびを感じられる職場だと思います。


一緒に働きたいと思った方は、ぜひ一度この場所を訪れてみてください。

空間からも、そこにいる人たちからも血の通った人の熱が伝わってくると思います。

(2017/04/01 後藤響子)