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イベント民主化論

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「求人の取材などをしていると、世の中にはいろいろな生き方・働き方があると実感するんです。しごとバーはそんな人たちと直接会話する場。これは僕らが主催しているけど、いろんな人に同じようにイベントを主催してもらったら、想像もできない生き方をしている人たちに会えるかもしれない」

弊社の代表、ナカムラケンタの言葉です。

今回は、わたしたちのオフィスもある清澄白河のリトルトーキョーで、一緒にイベントを運営してくれるイベントディレクターの募集です。

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リトルトーキョーは5階建てのビル。1階はごはんや「今日」とバー「今晩」の営業、2階では毎回個性豊かなゲストをお呼びして「しごとバー」を開催しています。3階はフリースペースで、4階はオフィス。5階はまだ開発途中で、発酵ルームやジムをつくろうと計画中。

ディレクターの任期は半年間。2階と3階をメインに、リトルトーキョーを自由に使ってイベントを企画してもらったり、ときにはゲストとしてしごとバーに来てもらったり。

そんなディレクターの方々は、いわば「リトルトーキョーのゆかいな仲間たち」です。

すでにディレクターとなった方々のことはHPでお知らせしているので、ご覧になった方もいると思います。集まったメンバーは、雑誌の編集者からイラストレーター、映画監督まで個性豊かな人ばかり。

でも、わたしたちが知らないだけで、世の中に面白い人はもっとたくさんいるはず!そんな人たちと一緒に、もっとこの場所を盛り上げたい!そんな思いで、今回募集をすることになりました。

リトルトーキョーは、いろんな生き方・働き方に出会う場所。

我こそは!という方が、手を挙げてくれたら嬉しいです。

まずお話を聞くのは、代表のケンタさん。

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リトルトーキョーを「まずやってみる」場にしたいんだそう。

「いろんな働く人の話を聞いてきて、『まずやってみる』ことがすごく大切なんだって感じてきて。事前に想定できない、やってみてはじめてわかることってすごく多いんです」

『まずやってみる』という考え方が広がったのは、インターネットの影響も大きいそう。

「それまで世の中でつくられていくのは、あらかじめ計画・デザイン・設計されたものばかりで、『考えてからやる』のが当たり前だった。でもインターネットが普及してから、『まずやってから考えよう』っていう価値観が広がってきたんです」

インターネットでは、一度やってから後戻りをすることができる。たとえば文章だったら、アップロードした記事を修正することができるように。

「気軽にやってみることができるようになったんだよね。それはリアルな空間にも言えること」

たとえば以前は大工しかやらなかった家づくりを、セルフビルドでやってみようと思う人も増えているし、自分で本を出版することだって一般的になった。

「それでも、都市という場所で何かをやってみるのは、まだまだ難しい。場所を持っていなかったり、借りるにもお金がかかったりするから」

「だから僕たちが場所を提供するので、ここで試しに何かをやってみってほしいって思ってます。この場所をもっと”民主化”していきたいんです」

ディレクターになる人は、自らがつくる場所の先導役になる。

「ディレクターがまず何かをやってみる。そうすると、そこに参加した誰かが、自分もやってみようって思える。『やってみよう』っていう気持ちの連鎖を、この場所で起こせたらいいな」

リトルトーキョーで開催しているイベントで、代表的なのはしごとバー。

ゲストも参加者も、事前になにかを準備する必要はなくて、ただ一緒に飲んで、その場で感じたことをそのまま言葉にしていく。「まずやってみる」場所そのもの。

「しごとバーでは、ゲストが一方的に話すのではなくて、みんなで会話をします。その場所にいる人は、参加者もゲストもスタッフも同じ立ち位置」

「フラットな場だから、いろんな面白いことが起きていて。参加者の発した言葉が大きな投げかけになることもあるし、その場から次のゲストが生まれることもある」

しごとバーがきっかけで、また次の『やってみよう』が生まれているのを実感しているそう。

しごとバーの話を詳しく教えてくれるのは、イベント担当の今井さん。ディレクターの方への窓口になります。

美大出身だけど、制作よりも人の話を聞くほうが好きで、この仕事に就いたそう。

年間165回のしごとバーを運営してきて、リトルトーキョーという場のことは、誰よりもよく知っている。いろんな人の話が聞きたいという好奇心が、仕事の原動力なんだとか。

今まで、しごとバーで会った方には、どんな面白い人がいました?

「藤浪小道具という会社で働いている近藤さんですかね。しごとバーに参加してくださったのがはじまりで、しごとバーのゲストにもなってもらって。今回、ディレクターに就任されました」

近藤さんは、歌舞伎や能など、伝統芸能の小道具をつくったり貸したりする仕事をしている。なんと市川海老蔵さんの小道具も担当しているんだとか。

「最初に、しごとバーの和傘と和綴じナイトに来てくださって。小道具にも和傘を使うので、興味を持ってくれたんです。お話してみたら、歌舞伎の小道具のことを聞くのははじめてだったから、すごく新鮮で面白かったんです」

それがきっかけとなり、今度はしごとバーにゲストとして来てもらうことに。当日は小道具を触ったり、写真を撮ったり大盛況。その後ディレクターのお声がけをしたところ、快く引き受けてくれたそう。

「伝統芸能の小道具って、つくる職人さんがかなり減ってきているらしいんです。近藤さんは、それを伝承していくための『伝統芸能の道具ラボ』っていうサイトにも関わっていて。リトルトーキョーでは、普及活動としてイベントをやりたいと考えてくださっているみたいです」

1人の参加者だった方から、こんなふうにご縁が生まれることも。ほかにもたくさんのつながりが生まれているんだと思う。

どんな人にディレクターになってほしいですか?

「うーん… とにかく『面白い人求む!』って感じなんです。すごく個性が立っている方々がすでにメンバーになっているので、そんな面白い人たちと渡り合えるくらい、面白い人に来ていただきたいですね」

たしかに、さまざまな珍スポットを紹介している「東京別視点ガイド」の松澤さん、ユニクロのCM音楽も手がけた音楽家・額田さんなどなど、超個性的なメンバーがそろっている。

「今のディレクターのメンバーを見て、『なんでわたし入ってないの?』『これ、俺の出番だよね?』って思うような方がいたら、ぜひ手を挙げてほしいです。お願いしている人たちも、たまたまリトルトーキョーでお話できた方ばかりで。また新しい分野の面白い人が来てくださったらいいですね」

今井さんの「面白い」ってどういうことなんでしょうね。

「たぶん、自分の活動をしていて、これだと思えるようなことを持っている人、ですかね。ここは『いろんな生き方働き方に出会う』場所ですけど、ディレクターさんは、胸を張って楽しく生きている人なんだろうなって思います」

「ディレクターの方とは、フラットな関係でいたくて。いろんな人が集まるリトルトーキョーっていう場をディレクターさんにも生かしてほしいし。正直お願いしているというよりは、『一緒に何か楽しいことやりましょうよ!』って誘っている感覚です」

場所の使い方は、ディレクターさんの自由。

たとえば、ごはん同盟のシライさんご夫婦は、「よいどれキッチン」というイベントを定期的に開催しています。

「ちょっとお話が聞きたいのですが…」と突撃しても、温かく迎え入れてくれました。

よいどれキッチンは、どんなイベントなんですか?

「料理教室なんです。普通の料理教室って、途中でお腹が減っても、つくり終わるまで食べられないでしょう。そうじゃなくて、食べながら飲みながら学べる料理教室があったらいいよねって。まあ自分たちが飲みたいだけなんですけどね(笑)」

イベントに参加されるのは、もともとの知り合いではなく、ここではじめて会う方がほとんどだそう。ディレクターさんにとっても、新しい出会いの場になっているのは、すごくうれしいこと。

「もちろん決まりごとは守った上で、ほんと好きなようにやらせてもらってます。リトルトーキョーって、しごとバーをやっているのもあって、たくさんの人が来ますよね。だからそういう意味では、イベントもいろんなことができそうですよね」

たくさんの人が集まる場所。そんなリトルトーキョーを、ディレクターさんには思う存分生かしてほしい。

最後に、ふたたびケンタさん。

「振り返ってみると、いろんな生き方働き方に触れるのって大切な経験でした。すでに何かをやってる人たちと直接話すと、すごい熱量を受けて『自分もやってみよう』って勇気が湧いてくる」

「メディアの情報だけでは雲の上の存在に感じる人でも、目の前で話をすることで、自分と地続きになる感覚もあるんです」

ディレクターになった方には、主催者として思う存分自分の生き方や働き方を伝えてほしい。きっと新しい実験になって、ディレクターさん自身も発見できることがあると思う。

ケンタさん曰く、「面白い場所っていうのは、『はじめる、集まる、つながる』これがずっと連鎖していく」そう。

何かをはじめたところに、人が集まってくる。集まった人同士がつながり、その人たちがまた新しいことをはじめる。そしてまたそこに人が集まる。

ディレクターは、面白い場をつくる、はじめの1人になる人です。

リトルトーキョーでお会いできるのを、楽しみにしています。

(2018/4/24取材 増田早紀)