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理にかなう仕事

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「いい仕事っていうのは、まわりにどれだけメリットを供給できるかだと思います。お客さんも、働く人も、この仕事に関わる誰もが得をする。それは合理的に突き詰めていくことができる。だからぼくは、合理的でありたいんです」

そう話すのは、アンビエントホールディングス代表の藤本さん。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 家をつくりたい。

そう考えたとき、デザイン性が優れているといわれるアトリエ建築家、もしくは、地域に根ざして確かな施工技術を持つといわれる工務店のどちらかに頼むことが多いと思う。

アンビエントホールディングスは、そのどちらとも組んでデザイン性と性能の高い家づくりをしてきました。

もともとは、香川で工務店としてお客さんの家を建てていた小さな会社。

だんだんとその考え方に共感する人が増え、今ではグループ会社が6社・13事業、フランチャイズ事業を通じての加盟店は300社近く。家づくりはもちろん、建築素材の開発からリノベーションやインテリアまで、住む人の生活の質を上げられるような家づくりを進めています。

アンビエント - 1 (1) 今回は、そんなアンビエントホールディングスの本部に携わる人を募集します。

募集するのは2つの仕事。

ひとつは、アトリエ建築家のプランをウェブで紹介し、工務店に販売するブループリント・プロジェクト(以下:BPP)の部署で、プランの3D化や積算、ウェブサイトへのアップをする仕事。

もうひとつは、アール・プラス・ハウスという部署。建築家とつくる高性能のセミオーダー住宅を展開する事業で、全国にある加盟工務店と、建築家のフォローをする仕事です。

どちらも建築業界での実務経験は必須ではないけれど、建築の知識は求められるそう。

ライフステージに応じて働き方を変えながら長く建築に関わっていきたいと思う人に、ぜひ知ってほしい会社です。



本部があるのは、東京の大門駅から歩いて5分ほどのところ。

エレベーターでビルの4階へあがると、目の前には自社で開発したという建具やキッチンがきれいにセットされています。

その隣にある部屋で、代表の藤本さんにお会いしました。

「ぼくは環境とか快適さに対して比較的貪欲に追求する人なんです。冬寒いのもいやだし、夏暑いのもいや(笑)。家の中がちょうどいい温度できれいに整っていて、いいインテリアが置かれている。そういう生活の質を求めて家をつくってきました」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA はきはきと話していく藤本さん。ときどき、こちらを振り返って伝わっているか確認してくれるような感じがあるから安心して聞くことができる。

「もともとぼくは6人兄弟の長男で、4畳半の部屋に4人で寝ていました。狭いところに兄弟がぎゅうぎゅうに押し込まれていたので、自分で家を建てるときはすごく広い空間がほしかったんです」

けれど、広い家は冬になると寒くなってしまう。

「そこで、断熱効果が高い快適な家をつくろうと思いました」

もともと、高校を卒業してからは料理人として働いてきた藤本さん。

建築のことはまったく知らなかったと言います。

「調べてみると、当時は北米型のツーバイーフォー工法が一番断熱性が高いことがわかった。まだ日本にはない工法だったから、自分で建ててみたんです」

住んでみると、なかなか快適だった。それから家づくりの面白さにのめりこみ、住宅会社の営業を経て、工務店として独立。

はじめは自分で図面も書いていたそうだけれど、アトリエ建築家の先生と知り合っていいデザインに触れるうち、「デザインはプロに任せた方がいいな」とあっさりと転換したそう。

「単に、ぼくが合理的なんです。理にかなったものを追求していく人間なので、今までのやり方にぜんぜん固執しない。こっちの方が理にかなっていると思えば、変わることもあります」

そう話す藤本さんからは、合理的であることを軸に、とても柔軟な姿勢が伝わってくる。

そんなアンビエントホールディングスが目指すのは、一年中裸足で歩き回れるような居心地のいい家。

アンビエント - 1 (2) アトリエ建築家によるいいデザインと、熱環境をよくするための高気密高断熱を備えた工務店による施工。そんな家は見た目に心地よいだけでなく、電気代が従来の3分の1になるというメリットも。

「だれのために、なんのために、どうやれば。理にかなったことを積み重ねているんです」

「やり方もそうです。ぼくたちは建築家と工務店のどちらとも仕事をしているんですが、関わる人に対してきちんとメリットを供給する。それを会社の仕組みの中にきちんと構築しているから、協力してもらえるんです」

自営業である建築家さんにとって、安定して仕事がもらえることはとてもうれしいことなのだそう。

一方、加盟する工務店さんにとってのメリットは、お客様の紹介からの受注が増えること。

アンビエントホールディングを通した家づくりは、デザイン性と性能が高く、自社で工法や建材を開発しているためコストが抑えられる。結果として満足していただいくことが多く、お客さんが紹介してくれるのだとか。

アンビエント - 1 (6) そんな理にかなったやり方は、働き方にも表れています。

「うちは、コツコツ積み重ねるときちんと成果になって評価されるように、会社の仕組み自体を整えているんです」

人はそれぞれ、生まれ持った能力や体のつくりが違う。そういった違いをきちんと前提において成果を出していける仕組みを学んだそう。

「だからジェンダーレスで働ける環境も考えていますよ」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 訪ねてみておどろいたのだけれど、ここで働くみなさんはほとんどが女性。

今は正社員、時短社員、幹部社員の3つから、ライフステージに合わせて働き方が選べるそう。環境が変わって働き方を制限しなければならない女性はもちろん、男性も能力向上のために学校へ通うなど、仕事を長く続けられる体制が整っています。

「きちんと仕事をして成果が出せれば、勤務時間の長短は関係ないという考え方です。そういう意味では、成果主義だから厳しいよ」



ここで働くみなさんは、どんなふうに働いているんだろう。

はじめにお話を伺ったのは、BPPに所属する渡部さん。以前はアトリエ系の建築事務所でシェアハウスをつくっていました。

アンビエント - 1 (7) 「そこでの仕事も楽しかったんですけれど、建築の仕事は時間が定まっていないこともあって、子どもを育てながら働き続けるのは難しくて。好きな建築の仕事を今後も続けていくために、状況が変わっても働ける環境を探してここを見つけました」

入ってみてどうでしたか?

「絶対こうじゃなきゃだめっていうのは全くない、柔軟な会社でしたね」

「それから、女性が多いので『体調大丈夫?』とか『お子さんどうですか?』とかすごく気をつかっていただいて、それに救われる部分もすごくあるんですよね。お互いに体調を気遣いあって接しているのを見ると、居心地のいい会社だなと思います」

日々の仕事についても詳しく聞いてみます。

仕事の流れとしては、まずは建築家さんからいただいたプランを作図できる状態まで整える。作図の部署にお願いして図面作成と立体の立ち上げをしてもらい、積算と最終確認をしてウェブに公開する。

「そのプランが売れたら工務店さんに設計図を販売する、という流れです。はじまったばかりのプロジェクトなので、今はどんどんプランをアップしていっていますね」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 今回募集するひとつめの職種は、渡部さんの所属するBPPプロジェクト。

図面を読み取り、3DやCADを操作するスキルが求められます。建築業界での経験はなくてもよいけれど、入社後にCAD操作を習得していくそう。

「今は主に建築家の方から出てきたプランをチェックしているんですが、それがパズルのようで一番楽しい時間なんです」

パズルのよう?

「読み解く、というか。建築家の方がイメージしている空間を実際の図面に落とし込んだとき合わないところがないか確認と修正をしていくんですけど、図面に人柄が出てくるんですよね。この先生はとても几帳面な方だなとか、よく考えられていらっしゃるなとか。いろいろと分かってくることが楽しいんです」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「そんなことをしているうちに、あっ時間だ。帰ろう、ってなるんですよね(笑)」

渡部さんは楽しそうに話すけれど、ときには食事をとることも忘れるほど集中して図面に向き合っているそう。

どんなふうに取り組んだら楽しんで成果を上げられるか。意欲も大切になりそうです。



ふたつめに募集する「アール・プラス・ハウス」で働く堀口さんにもお話を聞きました。

アンビエント - 1 (11) 堀口さんはもともと事務をしてきた方。今は、フランチャイズの本部として建築家のサポートを担っています。この部署では現段階での建築知識がなくても、少しずつ覚えていければよいそうです。

「主な業務のひとつに建築家のアテンドがあるのですが、それは加盟工務店にいらしたお客さんと建築家の先生の間に立っていい家づくりになるよう両者をマッチングする、仲人さんのようなイメージです」

とはいえ、直接お客様にお会いする機会はないし、登録していただいている建築家の先生の細かな人柄まで熟知しているわけでもないというから、むずかしいように思う。

どんなふうにマッチングしていくんですか?

「そうですね…。やっぱり、情報から想像を膨らませていくことでしょうか」

まずは工務店さんからいただくお客様の資料から家族構成や趣味、家づくりの要望などを見させてもらうそう。

「もし、そのお客様が家づくりへの気持ちはあるけれど、思いを伝えることが得意ではなさそうな方だと想像したら、話を引き出すのが上手な先生をご紹介したり。時にはチーム内で建築家の先生の情報を交換しながら、いろんなことを想定して考えます」

「すごくいい組み合わせだったよ」とよろこばれることもあれば、「どうしてこの先生を紹介したの?」と言われることも。

「そんなときは『いただいていた情報のこの部分に、この先生が合うと思ってご紹介しました』というように、きちんと理由があるという姿勢を表していくのが大切です」

「ここはフランチャイズの本部なので、私たちの言葉が曖昧では加盟工務店さんや建築家さんが困ってしまう。関わる人が多い分、どちらの情報も正しく聞き取り、中立的な判断をするよう心がけています」

お互いに納得して進められるから、いい取り組みができるのだろうな。

それはきっと、ここでの働き方にも言えること。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 理にかなったやり方で、住む人の暮らしの質を上げる。

みなさんの考え方に納得できたら、一緒に働いてみませんか。

(2017/7/27 倉島友香)



※株式会社アンビエントホールディングスは、2016年8月の初回掲載後、オフィスを移転しました。
当記事の住所及び事務所内観は2016年8月時点のものです。